藤ノ木優のレビュー一覧

  • あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

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    シリーズ3作目。衛が伊豆中に赴任してまだ半年しか経っていなかったんだと、初めて気付いた。それほど濃密で、印象的な出来事が多かったんだろう。
    今回は三枝教授の決断力のと類稀な手技、また人情味あふれる人柄など魅力がいっぱいだ。
    更に衛が成長して行く第4弾が待ち遠しい。

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    2025年08月14日
  • 偽医者がいる村

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    医療事故、ネットでの執拗な誹謗中傷を受けた産科医阿比留一馬がたどり着いたのは限界集落で身を削って働く産科医、助産師がいる診療所。
    失意の一馬は、この診療所で何を感じるのか。
    タイトルの偽医者なんかどこにもいない。
    本物の医者が全力を尽くす物語。
    命に向き合うというのは勇気が必要だが、感動も大きい。
    緊迫感のある出産のシーン、本当に胸が熱くなる。
    ラストまで一気読みでした。

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    2025年08月01日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     のんびりとした伊豆の温泉や美味しそうなご飯の情景。それと交互に現れるすごく怖い教授、そして凄まじい気迫の医師そして妊婦の妊娠との激闘、緊迫した手術と命の危機。気の緩みと緊張が幾度となる続く物語であった。才能ある医師が新たな出会いをし励まされ、時に休み時に覚悟を決めて挑む。いろんな形の強さと医師の生き様を感じさせる。
     最初に頑迷にして旧弊な存在として現れた教授ルールが、この極限の環境においては非常に理にかなったものであるということが複数の段階で、複数の理解であらわになっていき、逆にそれが必要なほどに地域医療の抱える根本的な問題が浮かび上がる。そして合間にある伊豆の土地の温かさや美しさ、ご飯の

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    2025年07月25日
  • -196℃のゆりかご

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    義母の奈緒が倒れたと病院から連絡があり電話を受けたつむぎが医者から告げられたのは実母だったという事実。戸惑いどうしていいかわからず考えた末、真実を知ろうと行動する。どうなるのか気になって一気読みでした。感動。

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    2025年06月18日
  • まぎわのごはん

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    『あしたの名医』がお面白かったので、藤ノ木優さん3冊目。こちらはデビュー作のようです。

     赤坂翔太は見習い料理人。
    包丁の技術はあるし、練習も欠かさないのにいつまでも料理を作らせてもらえず、腹を立てて店を飛び出す。

     偶然見つけた『まぎわ』というお店のお雑炊に惚れ込み、そのまま修行させて貰うことに。

     実はこのお店、事情がある人達のための料理店でした。重度の糖尿病患者や、癌で余命わずかな人、重度の食物アレルギーのある女の子などなど。みんなの健康状態を把握して、制限内で食事を出してくれる。

     面白かった。先が気になってすいすい読みつつ、知らない飾り切りや料理はググったり。翔太が人として

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    2025年06月11日
  • 偽医者がいる村

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    医師という仕事、人を救うという仕事…
    ネタバレになるから書けないけど、
    274ページから275ページの相良の言葉が重く…深い
    涙が出る

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    2025年06月09日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    どれも共感する。
    これから医師として働く自らの身に降りかかりうる未来と考え、深くしかしながら一瞬のうちに読破した。

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    2025年06月04日
  • 偽医者がいる村

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    ネタバレ

    思わぬ記事の炎上により逃げた先は…、というところから始まるのだけど、なかなか緊迫した話だった。ただ医者に戻るというだけでなく、記者にとっても思わぬ炎上だったのが何だかリアル。
    細かい知識がない部分は想像で補うしかないが、手術の場面は読んでいる方も緊張を強いられた。
    限界集落が舞台なのもいまの現代日本の問題点を考えさせられる。医者と地方との折り合いは難しい。それでも現状できる限りをそれぞれが考えていくしかないのがつらいな。
    読みごたえがあって、よかった。

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    2025年06月03日
  • まぎわのごはん

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    あれから意外にも早く、タイミングが合うってこういう事ですね。出だしのヤンチャ振りに芝親方の丁々発止にスったもんだの住み込みに、一気に通り過ぎて、でもどん読めたなあって 医師の立場からなので真実味があるし、咲良さんの担当医のパソコンから目を離さないとか情けなくてでも事実あるので、悔しかった。マスターが本当の先生でみんなそうだといいかな、マスターも奥さんに患者と同じ言葉を掛けれなくて悩んだ所が、深いな。蛤のお吸い物飲んでみたいな、咲良さんの死と逃げずに向き合う、咲良さん自身も綺麗を最後まで。まぎわで働くのだね

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    2025年05月28日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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     都内の大学病院で腹腔鏡手術の手技を磨いていた北条衛は、伊豆中周産期センターへの異動を命じられる。しかも、鬼の老教授が医局を支配しているという悪評も聞こえてくる。

     医療系の物語としても面白いんだけど、伊豆観光案内、伊豆グルメ情報誌?としても大変優秀。食べ物の描写がうまくって思わず夜中にビール飲んじゃったし、伊豆グルメを堪能しに行きたくなっちゃった。

     自分のお産の事を思い出しつつ、お医者さん側から見るとこんな風なの?と思ったり。

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    2025年05月19日
  • あしたの名医2―天才医師の帰還―(新潮文庫)

