藤ノ木優のレビュー一覧

  • まぎわのごはん

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    現役のお医者さんが書いたのか。なるほどー。
    終末医療、最後まで食事をすること=生きること。
    もちろん.叶わない人もいるだろうけど、なるべくそうありたい。
    そんな希望を叶えてくれる食事処に出会った和食職人修行中の翔太の成長物語でもある。
    元医者のマスター、元看護師の小夜ちゃん、闘病中の芝親方。
    登場人物もシンプルでよい。
    これはシリーズ化もありかな?
    また読みたい。

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    2023年01月08日
  • まぎわのごはん

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    ネタバレ

    それぞれの登場人物の描写が丁寧で、好感を持てた。
    咲良と向き合い、一度は逃げ出し、腹を括って戻ってきて、そこからラストまでの流れは夢中になって読んだ。そして泣いた。

    食べることは、生きること。
    死ぬまで何かを食べなければならない。

    素敵な本でした。

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    2021年06月29日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師作家アンソロジー。専門が違うことでこんな風に違う広がりがあるのかという驚きと、医療やそれを取り巻く人々の色々な悩みを小説を通じて想像すると自身に何かあった時に受け止め方が変わるかもしれないと、解説にも感銘を受けた。

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    2025年09月26日
  • まぎわのごはん

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    初めての作家さんです。
    読み進めるうちに、主人公の言葉の悪さが気になって読むのを止めようかと思いました。

    主人公の赤坂翔太は、修行先の和食店を追い出されて「まぎわ」という料理店にたどり着き、そこに頼み込んで働くことになります。
    しかし、翔太は自分の技術をひけらかすばかりで...。

    作品を読んで思ったのが、自分のことばかりではなくて相手のことも思い考えなければいけない。そして、この事は色んなことに通じるな、ということです。
    気をつけていないと、どうしても自分の想いを通してしまう、押し付けてしまいがちになるので「気をつけよう」と思わせてくれました。
    それには、まだまだ修行が必要ですね。
    色んな

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    2025年08月21日
  • 偽医者がいる村

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     産科医療の様々な問題が出てくる医療小説、テーマの割には重たすぎず読みやすいがその分先が少し予想出来てしまうとこがある。

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    2025年08月02日
  • 偽医者がいる村

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    誰かの命が自分の腕一本にかかっていたら
    どれほどの重圧だろう
    医療に携わる人たちは日々そういう責任を担っていることを痛感する

    これは作者が産婦人科医ということで
    リアルな出産シーンや医療事故の様子、若き産婦人科医の苦悩が描かれている

    それでも医師は命を救うことができるし
    産婦人科医ならば、新しい命を誕生させることもできる

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    2025年07月31日
  • 偽医者がいる村

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    限界集落で産院をどうするのかという話。自分のお産を思い出した。入院騒動もあったし、今日元気に生きていられることに心から感謝。

    そしてネットは怖いと改めて思った。意図したことと全く違う解釈ばかりが拡散されていく。最後に平安を見付けた場所があまりにも遠くて呆然。

    産科といえば、漫画のコウノドリはオススメ。

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    2025年07月15日
  • 偽医者がいる村

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    お医者さんが書いた小説、オーソドックスというかセオリー通りというかでもやっぱりこういう話好きだわ。ってなるやつですね。産婦人科医ってほんまキツいよなあ。命ってほんと尊いよなあ。院長、相良の達観した人間性に脱帽です。怖いくらいかっちょえー。

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    2025年07月08日
  • 偽医者がいる村

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    想像以上に感動した。医療現場のリアルさや生命が生まれる尊さが、こんなにも心に響く医療小説は初めてだった。一気読み3.8

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    2025年06月01日
  • 偽医者がいる村

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    相変わらず読みやすい作家さんで好きです。
    辺鄙な村の産科のお話。
    若いドクターが結果村の小さな産科をついでハッピーエンドかと思いきや、そうはならない。ただ最低限の人員でなんとかぎりぎり背負っているものを継続させるという単純な考えでは支えていけないよなと思い知らされる。

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    2025年05月21日
  • -196℃のゆりかご

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    幼い頃に父と母が亡くなり、義母と一緒に住むことに・・・
    ある日、病院で義母は本当の母だったと知る・・・
    なぜ、義母は嘘を貫き通したのか・・・

