森鴎外のレビュー一覧

  • 青年

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    山口から東京に出て2ヶ月間の青年の経験。漱石の「三四郎」を彷彿とさせる。見るものは目新しく、付き合う人からの刺激も新鮮である。異性としてみた女性感の変化の描写は近いものがある。しかし、「三四郎」もしかり、この作品ではなおのこと、横文字がこれでもかと巻き散らかしているのは何なのか。当時の流行りか。今日にもまして、仏語や独語の単語を並べても理解できないであろうに。2020.7.28

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    2020年07月28日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    ネタバレ

    中学生の授業で初めて読んだけど、
    話の意味が分かれば、めっちゃ意味が
    分かるし、高瀬舟は本当に主人公が
    悪人か善人なのかどっちだ〜‼️

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    2020年07月27日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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     歴史小説としてみれば、史実にそぐわないだろう点もあるが、当時の武士の心境が見事に現れていると感じています。
     森鴎外の作品のなかでも特に好きなものが詰まっている一冊です。

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    2020年04月25日
  • 独身

    A

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    読みやすいけど

    読みやすい本でした。
    この本が書かれた当時の社会と現在の社会とでは、
    それこそ時代が違うので、内容については評しようがありません。
    それでも、文章はリズミカルで、
    文章を読むこと自体を楽しむという点では、
    悪くないと思います。

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    2020年03月27日
  • 里芋の芽と不動の目

    A

    購入済み

    なんとも言えない

    読みやすい本でした。
    主人公の語りがメインの話しです。
    もともと口語体の文章で、
    その語り口がリズミカルなので
    とても読みやすく読んでいて楽しいのですが
    内容は今一ピンとこないものです。
    書かれた当時の社会情勢に関係しているのかもしれませんが。

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    2020年03月21日
  • 佐橋甚五郎

    A

    購入済み

    文章を味わう

    はたして佐橋甚五郎という人物が実在するのか。
    この本に書かれていることが事実なのかどうか。
    そんな風に考えると、
    ストーリーについては、面白いも面白くないもありません。
    それなのに読ませる魅力はある。
    文豪とはすさまじいものです。
    何てことのない情景描写に感心してしまう。
    自分もこんな文章がかけたらなあと思ってしまう。
    読書の醍醐味は、わくわくするストーリー展開ではあるけれど
    文章を味わう、そんな読書も乙なものです。

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    2020年03月17日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    初鴎外。有名な表題作など全十二篇を収録。私小説的な作品もちらほらあり、鴎外の考えをうかがうに重要なようですが、ドイツ語やらフランス語やらがやたらめったら差し込まれており、とにかく読みづらい。こーゆう作風が当時の流行りなのかなと思いきや、解説曰く、どうやら鴎外の厭味の表れであるよう。

    一方、「護持院原の敵討」や「山椒大夫」、「最後の一句」、そして「高瀬川」はおもしろい。「山椒大夫」はとにかく悲惨。最後は厨子王の地位も安泰し母親と再会してよかったと思いますが、心にしこりが残ります。それはやはり安寿の存在。犠牲のうえに成り立つ幸福。これは手放しで喜んでいいのでしょうか。本作ではそのあたりの葛藤を一

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    2020年03月03日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    鷗外の後期作品、「山椒大夫」から「寒山拾得」までの5篇が収録されています。

    ・山椒大夫 …
    原作は古浄瑠璃の「さんせう大夫」、絵本で「安寿と厨子王丸」というタイトルでおなじみの説話です。
    元の話から鷗外が改変を施した内容となっており、安寿が拷問の末殺された描写や山椒大夫へ厨子王丸がその復讐をする話など改変されており、より一般向けの話になっています。
    森鷗外も後期の作品というだけあって、舞姫等と比べるとかなり文章がこなれていて、読みやすく面白かったです。
    歴史小説というよりも、日本昔ばなしを読んでいるような気軽さが感じられました。

    ・魚玄機 …
    魚玄機という実在した唐の末期の女流詩人の生

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    2019年11月23日
  • 渋江抽斎

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    岩波文庫緑

    森鷗外 「 渋江抽斎 」 医者であり、官吏であり、読書家であった渋江抽斎の史伝。


    鷗外が 抽斎を リスペクトしすぎ。抽斎が人格者すぎる。逆に 虚構的で 小説的だが


    対照的に 抽斎の4番目の妻 五百(いお)や 抽斎と交友のある人々が 生き生きと描かれていて 面白い。


    鷗外の抽斎像
    *心を潜めて 古代の医書を読むことが好き
    *技をうろうという念がない〜知行よりほかの収入はなかった
    *金は「書を購う」と「客を養う」ことに費やした
    *詩に貧を問いている
    *抽斎は 人の寸長も見逃さず、保護をして、瑕疵を忘れる


    史伝の題材としての抽斎=抽斎に因縁を感じる鷗外
    *抽斎は 医者で

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    2019年09月20日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    森鴎外は教科書で読んだ「舞姫」のせいで、文語体で読みにくいというイメージがあったけど、この本の中で本当に読みにくかったのは「興津弥五右衛門の遺書」だけだった。「妄想」もドイツ語やラテン語などの横文字が頻出するのでちょっと鼻につくというか、注釈を頻繁に見なければならず面倒に感じたけど、話自体は鴎外の留学経験や当時の日本の風潮が描かれていて興味深かった。個人的には「山椒大夫」「高瀬舟」「護持院原の敵討」あたりの時代物が良いと思った。

