森鴎外のレビュー一覧

  • 舞姫・うたかたの記

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    読みにくい。わざと古語のような言葉を用いて書かれた文章は面白い試みだとは思うが読みにくい。
    有名な「舞姫」は、貧乏で病気の母親と暮らす身重な身体になったエリスを、豊太郎がしれっと捨てて無傷のまま帰国するのがいただけない。
    あと文章にどこか人間として冷たすぎないか?と感じる部分が節々にあるのだけど、森鴎外の人生年表を見たら、実年齢より飛び級のような形で東大医学部予科に入学して、その後も軍医としても作家としても成功しているようなのでまあ、普通の人と違うから仕方ないのかも知れない。超ショートスリーパーだし。でも好きじゃないな。

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    2024年02月23日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    主人公の金井君の、どこか不器用な人物像に思わずクスッとしてしまった。これは哲学者として名を馳せるようになった金井君が、自伝的に自身の性の目覚めやこれまでの経緯(主に学生時代)について振り返る形で始まる物語。彼の性の自覚は比較的早く、男女の性差に興味を持った幼少期には悪知恵を働かせて、近所の女の子に着物を捲らせて下半身を覗き見る行動に出ている。しかしそのように頭が回ったかと思えば、外語学校に入学し寄宿舎に身を寄せると、自身に好意を抱く男色家の先輩の手管に見事引っ掛かり、危うく貞操の危機に瀕していたりもする。このエリートなんだか、ポンコツなんだか分からないブレ幅のあるキャラクターが良い。

    金井君

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    2023年12月23日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    後半漢字が多すぎるストーリーは、病気の身体を休めるのには、まったく向いてなかった。健康だったら読めたかと言ったら、それも疑問だけど。
    「高瀬舟」の話は良かった。足るを知る、という言葉は知ってはいても忘れてしまうことが多いが、このストーリーを読んだことで、今後は、頭の片隅に、夜の舟の上のシーンが蘇ってくるだろう。

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    2023年08月23日
  • みちの記

    匿名

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    上野を出発し、軽井沢に到着した小旅行の様子がつづられている。交通機関がそこまで発達していない当時の苦労がしのばれる。

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    2023年07月29日
  • 独身

    匿名

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    北九州市小倉が舞台となっている。ここは鴎外が単身赴任していた地で、左遷された説もあるとか。当時の雰囲気が感じられ、興味深い。

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    2023年07月29日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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     「高瀬舟」が読みたくて購入した本。森鷗外の作品はこれまで舞姫くらいしか読んだことはなかったが、この作品にはある種の衝撃を受けた。軍医であるからこそ見つめ続けてきた安楽死という問題を小説作品に昇華させているところが興味深い。この内容は現代では自殺幇助の罪に問われると思うが、何とも複雑である。
     また、この作品集に収められている「最後の一句」も面白かった。これもある種の衝撃を受けた。

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    2023年03月24日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    20年漬けた梅酒みたいな一冊。よーーーーく味わってみると、たしかに費やされた長い年月に相当する滋味のようなものを感じることができる。

    舞姫いいなぁ。古文調だからこその文章の美しさがある。妊娠の事実さえなければ国語の教科書に載りそうなのに勿体無い(何様か)

    「余を以て色を舞姫の群に漁するものとしたり。(17頁)」
    「貧きが中にも楽しきは今の生活、棄て難きはエリスが愛(23頁)」

    舞姫○
    うたかたの記×
    鶏△
    かのように×
    阿部一族○
    堺事件○
    余興△
    じいさんばあさん△
    寒山拾得△

    森鴎外、それにしても扱うジャンルが広く深い。歴史物、社会科学、ときて本業医者か。普通に天才では?

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    2023年02月10日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    「性的」なものを書く小説は多いけれど、「性欲的」な生活を書く小説は、たしかにあまりなかったような気がする。それが時系列に淡々と語られているからなお不思議な感じがした。

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    2022年12月26日
  • 舞姫・うたかたの記

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    舞姫に関しては学生が読むのと大人が読むのとでは感想が大きく違いそう、、社会人を数年経た私としては読みながら現実的なツッコミが邪魔してあまり楽しめなかった笑

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    2022年12月11日
  • 青年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    漱石らしき人物が登場していることから、かなり漱石を意識しているようだ。
    本作の内容も夏目漱石の「三四郎」に比する小説だろう。住んでいるところはどちらも谷根千界隈で、女性に振り回されるところも一緒。
    地方から出てきた若者が思い悩むさまが描かれるところも似ている。
    ラストが唐突なのは、書くべきことは書いたということなのだろうが、「ストレイシープ」の方が、悩ましさが出ているような気がする。

