森鴎外のレビュー一覧

  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    当時、発禁処分になったとのことだが、理由が分からないくらい、性的描写はない本。

    森鴎外が、当時流行りだしていた自然主義に対して、賛同?意義?、とにかく挑んでみた作品。

    主人公は、森鴎外の諱の一文字を名前に持つ金井澹(しずか)。哲学者を生業として、教鞭をとっているが、ある日、夏目漱石やら自然主義の台頭をきっかけに、自分もこれまでのこしかたを振り返って、自らの性的エポックメイキングな出来事を綴り、芽生えなかった性的欲求の芽生えを探ろうと試みる。

    鴎外自身が医者だったからか、さっぱりと描かれており、いやらしい感じはしない。実在のモデルが人でも学校でもすべて存在し、鴎外の人生と重なるので、どこま

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    2017年10月08日
  • 雁(新潮文庫)

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    初めてまともに鷗外の本を読んだ気がします。途中までは読むのが大変だったけど、お玉が自覚してからの展開がすごく楽しかったし今と変わらないなと思いました。最後の偶然が重なって結ばれなかったところは少しお玉がかわいそうだったけど、結局あの人と縁があったと最後に書いてあって終わり方が斬新だと思いました。ドイツ語がたくさん出てきたのもおもしろかった!

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    2017年09月28日
  • 雁(新潮文庫)

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     男に騙され結婚に失敗した美しい娘・お玉は、末造という男の妾となり無縁坂にある寂しい家に住んでいた。しかしある時末造が高利貸しであることを知り、お玉は絶望する。だが唯一の肉親である父に心配をかけさせたくない思いから一人でふさぎ込むようになったお玉は、やがて無縁坂を散歩道としてよく通る医大生の岡田に恋するようになった。「僕」の目からは、岡田側もまんざらではなさそうに見えた。末造も女中も翌日まで戻らない状況をつくり出したお玉は、その日家の前で岡田が通りかかるのを待ち続ける。しかしその日に限って下宿の夕飯が「僕」の嫌いなサバの味噌煮だったために「僕」は岡田を誘って二人で散歩へ出かけ、お玉は岡田に声を

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    2017年02月23日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    自分の性欲の歴史を淡々と、客観的に、時には自分への考察を入れながら振り返っている。そして最後に残ったのは、自分は人生の早い段階で”わかってしまった”故に情熱を失ってしまったのではという悲しい推測。
    性欲を抑えられなかった為に退学落第していく中で、自分は順調に進んできたが、どこか冷めているのはそのせいなのかもしれないと。児島もそうなのだろうか。

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    2017年02月20日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    金井という大学講師を通して作者たる森鴎外の半生を追っていく作品かと思いきや、微妙に年代がズレるだけに止まらず段々と創作部分が大半を占めていく。
    どこまでが半生でどこまでが創造なのか。注釈からなんとなく判断出来るが読んでいてクラクラした。自伝体小説だけあって現実と虚構が非常に曖昧でした。

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    2016年09月02日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    『舞姫』他、全5編の短編集。
    舞姫は比較的読めたが、その他の作品は小生の国語力では文語体が厳しく正直すんなり読めない。
    当時としてドイツに関わる書籍は珍しかったんだろうと思います。
    小生の国語力所以に★3つ。ごめんなさい。

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    2016年02月11日
  • 雁(新潮文庫)

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    うーん…分からない…惹かれ合う二人の人物それぞれから話を聞いた僕が、自らのフィルターを通して二人が出会うまでを描いた作品という設定。また、友人岡田から聞いた話と後に懇意になるお玉から聞いた話の間に時間のズレも生じているという。だが、それが作風にどう反映されているのかいまいち分からなかった。雁というタイトルに込められた作者の意図も読み取れない。当てようと思わずに投げた石が偶々当たってしまった不幸な雁に、何を投影したのか?妾についてはよく学べた。主人の存在や、妾の背景など、丁寧に書かれている。哀愁味は確かにあるが、うーん…読む力がないのだろう。

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    2016年02月11日
  • 超訳 鴎外の知恵

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    すぐ読めます。生きるヒント集。
    鴎外という人について、さほど興味がなかったけど、読むことで興味を持てた。
    私は学問的な説明がある文章のほうが感動するタイプなのか、この手の、「そうだろうな、でもどうして?」という流れの文章では少し★の数が減ってしまう。
    でも、説得力というものは、古今東西、先人の知恵、というだけで、自然と出てくるものだと知った。
    いろいろな助言があるが、最後が「放っておくがよい」で終わるものが個人的に好きだった。

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    2016年01月27日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫 若い母が人売りに騙されて、幼い子供達と引き離される。安寿と厨子王は山椒大夫に買われ、奴隷となった。兄弟愛と幼い姉の覚悟が切ない。最後は良かった、と思うけれど、やはり悲しい。ありそうなお話。

    高瀬舟 死にそうで苦しいから死にたい、と言う人を殺すことは、罪か。現代でも話題になる安楽死の問題。
    罪人となった男は、むしろすっきりしているようだ。幸せになれるといいと思った。

    阿部一族 読みづらく難しい。細川忠利の側近が生前に殉死を許されれば、忠利の死後に切腹できる。しかし後継の支えになって欲しいからと殉死を許されなければ、それはそれで周りの目が厳しいらしい。大変だなあ。
    結局許されていない

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    2016年01月24日
  • 舞姫(まんがで読破)