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    めちゃくちゃ面白くて入り込んだ。新たなドクターとの関係性が出る事で人物像が掘り下げられるねぇ。医療現場が素人にもわかりやすいし理解出来た。4話の麻衣子のお腹の中の子の成長を最優先して下さいと赤ちゃんの産声が聞きたいの言葉に胸が熱くなりました。こんな難しい選択を決めれるって やっぱ胸が熱くなりました。あー藤ノ木優さん出会えて良かった〜そして1を読もう

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    2025年03月19日
  • あしたの名医2―天才医師の帰還―(新潮文庫)

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    伊豆中のメンバーにまた会える!とワクワクしながら読み始め、あっという間に読み終えた。
    涙なしには読めなかった。
    天才医師の帰還
    これはシンプルに1人のことを指しているとも捉えられるけど、私はいろんな意味が込められていると感じた。
    伊豆中が新たなフェーズに入っていった。

    あとがきの、ぜひドラマ化を!妄想キャスト
    私は他の人をイメージしていたけど、
    あとがきの方の案もなるほどなぁ〜と思った。
    ぜひ映像で見たいお話。

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    2025年02月14日
  • あしたの名医2―天才医師の帰還―(新潮文庫)

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    シリーズ第2弾。産婦人科を題材にした小説が、こんなにも心を揺さぶることを改めて知った。自分の命よりもお腹の子の無事を優先する母性愛が、緊張感とともに描かれている作品。
    「産婦人科は人生が集約されているところなの」まさに生と死が隣り合わせだ。
    読み終わると、妻と子共たちに感謝の言葉を伝えたくなる。

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    2025年02月09日
  • -196℃のゆりかご

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    ネタバレ

    産婦人科医・結衣子が過去に手を染めたグレーな医療行為は、さらに違法の医療行為につながり、結果的に様々な支障や問題を生じさせ、本人だけでなく、その母子に大きな暗い影を落とすことになるが、その時々の事情下で法律・倫理観と命を天秤にかけた時、それしか選択肢がなかった、それが最善の方策であったということに違和感を感じず、自分にはすとんと腑に落ちた。

    現在国内で認められている不妊治療は非配偶者間人工授精までで、アメリカやイギリスで認められている非配偶者間体外受精や代理出産は認められていない。代理出産を望む夫婦年間数十組がアメリカやイギリスに渡るらしいが、たとえその結果子供を得たとしても日本では養子扱い

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    2024年12月12日
  • まぎわのごはん

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    「まぎわ」って、何が起こる間際なのだろうか?藤ノ木優さんの作品からすると「いまわ」のことだろうか?
    若い料理人の翔太が兄弟子と反りが合わず店を飛び出した先に、拾ってもらった店が、特別な料理店だった。藤ノ木さんの作品は名前に「翔」がつく登場人物がやたら目に付く。そして店の名前が・・・。

    拾ってもらった料理店は、マスターと呼ばれる優しい料理を作る元医者がいた。元寿司職人でオーナーの親方と呼ばれる芝、小夜、この2人がマスターとともにこの作品を引き締めている。翔太の未熟さをより際立たせることで、「まぎわ」の意味を強調しているように思えた。小夜が翔太と話している時に、人差し指を挙げて語る場面は、天久鷹

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    2024年11月19日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    わたしの尽きぬ悩みの一つに「病院が遠くて通うのが大変」というのがあります。持病があり専門医に診てもらう必要があるのですが、住んでいる所は医療過疎地域です。
    この小説は、同じく医療過疎問題を抱える伊豆半島が舞台になっていて興味深く読みました。
    伊豆半島にある産科救急特化型の医療センターに、入局5年目の医師、北条衛が東京の大学病院から異動でやってきます。前任者から聞く話によると、この病院の医師たちは曲者ぞろい、トップの教授は頑固で絶対的な権力を持っているとのこと。
    過疎地域に住むわたしは、病院の少なさや高度な医療を受けるためには遠方まで出向かなければならないことに不安を持っていますが、都落ちしてく

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    2024年11月16日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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    医師で作家の藤ノ木優さん、知念実希人さんとは作風が異なるが、不思議さと医師としての覚悟は、似ているように感じた。
    大学病院に勤務する産婦人科医・草壁春翔は幼い頃に妊娠中だった母を亡くしている。それは自分のせいだと思い、1人でも救いたいとの思いで母が亡くなった病院で産婦人科医になった。

    ある時、雷鳴と共に母の鼻歌と同じ着信音が聞こえてくる。それは母の遺品のPHSだった。なぜ過去と未来が通話できるのか?その謎を解明しようとする春翔、ある意味ミステリーであり、ファンタジーだ。

    春翔は小学1年の時に母が亡くなったことを後悔し、咎に囚われている。母からの電話は、あたかもそれを払拭するためのように思え

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    2024年11月14日
  • -196℃のゆりかご

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    夢中になって読み進みました。
    良いか悪いかは私には全然わからないから、置いとくとして…

    平気で子供を殺したり、産まなければよかった…と口にする人がいる一方で、切実に子供を望んでいる人もいる。

    複雑な家庭もたくさんあるし、心に病を抱えている人もたくさんいる。

    人の心はみんな別々で考え方も感じ方も違うけど、関わるならばそれぞれを尊重していかないとね…

    難しい内容だけど、私は好きな小説でした。

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    2024年10月25日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    お仕事小説やっぱり好きだわ。
    医療小説ではあるんだけど、飯テロ小説でもある。
    伊豆に行きたくなりました。

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    2024年09月08日
  • あの日に亡くなるあなたへ

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    ありえない設定かと思いましたが、一気に読んでしまいました。過去を変えたことより、自分が居なくなると悟り、数日で家族の未来を変えた行動が心に刺さりました。

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    2024年08月31日