森鴎外のレビュー一覧

  • 渋江抽斎

    Posted by ブクログ

    岩波文庫緑

    森鷗外 「 渋江抽斎 」 医者であり、官吏であり、読書家であった渋江抽斎の史伝。


    鷗外が 抽斎を リスペクトしすぎ。抽斎が人格者すぎる。逆に 虚構的で 小説的だが


    対照的に 抽斎の4番目の妻 五百(いお)や 抽斎と交友のある人々が 生き生きと描かれていて 面白い。


    鷗外の抽斎像
    *心を潜めて 古代の医書を読むことが好き
    *技をうろうという念がない〜知行よりほかの収入はなかった
    *金は「書を購う」と「客を養う」ことに費やした
    *詩に貧を問いている
    *抽斎は 人の寸長も見逃さず、保護をして、瑕疵を忘れる


    史伝の題材としての抽斎=抽斎に因縁を感じる鷗外
    *抽斎は 医者であり、官吏であり、読書家であり、鷗外と相似
    *抽斎は かって わたくしと同じ道を歩いた人である〜抽斎は 優れた健脚を持っていた〜畏敬すべき存在
    *抽斎は 古い武鑑を求めた〜抽斎がわたくしのコンタンポランであったなら〜二人の袖は〜摩れ合ったはず〜親愛すべき存在

    抽斎の自戒=人はその地位に安んじていなくてはならない




    0
    2019年09月20日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日常的な他愛もないとした話。
    ただ、登場人物は活き活きと描写されている。
    上野に森鴎外記念館があり、当時ここに滞在して「雁」を執筆したらしい。

    0
    2019年07月03日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1回目の結婚も2回目の結婚も本妻にはなれず、妾や2番目の立ち位置にしかなれなかったお玉が医学生の岡田と出会い、運命を感じるが、いざ一歩踏み出そうとしたところで些細な偶然によって恋は燃え上がることなくしぼんでしまう…

    お玉の自分は「自分は生娘だったころより美しくはなっても醜くはなってない」と言い聞かせる姿に哀愁を感じる。

    0
    2019年06月28日
  • 元号通覧

    Posted by ブクログ

    ひたすらに、大化から始まる元号と改元理由、候補となった元号案が列挙されている。
    「和」の字は幾度となく使われる、改元は今よりずっとカジュアルに(理由は決してカジュアルではないが)行われていたことなどが読み取れ、興味深い。
    ただ、門外漢である自分としてはなかなかに読み解くのが難しい一冊だった。
    文庫の煽りなどは一般向けにしてあるので、想定読者と売り方の間にギャップがあるのではないだろうか。

    0
    2019年05月21日
  • 舞姫・うたかたの記

    Posted by ブクログ

    独逸三部故事有美和芸和演。韻是好。希腊(Greece),丹麦(Denmark),犹太教(Judaism), 罗马教(romeism)。有样的字是不一样

    0
    2018年10月02日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    文芸雑誌『スバル』にて
    1911年から1913年にかけて連載された。
    (wiki引用)

    舞台は1880年(明治13年)
    **
    結婚相手に実は
    妻も子供もいた事がわかり
    絶望に井戸に身投げしようとする
    裕福ではないけれど
    美人なお玉さん…

    そんなお玉さんを妾にした
    高利貸しのおじさま…

    お玉に無縁坂に家を買い与えて
    毎夜通うおじさま

    しかしお玉はある日
    家の前を通り学校へ通う
    岡田という青年に恋をしてしまう
    **
    まぁ皮肉三昧で
    人生を物語ってます
    今みたいにキャリアウーマンなんて
    ありえない時代
    男の力を借りなければ
    生きていけない辛さが
    ひしひしと伝わる…
    とにかくお玉さんが不憫な…
    高利貸しの妻も同じく不憫な…
    *
    純文学の面白いところは
    よくありそうな話を
    事細かに分解して
    登場人物の心情の奥深くまで
    掘り下げて来るのが
    なんとも言えない
    *
    "欲しいもの" と"買いたいもの"
    の違いを説明した文章は
    欲と諦めの狭間の
    微妙な人間の心理を突いた解説w
    んーーよく分かる。
    *
    タイトルの雁がいつ出て来るのかと
    最後まで読んで、納得…
    そして住まいが"無縁坂"なだけある
    なんとも粋で切ないお話し…

