森鴎外のレビュー一覧

  • 夏目漱石論

    購入済み

    よい

    名作がタダで読めるのは素晴らしい。

    1
    2014年02月13日
  • 青年(新潮文庫)

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    時は明治。田舎の裕福な家庭に育ったぼんぼんの小泉純一は、上京し小説家を志していた。東京では同郷の小説家や、美術学校に通うかつての同級生の瀬戸、文学を愛好する医学生の大村などとの交わりで次第に東京にも慣れ始めていたが、ある日、劇場で出会った美貌の若き「未亡人」坂井夫人に誘われるまま彼女の豪邸を訪問し、そこで「男」になるのであった・・・。
    この物語自体、特にどうという進展がなく、ひたすら主人公が出歩き交流してその時々に考えた様子を描いているだけなのですが、何ともいえなく味わい深い雰囲気を持った作品でした。主人公が訪れる小説家の部屋や、文学会の様子、同郷会の宴会、街々の風景など「明治」という空気を感

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    2013年09月01日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    ネタバレ

    この本を読んで、自分の人生を重ね合わせてしまった。

    森鴎外の舞姫。なんとなく前から読んでみたいと思っていてようやく読むことができた。
    原文が文語体で、かつ場所は異国の事について書かれており、
    あまり理解することができなかったのだが、
    ウェブに出ている現代語訳を読んでみると、なるほど、すばらしいと感じた。

    主人公はいわゆる天才であり、幼いころから学問には非凡な才能を持っていた。
    でもそれが本当に彼を幸福にしていたかというと、そうではなかったようだ。
    運よく、洋行という機会を手に入れて彼は自分の人生を変える出来事に出合った。

    愛を取るか、地位・名誉を取るか、これは昔からの難題だ。
    どんなに人

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    2013年07月29日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    ヰタ・セクスアリス=Vita Sexualis。ラテン語で「性欲的生活」の意味。
    大学の哲学講師・金井が自己の半生を振り返って書く、「性欲」に関する記述に特化した回顧録という体裁をとっている。大筋では鷗外の体験に基づき、事実と虚構が混淆となって描かれた作品である。

    あえて一言で言えば“童貞日記”。が、金井の手にかかれば、童貞にありがちな、妄想に耽る悶々とした日々……というのはどこ吹く風である。金井(=鷗外)は、ただ淡々と、自らの性欲的生活を客観的かつ科学的に記述していくのみである。そこにこの小説特有の諧謔があって笑える。当時の書生の習俗も垣間見られて興味深い。

    鷗外の精神構造が金井の

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    2015年01月06日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    久しぶりに読み返してみた。「鶏」の石田小介、旦那に似てる。

    鴎外は言文一致よりも古めかしい文語チックな文体のほうがつやっぽくて好き。

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    2012年11月06日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    高瀬舟が読みたかった。
    昔読んだときにはかなり強烈に思えたが、意外にあっさりしていた。
    遠島になった喜助の晴れやかな顔の方が、今回の私には印象深い。
    弟殺しの罪よりも、貧しさから抜けられる喜びを感じる喜助。
    そこには弟を殺した後悔はない。
    むしろ殺したおかげで褒美をもらったかのようだ。
    鴎外は安楽死肯定派だったのかもしれない。

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    2012年08月31日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    ネタバレ

    『山椒大夫』

    『魚玄機』

    『じいさんばあさん』

    『最後の一句』

    『高瀬舟』

    『寒山拾得』

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    2012年05月26日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    馴染みは薄いはずの言葉なのに、
    エリスの麗しさ、エリスへの止められない気持ち、決断できない人間らしい弱さ、最後の文にこめられたどうにもならない思いの丈が、現代語以上にビシビシ伝わってくるのが不思議です。

    少ない分量に濃厚な内容もさることながら、「日本語」を再認識できる作品だと思いました。

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    2012年04月19日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    ネタバレ

    国語の授業で舞姫を初めて読んだときには、豊太郎は何てひどい男なのだろうくらいにしか思いませんでした。

    それから数年経って読みかえしてみたら、豊太郎の苦悩や弱さが他人事とは思えなくて、はたしてどれだけの人が彼を責められるだろうかと考えてしまいました。

    120年以上前のベルリンが舞台の小説ですが、彼の「エリスとの愛」と「栄達を求める心」との間の葛藤は、現代にも通じる部分が多くあると思います。

     うたかたの記・文づかひ・ふた夜といった他の収録作品も、舞姫同様に浪漫味あふれる素敵な作品です。文体のせいで敷居が高く感じるかもしれませんが、ぜひ手にとって読んでみてください。

