森鴎外のレビュー一覧

  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    「性的」なものを書く小説は多いけれど、「性欲的」な生活を書く小説は、たしかにあまりなかったような気がする。それが時系列に淡々と語られているからなお不思議な感じがした。

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    2022年12月26日
  • 舞姫・うたかたの記

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    舞姫に関しては学生が読むのと大人が読むのとでは感想が大きく違いそう、、社会人を数年経た私としては読みながら現実的なツッコミが邪魔してあまり楽しめなかった笑

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    2022年12月11日
  • 青年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    漱石らしき人物が登場していることから、かなり漱石を意識しているようだ。
    本作の内容も夏目漱石の「三四郎」に比する小説だろう。住んでいるところはどちらも谷根千界隈で、女性に振り回されるところも一緒。
    地方から出てきた若者が思い悩むさまが描かれるところも似ている。
    ラストが唐突なのは、書くべきことは書いたということなのだろうが、「ストレイシープ」の方が、悩ましさが出ているような気がする。

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    2022年12月02日
  • 青年(新潮文庫)

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    夏目漱石の『三四郎』に影響されて書いたとされていますが、正直いって『三四郎』のような深みはないですかね。

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    2022年11月05日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫に売られた安寿と厨子王の姉弟の話。母に再会する涙の話のように覚えていたが、姉の安寿の機転で逃げ延びた厨子王が出世して政道を正しくし、人身売買をやめさせ、そして偶然母に再会という淡々とした話だった.高瀬舟は安楽死を取り上げていて、苦しんで自殺しかけた弟に頼まれ、楽に死なせてあげる喜助の話だが、殺人幇助だが現代でも十分考えさせられる話だ。阿部一族は殉死の矛盾をついた話。同じく主人の跡を追って自害したのに、周りの冷たさ、薄情さは悲劇としか言えない。最後の一句や 寒山捨徳など短い話だけど ふっと笑える話。森鴎外の作品は、現代文に慣れた僕には最初読みづらかったが、脚注を見ながら読み進めると面白い

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    2022年10月25日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    初森鴎外。

    森見登美彦経由で百物語は青空文庫で読んでいたけれど。
    逆に森みーっぽいと思ってしまうのってどうなのか?

    小説や近辺エッセイ的なものは好き。
    受け付けないものも半分。
    でも現代の常識で読んでしまっているからなのかもしれないということも、解説を読んでみて思った。

    近代文学の裾野を広げていこうキャンペーン第一弾としてはまずまずのスタート。

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    2022年07月07日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    難しい。歴史小説に傾倒していたらしいが、流石に読みにくい。注釈がわからないことも多いくらいである。

    辛うじて読めたものからは、どの時代の人間の描写にも通ずるところはあるということを感じる程度。

    作品名と作者の名前だけを見聞きしていてやっとその文章を読んだ高瀬舟はこういうことかと少し驚いたが、高瀬舟でも阿部一族でも山椒大夫でも、どこでも、なんて今より決意の硬い人間たちであり、価値というか、事象の貴重さみたいなものについての理解のない、「昔の情報の人」という感覚。ただし普遍性はあって、考えることはある。

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    2022年07月02日
  • 安井夫人

    匿名

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    江戸時代に生きた儒学者、安井息軒の生涯が題材となっている。兄と比較した息軒の描写で、鴎外の美に対する劣等感が垣間見える気がする。

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    2022年09月28日
  • ぢいさんばあさん

    匿名

    購入済み

    タイトルからはほのぼのした昔話のようなイメージだが、なかなか堅苦しい。鴎外の持ち味がよく活きた小話だと思う。

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    2022年09月28日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    「最後の一句」は小学生?のころの教科書に載ってました。「お上の事には間違はございますまいから」という殺し文句が印象に残る作品です。

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    2022年04月25日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    「百物語」を読みたくて手に取ったんだけど、「妄想」が面白かった
    なんでいつも鷗外は外国語をそのまま引用するのかと思っていたけど、ぴったりくる日本語訳がなかったからなんだと納得
    山椒大夫はこんなにむごたらしい話だとは思わずすごく悲しくなった
    遺言のやつは人多いし文字がぎゅってなりすぎてて頭の中が混乱しまくった恥ずかしい
    敵討ちのやつは相手の顔も行方も知らんと探すなんてもはや阿呆やと思って読んでた見つかってよかったけど。結局宇平はどうなったんやろ。