    0
    2020年11月19日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    高校の教科書にあった「舞姫」はなつかしい。テンポよい語感であるが終盤腑に落ちぬところもあった。他短編が収録。2018.7.5

    0
    2018年07月05日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    鴎外はかなり読んでいたと思っていたがこれは初めて。こういう時代に、このような身分で生まれてみたかった。

    0
    2018年04月30日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    当時、発禁処分になったとのことだが、理由が分からないくらい、性的描写はない本。

    森鴎外が、当時流行りだしていた自然主義に対して、賛同?意義?、とにかく挑んでみた作品。

    主人公は、森鴎外の諱の一文字を名前に持つ金井澹(しずか)。哲学者を生業として、教鞭をとっているが、ある日、夏目漱石やら自然主義の台頭をきっかけに、自分もこれまでのこしかたを振り返って、自らの性的エポックメイキングな出来事を綴り、芽生えなかった性的欲求の芽生えを探ろうと試みる。

    鴎外自身が医者だったからか、さっぱりと描かれており、いやらしい感じはしない。実在のモデルが人でも学校でもすべて存在し、鴎外の人生と重なるので、どこまでが、フィクションなのか気になってしまう作品。

    作品の中で、金井が成長、学習する過程で興味を持った書籍やら思考などが紹介されるので、文学史的知的欲求も満たされるし、主人公の澹の考えを通して、鴎外の?思考の流れが分かるようで興味深く、決して性的なだけの著作ではない。

    知らなかったのだけれど、その福沢諭吉の学問にたしての姿勢は功利的だったらしい。当時は、その考えが蔓延しており、その中でも澹は「学問の為めに学問をする」という考えの持ち主である。その考えにも共感したし、お見合いをさせられた相手に対して、文句のない相手だし、嫌いではない。だけど、その相手の様な娘は他にもたくさんいて、この娘でなければならない理由がなく、どう決断していいのか悩むところに、主人公の意外な正直さを感じて、共感した。

    0
    2017年10月08日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初めてまともに鷗外の本を読んだ気がします。途中までは読むのが大変だったけど、お玉が自覚してからの展開がすごく楽しかったし今と変わらないなと思いました。最後の偶然が重なって結ばれなかったところは少しお玉がかわいそうだったけど、結局あの人と縁があったと最後に書いてあって終わり方が斬新だと思いました。ドイツ語がたくさん出てきたのもおもしろかった!

    0
    2017年09月28日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     男に騙され結婚に失敗した美しい娘・お玉は、末造という男の妾となり無縁坂にある寂しい家に住んでいた。しかしある時末造が高利貸しであることを知り、お玉は絶望する。だが唯一の肉親である父に心配をかけさせたくない思いから一人でふさぎ込むようになったお玉は、やがて無縁坂を散歩道としてよく通る医大生の岡田に恋するようになった。「僕」の目からは、岡田側もまんざらではなさそうに見えた。末造も女中も翌日まで戻らない状況をつくり出したお玉は、その日家の前で岡田が通りかかるのを待ち続ける。しかしその日に限って下宿の夕飯が「僕」の嫌いなサバの味噌煮だったために「僕」は岡田を誘って二人で散歩へ出かけ、お玉は岡田に声を掛ける機会を失ってしまった。散歩中、雁を逃がそうと思い岡田が投げた石が、偶然その雁に当たって死んでしまう。思惑違い、偶然の重なりが原因となり、二人は結ばれずに岡田は洋行してしまった…。

