森鴎外のレビュー一覧

  • 青年(新潮文庫)

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    解説に「この小説は叮嚀(ていねい)に、時間をかけてゆっくりと読まれることを要求している」と書いてる。まさにそのとおりである。
    この小説の主人公の青年のように、男女関係における感情を、科学的、文学的、哲学的に見つめて分析するのは、私たち常人にとっては「おかしなこと」としかいいようがない。
    私は森鴎外の小説であれば「雁」のほうが好みだ。

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    2015年06月24日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    文豪としては珍しく、性について書いてある本です。
    当時の性への考え方、社会状況が分かる本です。
    当時はデリケートな内容のため発禁になったようだ。

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    2015年04月28日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ある男の少年から大人になるまでの、「性について思ったこと雑記帳」。
    これを掲載したことで発禁処分になったなんて、明治の世は、厳しかったんだなぁとつくづく思う。
    直裁な表現はないけれど、漂い漏れてくる当時の様子は、性に対して大らかな感じがするのに。
    今よりずうっと、“秘め事“だったんだなぁ。

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    2015年04月23日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫・高瀬舟・阿部一族の3作のみ読み終えた。
    さすが森鴎外。圧巻の語彙力である。
    無駄が無く、私が過去に読んだ、近代文学作者の中で一番の優雅さが伺える。

    ただ、情景描写しかしておらず、心理描写がないという点が、自然主義文学を中心に読み進めてきた私にとっては、物足りなさを感じた。

    兎角、夏目漱石と並び称される、森鴎外とは一体どのような作家なのかを知るという目的で読み進めたため、それは十分に果たされた。
    また時を置いて、他作も読もうと思う。

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    2015年03月06日
  • 舞姫・うたかたの記

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    男性が、男性視点でものを書いているのにも関わらず、男性から見た女性よりもむしろ、女性から見た女性を不思議に感じ取った。
    読み手の性がそう読ませた可能性もあるが、「うたかたの記」「ふた夜」「舞姫」「文づかい」「普請中」と終わりに向かうほどにその傾向は強まったように感じる。
    現代口語的な文章ではないため、読みづらさはあるが、特に「うたかたの記」と「舞姫」は、そうであるからこそ、よりロマンティックとも言えるかもしれない。

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    2014年12月03日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    ネタバレ

    「舞姫」
    「うたかたの記」
    「文づかひ」
    「ふた夜」
    以上は,いずれもドイツでの恋愛関係のお話。
    「そめちがへ」
    これだけ,明治初期?の頃のお話。

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    2014年08月31日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    これは、雰囲気は大分似てるけど、でもやっぱり表紙が違うわー。
    これもはるか昔に読んだ本の読み直し。

    ヰタ・セクスアリス とは、vita sexualisで、要は、性欲的生活のこと。
    なんか、ドイツ語やら英語やらを混ぜ混ぜ文章を書いているのが面白い。
    舞姫と違って、全部現代語に改められて書かれていた。
    元の語調が分からないのはつまらないとも少し思ったけれど(舞姫の時の感動をもう一度味わいたかった)、でも同時に、当時の人の気持ちに少しなって読むこともできたので、それはそれでよしとも思った。
    (なんか、ちょっと、言葉遣いが影響を受けつつあることを自覚 笑)
    自分が人生においていつ性欲を感じてきたの

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    2014年07月30日
  • 雁(新潮文庫)

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    家が貧しく老父を抱えた娘が高利貸しの情婦にされるも、医学生と秘められた淡い恋情を交わす。しかし、医学生は洋行し別れが…という悲恋を第三者の目から観察した一作。鴎外はやはり「舞姫」がいいな。

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    2014年05月19日
  • 雁(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短いので手軽に読めます。
    高利貸の妾お玉と医学生岡田の淡く若い恋を描いた作品……なんて表面をなぞればなんてことのない物語にしか聞こえないですが、無駄のない文章と行間に見える美しさ、人間臭さが味わい深く、クセになります。

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    2014年02月25日
  • 雁(新潮文庫)

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    最近は日本の近代小説にはまっているので鴎外にも手を出してみたけれどこれは私にはあまり合わなかった。読解力が足りませぬ。出直し必至。2013/377

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    2013年12月22日
  • 舞姫・うたかたの記

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    これも青空文庫にて。いろいろなレビューやらなんやら、豊太郎は酷い酷いと言われていたけど、私は豊太郎を酷い奴だと一言では言えないなと。豊太郎の気持ち、わからなくもない。エリスが好きだからこそ、言えなかった。家族も仕事も大切だから、悩む。でも、相沢の口から真実を知らされるエリスにとって拷問に等しい程の苦痛だったろうに…。エリスの愛は本当に愛で、私は慈愛溢れる愛に見えた。短いながら一言で表せない作品であり、誰も責める事が出来ないと感じた。

