藤ノ木優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供の限界、親が勝手に決めてない?と思わされる一冊。
以下、本文から
「正直、驚いているよ」
勝てない勝負はしない。大それた冒険はしない。そんな娘だと思っていた。そんな愛奈が羽瑠から強い意志で治療を拒絶されたにもかかわらず、なんとか道を模索しようとしている。
小さな頃から、かしこい、物分かりがいい子だと褒められることが多かったが、その度に愛奈は違和感を覚えていた。なんのことはない、ただただ分の悪い賭けを避けてきて、波風立たない道を歩き続けていただけだったからだ。
幼子が伸ばす手の先に無限の世界が広がっているのは、未来を計算できないからだ。だからこそ、恥ずかしさをおくびにも出さずに夢を語り、 -
Posted by ブクログ
【偽医者がいる村(藤ノ木 優)】
どんなに最善を尽くしても、悔いの残る結果になることはある。
過ぎた日を取り戻すことは出来ない。
後悔の気持ちが消えることもない。
それでも人生は続く。
「今、ここ」の先に未来はある。
医療事故の記事の炎上で、職場にも、世間にも居場所を失った産科医の一馬が、限界集落唯一の産院で医師としての自分を取り戻していく物語。
後半の息をのむ展開に、一気に読み進めてしまった。
自己回復の描写に泣けた。
産科医療の担い手不足や地域医療の存続の課題など、実社会の現状も描かれている。
「せんべい汁」が出てくること、「北別駅」という架空の駅名、漁師町、東京から北上…という設