     無縁坂を舞台とし、無縁坂により繋がった男女が結局は無縁に終わる話、と説明してしまうのは乱暴だろうか。だがこのような文学作品は、まず簡単にシンプルに捉えることがから始めるべきだというのが持論。タイトルでもある雁に関するエピソードとの関連、お玉の自我萌芽、些細な物事の交差により生まれる偶然という悲劇などなど、森鷗外というビッグネームに深長な考察をせっつかれて多くの論考が出されているが、まずは素直に読書として楽しみたい。
     ハッピーエンドの青春ものよりも、私は「雁」のような非ドラマチックというドラマの哀感漂う雰囲気が好きだ。人間は皆理想を描くが決して理想通りにはいかない現実の無情性、それに出会うたびに、その人間の精神の在り方が妙実に現れるのではないか。まずその場面の森鷗外による心情の描写がとても巧みで美しい。

    『今はそれが只妾と云うだけでなくて、人の嫌う高利貸の妾でさえあったと知って、きのうきょう「時間」の歯で咬まれて角がつぶれ、「あきらめ」の水で洗われて色の褪めた「悔やしさ」が、再びはっきりとした輪廓、強い色彩をして、お玉の心の目に現われた。』

     お玉は一度目の結婚で相手に裏切られた際、自殺を図る。その後拾ってくれた旦那が高利貸しであることを知り心を閉ざす。そして最後、岡田へ恋心を抱くも自分と相手は「無縁」という現実に何を思ったか。それから35年後に「僕」に当時の話をしていることから考えても、お玉の心にそれがどれほど胸に刻まれた悔いであったことかは想像に難くない。一方岡田も同じくお玉に好意を抱いているが、おそらくお玉と無縁に終わったことをそれほど心に留めていなかったのではないか。35年後の岡田は、お玉のことなど記憶にもないのではないか。これが精神の在り方の違いなのか、それとも男あっての女であった当時の女性の在り方に関わるのか。一点の交差地点をすれ違った男女の哀感が、切なく私の心に入ってきた。

    0
    2017年02月23日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分の性欲の歴史を淡々と、客観的に、時には自分への考察を入れながら振り返っている。そして最後に残ったのは、自分は人生の早い段階で”わかってしまった”故に情熱を失ってしまったのではという悲しい推測。
    性欲を抑えられなかった為に退学落第していく中で、自分は順調に進んできたが、どこか冷めているのはそのせいなのかもしれないと。児島もそうなのだろうか。

    0
    2017年02月20日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    金井という大学講師を通して作者たる森鴎外の半生を追っていく作品かと思いきや、微妙に年代がズレるだけに止まらず段々と創作部分が大半を占めていく。
    どこまでが半生でどこまでが創造なのか。注釈からなんとなく判断出来るが読んでいてクラクラした。自伝体小説だけあって現実と虚構が非常に曖昧でした。

    0
    2016年09月02日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

    Posted by ブクログ

    『舞姫』他、全5編の短編集。
    舞姫は比較的読めたが、その他の作品は小生の国語力では文語体が厳しく正直すんなり読めない。
    当時としてドイツに関わる書籍は珍しかったんだろうと思います。
    小生の国語力所以に★3つ。ごめんなさい。

    0
    2016年02月11日
  • 雁(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    うーん…分からない…惹かれ合う二人の人物それぞれから話を聞いた僕が、自らのフィルターを通して二人が出会うまでを描いた作品という設定。また、友人岡田から聞いた話と後に懇意になるお玉から聞いた話の間に時間のズレも生じているという。だが、それが作風にどう反映されているのかいまいち分からなかった。雁というタイトルに込められた作者の意図も読み取れない。当てようと思わずに投げた石が偶々当たってしまった不幸な雁に、何を投影したのか?妾についてはよく学べた。主人の存在や、妾の背景など、丁寧に書かれている。哀愁味は確かにあるが、うーん…読む力がないのだろう。

    0
    2016年02月11日
  • 超訳 鴎外の知恵

    Posted by ブクログ

    すぐ読めます。生きるヒント集。
    鴎外という人について、さほど興味がなかったけど、読むことで興味を持てた。
    私は学問的な説明がある文章のほうが感動するタイプなのか、この手の、「そうだろうな、でもどうして?」という流れの文章では少し★の数が減ってしまう。
    でも、説得力というものは、古今東西、先人の知恵、というだけで、自然と出てくるものだと知った。
    いろいろな助言があるが、最後が「放っておくがよい」で終わるものが個人的に好きだった。

