森鴎外のレビュー一覧

  • 雁(新潮文庫)

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    うーん…分からない…惹かれ合う二人の人物それぞれから話を聞いた僕が、自らのフィルターを通して二人が出会うまでを描いた作品という設定。また、友人岡田から聞いた話と後に懇意になるお玉から聞いた話の間に時間のズレも生じているという。だが、それが作風にどう反映されているのかいまいち分からなかった。雁というタイトルに込められた作者の意図も読み取れない。当てようと思わずに投げた石が偶々当たってしまった不幸な雁に、何を投影したのか?妾についてはよく学べた。主人の存在や、妾の背景など、丁寧に書かれている。哀愁味は確かにあるが、うーん…読む力がないのだろう。

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    2016年02月11日
  • 超訳 鴎外の知恵

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    すぐ読めます。生きるヒント集。
    鴎外という人について、さほど興味がなかったけど、読むことで興味を持てた。
    私は学問的な説明がある文章のほうが感動するタイプなのか、この手の、「そうだろうな、でもどうして?」という流れの文章では少し★の数が減ってしまう。
    でも、説得力というものは、古今東西、先人の知恵、というだけで、自然と出てくるものだと知った。
    いろいろな助言があるが、最後が「放っておくがよい」で終わるものが個人的に好きだった。

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    2016年01月27日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫 若い母が人売りに騙されて、幼い子供達と引き離される。安寿と厨子王は山椒大夫に買われ、奴隷となった。兄弟愛と幼い姉の覚悟が切ない。最後は良かった、と思うけれど、やはり悲しい。ありそうなお話。

    高瀬舟 死にそうで苦しいから死にたい、と言う人を殺すことは、罪か。現代でも話題になる安楽死の問題。
    罪人となった男は、むしろすっきりしているようだ。幸せになれるといいと思った。

    阿部一族 読みづらく難しい。細川忠利の側近が生前に殉死を許されれば、忠利の死後に切腹できる。しかし後継の支えになって欲しいからと殉死を許されなければ、それはそれで周りの目が厳しいらしい。大変だなあ。
    結局許されていない

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    2016年01月24日
  • 舞姫(まんがで読破)

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    ネタバレ

    あらすじ
    主人公の太田豊太郎は東京帝国大学法学部を主席で卒業し、国費留学生に選ばれドイツに留学する。
    そこで踊り子であるエリスと出会い恋に落ちた。
    しかし事情が重なって日本に帰り、大臣の手伝いをしなくてはいけなくなった。
    エリスと離れドイツを去ることはできない。しかしそれでは生活が不安定になる。
    悩んだ挙句「仕事」をとった豊太郎はエリスに別れを告げ日本に帰国した。

    純粋な愛情
     経済的自立
     結婚と責任

    父を早くに亡くし、母の手で育てられた秀才・太田豊太郎は、某省から派遣されベルリンに留学する。
     そこで、踊り子のエリスと出会い、恋愛へと発展するが、留学生仲間から嫉妬、中傷され免官に

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    2016年01月02日
  • 渋江抽斎

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    ひたっ…すら、渋江氏とその家族についての経歴を書き連ねた作品。はぁ、退屈だった汗 もう、何度か挫折しかけた。多分、鴎外的には、渋江氏をリスペクトするあまり、「この人の自伝を残せるのは俺だけだ!(じゃないと歴史に埋もれて今後の世に名を遺せないから)」と、ひたすらマニアックな萌を発露させてしまったのだろうなー、
    それにしても、個人の(あるいは
    知人数名の)力だけでよく、そこまで微細に昔の人の人生を調べあげたね…。渋江氏の熱狂的ファンて、昔もこれからも森鴎外ただひとりだろうに。
    鴎外的には、読書中、たまたま歴史の本の編纂に関わった渋江チュウサイとかいう人が、自分と同じ医者でなおかつ文芸好きだったっ

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    2015年11月24日
  • 青年(新潮文庫)

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    中学生の頃には難しく、大人になっても難しかった。
    しかしまぁ、昔から、お姉さんはうまい誘い方をされる・・・

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    2015年10月10日
  • 青年(新潮文庫)

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    青年というからには、若さとか情熱とか燃え上がるような恋とかいうものを想定しがちだが、そこはやっぱり鴎外翁。理性的でストイックな主人公に仕上がってます。
    ただ、純一(主人公)の青年らしい拙さは、「(芸術のために)恋に憧れているけれど、恋を始めるきっかけが解らないよね」というところかな。
    あるきっかけで知り合った美人の後家さんに弄ばれ?て、この恋?に飛び込んで良いのかどうか、途惑っている。
    しかも、恋愛の手本をヨーロッパ小説に求めているところなんて、いかにも初々しい理想の高さがうかがえる。
    その美貌から、作中何度か恋愛フラグが立っているのに、同性(大村さん)までもが、この美貌とかわゆい笑顔にめろめ

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    2015年08月07日
  • 青年(新潮文庫)

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    解説に「この小説は叮嚀(ていねい)に、時間をかけてゆっくりと読まれることを要求している」と書いてる。まさにそのとおりである。
    この小説の主人公の青年のように、男女関係における感情を、科学的、文学的、哲学的に見つめて分析するのは、私たち常人にとっては「おかしなこと」としかいいようがない。
    私は森鴎外の小説であれば「雁」のほうが好みだ。