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    2022年12月02日
  • 青年(新潮文庫)

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    夏目漱石の『三四郎』に影響されて書いたとされていますが、正直いって『三四郎』のような深みはないですかね。

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    2022年11月05日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫に売られた安寿と厨子王の姉弟の話。母に再会する涙の話のように覚えていたが、姉の安寿の機転で逃げ延びた厨子王が出世して政道を正しくし、人身売買をやめさせ、そして偶然母に再会という淡々とした話だった.高瀬舟は安楽死を取り上げていて、苦しんで自殺しかけた弟に頼まれ、楽に死なせてあげる喜助の話だが、殺人幇助だが現代でも十分考えさせられる話だ。阿部一族は殉死の矛盾をついた話。同じく主人の跡を追って自害したのに、周りの冷たさ、薄情さは悲劇としか言えない。最後の一句や 寒山捨徳など短い話だけど ふっと笑える話。森鴎外の作品は、現代文に慣れた僕には最初読みづらかったが、脚注を見ながら読み進めると面白い

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    2022年10月25日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    初森鴎外。

    森見登美彦経由で百物語は青空文庫で読んでいたけれど。
    逆に森みーっぽいと思ってしまうのってどうなのか?

    小説や近辺エッセイ的なものは好き。
    受け付けないものも半分。
    でも現代の常識で読んでしまっているからなのかもしれないということも、解説を読んでみて思った。

    近代文学の裾野を広げていこうキャンペーン第一弾としてはまずまずのスタート。

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    2022年07月07日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    難しい。歴史小説に傾倒していたらしいが、流石に読みにくい。注釈がわからないことも多いくらいである。

    辛うじて読めたものからは、どの時代の人間の描写にも通ずるところはあるということを感じる程度。

    作品名と作者の名前だけを見聞きしていてやっとその文章を読んだ高瀬舟はこういうことかと少し驚いたが、高瀬舟でも阿部一族でも山椒大夫でも、どこでも、なんて今より決意の硬い人間たちであり、価値というか、事象の貴重さみたいなものについての理解のない、「昔の情報の人」という感覚。ただし普遍性はあって、考えることはある。

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    2022年07月02日
  • 安井夫人

    匿名

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    江戸時代に生きた儒学者、安井息軒の生涯が題材となっている。兄と比較した息軒の描写で、鴎外の美に対する劣等感が垣間見える気がする。

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    2022年09月28日
  • ぢいさんばあさん

    匿名

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    タイトルからはほのぼのした昔話のようなイメージだが、なかなか堅苦しい。鴎外の持ち味がよく活きた小話だと思う。

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    2022年09月28日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    「最後の一句」は小学生?のころの教科書に載ってました。「お上の事には間違はございますまいから」という殺し文句が印象に残る作品です。

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    2022年04月25日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    「百物語」を読みたくて手に取ったんだけど、「妄想」が面白かった
    なんでいつも鷗外は外国語をそのまま引用するのかと思っていたけど、ぴったりくる日本語訳がなかったからなんだと納得
    山椒大夫はこんなにむごたらしい話だとは思わずすごく悲しくなった
    遺言のやつは人多いし文字がぎゅってなりすぎてて頭の中が混乱しまくった恥ずかしい
    敵討ちのやつは相手の顔も行方も知らんと探すなんてもはや阿呆やと思って読んでた見つかってよかったけど。結局宇平はどうなったんやろ。

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    2022年04月22日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    たるを知ることと、安楽死について。
    安楽死のテーマは自分も身内の苦しむ姿を見た経験があるから共感できる部分があった。
    足るを知ること、人と比べないことは難しい。お金がいくらあっても上を見てもっともっと、と比べてしまう自分に気付かされた。

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    2022年02月06日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    昭和53年10月30日 46版 再読(全く覚えて無かった。)
    1909年 明治42年 発表

    哲学講師の主人公が、自身の性欲の歴史をを、幼児期の体験から、淡々と語る。
    最初は、発禁処分を受けた作品のようですが、文学的で内容も鴎外が発表できる程度です。
    まあ、どんな文豪も経験の蓄積は重要ですよね。ちょっと、ドキドキなところは、学生寮のお話。可愛い男子は、いろいろ大変ですね。腐女子必見。

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    2022年01月23日