藤ノ木優のレビュー一覧

  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    医療事故で「偽医者」とバッシングを受け職を追われた産科医・阿比留一馬が、過疎の限界集落にある分娩施設「竹下診療所」で働くことになり、医療の現実や人々の命と向き合いながら再生していく、現役医師が描く感動の医療小説です。大学病院での過去の医療事故、世間にバッシングを広めた女性記者との再会、そして村の診療所を守るための奮闘が、リアルな出産描写とともに描かれます。

    0
    2026年01月14日
  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    青年産科医。未来ある彼がそのとき考え得るうちの最善の医療処置をおこなったにもかかわらず、胎児を救えず、女性は子どもを産めぬ体に。これを取り上げた記事のせいで炎上。息を潜めて生きねばならなくなった彼がたどり着いたのは古びた診療所1軒のみの村。

    追いかけてきたのが記事を書いた記者というのが意外でした。実は記者が意図したのは医療体制の問題を提起するためで、医師をやり玉にあげるつもりなど毛頭なかったのに、違う方向で話題になってしまった。医師同様に仕事に対する自信をなくし、何も書けなくなっている。

    診療所の医師と助産師、調理担当の婆ちゃんという顔ぶれが最高。温かい温かい物語でした。

    0
    2026年01月13日
  • あしたの名医2―天才医師の帰還―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾!
    前作同様、伊豆の料理+医療の物語
    食欲そそるーー
    前半は前作同様ライトな感じで進みます。

    腹腔鏡界の革命児と言われた天才医師の海崎が赴任。
    さらに、研修医のゆめと新たなスタッフとなります。

    傍若無人なふるまいをする海崎ですが、組織としては扱いに困るけど、プロフェッショナルでちゃんと信念持っている人。
    一方、この研修医は嫌い(笑)
    若気の至りか...

    そんな中、後半、妊娠中に血栓を起こした患者が運ばれたところから、ストーリは重くなり、厳しい選択を余儀なくされていきます。
    これは厳しい。
    妊娠中の癌。
    生と死がまさに背中合わせという状態。
    塔子の決断。
    母子ともに救うことが

    0
    2025年12月28日
  • -196℃のゆりかご

    Posted by ブクログ

    産婦人科の先生ならではの作品

    奈緒さんの辛さと 嘘をつかれていたと知ってしまうつむぎ

    内容的には心が痛みますが つむぎが賢かったことと 信頼のできる学校の先生と男の子の友人がいてくれて救われる

    倫理的にどこまで許されるかなど議論はあるだろうが、一波一絡げに倫理的に問題がある、と線が引けない難しさがあるだろう

    0
    2025年12月27日
  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    間違いなく、見せ場は出産場面の臨場感。これは現役産科医だから書けるのだと思う。
    たくさんの逆境を乗り越えて執刀する主人公を、手に汗握って応援し、共に涙してしまう。
    読む前は、裏表紙のあらすじに「感動の医療小説」なる文言があり、げんなり。狙い通りに感動してたまるかと思ってたのに、結局、電車の中で泣きながら読んでしまった。参りました。

    0
    2025年12月25日
  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    久しぶりに一気に読み終わった!
    産科医の抱える問題や、過疎地域の医療問題なども組み合わさって色々考えさせられる1冊。

    ある一つの記事がSNSで炎上し、追い詰められた産科医が逃げるように過ごしていたところ、偶然居合わせた産気付いた妊婦との出逢いから、あれよあれよと巻き込まれて物語が進んでいく。

    ありがちな話だけど、リアリティーのある描写が見応えある。
    やっぱり筆者は産科医?

    最後、トラウマを抱えた人たちが全回収されたのは出来すぎな気もするが、そう思いながらも目頭がウルウルしてしまった。

    するっと読むには良作だった!

