森鴎外のレビュー一覧

  • 舞姫・うたかたの記

    Posted by ブクログ

    無垢な坊ちゃんエリートが。
    水商売の踊り子の少女と、ずぶずぶの関係になっちゃった。
    堅気な出世街道に戻るには、今、このときに、すがりつく少女を、残酷に捨てるしかありません。
    無い夢を追わせた。
    希望を与えて奪った。
    絶望の倍返し、に突き落とすことになります。
    つまり、そういうお話です。
    これがほぼほぼ実話だそうです。
    うーん、スキャンダラス。

    #######

    「うたかたの記」
    「ふた夜」
    「舞姫」
    「文づかい」
    「普請中」

    という5編が入っています。
    表題作の「舞姫」を読んでみたかったので購入。

    結果、「うたかたの記」「ふた夜」「文づかい」の3編は、正直、飛ばし読み。
    3つとも、文筆家

    0
    2016年01月25日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

    Posted by ブクログ

    川上未映子訳の「たけくらべ」に興味があった。川上未映子訳に対して賛否あるようだが、これはこれで良いのではないかと思う。

    0
    2020年05月18日
  • 阿部一族 他二篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直言って、私にはこの本は重すぎた。
    字が小さいとはいえかなり薄いのに、久々に読み終えて頭が痛くなるほど考えた一冊になった。

    あえて『阿部一族』だけについて書きたい。
    細川忠利の死に伴い、十八人が殉死した。
    彼らはすなわち、忠利公の了解あるいは暗黙の了解によって許しを得て、彼の死後自ら命を絶った者達である。許しを得ずに死ぬのは、犬死であり、武士が最も嫌うものに入る。
    一方、阿部弥一右衛門通信は、忠利公からその許しを得ることができなかった。
    よく仕えてくれているのだが、性が合わないというか、忠利公は彼の言うことはなんだか聞かない性質を持っていたためである。
    世間は勝手なもので、弥一右衛門が死な

    0
    2015年12月28日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     哲学の先生である金井が自分の性欲の歴史を書く、というお話。性への目覚めや性欲の萌芽、初体験などを冷静に見つめ考え、淡々と描いている。それには現代の人々となんら変わらないような体験もあれば、明治の性風俗ならではの体験もあり、とても興味深かった。特に、軟派と硬派に分かれていた話や男色の話が私には馴染みのない新鮮さがあり、面白い。

    0
    2015年12月19日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集で昭和初期にもかかわらず、とても読みやすい。
    山椒大夫は、父親を追って、旅に出た母子たちが、途中で人会にさらわれてしまう話。
    最後にお姉さんが弟のために行動をする。家族想いの人達。
    じいさんばあさん。は旦那が若い頃、牢に入って、奥さんは奉公し続ける。数年後出てお互いが違う時間を過ごし、老人になってから、再開し一緒に暮らす。
    一緒に暮らしている姿は、とても仲がよく理想の夫婦である。

    0
    2015年09月09日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

    Posted by ブクログ

    やっと読み終わった。長かった!!!
    樋口一葉の『たけくらべ』
    夏目漱石の『三四郎』
    森鴎外の『青年』
    たけくらべは、川上未映子氏の現代語訳版です。初めて読んだ気がします。
    あまりにもおっさんが読むには時期を逸しているようで、あまりにも幼いころの話でありそういう感受性は失われていることを認識しました。
    三四郎と青年は続けて読むと、非常によく似ており
    その雰囲気や情緒が感じられ面白かったと思います。
    本当に忘れていたのですが、『青年』は昔昔、大学の1年か
    2年の時に読んだことがあることを思い出しました。
    その時は、自分の年代とあっていたこともあって
    とても感銘を受けたことを思い出しました。その時の

    0
    2015年03月22日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

    Posted by ブクログ

    豊太郎って人気ないですよね。
    そりゃひどいやつかもしれない。でも、私には彼の行動も仕方なよなぁと思えてしまう。

    0
    2014年12月31日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    直接言葉にしなくても、目と目を合わせただけで情熱的な恋ができた時代なんだな。
    物悲しい読後感がなんとも言えない。

    「僕」とお玉が相識になったきっかけと、その間柄について読者が興味を示すことを想定して、最後「読者は無用の憶測をせぬが好い」という文章で締めるところが粋である。

    0
    2015年01月03日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夏目さんより、鴎外の方が好きだという気がしている。

    鴎外の文章、上品。格調ある感じ?
    お玉、魅力的で素敵。
    岡田さんとのすれ違いが、切ないけどああー!ありそう!
    と思う感じ。人生は、少しの勇気とタイミングですね。

    不忍池とか、その辺りを先日散歩したのでそれも相まって面白く読みました。

    0
    2014年12月03日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    哲学講師の金井湛君は、かねがね何か人の書かない事を書こうと思っていたが、ある日自分の性欲の歴史を書いてみようと思いたつ。

    六歳の時に見た絵草紙の話に始り、寄宿舎で上級生を避け、窓の外へ逃げた話、硬派の古賀、美男の児島と結んだ三角同盟から、はじめて吉原に行った事まで科学者的な冷静さで淡々と描かれた自伝体小説であり掲載誌スバルは発禁となって世論をわかせた。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足

    0
    2014年10月04日
  • 青年(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだ。上京した青年の出会いと別れ、と物語構成は教養小説なのに(要するに漱石の『三四郎』的)、主人公が妙に教養をもっている分だけ、教養小説度合は薄め。