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    2013年11月18日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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     この作品の時代は、平安時代だそうです。(作中には書かれていません)
     僕らの時代(高校生頃まで)に、『舞姫』と共に現代国語の教材として使われていたそうなんです。もしかして、習ったかもしれません。でも、記憶がないのです。
     何しろ現代国語の授業が大嫌いで、授業中は窓の外を眺めていたからです。(笑) だから何で今更って言う感じなのです。
     この年になってこの作品を読んでいると、純文学と言うよりは歴史小説チックな感覚があります。
     初出は大正四年で、『高瀬舟』は大正五年ですから時代背景から考えると近代日本の成長期ではなかったのかな・・・なるほど、時代を置き換えて読んでみると、この小説は国にとって成

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    2013年10月17日
  • 青年(新潮文庫)

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    煩悶青年のお話。
    純一は恵まれた家庭に生まれ
    就職する必要がない。
    奥さんとのロマンスも
    うやむやに終わり。
    ううん
    「三四郎」のカタルシスはない

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    2013年02月25日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    高瀬舟が読みたくて購入。
    中学の国語の教科書に載っていたなぁ。

    かなり強烈な印象を受けていたのだけれど(喉から息が漏れる所とか)
    改めて読んでみると別の箇所に目がいく。

    上へ上へと人間の欲って際限ないですものね。


    『じいさんばあさん』もお気に入り。

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    2012年12月27日
  • 阿部一族 他二篇

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    殉死をするにも許しを乞うなどきちんとしたしきたりがあるんだなあ…武家社会の考え方が、淡々と書かれているぶんリアルに伝わってきた。うーん。読めてよかった。

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    2012年12月15日
  • 青年(新潮文庫)

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    文豪、森鴎外の作品『青年』。
    実家の私の本棚から取り出しました。
    中学生のころに買って読んだ本です。
    一度読んだ本を、今の私がもう一度読んだらいったい何を想うか。


    主人公の名前が「小泉純一」。
    なんとなく、今は政界を引退した元総理大臣のことを思い起こさせます。
    私が本を読むときはあまり主人公のイメージを固めないのですが、
    この作品に関しては、元総理大臣の息子(芸能人のほう)のイメージが定着してしまいました。
    しかも、純一は地方のお金持ちの家の人。
    勉強ばかりしてきた育ちのいい、しかも外見がとてもよいお坊ちゃま。
    親の援助で東京に出てきて、「本を書きます」といいながらも
    なかなか手をつけるこ

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    2012年12月03日
  • 雁(新潮文庫)

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    年老いた父の暮らしを考えて、高利貸しの妾となった娘・お玉。
    本当の恋を知らないまま、お玉は身のこなしだけは大人の女性となる。
    そんな彼女が、時折窓から見かける美丈夫・岡田に恋をした。
    純情に振る舞いつつも、内心は岡田に激しく恋い焦がれる。
    岡田もまた美しいお玉を気にかけるようになった。
    長らくいま一歩が踏み出せない二人だったが、遂に運命の日が訪れる。

    ******************

    当時の湯島天神や本郷、上野などの描写が多く、「昔はそんなだったのかー」と今の景色を思い浮かべながら浸ることができました。
    個人的にはお玉の方が岡田よりずっと想いの気持ちが強かったと思います。
    岡田はどこか

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    2013年01月28日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    いまのいままで「山椒大夫」が安寿と厨子王の話だと知らなかった。山椒大夫って言ってるんだからそうに決まってるのにどうして気づかなかったんだろう。鴎外は、親子の愛、姉弟の愛に焦点あてる一方で、仏の庇護や後の復讐はほとんど描かない。説経節らしくないといえばらしくないが、これはこれでいかにも近代の知識人といった仕上がりでいい。もともと簡潔な鴎外の文体もとても相性がいい。書き手によって全然違う物語が生まれるのが説経節の面白いところだな。説経節なら近藤ようこが描いているだろうと探してみたらやっぱりあった。

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    2012年09月01日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    教科書に載っていた『舞姫』以来久しぶりの森鴎外作品。表紙がきれいで、見ていて飽きない。今回は以下の3作品を読みました。

    『山椒大夫』…正直、なんだかよくわからなかった。当時の人買いの風習だとか、奴隷として働くくらいなら入水しようという考え方?信仰の大切さ?姉弟愛?いろいろあるだろうけど、その時々の生き方を書いているのだろうか。読む人次第なのかな。
    『高瀬舟』…この中にある『附高瀬舟縁起』にも書いてあるけど、安楽死と、兄弟愛、財産に関する考えかたを描いている。特に、財産に関する考えかた(貰っている量が違うだけで、財産が残らないのなら変わりは無い。足りなくても、それで満足する心持)は勉強になった

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    2013年11月09日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    中学以来、再び手にとってみた一冊。

    ただ、感受性はあまり変わってないようで、「舞姫」については、未だにどこが名作なのか、さっぱり分からない。
    中学時代から読解力が変わっていないという現実をつきつけられてしまった。

    「阿部一族」は再読した現在でも、恐ろしい小説という感想。
    武士社会において、「時代の精神」とどう折り合いをつけて生きて行くかという命題を、迫力のある筆致で突きつけてくる。
    正直、中学時代も今も同じ様にビビりました。

    夏目漱石の「こころ」と同じように「阿部一族」も明治天皇の崩御と乃木大将の殉死というのをモチーフにしているように感じた。

    「阿部一族」は主君への個人的な忠義を殉死と

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    2012年05月03日