    0
    2025年12月25日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まさかの予期せぬ都落ち、本院から伊豆中へ。しかも伊豆中は曲者揃いのスタッフで「教授ルール」という良く分からないものが存在し職場は戦場?これ聞いたらブラック感ありありで憂鬱で行きたくなくなってしまう。
    でも、ご飯だけは素晴らしく美味しい!
    そんな衛の医師として人としての成長物語。

    本書を読んで命を扱う責任の重さや命の誕生の奇跡に深く心に刺さりました。
    特に第五話の「峠を越えてきた命」は1分1秒でも早く伊豆中に着いてくれと願うような気持ちて読み進め終始ヒヤヒヤドキドキさせられました。
    私の妻がこの話と同じように切迫早産になったときは「何で」と頭が真っ白になり急いで病院に向かう電車の中で涙を流しな

    0
    2025年12月22日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    やはり医療系は涙なしでは読めないですね。
    特に本書の後半では、熱いものがこみ上げてきます。

    表紙のイラストのような、ある意味軽い感じで入りましたが、後半はずっしり重い内容。
    でも、それをさらりと料理も入れてライトに語られていきます。
    特に、本書の中では話の中に伊豆と料理の話が含まれます。伊豆は年に数回はいくので、ほぼほぼ地図が頭に入っていて、とても身近に感じられました。
    そうそう、そうなんだよねって感じ。

    伊豆長岡にある伊豆中央病院に異動を命じられた衛。
    本来最先端医療である腹腔鏡手術のエキスパートを目指す衛にとっては、辛い異動。
    しかしながら、地域の命を守るため先輩医師たちの想い、行動、

    0
    2025年12月20日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    9人の医師作家アンソロジー。どれも読みごたえがあった。特に南杏子の「空中テント」介護と家族がテーマで重いけどよかった。

    0
    2025年12月08日
  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    産科医の過酷さがよくわかる。ハイリスクの妊婦、さらに稀有なケースでも助けられなかったことをこれ程責められるのならやってられない。お産は予定が立たないから近頃の開業医は予定日に出産させると聞いたことを思い出した。ちょうど出産一時金を公的保険適用にするか検討されていることも含め難しい問題だ。阿比留が今後も産科医を続けてくれることを希望したい…

    0
    2025年12月04日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この方の本は程よく現場感があり、
    読み応えがあって好んで選んでる
    所謂作者読み
    その価値あり。
    今回は人間味あり
    土地柄あり
    とてもキャラクターにも深みがあり
    良作

    0
    2025年11月30日
  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    一本の記事により偽医者とネットで叩かれ、職場を転々とした後に辿り着いた限界集落の診療所。
    逃げてきた産婦人科医の再生への物語。
    始まりの電車でのシーンから引き込まれました。読みやすさもありあっという間。

    0
    2025年11月22日
  • スウィッシュ!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スポーツ小説でありながら、家族との仲も描かれる家族小説。
    女子選手ならではの不調など、わたしは女だけど正直目から鱗が落ちる思いでした。
    生理が辛い自体は、女性なら程度は違えど味わってきた思いだと思います。
    しかし上手くなろうとして頑張った分と成長期で使用したエネルギーが足りず、結果痩せすぎて生理不順に陥る。接種エネルギーを増やして、身体が良くなったと思いきや、生理がきちんと再開し、今度は貧血と腹痛で…。と読み、
    女性アスリートとして活躍している人々は、このような自身の身体と向き合いながら活動されていたのだなと驚きました。
    私はどちらかというと運動ができないタイプであり、運動ができる人は強い、と

    0
    2025年10月29日
  • あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    このシリーズって、必ず最終章がかなりのシーンになるよなー。
    今回も御多分に洩れず。
    穏やかな章タイトルに安堵しそうになるな、もちろん、そんなことはなく。
    今回もハラハラしてしまった。

    シリーズ3巻まで読んで思うのは、三枝教授の凄さと、考えていることの凄さ。
    とにかく、三枝教授はすごい。
    1巻の前半で感じた三枝教授の印象は、もうガラッと変わった。

