森鴎外のレビュー一覧

  • 佐橋甚五郎

    A

    購入済み

    文章を味わう

    はたして佐橋甚五郎という人物が実在するのか。
    この本に書かれていることが事実なのかどうか。
    そんな風に考えると、
    ストーリーについては、面白いも面白くないもありません。
    それなのに読ませる魅力はある。
    文豪とはすさまじいものです。
    何てことのない情景描写に感心してしまう。
    自分もこんな文章がかけたらなあと思ってしまう。
    読書の醍醐味は、わくわくするストーリー展開ではあるけれど
    文章を味わう、そんな読書も乙なものです。

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    2020年03月17日
  • 雁(新潮文庫)

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    この本を読んで無縁坂を歩いてみた。
    緩やかな情緒のある小道でこんなショートストーリーがよく似合う。
    下げが名残惜しく清々しい。

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    2020年03月08日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    初鴎外。有名な表題作など全十二篇を収録。私小説的な作品もちらほらあり、鴎外の考えをうかがうに重要なようですが、ドイツ語やらフランス語やらがやたらめったら差し込まれており、とにかく読みづらい。こーゆう作風が当時の流行りなのかなと思いきや、解説曰く、どうやら鴎外の厭味の表れであるよう。

    一方、「護持院原の敵討」や「山椒大夫」、「最後の一句」、そして「高瀬川」はおもしろい。「山椒大夫」はとにかく悲惨。最後は厨子王の地位も安泰し母親と再会してよかったと思いますが、心にしこりが残ります。それはやはり安寿の存在。犠牲のうえに成り立つ幸福。これは手放しで喜んでいいのでしょうか。本作ではそのあたりの葛藤を一

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    2020年03月03日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    鷗外の後期作品、「山椒大夫」から「寒山拾得」までの5篇が収録されています。

    ・山椒大夫 …
    原作は古浄瑠璃の「さんせう大夫」、絵本で「安寿と厨子王丸」というタイトルでおなじみの説話です。
    元の話から鷗外が改変を施した内容となっており、安寿が拷問の末殺された描写や山椒大夫へ厨子王丸がその復讐をする話など改変されており、より一般向けの話になっています。
    森鷗外も後期の作品というだけあって、舞姫等と比べるとかなり文章がこなれていて、読みやすく面白かったです。
    歴史小説というよりも、日本昔ばなしを読んでいるような気軽さが感じられました。

    ・魚玄機 …
    魚玄機という実在した唐の末期の女流詩人の生

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    2019年11月23日
  • 舞姫・うたかたの記

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    舞姫のみ。原文(文語体?)で。
    この作品は1890年に執筆されたそうなので、2019年現在で約130年が経過したことになる。現代においては、主人公の選択は非難されて然るべきだが、当時ではそうでもなかったのだろう。そう考えると、100年ちょっとでも世の価値観は大きく変化するのだな…と感慨深い。
    主人公がものすごい意志薄弱で優柔不断に読んでしまったが、『当時の背景からすればすぐ日本に帰るのが普通とされるところ、彼にはまだ悩むだけの自我があった』という考察に成程、と思った

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    2025年12月28日
  • 渋江抽斎

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    岩波文庫緑

    森鷗外 「 渋江抽斎 」 医者であり、官吏であり、読書家であった渋江抽斎の史伝。


    鷗外が 抽斎を リスペクトしすぎ。抽斎が人格者すぎる。逆に 虚構的で 小説的だが


    対照的に 抽斎の4番目の妻 五百(いお)や 抽斎と交友のある人々が 生き生きと描かれていて 面白い。


    鷗外の抽斎像
    *心を潜めて 古代の医書を読むことが好き
    *技をうろうという念がない〜知行よりほかの収入はなかった
    *金は「書を購う」と「客を養う」ことに費やした
    *詩に貧を問いている
    *抽斎は 人の寸長も見逃さず、保護をして、瑕疵を忘れる


    史伝の題材としての抽斎=抽斎に因縁を感じる鷗外
    *抽斎は 医者で

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    2019年09月20日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    森鴎外は教科書で読んだ「舞姫」のせいで、文語体で読みにくいというイメージがあったけど、この本の中で本当に読みにくかったのは「興津弥五右衛門の遺書」だけだった。「妄想」もドイツ語やラテン語などの横文字が頻出するのでちょっと鼻につくというか、注釈を頻繁に見なければならず面倒に感じたけど、話自体は鴎外の留学経験や当時の日本の風潮が描かれていて興味深かった。個人的には「山椒大夫」「高瀬舟」「護持院原の敵討」あたりの時代物が良いと思った。

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    2019年09月05日
  • 雁(新潮文庫)

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    日常的な他愛もないとした話。
    ただ、登場人物は活き活きと描写されている。
    上野に森鴎外記念館があり、当時ここに滞在して「雁」を執筆したらしい。

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    2019年07月03日
  • 雁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1回目の結婚も2回目の結婚も本妻にはなれず、妾や2番目の立ち位置にしかなれなかったお玉が医学生の岡田と出会い、運命を感じるが、いざ一歩踏み出そうとしたところで些細な偶然によって恋は燃え上がることなくしぼんでしまう…