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    2022年04月22日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    たるを知ることと、安楽死について。
    安楽死のテーマは自分も身内の苦しむ姿を見た経験があるから共感できる部分があった。
    足るを知ること、人と比べないことは難しい。お金がいくらあっても上を見てもっともっと、と比べてしまう自分に気付かされた。

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    2022年02月06日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    昭和53年10月30日 46版 再読(全く覚えて無かった。)
    1909年 明治42年 発表

    哲学講師の主人公が、自身の性欲の歴史をを、幼児期の体験から、淡々と語る。
    最初は、発禁処分を受けた作品のようですが、文学的で内容も鴎外が発表できる程度です。
    まあ、どんな文豪も経験の蓄積は重要ですよね。ちょっと、ドキドキなところは、学生寮のお話。可愛い男子は、いろいろ大変ですね。腐女子必見。

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    2022年01月23日
  • 青年(新潮文庫)

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    昭和54年2月15日 52刷 再読

    時代は明治後期、作家志望の青年小泉純一が、上京して東京の友人、作家らに関わりながら、成長していく青春小説。
    装丁の絵が同じで感動。というか、三四郎より青年の読者の方が少ないのでしょうか。
    初めて読んだ当時、夏目漱石の「三四郎」に影響を受けて書いた事は知らなかった。続けて読むと、確かに似ています。青年の小泉君の方が、話の流れから美形でちょっと裕福でモテてしまう事はわかりました。
    青春日記の様相なので、凄く面白いとはいかないですが、当時の青年の歳上女性への恋心、歳上女性に振り回される様子など、「三四郎」とセットで当時の青春を知る文化遺産だと思います。

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    2022年01月16日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    表題作やエッセイのようなものも含む短編集。
    古い作品だが、改行がしっかりされているので読みやすい。
    高瀬舟なんかは、著者が医師であるがゆえに描いた作品かなと思う。
    たまには古典を読むのもいい。

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    2021年08月07日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    ネタバレ

    2021/07/04
    感想)庄兵衛の心の動きが自分と同じだった。喜助の境遇に同情し、判決に疑問を覚えるも、自分の力ではどうにもできないのを悟り、聞くだけ聞いてそのまま送り出すところ。喜助に対して何となく罪悪感を覚えた。
    残す'庄兵衛はただ漠然と、人の一生というような事を思ってみた。人は身に病があると、この病がなかったらと思う。その日その日の食がないと、食ってゆかれたらと思う。万一の時に備えるたくわえがないと、少しでもたくわえがあったらと思う。たくわえがあっても、またそのたくわえがもっと多かったらと思う。かくのごとくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで行って踏み止まることができるも

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    2021年07月04日
  • 舞姫

    匿名

    購入済み

    青年が近代的自我を確立させようともがく姿を描く名作とされるが、それは漱石が『現代日本の開化』で必要十分にいいつくしている。なぜ本作は高校教科書にかならず掲載されるのだろう。

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    2022年09月28日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    高瀬舟だけのために購入。
    この話、短いけど深い。
    ・お金の価値
    ・死への考え方
    ぎゅっと凝縮していて考えさせられる。


    安倍一族と、山椒大夫も読みたいのだけど、ふりがながふってあって、読みづらく。
    別の本を購入しようと思う。

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    2021年04月07日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ヰタって何て読むんだろう?から手に取った。正解はウィタ。
    アリスも可愛らしいと思ったが、日本語訳はファンタジーの欠片もない「性欲的生活」でした。

    鴎外の分身とも言える金井湛くんの性欲との出会いとお付き合いが朴訥と、時にユーモアも交えて書かれている。
    文章にはリズムと美学があって、あぁ文芸に触れているという感じ。
    これは心地良くて病みつきになる類のもの。
    当時は漢詩が身近だったから、文章のリズム感に優れているんだろうなぁ。

    坂の上の雲の時にも書いた気がするが、明治の人たちの勉強熱心で自身の哲学を持っている生き様が格好良い。
    貧富の差や女性差別の上に築かれた上澄みの部分しか見えていないが、

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    2021年03月21日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    舞姫が旧かな使いで苦労したイメージばかりが強かった森鴎外。これに収められているのは晩年の作品だそうで、思いの外読みすかった。全体的に死の色が濃いい。解説によると明治天皇の崩御、乃木対象の死が影響しているとか。阿部一族の要領がいいんだか悪いんだかわからない阿部弥一右衛門。可愛げがなかったんだろうな。上司にも同僚にも認められず、意地を張りすぎた男とその一族。折れ所間違えるとろくなことが起きないわけで。

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    2020年11月19日