    0
    2014年03月28日
  • 阿部一族 他二篇

    Posted by ブクログ

    本棚で眠っていたので。
    鴎外の初期の歴史小説三篇を収録。
    「殉死」がある意味では当たり前だった頃の人物を取り上げ、殉死・一族滅亡を描く。描き方もとても淡白で逃げ場のない感じを常に与えてくれる。
    恩からの殉死というものが建前としてあるが、なによりも殉死として彼らを掻き立てたものは、恩を受けといて殉死しないとは部下としての義に悖り、傍輩に顔向けできないという圧力を自ら作り上げてしまうことだ。
    死ぬことは美しく、死ぬことであらゆことは清算できるということが強く信じられていて、本質を見ようとしない、宗教に近い何かであるように思われる。
    死は救いでも終わりでもない。ただの言葉だ。腹を潔く切ろうがなんだろ

    0
    2014年03月22日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    愛とか性欲とか自然主義とかは、よく分からないから、この本に対して、たいした感想は書けないけど、気になることが一つ。 この時代の十代は、酒や煙草を飲んでも罪にならないのか?

    0
    2014年09月09日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

    Posted by ブクログ

     千年読書会・第2回の課題本でした。

     森鴎外の自伝的な小説とも言われている一編となります。実際には、身近な友人と自身の経験をない交ぜにしたもののようで、「うたかたの記」「文づかひ」ともあわせて三部作的な位置付けとも言われてるのでしょうか。

     相変わらずに美しく流れる文体も堪能しましたが、内容も当時の状況を敷衍しているかのようで何気に興味深く。“誰”に感情移入するかで、読み解き方は変わるのかなと感じました。

     さて、主な登場人物はこちらの3人。

     主人公:太田豊太郎
     踊り子:エリス
     友人:相沢謙吉

     政府の公費でドイツに留学した秀才肌の主人公・太田豊太郎、彼が留学先で踊り子・エリ

    0
    2024年05月18日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    阿部一族
    又七郎が阿部家と懇意にしていて妻を見舞いにもやりながら討ち入りには自ら猪一番に飛び込んでいくという観念がわからない。
    また弥五兵衛も飛び込んできた又七郎と相対して当然としているのがわからない。
    お上に忠実であるならば匿う必要もないがわざわざ自ら討ち入らずとも黙っていてもよかったと思う。
    しかしわからないと感じるのは時代が違うだけのこと
    なぜか納得できてしまうこの感覚はやはり日本人だからか

    堺事件
    これもまた日本人だからか
    もちろん切腹できるはずもなく、さらに大網を引っ張り出すなんてもってのほかだけれどもこの盲目、妄信、神風の思想は日本人そのものであると合点する
    しかし当然自分たちも

    0
    2014年01月14日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『雁』は1911年(明治44年)に発表されたこの作品で言わずと知れた代表作となっています・『灰燼』は同じく同年に発表され同時進行にて執筆されたと言われています。

    『雁』の時代の設定は、1880年(明治13年)であります。高利貸しの妾・お玉が医学を学ぶ大学生の岡田に慕情を抱くも結局その思いを伝えることが出来ないまま岡田は洋行する。はかない女性の心理描写と身の上が如実に表現されています。
    といった内容なのですが、『舞姫』の発表は、1890年(明治23年)となっていますので、御年28歳の時に発表された『舞姫』と49歳の時に発表された『雁』は、独逸留学つながりなので敢えて年齢の対比をさせていただきま

    0
    2018年11月08日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

    Posted by ブクログ

    豊太郎のだめっぷりが久しぶりに読みたくなったので、「舞姫」を高校の教科書ぶりに読んでみた。
    エリートコースを歩む豊太郎が、法律から歴史や哲学に興味を移し、母親や上司の言いなりの受動的な人間から、自ら決断する能動的な人間になろうと藻掻く。
    そして舞姫のエリスと出会い、貧しいながらも幸せに暮らし始める。

    が、帰国してエリートに戻りたいと思う気持ちとエリスへの愛情との間で心揺らぐ。
    結局は自ら決断できず、自分が倒れている間に友人がエリスに告げ口したことにより、"仕方なく"帰国せざるを得なかった、と自分が悪いわけではないようなところがあいかわらずダメ男だと思った。
    けど

    0
    2013年11月21日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

    Posted by ブクログ

    青空文庫にて、高瀬舟を読んだのだが、読み終わってもぞくぞくとしたままである。森鴎外はやはり綺麗な文を書く。丁寧な言葉を使う登場人物が魅力的に感じた。喜助の弟の死への描写が、生々しく考えただけで身体がゾッとした。思わずゾッとする作品なんてそうない。ここが鴎外の凄いところか。

    0
    2013年11月18日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

    Posted by ブクログ

    2013/11/12

    森鴎外の高瀬舟。
    時代に普遍なふたつのテーマを含む話です。

    「足るを知る」ということと「尊厳死」の問題。
    やり切れない気持ちを載せて罪人と同心とを運んで月夜の川を辷っていく、その静けさをも伝わってくるようでした。

    0
    2013年11月12日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    高校の授業以来数十年ぶりの「舞姫」再読。青空文庫で読むのは断念して本棚から文庫を探して読んだ。適度にフリガナがありこちらでは読めた。こうして見ると内容はともかく「舞姫」「うたかたの記」の文体は結構クセになりそう。好きな作品は「じいさんばあさん」、意外な純愛ものと「寒山拾得」。「阿部一族」「堺事件」は読みづらかったけど印象的。どの作品も、私のレベルでしか咀嚼できないけれど鴎外見直しのいいきっかけとなりました。私の古い文庫の表紙はブランデンブルグ門だった。感慨深い。

    0
    2013年06月13日