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    2012年08月02日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    森鴎外の歴史小説に描かれるテーマを心に感じるよう読み進めた。
    明治後半、欧米文化を盛んに取り入れる日本にあって武士の時代をテーマに何を世の中に問おうとたのか。
    それは彼が実際にドイツ留学に行き、欧米文化を肌で感じ、それを盲目的に取り入れることで日本の文化、精神までもが忘れ去られることへの危機感ではなかったのか。

    「自己犠牲」の美が、そのひとつのテーマになっていると思う。

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    2023年09月28日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    明治の文豪の小説を読むことは伝統の価値観と新たな価値観(当時は西洋文化)の狭間の中での葛藤や考察や思想に接すること。
    それは現在社会、特に3.11以降、現代人も同じ立場に置かれていると思う。

    武士の美学を学ぶのならば「堺事件」、「阿部一族」が必読。
    明らかに乃木希典の自害に影響を受けた作品で、日本人のアイデンティティでもあった「死」の意味を提起している。
    上述の新旧価値観のぶつかりから、鴎外が求めたものは日本の歴史であり、歴史小説であった。これを現代人も学ばざるを得ない。

    一番、心に残った小説は「かのように」。
    日本人とは、合理的に説明できるものではなく、文化、歴史に根着く「かのように」を

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    2023年09月28日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    言わずと知れた大文豪・森鴎外の短編集。わたしのような素人にぴったりの文庫だと思いました。鴎外がどんなひとだったのか、気軽に親しむことができます。

    好きだったのはやはり『高瀬舟』、『最後の一句』『山椒大夫』かな。見事。

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    2011年08月22日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    中学生の時、誰かからの貰い物。
    難しそうな上、地味な装丁。
    読む気はなかったのに、何とはなしに眺めていると、
    のめりこんでいました。
    姉弟、家族、大事な人に対する一途な思いと行動に心打たれました。
    最後の一句が大好きです。
    いちはわたしの姉に似ています。

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    2011年07月20日
  • 舞姫(まんがで読破)

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    登場人物が文字通り、表情豊かに描かれていて、どんどん読み進むことができました。自分が彼・彼女の立場だったらどうするか…思いをめぐらせながら読みました。愛する人を置いて、社会的に成功して生きるか否か…深く考えさせられました。ラストには胸が痛みました。

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    2011年06月28日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    ♪めいさく さんしょうだゆう〜〜♪は、本当に名作だった…!!
    泣ける。兄弟いる人は特にやばいんじゃなかろうか。全部重ねて読んじゃったぜぃ。教科書に載ってるような作家って避けてきたけど、いいものですね。

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    2010年06月14日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    森鴎外のドイツ3部作である。
    舞姫は、高校の国語で読んだ人も多いと思う。

    個人的には、「即興詩人」と合わせて、文語文文学の最高到達点だと思っている。

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    2009年10月04日
  • 雁(新潮文庫)

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    哀切なすれ違いの話

    伝える事すら出来ないで終わるのか
    父の為に妾になったのに高利貸しだったとか「生娘でいた時より美しくはなっても、醜くはなっていない」とかなんとも言えない哀愁があるよなぁ…うまいなぁ

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    2026年04月09日
  • 舞姫

    ネタバレ 購入済み

    明治の国際的悲恋!

    流石に明治文学だけあり、文章遣いは難解。よくわからない表現も多々あった。
    ようするに、主人公がドイツで作った恋人(身重)を捨てて帰国する話だが、エリスが発狂する終盤の流れは痛々しい。
    せめてお腹の中の子が無事に育つことを祈る。

    #切ない

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    2026年04月01日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    【読む前の方へ】
    (精神的に)強い女性はお好きでしょうか。

    それでいて、編纂者に構わずどんな読み方でも気にしないという方は、『山椒大夫』『じいさんばあさん』、特に『最後の一句』は最後に読んでみてほしいです。
    もちろん個人的な好みですが、自分は冒頭三作の女性達が好きすぎて、読み進めていく中でピークが早すぎたな……と少し悔やんだので。


    また、歴史小説であるため、現代人にとっては馴染みのない言葉が多く、注釈も山ほど。短編といえど読みやすい訳ではないので、私はゆっくり時間をかけて読みました。

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    2026年03月24日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    ネタバレ

    『高瀬舟』を読みたくて買ったが、他の短編も面白かった。

    特に、『妄想』が良かった。
    「自分が何かを成さないといけない気がするが、それが何かは分からない」というモヤモヤを「或物」と表現していた。
    「或物」は、多くの人が特に思春期に通過する感覚ではないかと思う。
    少なくとも私はあった。そして今もある。
    ただ、ネガティブな印象ではない。
    「自分が何者かであって、世の中に何かを残していきたい」という気持ちは大切なものだ。
    私はその気持ちをもとに、新事業を提案し、日々あくせくしている。

    森鷗外はこの本の短編を通して、「足るを知るという言葉があるが、そんな風に満足なんてできないだろ?人の欲は際限無く、

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    2026年01月28日