【感想・ネタバレ】邪宗館の惨劇のレビュー

あらすじ

一年前の火災事故で親友を失った天田耕平は、恋人と共に慰霊祭へと向かう途中にバスが事故を起こし、山道で立ち往生してしまう。
雨風をしのぐため他の乗客らと共に近くの廃墟へと避難するが、そこはかつてある宗教団体の信者が集団死したといういわくつきの建物だった。
その夜、乗客たちが次々に殺害される事件が発生。建物からの脱出を試みた耕平は、恐ろしい姿をした怪物に遭遇し意識を失う。
目を覚ました時、耕平は事故を起こしたはずのバスに乗っていた。その後、まったく同じ流れで繰り返される殺人事件を体験し、耕平は自分がこの夜を『繰り返している』ことに気づく。
「俺は、タイムループに陥ってしまったのか……」
何度『繰り返し』を経験しても誰も救えず、『繰り返し』からの脱出もできない耕平の前に現れたのは、怪異譚蒐集のため、この地を訪れたホラー作家、那々木悠志郎であった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズに出てくる怪異やそれに関わる人間がおぞましく、いつもそれらに怯む事なくマイペースに知恵で立ち向かう那々木のキャラが好きです。
もちろんどんでん返しも。
今回のどんでん返しの後に語られた事が気になって仕方ないです!はっきりとしてきた対決構造、先代の仇、続きが凄く楽しみです。

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2024年02月22日

Posted by ブクログ

同じ一日を繰り返しループする怪異。
イレギュラーはあっても結末が変わらないとこれに救いの無さを感じてしまいました。
その怪異に真正面から突っ込む那々木さんと裏辺さんペア(笑)ここだけ喜劇ですね(笑)

最後の答え合わせまで気を抜かずに読み進めて、ちょっとずつシリーズの根幹の謎が顔を見せ始める。
続きが早く読みたくなる〜!

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おぉ…。
ループなイレギュラーな闖入者の理由も納得。やや物悲しい結末だけど救いがあってよかった、と思ったらもうひとひねりあって、とても嫌な気持ちで終わりました…。
これから大きな敵も出てくるみたいで、緊張感漂うシリーズになりそう。

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2024年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ホラー×タイムリープ×クローズドサークル。やはりホラーとミステリーは親和性が良いと思う。もちろん事件解決後もお得意のどんでん返しが待っており、最後まで飽きが来ない一作。

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

最後の最後まで目が離せない!!

那々木悠志郎シリーズ第4弾!


天田耕平と恋人の真由子は、1年前の火災事故の慰霊祭へ向かう。
途中、バスの事故で立ち往生し、近くにひっそりと佇む白無館《はくむかん》へ避難する。
通称『邪宗館《じゃしゅうかん》』と呼ばれるこの廃墟は、宗教団体『人宝教《じんぽうきょう》』の施設であった。
大量殺人事件のあったこの廃墟施設内で、また殺人事件が起こる——。


『ナキメサマ』『ぬばたまの黒女』『忌木のマジナイ』に続く『邪宗館の惨劇』は、全ての作品の繋がりが重要なポイントとなります。
きちんと順番に読んだ方が良いです。

神道、邪教、密教、新興宗教……絶対おもしろいやつ!゚+.゚(´▽`人)゚+.゚

しかもそれだけじゃない。
タイムループしてる!SF(°д° )⁈

自分がループしている事を真由子に説明している場面。

「『タイムループ』だよ。ほら、同じ時間を何度も繰り返すってやつさ。そういう映画、前に一緒に見たことあったよな」 「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな?」 「いや、厳密には『恋はデジャ・ブ』なんだけど……まあいいか。とにかくそういうことだよ。わかるだろ?」(本文より)

『恋はデジャ・ブ』!!!
懐かしい♡
阿泉先生、きっと同世代や……笑

那々木悠志郎& 浦辺コンビが相変わらず微笑ましいやり取りで好き♡
著作に絶対の自信をもつ小説家、那々木の偉そうな態度笑(*´˘`*)


宗教モノの作品は多いが、人宝教は中でもグロテスクな宗教だ。
ある意味で、夢が詰まっている。

話の構成がよく考えられていて、最後の最後まで何が起きるか油断禁物です。
これはどの作品にも共通して言える。

これだからホラーミステリーはやめられない。


さすがです!!(º﹃º )

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2023年11月06日

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同シリーズ4作目。また前作とは違う構成で、クローズド風ミステリにSFホラーが強く混ざっていた。エンタメ性が高く思わせつつもやはり芯がしっかりしていて、緩急つく展開は楽しい。前回を踏襲し、2作目までとはまた違った感じ方になる那々木のクセも面白い。そして最後の最後お約束に思えてくる隠し玉、違和感を感じるところはしっかり回収があるのはやっぱり好き。終わり方はこれまでと違いすっきり感低めで、そして今後が気になる。

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

那々木シリーズ第4弾。今回も怖面白かったです。最高に盛り上がっているところで次巻に続いているので続きがとても楽しみです。

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2022年11月03日

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ネタバレ

今巻が一番面白かったかも。

解散したカルトの施設で何度も繰り返される殺人。
その謎。
カルト怖いわぁ。(よく声を掛けられるんだよね)

ここからなら続きが楽しみかもです。

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2022年09月23日

Posted by ブクログ

サクサクとタイムリープが進むのが良い。後半そうなんだろうなぁと思っていたら最後の最後にあららと。間の作品読んでないからちょっと抜けているかもしれないけれど面白さはちゃんとある。

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2025年10月07日

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3冊目
他の2作品とは違いを出してきています
このストーリーだとミステリーとかホラーとかSFとか何でもアリって感じ(笑)

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2024年03月22日

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タイムループとホラーとミステリーが絡んだ贅沢な設定。主人公がどのようにループを抜けるのか、なぜループのなかにループと無関係な那々木たちが入り込んだのか、過去の火災事故との関連は、など謎が多く気になる展開。明かされる真相にもびっくり。

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2022年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎回禍々しさと最後あっと驚く捻りで血を沸かせてくれる好シリーズ。
火災事故の慰霊祭に向かった乗客の一人・天田耕平が曰く付き宗教施設の廃墟で経験する惨劇のループという怪異に那々木が挑む。彼の登場が少し遅めということもあって前半はスローペースだったが、彼と裏辺刑事が出てくると活気が出てぐいぐい惨劇ループと人宝教の謎に迫っていくテンポアップが巧み。
「人を救うためとのたまいながら、君たちは誰一人救えていない」…カルト宗教の大義名分の仮面を一刀両断する那々木先生の含蓄ある言葉が一服の清涼剤だった。
次作も楽しみ。

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2022年11月19日

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