    お玉の自分は「自分は生娘だったころより美しくはなっても醜くはなってない」と言い聞かせる姿に哀愁を感じる。

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    2019年06月28日
  • 元号通覧

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    ひたすらに、大化から始まる元号と改元理由、候補となった元号案が列挙されている。
    「和」の字は幾度となく使われる、改元は今よりずっとカジュアルに(理由は決してカジュアルではないが)行われていたことなどが読み取れ、興味深い。
    ただ、門外漢である自分としてはなかなかに読み解くのが難しい一冊だった。
    文庫の煽りなどは一般向けにしてあるので、想定読者と売り方の間にギャップがあるのではないだろうか。

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    2019年05月21日
  • 舞姫・うたかたの記

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    独逸三部故事有美和芸和演。韻是好。希腊(Greece),丹麦(Denmark),犹太教(Judaism), 罗马教(romeism)。有样的字是不一样

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    2018年10月02日
  • 雁(新潮文庫)

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    文芸雑誌『スバル』にて
    1911年から1913年にかけて連載された。
    (wiki引用)

    舞台は1880年(明治13年)
    **
    結婚相手に実は
    妻も子供もいた事がわかり
    絶望に井戸に身投げしようとする
    裕福ではないけれど
    美人なお玉さん…

    そんなお玉さんを妾にした
    高利貸しのおじさま…

    お玉に無縁坂に家を買い与えて
    毎夜通うおじさま

    しかしお玉はある日
    家の前を通り学校へ通う
    岡田という青年に恋をしてしまう
    **
    まぁ皮肉三昧で
    人生を物語ってます
    今みたいにキャリアウーマンなんて
    ありえない時代
    男の力を借りなければ
    生きていけない辛さが
    ひしひしと伝わる…
    とにかくお玉さんが不憫な…

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    2020年11月19日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    高校の教科書にあった「舞姫」はなつかしい。テンポよい語感であるが終盤腑に落ちぬところもあった。他短編が収録。2018.7.5

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    2018年07月05日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    鴎外はかなり読んでいたと思っていたがこれは初めて。こういう時代に、このような身分で生まれてみたかった。

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    2018年04月30日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    当時、発禁処分になったとのことだが、理由が分からないくらい、性的描写はない本。

    森鴎外が、当時流行りだしていた自然主義に対して、賛同?意義?、とにかく挑んでみた作品。

    主人公は、森鴎外の諱の一文字を名前に持つ金井澹(しずか)。哲学者を生業として、教鞭をとっているが、ある日、夏目漱石やら自然主義の台頭をきっかけに、自分もこれまでのこしかたを振り返って、自らの性的エポックメイキングな出来事を綴り、芽生えなかった性的欲求の芽生えを探ろうと試みる。

    鴎外自身が医者だったからか、さっぱりと描かれており、いやらしい感じはしない。実在のモデルが人でも学校でもすべて存在し、鴎外の人生と重なるので、どこま

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    2017年10月08日
  • 雁(新潮文庫)

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    初めてまともに鷗外の本を読んだ気がします。途中までは読むのが大変だったけど、お玉が自覚してからの展開がすごく楽しかったし今と変わらないなと思いました。最後の偶然が重なって結ばれなかったところは少しお玉がかわいそうだったけど、結局あの人と縁があったと最後に書いてあって終わり方が斬新だと思いました。ドイツ語がたくさん出てきたのもおもしろかった!

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    2017年09月28日
  • 雁(新潮文庫)

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     男に騙され結婚に失敗した美しい娘・お玉は、末造という男の妾となり無縁坂にある寂しい家に住んでいた。しかしある時末造が高利貸しであることを知り、お玉は絶望する。だが唯一の肉親である父に心配をかけさせたくない思いから一人でふさぎ込むようになったお玉は、やがて無縁坂を散歩道としてよく通る医大生の岡田に恋するようになった。「僕」の目からは、岡田側もまんざらではなさそうに見えた。末造も女中も翌日まで戻らない状況をつくり出したお玉は、その日家の前で岡田が通りかかるのを待ち続ける。しかしその日に限って下宿の夕飯が「僕」の嫌いなサバの味噌煮だったために「僕」は岡田を誘って二人で散歩へ出かけ、お玉は岡田に声を

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    2017年02月23日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    自分の性欲の歴史を淡々と、客観的に、時には自分への考察を入れながら振り返っている。そして最後に残ったのは、自分は人生の早い段階で”わかってしまった”故に情熱を失ってしまったのではという悲しい推測。
    性欲を抑えられなかった為に退学落第していく中で、自分は順調に進んできたが、どこか冷めているのはそのせいなのかもしれないと。児島もそうなのだろうか。

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    2017年02月20日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    金井という大学講師を通して作者たる森鴎外の半生を追っていく作品かと思いきや、微妙に年代がズレるだけに止まらず段々と創作部分が大半を占めていく。
    どこまでが半生でどこまでが創造なのか。注釈からなんとなく判断出来るが読んでいてクラクラした。自伝体小説だけあって現実と虚構が非常に曖昧でした。

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    2016年09月02日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    『舞姫』他、全5編の短編集。
    舞姫は比較的読めたが、その他の作品は小生の国語力では文語体が厳しく正直すんなり読めない。
    当時としてドイツに関わる書籍は珍しかったんだろうと思います。
    小生の国語力所以に★3つ。ごめんなさい。

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    2016年02月11日