あらすじ
ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。
そこに書かれていたのは、心霊現象に懐疑的な小学6年生、篠宮悟が、流行りの噂話で語られる『崩れ顔の女』を呼び出してしまうという物語だった。
その顔を見てしまった者は視力を奪われ、精神的に追い詰められた末に自殺してしまうという怪異。その真相を調べにやってきた那々木悠志郎の助けを借りて、悟は調査を進めていく。
一方で、原稿を読み進める古都美のもとにも『崩れ顔の女』が現れる。怪異の目的は何なのか、原稿に登場する怪異が自分のもとにやってくるのは何故なのか。
答えは那々木悠志郎の原稿の中にーー。
彼の物語はここから始まった。
異端のホラー作家、那々木悠志郎の原点が描かれる。シリーズ第三弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やられた。クライマックスでゾクゾクしたし、作中作の使い方も見事、物語の枠組みを超えて怪異が進出してくる展開など王道ではあるが、だからこそワクワクしながら読んだ。
作中作は子供の頃、大人に感じた不信感やどうにか背伸びしようとしているあの感じがよく描かれていた。
あちこちに散りばめられた怪異、伏線、謎がするりと解ける様はホラーでもあり、ミステリ的でもある。二重らせんを描くが如し展開が運ぶクライマックスには思わず笑みすらこぼれた。
Posted by ブクログ
過去の体験談と現在が少しずつ混じり合うように交差していく。
作中作なのに、続きが気になって一気読みしてしまいました。
シリーズにちょいちょい出てくる裏辺さん、出会いの怪異事件がどんなお話しなのか気になります!
Posted by ブクログ
シリーズの中で、今のところ一番好きかもしれない。
前2作は読んでる途中でどんでん返し部分に予想は全然つかなかったけど、今回のは途中でこういうことかな、って予想ついて合ってたの嬉しい。
Posted by ブクログ
那々木悠志郎の新しい担当編集である久瀬古都美。
那々木悠志郎の未発表の原稿を読み始めたことをきっかけに怪異に遭う。
読み進めなければ怪異への対処が分からない、だけど読めば読むほど、知れば知るほど怪異が近付いてくる。
対処がなかなか難しい怪異だった。
久瀬の過去も含め出てくる子供たちの家庭環境が酷くて、怪異よりもそっちの方が怖い。
なかなかしんどい話でした
Posted by ブクログ
え!めっちゃ面白いんですけど!!!!!
って、友達に言ってしまった。
わたしの友達の感想はナキメサマの方が面白いーって言ってたけど。断然面白いよ!これ!!
神永学氏が驚愕!って帯あったけど、神永さんの本は子ども向けオバケーって感じだし、アニメ感半端ないから、確かに、ホラーとしてもなんとしてもこっちのが面白い!!!!
シリーズ化してほしい!このナナキユシロウシリーズ!!!!!まだ始まったばっか!!!!
気になるー!!今後も気になる!
本読んで呪われるとか、、、プロットも
え!そういうこと!?
っていう。
本読みながら呪われて行く感じが、作中のドキドキと、読んでるひとが徐々に呪われるドキドキが終わらない止まらない。
やめられない止まらない。
です。
とりあえず、読み上げるまで安心できない、、、、追われる、まって、解決の仕方教えて、早く!早く!わたしも!呪われる!!!!!!
って思いながら読めちゃいます!笑
もう、おススメ!
これは買って友達にプレゼントしたい一冊
!!!
#手帳
#ホラー
#本の中のホラー
#読んで呪われる本
#きゃー
#ドキドキ
#早く!早く!
#解決教えて
#逃げ方教えて
#お化け
#あー面白かったぁー
Posted by ブクログ
那々木悠志郎シリーズ第三弾。今回は現実の怪異と作中作の怪異がどのように繋がってくるか、というストーリーが面白かったし、怪異の描写も変わらず不気味で良かった。ただ、作中の那々木悠志郎≠現在の那々木悠志郎(篠宮悟)の仕掛けにはなんとなく気づいた。
Posted by ブクログ
序盤から既にこれまでの2作とは違う様相で、最初から登場する那々木、そして作中作があり、本編と作中作それぞれの主人公がどう作用してくるのか楽しみな展開でテンポも良い。怪異の不気味さはシリーズ共通で、今作でもグロクライマックスは健在。前2作を読んでいれば最後に何かが待っているのは予想出来ると思うが、その上でこの展開はアツい。これは前2作でもそうだったのか?とか、次作以降にも関わるかどうかとか、背景について考える楽しみも生まれた。このシリーズからはもう離れられない。
Posted by ブクログ
作中作での怪異が現実世界でも発生して…という話。驚愕度は少ないが不気味な怖さがある。主人公の少年のその後や、那々木の過去が描かれている点で興味深い。
Posted by ブクログ
このシリーズ、巻を重ねるごとにますますおもしろさが増していく。ホラー部分も充実しているし、終盤のあっと驚くどんでん返しや伏線回収が毎回鮮やか。エピローグと「後日」の章で何度唸ったことか。
文字通り怪異の謎に挑むホラー作家・那々木の最初の事件であり、その道を歩き出した夜明けの物語。『ナキメサマ』では只々変わり者でめんどくさい人の印象だったが、だんだんこちらも慣れてきてその部分を楽しんでいる自分がいる。
月子の謎めいた予言の詳細が語られる時や、彼女や安良沢との時を経た再会を楽しみに待ちたい。
Posted by ブクログ
前の2冊よりも面白かったです。
よくわからない作家だった彼の原点はここにあったのねぇと。
そして、しっかりといろいろし食べている作家さんは信頼ができるんですよね。(これは私の個人的な見解なのですけど)
続きも楽しみにしております♪
Posted by ブクログ
小学生がメインのホラーは嫌な生徒、先生、家族が多くて怪異よりもそちらにゲンナリしてしまう。ラストのオチは最初の方で読めてしまったけれどメインの内容は直球で結構好みでした。
Posted by ブクログ
那々木悠志郎に指名され担当編集になった久瀬古都美は彼が初めて邂逅した怪異についての原稿を受け取る。その原稿は呪いの木の下に写真を埋めることによって呼び出される「崩れ顔の女」を小学生の篠宮悟と作家・那々木悠志郎が追っていく物語だった。読み進めるうちに久瀬の周りにも現れる崩れ顔の女・・・。担当編集に指名され、この原稿を渡された真意とは・・・?
那々木悠志郎シリーズ第三弾、先生が初めて遭遇した怪異の原稿という作中作とそれを読み進める担当編集者の二つのパートで物語は進んでいく。やがて現実世界に原稿の中の怪異の影が見え始めるという不可思議な展開、怪異の道理を知れば現象の正体も見破れる。今回も秀逸 なホラーミステリでした。