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    2015年06月24日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文豪としては珍しく、性について書いてある本です。
    当時の性への考え方、社会状況が分かる本です。
    当時はデリケートな内容のため発禁になったようだ。

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    2015年04月28日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ある男の少年から大人になるまでの、「性について思ったこと雑記帳」。
    これを掲載したことで発禁処分になったなんて、明治の世は、厳しかったんだなぁとつくづく思う。
    直裁な表現はないけれど、漂い漏れてくる当時の様子は、性に対して大らかな感じがするのに。
    今よりずうっと、“秘め事“だったんだなぁ。

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    2015年04月23日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫・高瀬舟・阿部一族の3作のみ読み終えた。
    さすが森鴎外。圧巻の語彙力である。
    無駄が無く、私が過去に読んだ、近代文学作者の中で一番の優雅さが伺える。

    ただ、情景描写しかしておらず、心理描写がないという点が、自然主義文学を中心に読み進めてきた私にとっては、物足りなさを感じた。

    兎角、夏目漱石と並び称される、森鴎外とは一体どのような作家なのかを知るという目的で読み進めたため、それは十分に果たされた。
    また時を置いて、他作も読もうと思う。

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    2015年03月06日
  • 舞姫・うたかたの記

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    男性が、男性視点でものを書いているのにも関わらず、男性から見た女性よりもむしろ、女性から見た女性を不思議に感じ取った。
    読み手の性がそう読ませた可能性もあるが、「うたかたの記」「ふた夜」「舞姫」「文づかい」「普請中」と終わりに向かうほどにその傾向は強まったように感じる。
    現代口語的な文章ではないため、読みづらさはあるが、特に「うたかたの記」と「舞姫」は、そうであるからこそ、よりロマンティックとも言えるかもしれない。

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    2014年12月03日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    ネタバレ

    「舞姫」
    「うたかたの記」
    「文づかひ」
    「ふた夜」
    以上は,いずれもドイツでの恋愛関係のお話。
    「そめちがへ」
    これだけ,明治初期?の頃のお話。

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    2014年08月31日
  • 雁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    家が貧しく老父を抱えた娘が高利貸しの情婦にされるも、医学生と秘められた淡い恋情を交わす。しかし、医学生は洋行し別れが…という悲恋を第三者の目から観察した一作。鴎外はやはり「舞姫」がいいな。

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    2014年05月19日
  • 雁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短いので手軽に読めます。
    高利貸の妾お玉と医学生岡田の淡く若い恋を描いた作品……なんて表面をなぞればなんてことのない物語にしか聞こえないですが、無駄のない文章と行間に見える美しさ、人間臭さが味わい深く、クセになります。

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    2014年02月25日
  • 雁(新潮文庫)

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    最近は日本の近代小説にはまっているので鴎外にも手を出してみたけれどこれは私にはあまり合わなかった。読解力が足りませぬ。出直し必至。2013/377

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    2013年12月22日
  • 舞姫・うたかたの記

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    これも青空文庫にて。いろいろなレビューやらなんやら、豊太郎は酷い酷いと言われていたけど、私は豊太郎を酷い奴だと一言では言えないなと。豊太郎の気持ち、わからなくもない。エリスが好きだからこそ、言えなかった。家族も仕事も大切だから、悩む。でも、相沢の口から真実を知らされるエリスにとって拷問に等しい程の苦痛だったろうに…。エリスの愛は本当に愛で、私は慈愛溢れる愛に見えた。短いながら一言で表せない作品であり、誰も責める事が出来ないと感じた。

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    2013年11月18日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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     この作品の時代は、平安時代だそうです。(作中には書かれていません)
     僕らの時代(高校生頃まで)に、『舞姫』と共に現代国語の教材として使われていたそうなんです。もしかして、習ったかもしれません。でも、記憶がないのです。
     何しろ現代国語の授業が大嫌いで、授業中は窓の外を眺めていたからです。(笑) だから何で今更って言う感じなのです。
     この年になってこの作品を読んでいると、純文学と言うよりは歴史小説チックな感覚があります。
     初出は大正四年で、『高瀬舟』は大正五年ですから時代背景から考えると近代日本の成長期ではなかったのかな・・・なるほど、時代を置き換えて読んでみると、この小説は国にとって成

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    2013年10月17日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    「阿部一族」や「舞姫」・「堺事件」など名作揃いの一冊。

    改めて「堺事件」を読んで、「高瀬舟」同様、背筋をぞわぁっとさせるのが相変わらず上手いなぁ、と感じた。
    敵のため死刑にされるくらいなら、国のため切腹にして欲しいというこの論理が理解出来てしまう自分が不思議である。

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    2013年09月09日
  • 青年(新潮文庫)

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    美青年、小泉純一が可愛すぎる。
    小説家への溌剌とした思いとプライドから上京して上手く生活が回っていたのに。

    坂井夫人の妖艶さに当てられて、彷徨。
    そうだよね、恋って怖いもんだよね。
    未亡人なんぞに負けるものか、と意気込むのだけど、ぐるぐると負のスパイラル。
    近付きたい、でも、近付いてはいけない、でもでも、なんだ思わせぶりなその仕草はー!
    といったところです。

    読むべき所は様々あるのだけれど。
    純一の初々しい恋の駆け引き具合にきゅんときてしまう。男をも魅了してしまう笑顔ってどんなもんだー!

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    2013年07月24日