    0
    2016年01月27日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

    Posted by ブクログ

    山椒大夫 若い母が人売りに騙されて、幼い子供達と引き離される。安寿と厨子王は山椒大夫に買われ、奴隷となった。兄弟愛と幼い姉の覚悟が切ない。最後は良かった、と思うけれど、やはり悲しい。ありそうなお話。

    高瀬舟 死にそうで苦しいから死にたい、と言う人を殺すことは、罪か。現代でも話題になる安楽死の問題。
    罪人となった男は、むしろすっきりしているようだ。幸せになれるといいと思った。

    阿部一族 読みづらく難しい。細川忠利の側近が生前に殉死を許されれば、忠利の死後に切腹できる。しかし後継の支えになって欲しいからと殉死を許されなければ、それはそれで周りの目が厳しいらしい。大変だなあ。
    結局許されていないのに自ら切腹した父のために、阿部一族は日陰に追いやられることとなった。権勢衰えついにはお咎めを受け殺されることとなるも、阿部一族は一家揃って対抗し戦った。阿部一族が、落ちぶれた末に凄惨な最期を迎える様が異様に記憶に残った。

    0
    2016年01月24日
  • 舞姫(まんがで読破)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あらすじ
    主人公の太田豊太郎は東京帝国大学法学部を主席で卒業し、国費留学生に選ばれドイツに留学する。
    そこで踊り子であるエリスと出会い恋に落ちた。
    しかし事情が重なって日本に帰り、大臣の手伝いをしなくてはいけなくなった。
    エリスと離れドイツを去ることはできない。しかしそれでは生活が不安定になる。
    悩んだ挙句「仕事」をとった豊太郎はエリスに別れを告げ日本に帰国した。

    純粋な愛情
     経済的自立
     結婚と責任

    父を早くに亡くし、母の手で育てられた秀才・太田豊太郎は、某省から派遣されベルリンに留学する。
     そこで、踊り子のエリスと出会い、恋愛へと発展するが、留学生仲間から嫉妬、中傷され免官になる。それを知った母は自殺してしまう。

     天方大臣の秘書官である親友・相沢謙吉の配慮で新聞社の通信員の職を得る一方、豊太郎はエリスの家に転がり込む。やがてエリスは身ごもる。

     天方大臣とベルリンにやってきた相沢は、豊太郎の前途を憂い、エリスと別れることを勧め、天方大臣のロシア行きに通訳として豊太郎を随行させる。天方大臣の信任を得た豊太郎は、帰国を承知するが、エリスを裏切ったことに悩み、病に倒れる。

     その間、相沢はすべてをエリスに語り、それを聞いたエリスは発狂してしまう。
     豊太郎は断腸の思いを残しながらも帰国の途につく。

    0
    2016年01月02日
  • 渋江抽斎

    Posted by ブクログ

    ひたっ…すら、渋江氏とその家族についての経歴を書き連ねた作品。はぁ、退屈だった汗 もう、何度か挫折しかけた。多分、鴎外的には、渋江氏をリスペクトするあまり、「この人の自伝を残せるのは俺だけだ!(じゃないと歴史に埋もれて今後の世に名を遺せないから)」と、ひたすらマニアックな萌を発露させてしまったのだろうなー、
    それにしても、個人の(あるいは
    知人数名の)力だけでよく、そこまで微細に昔の人の人生を調べあげたね…。渋江氏の熱狂的ファンて、昔もこれからも森鴎外ただひとりだろうに。
    鴎外的には、読書中、たまたま歴史の本の編纂に関わった渋江チュウサイとかいう人が、自分と同じ医者でなおかつ文芸好きだったってとこに、このうえなくシンパシー☆ミだったぽい。
    ま、とにかく無駄に(ごめん)長いのと退屈なので再読はおそらくなしです。はい。

    0
    2015年11月24日
  • 青年(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    中学生の頃には難しく、大人になっても難しかった。
    しかしまぁ、昔から、お姉さんはうまい誘い方をされる・・・

    0
    2015年10月10日