阿泉来堂のレビュー一覧
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阿泉来堂『バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book1 変身』角川ホラー文庫。
初読み作家。書下ろしで、Book1とBook2が同時刊行。
連続猟奇殺人事件と心霊現象とを融合した警察小説。展開がスピーディでストーリーは起伏に富んでおり、非常に面白い。
北海道の荏原市で女子大学生が頭部と両手を切断されて殺害される。遺体の胸ポケットにはフランツ・カフカの『変身』の1節が残されており、5年前に起きた『グレゴール・キラー事件』と酷似していた。
かつて『グレゴール・キラー事件』の犯人を追い詰めながら、犯人に眼の前で相棒の垣内を殺害された刑事の加地谷悟朗は新米刑事の浅羽賢介と共に事件を捜査するが、加地谷は模倣犯による犯行ではないかと疑う。加地谷と浅羽が捜査を進める中で被害者の霊を目撃したと言う青年、戸倉孝一と出会い、半信半疑ながら証言を聞くうちに、新たな犠牲者が出ている可能性を知る。そして、被害者たちの共通点に気付いた加地谷と浅羽は1人の人物に目を付けるが……
本体価格700円
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Posted by ブクログ
ぞわっなる戦慄と共にぞくっとする期待満ちる高揚感が押し寄せる、ラストの着地でない着地体感が凄いっ。面白い。面白過ぎて好き過ぎて高鳴る。
阿泉先生の同時発売2冊。1と2で1つであり、けれど1と2は各1冊であるべきなんだという事が納得する今回の《怪物》。
1で残された謎とタイトル回収の見せ方が素敵!次を期待せずにはいられない。
大きな大樹から枝分かれしているその一部分でしかない、みたいなこの繋がりと、まだ見えない大きな影の存在が気になる読後。
相変わらずの加地谷刑事と浅羽刑事の掛け合い漫才みたいなやり取りに笑わせてもらいつつ、新しく登場した伽耶乃さんのキャラの濃さも魅力。
今回ももどかしい違和感を覚えつつも見えない真相でしたが、結末へ向かう怒涛の展開に目が霞むほど(乾燥目)止まらなかった面白さでした!
加地谷さんと息子さん(奥さんも)の今後も気になる。続く今後に大期待の新作、オススメです!! -
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読み始めるとグンと吸引されるように引き込まれる始まり方。阿泉先生の魅力ある文章引力が読んでいてワクワクさせられます。
するすると馴染むようにこちらをくすぐらせる登場人物も全員がしっかりと立っていて、愛着を感じてしまう。
泥臭い頑固強面なおじさん刑事、加地谷さんとチャラ軽いお兄さん浅羽バディの掛け合いが大好き!
猟奇事件の不気味さと共に、ゾッとする怖さと絶望表現、えっ!?という驚愕の展開が幾つも出てきて読む手が止まらない。
毎回読む度に阿泉先生らしいギミックに驚かされているのに、今回も見抜けず幾度もの驚愕を味わいました。やられた感の面白さ(笑)。
読後は痛みもありながら爽やかな風も感じられ、今後の展開に期待感が高まります。
那々木シリーズを読んでいると思わずニマニマしてしまうシーンがあり、ファンサですか!?と嬉しかったりします。
テンポよく読みやすく、頭の中で登場人物達が躍動する、疾走感ある新ストーリー。本当に面白かった! -
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十数年ぶりに故郷の村へ帰ってきた井邑陽介。 旧友との再会を喜ぶ一方で憧れだった霧絵という少女の死を知る。 そして村を最近賑わす殺人事件、全身の骨が折られたその死体は人間の為せる業だったのか・・・。 幽霊の出現、黒装束の巫女、かつて村にあった神社信仰、この村で何かが起ころうとしている、、、陽介たちの前に突如現れた那々木悠志郎の下す推理は。
めでたくシリーズ化になりました怪異収集家・那々木悠志郎による第二作。
焦点は人間の呼び起こした異形は人間で対処できること。 幽霊や怪異が明確に顕現しているこの世界でそれらに帰っていただくには正しい知識で立ち向かう、その為に必要なのが過去に何があったのかという怪異譚なのだと。 本作はあくまでホラーである、少なくともロジックを以て結末を推理するような小説ではない。 しかし伏線によって結ばれるラストの展開にはどんでん返しホラーの受け売りに恥じない満足感を得られるだろう。 -
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絶妙な味わいある連作集。するするするーっと、本当に気持ち良いくらいに即引き込まれる面白さでした!
読み始めてすぐに驚かされ、こういう流れで続いていくのかと読み進めていけば、また新たな展開を用意されひっくり返される。
それがまた読んでいて気持ち良い。伏線、ミスリード、どんでん返しが一つ一つのお話の中へ綺麗に用意されて魅せてくれます。
リズミカルなテンポの良さを思わせる、櫛備さんと美幸ちゃんのコンビネーションもさることながら、相対する訳アリ幽霊達が違う見せ方で先が気になって仕方がない展開。
全部面白かったんですけれど、『まじめな男』『自慢の兄』が好き。『自慢の兄』は涙が滲みました。
『初恋』は最後に一番温度が下がる怖さで、思わず「こっっっわー!!」と。ラスト一行にその場にいないのにダッシュで逃げたくなる(笑)。
櫛備さんと美幸ちゃんの今後も気になるので、続刊が楽しみな作品。本当に読めて良かった!!
阿泉先生の作品初読みなんですが、既刊本も揃えて読みたいです。 -
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ホラー作家5人が綴る、ホラー×恋愛
神永学さんのお名前につられて購入したものの、全員が普段からホラーを書いている方とあって、どんな恐ろしい物語が綴られるのかと読み始める度に戦々恐々...。でもそこはいい塩梅にホラー×恋愛で、怖すぎてムリ!!ってお話はなくて助かった。
お気に入りは神永学さんの「愛情のかたち」と黒史郎さんの「アモル・へレオス」。幸福であり狂気、その歪さが心地悪さを感じさせるんだけど、テーマに沿った物語としては良き。某アニメの最強さんの「愛ほど歪んだ呪いはないよ」って台詞を思い起こすなー。
お気に入りではないんだけど、澤村伊智さんの「亜沙美の幽霊」は結末後がどうなったか気になる。主人公と自身の息子を見つめる広本の心境はいかに?好悪どちらにもとれる感じ。好であればギリいい恋愛話になるけど、仮に悪だった場合の心境はめっちゃホラー。もしかしてこれがホラー×恋愛ってこと?だとしたら澤村伊智さん凄いな。 -
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購入本。ホラーが読みたくなり積読本より今作をチョイス。読んでみた。
ホラーで因習村モノは王道だろうけど何故かワクワクしてしまう。序盤から物語の牽引力はある。だが特に終盤の怒涛の展開が面白かった。ナキメサマの真相分かったあたりから。
どの登場人物にも感情移入できないから、入り込みすぎる事なくエンタメとして楽しめました。デビュー作でこのクオリティは凄いのでは。私はかなり好みなホラーでした。
正直ラストの展開はだいぶ前から予想できちゃうような感じだけど(だいぶ分かりやすいからあえてなのかな?)それもまた良し。阿泉来堂さんの他の作品も読んでみたいと思いました。