藤ノ木優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伊豆中央に位置する周産期センター
地域医療の砦となるこの場所で奮闘する産科医たちの物語シリーズ2作目
人間なんて何の力もないな
っていうことを痛感させられる。
「血が止まるも止まらなぬも腫瘍次第だ。何の意思もない。無秩序に増殖を繰り返す細胞の塊のはずなのに、まるでそいつの掌の上で踊らされているような…」
それでも尚、その現実から目を逸らさぬこと
「目を背けるんじゃない」
「医学とは、常に負けから這い上がる学問」
だからこそ、医療に携わる人は強いんだな。
そしてその強さにどうしようもなく惹かれる。
最後の解説のドラマ化した場合の妄想キャスティングは面白かった。
少し食べ物描写が長すぎ -
Posted by ブクログ
【あの人の背中を追いかけて】
表紙の絵からは想像し難いディープな内容。
最後は「えぇーーっ、こういう終わり方アリ!?」と、なんだか苦虫を10匹くらい一気に「グチャ」と噛み潰したような結末でした。
今作も一癖ある妊婦さんばかり。
自然分娩に異常に固執する妊婦や、大きなトラウマを抱える妊婦さんに現場は大パニック!
主人公の助産師・まゆは患者の気持ちに寄り添い奮闘するけれど……。
「早く先輩の亜美みたいになりたい!見捨てられたくない!」というまゆの向上心は大切だけど、1人で空回りしている姿にはヒヤヒヤ。
「それで患者を危険にさらしては本末転倒だよ」とハラハラしながら見守りました。
先輩だって一 -
Posted by ブクログ
第一巻が面白かったのですかさず第二巻です。
早速、腹腔鏡界の天才医師・海崎が新キャラクターとして登場します。
とにかくつかみどころのない人物で、いわゆる空気を読むというのとは縁遠い模様。
しかし、腕前は確かで、北条の憧れの医師でもあります。
実は以前にも伊豆中にいたそうで、城ケ崎の同僚であり、三枝教授も一目置くようで…。
伊豆中の人事や城ケ崎の過去の話など、本線はかなり硬派な進み方で、合間の伊豆長岡の料理が本当にオアシスとなる内容でした。
若干残念なのが、血栓で入院してきた麻衣子がどうなったか?
北条はラパロやります! と言ったもののどうなったのか?
がわからなく、第三巻に続いているの -
Posted by ブクログ
知り合いのイタリア料理人が第4巻でメニュー考案したというので、まずは1巻から読まねば~で早速読破。
産婦人科と食の話がセットになっていて、おそらく2話に出てくるPOMERAの東条さんはシェフがモデルと思われる。
主人公の北条衛は6月中旬に急遽伊豆長岡にある、天渓大学医学部付属伊豆中央病院に異動を命じられる。
そこは産科救急特化型の施設で、東京からは寄せ集め集団と言われているようで…。
少ない人数で回しているので、専門外であろうと容赦なく仕事を与えられる。
作者本人が産婦人科の医者なので、描写はリアル。そして、出てくる食堂やお店もおそらくすべて実在する店があるのであろうと思われる。
多 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新米研修医が気づいた真実、引きこもり患者を救う精神科医、無差別殺人犯への緊急手術、友人の脳腫瘍に向き合う脳外科医、深夜の出産に奔走する医療チームなど、医師作家9名がそれぞれの知識と経験をもとに描く医療小説アンソロジー。
医療小説としてのドラマ性だけでなく、診療の段取り、医師同士の距離感、病院という組織の空気、患者や家族とのすれ違いが自然に描かれている。医療者が読むと「わかる」と思う場面が多い。
使命感、判断力、患者を助けたい気持ち。
一方で、自己正当化、権威性、論文や業績への欲、組織内の空気の悪さ。
医師という職業を美化しすぎず、かといって冷笑しすぎてもいないところが読みやすい。
精神科