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    ネタバレ

    あらすじ
    主人公の太田豊太郎は東京帝国大学法学部を主席で卒業し、国費留学生に選ばれドイツに留学する。
    そこで踊り子であるエリスと出会い恋に落ちた。
    しかし事情が重なって日本に帰り、大臣の手伝いをしなくてはいけなくなった。
    エリスと離れドイツを去ることはできない。しかしそれでは生活が不安定になる。
    悩んだ挙句「仕事」をとった豊太郎はエリスに別れを告げ日本に帰国した。

    純粋な愛情
     経済的自立
     結婚と責任

    父を早くに亡くし、母の手で育てられた秀才・太田豊太郎は、某省から派遣されベルリンに留学する。
     そこで、踊り子のエリスと出会い、恋愛へと発展するが、留学生仲間から嫉妬、中傷され免官に

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    2016年01月02日
  • 渋江抽斎

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    ひたっ…すら、渋江氏とその家族についての経歴を書き連ねた作品。はぁ、退屈だった汗 もう、何度か挫折しかけた。多分、鴎外的には、渋江氏をリスペクトするあまり、「この人の自伝を残せるのは俺だけだ!(じゃないと歴史に埋もれて今後の世に名を遺せないから)」と、ひたすらマニアックな萌を発露させてしまったのだろうなー、
    それにしても、個人の(あるいは
    知人数名の)力だけでよく、そこまで微細に昔の人の人生を調べあげたね…。渋江氏の熱狂的ファンて、昔もこれからも森鴎外ただひとりだろうに。
    鴎外的には、読書中、たまたま歴史の本の編纂に関わった渋江チュウサイとかいう人が、自分と同じ医者でなおかつ文芸好きだったっ

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    2015年11月24日
  • 青年(新潮文庫)

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    中学生の頃には難しく、大人になっても難しかった。
    しかしまぁ、昔から、お姉さんはうまい誘い方をされる・・・

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    2015年10月10日
  • 青年(新潮文庫)

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    青年というからには、若さとか情熱とか燃え上がるような恋とかいうものを想定しがちだが、そこはやっぱり鴎外翁。理性的でストイックな主人公に仕上がってます。
    ただ、純一(主人公)の青年らしい拙さは、「(芸術のために)恋に憧れているけれど、恋を始めるきっかけが解らないよね」というところかな。
    あるきっかけで知り合った美人の後家さんに弄ばれ?て、この恋?に飛び込んで良いのかどうか、途惑っている。
    しかも、恋愛の手本をヨーロッパ小説に求めているところなんて、いかにも初々しい理想の高さがうかがえる。
    その美貌から、作中何度か恋愛フラグが立っているのに、同性(大村さん)までもが、この美貌とかわゆい笑顔にめろめ

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    2015年08月07日
  • 青年(新潮文庫)

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    解説に「この小説は叮嚀(ていねい)に、時間をかけてゆっくりと読まれることを要求している」と書いてる。まさにそのとおりである。
    この小説の主人公の青年のように、男女関係における感情を、科学的、文学的、哲学的に見つめて分析するのは、私たち常人にとっては「おかしなこと」としかいいようがない。
    私は森鴎外の小説であれば「雁」のほうが好みだ。

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    2015年06月24日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文豪としては珍しく、性について書いてある本です。
    当時の性への考え方、社会状況が分かる本です。
    当時はデリケートな内容のため発禁になったようだ。

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    2015年04月28日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ある男の少年から大人になるまでの、「性について思ったこと雑記帳」。
    これを掲載したことで発禁処分になったなんて、明治の世は、厳しかったんだなぁとつくづく思う。
    直裁な表現はないけれど、漂い漏れてくる当時の様子は、性に対して大らかな感じがするのに。
    今よりずうっと、“秘め事“だったんだなぁ。

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    2015年04月23日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫・高瀬舟・阿部一族の3作のみ読み終えた。
    さすが森鴎外。圧巻の語彙力である。
    無駄が無く、私が過去に読んだ、近代文学作者の中で一番の優雅さが伺える。

    ただ、情景描写しかしておらず、心理描写がないという点が、自然主義文学を中心に読み進めてきた私にとっては、物足りなさを感じた。

    兎角、夏目漱石と並び称される、森鴎外とは一体どのような作家なのかを知るという目的で読み進めたため、それは十分に果たされた。
    また時を置いて、他作も読もうと思う。

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    2015年03月06日
  • 舞姫・うたかたの記

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    男性が、男性視点でものを書いているのにも関わらず、男性から見た女性よりもむしろ、女性から見た女性を不思議に感じ取った。
    読み手の性がそう読ませた可能性もあるが、「うたかたの記」「ふた夜」「舞姫」「文づかい」「普請中」と終わりに向かうほどにその傾向は強まったように感じる。
    現代口語的な文章ではないため、読みづらさはあるが、特に「うたかたの記」と「舞姫」は、そうであるからこそ、よりロマンティックとも言えるかもしれない。

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    2014年12月03日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    ネタバレ

    「舞姫」
    「うたかたの記」
    「文づかひ」
    「ふた夜」
    以上は,いずれもドイツでの恋愛関係のお話。
    「そめちがへ」
    これだけ,明治初期?の頃のお話。

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    2014年08月31日
  • 雁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    家が貧しく老父を抱えた娘が高利貸しの情婦にされるも、医学生と秘められた淡い恋情を交わす。しかし、医学生は洋行し別れが…という悲恋を第三者の目から観察した一作。鴎外はやはり「舞姫」がいいな。

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    2014年05月19日