    このシリーズ、続いて欲しいなー。。

    0
    2025年10月05日
  • あしたの名医2―天才医師の帰還―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一巻に続いて面白い。
    読み終わったら、古本屋さんに持っていこうかなー。。と、思っていたが、このシリーズは、手元に置いておきたいなー。。。
    そんな本ばっかりだから、本箱に入らなくなるのだが。。(そして、そんな本の多くはことごとく医療モノというところが私らしい)

    前回に続き、後半にオオゴトが起こるのがこのシリーズだな。。
    麻衣子の行末、メイちゃんの行末がめちゃくちゃ気になる。
    3巻目にも登場いただきたいものだ。
    偶然にも1巻から3巻を大人買いしていたので、すぐにこの続きが読めるのはかなり嬉しい。

    空気の読めない2人、特にユメちゃんには、若干イライラしてしまった。
    でも、塔子が語った「産婦人科と

    0
    2025年09月27日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    医療系のストーリー小説はよく読むが、このかたのは初。
    この方も医師なのね。
    医師って、小説家になる方が多いイメージが。。
    みんな文才もあるのね、すごい。

    さて。この本の中身。
    リズムがよく読みやすい。
    産婦人科領域の話は、「コウノドリ」で結構見聞きしていたので、伊織ちゃんの病状にもすぐに気づいた。
    そして、それがどれだけ致死率が高いかも。
    なので、あの展開は、伊織ちゃんを救うために最大限に必要なものだったと思う。
    だから、北条、いくなよ!と、最後は思ったが、無事に残ってくれてよかったよー。
    あのあたりの三枝教授の話し方、行動は、同じく医師で小説家の夏川草介氏の「始まりの木」の教授に似ているな

    0
    2025年09月16日
  • -196℃のゆりかご

    Posted by ブクログ

    体外受精、不妊治療、虐待、自傷、家族の話でした。

    次々と、先が読みたくなって、読み進み、面白かったです。

    でも、やはり、登場人物の心の闇というか、痛みというか、傷ついた心が、
    (私は、オーディブル、聞く読書のため)耳からはいってきて、聞くのがつらかったり、疲れたり。

    それぞれ、傷があって、ちょっと疲れた。
    それでも、素敵なラストで、よかった。

    0
    2025年09月13日
  • あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    主人公の医師が伊豆中央病院へ来てからまだ半年足らずなのに3作目。最初の頃は自己紹介兼ねての伊豆名物料理が多かったが、今回は手術の場面が格段に増えている。こちらは素人なのでよく分からないが、何となく映像が出てきて圧倒される。
    頑固で頑迷と思われた教授が、徐々に優しさと厳しさを兼ね備えた人格者と分かってくる。
    主人公の北条医師が、教授を含めた素晴らしい先輩達の元で急速に成長を遂げて行く成長物語。
    今回は新人研修医が初めての手術に臨む場面が出てくるが、誰でも初めてはあるものの、このような医者には当たりたくないと思ってしまった。

    0
    2025年09月07日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    医療関係の小説は数多く読んだが、産婦人科領域は初体験
    少子化が危ぶまれる昨今、母子を守る医師たちに感銘した
    わずか数ヶ月の期間をこれだけの話にまとめ上げた作者の経験と能力にも感銘した
    医療のみではない楽しみもあって良かった

    0
    2025年09月02日
  • 偽医者がいる村

    Posted by ブクログ

    緊迫した出産シーンに思わず涙したのが美容室で、美容師さんを心配させてしまった。

    それは医療ミスか不可抗力か…。
    産科医のみならず、医療に携わるということは総じて自分ではない誰かの命に向き合っているということ。
    その中でも、とりわけ妊娠出産というダイレクトに命を預かる産科医の重圧は計り知れない。

    センシティブな題材なので、安易に良い悪いは言えない。
    どんなに力を尽くしても、経験を重ねても、素人には理解できない経緯の果てに哀しい結果をもたらすことはあるのだと思う。
    それをどんなに丁寧に真摯に説明を受けたとしても「はい、そうですか」と簡単に納得できるはずもない。
    どちらも傷付いている。

    医療現

    0
    2025年09月02日