    体外受精の本当の意味を知れる命と向き合う小説だと思います。
    体外受精の生々しさを感じることができる表現がすごく感じます。

    世間では体外受精の偏見があると思うけど、この機会に不妊治療の内容を突き詰めた小説に出会えてよかったです。

    望む命もあれば、望まない命もある。そのことを知ると命が生まれることについて、考える必要があるのかと思いました。

    また、義母の奈緒さんがつむぎに対しての大切な想いなど、
    命の誕生や扱い方について深く考えるきっかけをくれる小説

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    2025年05月08日
  • 偽医者がいる村

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    一気読みでした。医療事故の真相を追うサスペンスなのかな?と思ってたのだけど いい意味で裏切られた感じ。真実はひとつ、だからこそ 切り取り方一つでどうにでも変形するんだな、の恐ろしさを感じた。医療の現場、疲弊する地方、今日もどこかでこういうことが 起きているんじゃないかと、現実とシンクロしてしまう。ラストが個人的には あ、そうなんだ、こうなっちゃうんだ 、がちょっとなぁ〜だった。けど勉強になったし おもしろかった。

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    2025年04月29日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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     接点は条件付きの電話のみ。たったそれだけの細い糸をよすがに過去を変えようと奮闘する若き産婦人科医の家族小説です。

     主人公は医師4年目の産婦人科医の男性。彼がその道を選ぶきっかけは、妹を妊娠している最中に倒れ、手術をするも母子ともに助からなかったという、最も大切な人を失う経験をしたからだった。母のいなくなった生活は寒々しく、母が亡くなる原因の一つを己が作ったのだと思い込んだ主人公は、罪滅ぼしのように産婦人科医の道を選んできた。けれど、どうしても母の亡くなった光景がフラッシュバックして緊急帝王切開術に身が入らない。そんなある日、ふと生前母の使っていた部屋に入ったことから、妙なことが起こるよう

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    2025年04月13日
  • -196℃のゆりかご

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    母子家庭の主人公つむぎは、精神面が弱い義母と距離を保って暮らしている
    ある日、義母が産みの母であることを知る
    ショックと怒りと不安と色々な感情が渦巻く
    自分の足元が音を立てて崩れていくような感覚に陥り、にっちもさっちもいかない

    自分の誕生に不安になりながらも、真実を求めて調べ始める
    そこで知る絶望される命と切り捨てられる命、不妊治療の現実
    距離を保っていたのではなく、距離を置いていたことに気づいた時、つむぎの世界は変わった

    読み進めていくとタイトルにある-196℃の意味が分かる
    大切な意味を持つ数字だった

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    2025年03月14日
  • -196℃のゆりかご

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    うーん。
    現実離れしてるけど、こどもがほしいってね。
    そこの気持ち。
    不妊治療するってことは、確かに望まれた命。
    だったんだって、不思議に感じた。

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    2025年01月28日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても読みやすい短編集だった

    魚類譚 ちょっと異彩を感じた
    闇の論文 過去に宗教が人々を救ったように、ガン代は医療が人々を救っている

    空中テント 認知症の恐ろしさを知る

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    2025年01月18日
  • まぎわのごはん

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    ☆3.5
    最初は少し主人公のことが苦手かなって思ったけどどんどん成長していって嬉しかった
    如月さんに料理を振る舞うシーンは感動した
    美味しそうな料理が出てくる小説好き

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    2024年12月11日
  • -196℃のゆりかご

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    ネタバレ

    オーディブルで
    テーマが胚移植によって産まれた子の運命なのかな。移植によって産まれたから不幸、みたいな下地があって、ちょっと違和感があった。
    里子とか、本当の親子じゃなくたって幸せなに育つ人はたくさんいるはずだから。
    そもそも、なおさんが性的虐待を受けていながら何も保護されなかったことに問題があるのに。
    血のつながりの有無にかかわらず、家族に隠し事はいけないね。そもそもウソつかなければこんなことにならなかったのでは。なのに、つむぎがいい子過ぎる。
    でも、二人が再スタートできそうでよかった。

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    2024年12月10日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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    こんなことが起きたらいいなっていう願望の小説なのかしら?
    大切な人を亡くした人は、みんなこう願っていると思う。
    だけど現実はね…

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    2024年12月08日
  • アンドクター 聖海病院患者相談室

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    とてもよみやすいお話。寄り添う、共存するにはあまり共感できなかったが、真人さんの対応は勉強になります。こういう思いの医療従事者が増えてほしいと本当に思う。

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    2024年11月30日