森鴎外のレビュー一覧

  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    豊太郎のだめっぷりが久しぶりに読みたくなったので、「舞姫」を高校の教科書ぶりに読んでみた。
    エリートコースを歩む豊太郎が、法律から歴史や哲学に興味を移し、母親や上司の言いなりの受動的な人間から、自ら決断する能動的な人間になろうと藻掻く。
    そして舞姫のエリスと出会い、貧しいながらも幸せに暮らし始める。

    が、帰国してエリートに戻りたいと思う気持ちとエリスへの愛情との間で心揺らぐ。
    結局は自ら決断できず、自分が倒れている間に友人がエリスに告げ口したことにより、"仕方なく"帰国せざるを得なかった、と自分が悪いわけではないようなところがあいかわらずダメ男だと思った。
    けど

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    2013年11月21日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    青空文庫にて、高瀬舟を読んだのだが、読み終わってもぞくぞくとしたままである。森鴎外はやはり綺麗な文を書く。丁寧な言葉を使う登場人物が魅力的に感じた。喜助の弟の死への描写が、生々しく考えただけで身体がゾッとした。思わずゾッとする作品なんてそうない。ここが鴎外の凄いところか。

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    2013年11月18日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    2013/11/12

    森鴎外の高瀬舟。
    時代に普遍なふたつのテーマを含む話です。

    「足るを知る」ということと「尊厳死」の問題。
    やり切れない気持ちを載せて罪人と同心とを運んで月夜の川を辷っていく、その静けさをも伝わってくるようでした。

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    2013年11月12日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    高校の授業以来数十年ぶりの「舞姫」再読。青空文庫で読むのは断念して本棚から文庫を探して読んだ。適度にフリガナがありこちらでは読めた。こうして見ると内容はともかく「舞姫」「うたかたの記」の文体は結構クセになりそう。好きな作品は「じいさんばあさん」、意外な純愛ものと「寒山拾得」。「阿部一族」「堺事件」は読みづらかったけど印象的。どの作品も、私のレベルでしか咀嚼できないけれど鴎外見直しのいいきっかけとなりました。私の古い文庫の表紙はブランデンブルグ門だった。感慨深い。

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    2013年06月13日
  • 青年(新潮文庫)

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    ピカピカに弾力漲る青年・純一の自意識がむず痒くも懐かしく心地よい。身の回りのいろいろに振り回され創作意欲を掻き立てられていた頃の気持ちにしばし立ち返った。(しかし意味もなくフランス語の単語を乱用するのは如何なものか。こういう衒いがまだ特権的に許容されていた時代だったんだろうけれど…)

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    2013年05月26日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    森鷗外の文章は堅苦しい印象があり敬遠していたが、やはり読みづらかった。時折知らない言葉が出てきて、本の後ろに付属している注釈を使いながら読んだ。

    ただ、山椒大夫と高瀬舟は内容を大体知っていることもあり、すんなりと読むことができた。この2作で特に印象に残ったのは、物語や題材よりも森鷗外の美しい日本語であった。多彩で的確な言葉遣いとテンポの良い文章は、ときに場面の情景を、ときに人物の寂しさや切なさを、頭の中にくっきりと浮かび上がらせた。同じ話を現代の作家が書いても出せないであろう味が、この2作品にはにじみ出ている気がした。

    どちらの話も僕は涙なしでは読めない。
    短いのであらゆる人に読んでほしい

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    2013年01月15日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    阿部一族が痛ましい。
    武士社会と言うものの、命の軽視。
    森鴎外の、「心を描かぬ」手法それもまた、痛ましさを覚える。
    野蛮といえば野蛮だが、その精神の独自性と忍耐強さは、私たちの過去とは思われぬほど。

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    2012年12月22日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    大正元年から大正五年の間に発表された歴史小説9編を収めた本。
    「山椒大夫」「じいさんばあさん」「高瀬舟」など、もはや説明不足と言うべきくらいに無駄がなく、重要な登場人物の心理描写が少ない。だがむしろその表現が観察者にとって畏敬すべき何かを強く感じさせる。

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    2012年11月18日
  • 青年(新潮文庫)

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    解説にある通り、夏目漱石「三四郎」に対する森鴎外の作品といっていいと思う。自分としては「三四郎」よりもこの「青年」の主人公の方が自分の感覚に近いような気がして、場面、場面の心情に同意できる。20代の初めってこんな感覚だったなぁ…と懐かしくなったりもした。間違いなく良い作品。

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    2012年04月25日
  • 新撰クラシックス 高瀬舟(小学館文庫)