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    2019年09月05日
  • 元号通覧

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    ひたすらに、大化から始まる元号と改元理由、候補となった元号案が列挙されている。
    「和」の字は幾度となく使われる、改元は今よりずっとカジュアルに(理由は決してカジュアルではないが)行われていたことなどが読み取れ、興味深い。
    ただ、門外漢である自分としてはなかなかに読み解くのが難しい一冊だった。
    文庫の煽りなどは一般向けにしてあるので、想定読者と売り方の間にギャップがあるのではないだろうか。

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    2019年05月21日
  • 舞姫・うたかたの記

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    独逸三部故事有美和芸和演。韻是好。希腊(Greece),丹麦(Denmark),犹太教(Judaism), 罗马教(romeism)。有样的字是不一样

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    2018年10月02日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    『舞姫』他、全5編の短編集。
    舞姫は比較的読めたが、その他の作品は小生の国語力では文語体が厳しく正直すんなり読めない。
    当時としてドイツに関わる書籍は珍しかったんだろうと思います。
    小生の国語力所以に★3つ。ごめんなさい。

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    2016年02月11日
  • 超訳 鴎外の知恵

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    すぐ読めます。生きるヒント集。
    鴎外という人について、さほど興味がなかったけど、読むことで興味を持てた。
    私は学問的な説明がある文章のほうが感動するタイプなのか、この手の、「そうだろうな、でもどうして?」という流れの文章では少し★の数が減ってしまう。
    でも、説得力というものは、古今東西、先人の知恵、というだけで、自然と出てくるものだと知った。
    いろいろな助言があるが、最後が「放っておくがよい」で終わるものが個人的に好きだった。

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    2016年01月27日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫 若い母が人売りに騙されて、幼い子供達と引き離される。安寿と厨子王は山椒大夫に買われ、奴隷となった。兄弟愛と幼い姉の覚悟が切ない。最後は良かった、と思うけれど、やはり悲しい。ありそうなお話。

    高瀬舟 死にそうで苦しいから死にたい、と言う人を殺すことは、罪か。現代でも話題になる安楽死の問題。
    罪人となった男は、むしろすっきりしているようだ。幸せになれるといいと思った。

    阿部一族 読みづらく難しい。細川忠利の側近が生前に殉死を許されれば、忠利の死後に切腹できる。しかし後継の支えになって欲しいからと殉死を許されなければ、それはそれで周りの目が厳しいらしい。大変だなあ。
    結局許されていない

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    2016年01月24日
  • 渋江抽斎

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    ひたっ…すら、渋江氏とその家族についての経歴を書き連ねた作品。はぁ、退屈だった汗 もう、何度か挫折しかけた。多分、鴎外的には、渋江氏をリスペクトするあまり、「この人の自伝を残せるのは俺だけだ!(じゃないと歴史に埋もれて今後の世に名を遺せないから)」と、ひたすらマニアックな萌を発露させてしまったのだろうなー、
    それにしても、個人の(あるいは
    知人数名の)力だけでよく、そこまで微細に昔の人の人生を調べあげたね…。渋江氏の熱狂的ファンて、昔もこれからも森鴎外ただひとりだろうに。
    鴎外的には、読書中、たまたま歴史の本の編纂に関わった渋江チュウサイとかいう人が、自分と同じ医者でなおかつ文芸好きだったっ

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    2015年11月24日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫・高瀬舟・阿部一族の3作のみ読み終えた。
    さすが森鴎外。圧巻の語彙力である。
    無駄が無く、私が過去に読んだ、近代文学作者の中で一番の優雅さが伺える。

    ただ、情景描写しかしておらず、心理描写がないという点が、自然主義文学を中心に読み進めてきた私にとっては、物足りなさを感じた。

    兎角、夏目漱石と並び称される、森鴎外とは一体どのような作家なのかを知るという目的で読み進めたため、それは十分に果たされた。
    また時を置いて、他作も読もうと思う。

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    2015年03月06日
  • 舞姫・うたかたの記

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    男性が、男性視点でものを書いているのにも関わらず、男性から見た女性よりもむしろ、女性から見た女性を不思議に感じ取った。
    読み手の性がそう読ませた可能性もあるが、「うたかたの記」「ふた夜」「舞姫」「文づかい」「普請中」と終わりに向かうほどにその傾向は強まったように感じる。
    現代口語的な文章ではないため、読みづらさはあるが、特に「うたかたの記」と「舞姫」は、そうであるからこそ、よりロマンティックとも言えるかもしれない。

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    2014年12月03日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    ネタバレ

    「舞姫」
    「うたかたの記」
    「文づかひ」
    「ふた夜」
    以上は,いずれもドイツでの恋愛関係のお話。
    「そめちがへ」
    これだけ,明治初期?の頃のお話。

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    2014年08月31日
  • 舞姫・うたかたの記

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    これも青空文庫にて。いろいろなレビューやらなんやら、豊太郎は酷い酷いと言われていたけど、私は豊太郎を酷い奴だと一言では言えないなと。豊太郎の気持ち、わからなくもない。エリスが好きだからこそ、言えなかった。家族も仕事も大切だから、悩む。でも、相沢の口から真実を知らされるエリスにとって拷問に等しい程の苦痛だったろうに…。エリスの愛は本当に愛で、私は慈愛溢れる愛に見えた。短いながら一言で表せない作品であり、誰も責める事が出来ないと感じた。

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    2013年11月18日