森鴎外のレビュー一覧

  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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     この作品の時代は、平安時代だそうです。(作中には書かれていません)
     僕らの時代(高校生頃まで)に、『舞姫』と共に現代国語の教材として使われていたそうなんです。もしかして、習ったかもしれません。でも、記憶がないのです。
     何しろ現代国語の授業が大嫌いで、授業中は窓の外を眺めていたからです。(笑) だから何で今更って言う感じなのです。
     この年になってこの作品を読んでいると、純文学と言うよりは歴史小説チックな感覚があります。
     初出は大正四年で、『高瀬舟』は大正五年ですから時代背景から考えると近代日本の成長期ではなかったのかな・・・なるほど、時代を置き換えて読んでみると、この小説は国にとって成

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    2013年10月17日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    高瀬舟が読みたくて購入。
    中学の国語の教科書に載っていたなぁ。

    かなり強烈な印象を受けていたのだけれど(喉から息が漏れる所とか)
    改めて読んでみると別の箇所に目がいく。

    上へ上へと人間の欲って際限ないですものね。


    『じいさんばあさん』もお気に入り。

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    2012年12月27日
  • 阿部一族 他二篇

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    殉死をするにも許しを乞うなどきちんとしたしきたりがあるんだなあ…武家社会の考え方が、淡々と書かれているぶんリアルに伝わってきた。うーん。読めてよかった。

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    2012年12月15日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    いまのいままで「山椒大夫」が安寿と厨子王の話だと知らなかった。山椒大夫って言ってるんだからそうに決まってるのにどうして気づかなかったんだろう。鴎外は、親子の愛、姉弟の愛に焦点あてる一方で、仏の庇護や後の復讐はほとんど描かない。説経節らしくないといえばらしくないが、これはこれでいかにも近代の知識人といった仕上がりでいい。もともと簡潔な鴎外の文体もとても相性がいい。書き手によって全然違う物語が生まれるのが説経節の面白いところだな。説経節なら近藤ようこが描いているだろうと探してみたらやっぱりあった。

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    2012年09月01日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    ネタバレ

    教科書に載っていた『舞姫』以来久しぶりの森鴎外作品。表紙がきれいで、見ていて飽きない。今回は以下の3作品を読みました。

    『山椒大夫』…正直、なんだかよくわからなかった。当時の人買いの風習だとか、奴隷として働くくらいなら入水しようという考え方?信仰の大切さ?姉弟愛?いろいろあるだろうけど、その時々の生き方を書いているのだろうか。読む人次第なのかな。
    『高瀬舟』…この中にある『附高瀬舟縁起』にも書いてあるけど、安楽死と、兄弟愛、財産に関する考えかたを描いている。特に、財産に関する考えかた(貰っている量が違うだけで、財産が残らないのなら変わりは無い。足りなくても、それで満足する心持)は勉強になった

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    2013年11月09日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    舞姫は、やはり名作だと思う。
    豊太郎のどうしようもない心境も手に取るように伝わってきて、読んでいるこちらとしても、かなり心苦しい感情になった。
    とても心に残る物語の一つである。

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    2012年04月12日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    高校の原告の授業で浜じい先生が使ってました。 友人のKちゃんが授業が始まる前に文庫を買ってきて読んでいて自分も注目したのを覚えている。

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    2011年08月24日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    「本好きと言う割には読んでないなんてちょっと恥ずかしいんじゃない?的本をこの際だからまとめて読んでしまおうキャンペーン」第二弾。

    最近「ずっしりぐったり系」の本が続いたので、淡々とした語り口が心地よい。

    ・山椒大夫
    ・魚玄機
    ・じいさんばあさん
    ・最後の一句
    ・高瀬舟
    ・寒山拾得
    全6篇
    解説:斉藤茂吉 豪華。

    実は「安寿恋しや~」の場面が見たかっただけで手に取った本だったり。
    でも面白かった。
    簡潔な文章なのに、どのお話も人間の普遍的なテーマ。

    他4篇の中では「寒山拾得」が気になってたりする。
    斎藤氏の解説の中に「小説に説明を与えるのは邪道のごとくに」みなされるってありましたが、その

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    2010年10月18日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    実は森鴎外の文章はあまり好きではない。

    ただ、この一冊には歌舞伎でなじみのある「じいさんばあさん」が収録されていたので読んでみた。

    「山椒太夫」は文章も読みやすく、ストーリーも追いやすい。淡々と書かれているがゆえに、心を揺さぶる。

    「高瀬舟」も「高瀬舟縁起」にあるとおり、色々と考えさせられる要素(『知足』と『安楽死』)のある話。

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    2010年08月12日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    山椒大夫…山岡大夫のせいで母、姥竹と安寿、厨子王が離れ離れに。最後には弟と盲の母が再会する。

    高瀬舟…財産というものについての観念、人の欲には限りがないが、喜助は二百文を喜んだ。安楽死、苦しんでいるものを死なせてやるのは殺すことか。一番考えさせられた。

    魚玄機…美しい女が詩を読んだり嫉妬で人を殺したり
    じいさんばあさん…仲の良いじいさんばあさん。爺さん伊織は肝癪持ちだったが、美人ではないが器量のいい嫁るんを迎えて良くなった所に感動。
    最後の一句…死刑になる父親を助けるために子どもらが色々する。
    寒山拾得…盲目の尊敬について  閭の頭痛を坊さんが水で治す。

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    2010年08月03日
  • 鴎外の「武士道」小説 傑作短篇選

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    森?外の各短編の後に「鑑賞のヒント」という解説があって、勉強になる本です。?外の古くさい文章の後に参考書風の文章が出て来るコントラストが面白い。

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    2011年07月16日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    「山椒大夫」は女性に守られている男の子が大人の男へと踏み出す健気さを、「高瀬舟」は幸福とは何かを問いながら積極的安楽死について、それぞれ描いている。文体・内容ともに余計なものがなく素朴なところが、静かでもの悲しい雰囲気を醸し出している。まさに“文豪”による名文・名作。

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    2023年10月13日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    日本人留学生とドイツの少女との悲恋を描いた『舞姫』。『うたかたの記』『文づかひ』訳書『ふた夜』『そめちがへ』いずれも異国的な作品そ収録。

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    2009年10月04日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    舞姫・・・殴ったろかと思った.
    女をなめるな!時代もあるんだろうけど,自分を正当化しすぎ.[2006.10.03.]

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    2009年10月04日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    随分久しぶりに読んだ古典的仮名遣いに随分疲れてしまった。収録されている作品のストーリー自体はどれもオーソドックスなものだが、『うたかたの記』は展開が他に比べいくらかダイナミックに思えた。

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    2009年10月04日
  • 大塩平八郎

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    倅のルビの位置がおかしい

    初めのページの2段目に倅のルビがあるが、ずれていておかしい。
    ここで書くべき内容とは違う気もするけど、読みにくくて仕方ない。
    対応お願いします。

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    2024年11月07日