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    一番最初の短編、じいさんばあさんを読み、森鴎外が大好きになりました。
    ただ、たんたんと事実を綴るような書き方に所々小説のような切なさ、爽快さをミックスさせるのが堪らないと思いました。

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    2012年03月20日
  • 舞姫(まんがで読破)

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    とてもロマンチックだな。
    オータの葛藤を自分の事の様に感じてしまう。
    彼は頭がよいかもしれないが、賢くは生きれないタイプの人間なのだろう。
    高校時代から気にはなっていたが、漫画で読んでしまった。
    いつか原書でもよみたいな・

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    2012年01月25日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    視線、時間、舞台が空間的、建築的に構成されていて本当に面白い。軽快なリズムを刻む文体が音楽的とも言える。計算し尽くされた作品だと思う。

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    2011年11月06日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    ネタバレ

    『山椒大夫』の最後は、なぜか大きく心が揺れた。ラストとしてはありがちといえばありがちなのに、何故こんなに動揺させられたのか、まるでわからない。淡々と語られていたから? これは、ずっと評価される話しだと思った。
    『最後の一句』も良かった。読んだ後は心の中が、すごいざわつかされているけど。映像にされるとさらに良さを増しそうだと思った。
    『高瀬舟』は懐かしかった。

    それにしても、『山椒大夫』が素晴らしい。

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    2011年07月17日
  • 渋江抽斎

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    まず漢語を中心とした圧倒的な語彙力に憧れる。伝記としては訥々と事実を述べていて劇的な展開はないが、その分幕末の武家、明治の士族華族の暮らしぶりや考え方がリアルに伝わりとても良かった。つい100年程前なんだなと思うと胸いっぱい。

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    2010年11月26日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    高校の教科書に載っていた『舞姫』
    それ以来、初めて読み返してみたのですが、当時の思いと全く異なっていたのに驚きました。
    こんなにも、最低な男だっかのか?

    『阿部一族』『堺事件』『じいさんばあさん』はぐいぐいと読んでしまった。
    『舞姫』にかかった時間の半分で読み終わったくらい。
    それくらい、読みやすい。
    きっと映像化したら、海外でも人気が出そうな気がする。

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    2012年07月10日
  • 青年(新潮文庫)

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    目の描写がよくあるきがする。主人公やお雪、未亡人の目。それぞれの目。
    漱石の「三四郎」と比較される事がよくあるかな?発表時期も近いし、内容としても。
    横文字混ぜてくるのはまあしょうがないですよね。
    男子の貞操について悩んでるの面白い。

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    2010年07月08日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    高校の時の現国の時間に読んで衝撃を受けた作品。
    その構成、エピソード、言葉遣い全てがものすごく新しく今でも感じるのであるから当時はセンセーショナルだったと思う。

    エリスが狂ってしまうあたりの描写の淡々たる遠まわしな他人的な場面が非常に痛く、苦しく、今も昔もオトコってずるいと思ってしまった。

    作品全体から欧州の匂いが漂ってきそうな場面描写もすごい。近代文学の骨頂だと思う。

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    2010年02月06日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    4篇は読んだ。個人的には高瀬舟よりも山椒大夫のほうが好みだが、示唆することは高瀬舟の方が多い気がする。

    山椒大夫は、子どもの奴隷の話で、最後は盲(めしい)になった母親と感動の再会を果たす。この場面は感動的で、泣ける。

    高瀬舟は教科書等でもお馴染み。弟を苦しみから解放した喜助は罪人なのか。罪には違いないが、安楽死という考え方はどうだろう、と鴎外が提案した小説。現代にまで通ずる示唆深い作品。

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    2010年02月26日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    「山椒大夫」は先が気になる面白さでした。
    安寿の優しさに感動しました。
    「最後の一句」にしろ、なんでこの本の少女は
    優しくって強くて芯があるんでしょうか…
    なんかかっこよさすら感じます。

    「高瀬舟」では、幸せとは何か考えてしまいました。
    弟を殺し、島流しになって全てを失おうとも恵まれていると考える喜助、
    それとは逆に家庭も仕事もあるが満足してはいない庄兵衛。
    結局幸せなんて人の気の持ちよう??

    私にはちょっと難しい話もあったかもしれませんが、
    お勧めです。

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    2009年10月04日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    下品な感じはない。ただ、冷静に淡々と自身や周囲の人間の性について語っている。

    人間の三大欲求の1つである性欲について意識を向けて、観察しているのはなんとも言えない。こういう観察眼を持っているからこそ、後世に名を残す人になれたのだろうか?

    昔の言葉や英単語がでてきたりするが、どれも訳が後ろに載っているので読むことに不便はない。

    丁寧に再編された日記を呼んでいるような感覚だった。

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    2026年02月11日