森鴎外のレビュー一覧

  • 舞姫・うたかたの記

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    読みにくい。わざと古語のような言葉を用いて書かれた文章は面白い試みだとは思うが読みにくい。
    有名な「舞姫」は、貧乏で病気の母親と暮らす身重な身体になったエリスを、豊太郎がしれっと捨てて無傷のまま帰国するのがいただけない。
    あと文章にどこか人間として冷たすぎないか?と感じる部分が節々にあるのだけど、森鴎外の人生年表を見たら、実年齢より飛び級のような形で東大医学部予科に入学して、その後も軍医としても作家としても成功しているようなのでまあ、普通の人と違うから仕方ないのかも知れない。超ショートスリーパーだし。でも好きじゃないな。

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    2024年02月23日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    後半漢字が多すぎるストーリーは、病気の身体を休めるのには、まったく向いてなかった。健康だったら読めたかと言ったら、それも疑問だけど。
    「高瀬舟」の話は良かった。足るを知る、という言葉は知ってはいても忘れてしまうことが多いが、このストーリーを読んだことで、今後は、頭の片隅に、夜の舟の上のシーンが蘇ってくるだろう。

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    2023年08月23日
  • みちの記

    匿名

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    上野を出発し、軽井沢に到着した小旅行の様子がつづられている。交通機関がそこまで発達していない当時の苦労がしのばれる。

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    2023年07月29日
  • 独身

    匿名

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    北九州市小倉が舞台となっている。ここは鴎外が単身赴任していた地で、左遷された説もあるとか。当時の雰囲気が感じられ、興味深い。

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    2023年07月29日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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     「高瀬舟」が読みたくて購入した本。森鷗外の作品はこれまで舞姫くらいしか読んだことはなかったが、この作品にはある種の衝撃を受けた。軍医であるからこそ見つめ続けてきた安楽死という問題を小説作品に昇華させているところが興味深い。この内容は現代では自殺幇助の罪に問われると思うが、何とも複雑である。
     また、この作品集に収められている「最後の一句」も面白かった。これもある種の衝撃を受けた。

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    2023年03月24日
  • 舞姫・うたかたの記

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    舞姫に関しては学生が読むのと大人が読むのとでは感想が大きく違いそう、、社会人を数年経た私としては読みながら現実的なツッコミが邪魔してあまり楽しめなかった笑

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    2022年12月11日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    山椒大夫に売られた安寿と厨子王の姉弟の話。母に再会する涙の話のように覚えていたが、姉の安寿の機転で逃げ延びた厨子王が出世して政道を正しくし、人身売買をやめさせ、そして偶然母に再会という淡々とした話だった.高瀬舟は安楽死を取り上げていて、苦しんで自殺しかけた弟に頼まれ、楽に死なせてあげる喜助の話だが、殺人幇助だが現代でも十分考えさせられる話だ。阿部一族は殉死の矛盾をついた話。同じく主人の跡を追って自害したのに、周りの冷たさ、薄情さは悲劇としか言えない。最後の一句や 寒山捨徳など短い話だけど ふっと笑える話。森鴎外の作品は、現代文に慣れた僕には最初読みづらかったが、脚注を見ながら読み進めると面白い

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    2022年10月25日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    初森鴎外。

    森見登美彦経由で百物語は青空文庫で読んでいたけれど。
    逆に森みーっぽいと思ってしまうのってどうなのか?

    小説や近辺エッセイ的なものは好き。
    受け付けないものも半分。
    でも現代の常識で読んでしまっているからなのかもしれないということも、解説を読んでみて思った。

    近代文学の裾野を広げていこうキャンペーン第一弾としてはまずまずのスタート。

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    2022年07月07日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    難しい。歴史小説に傾倒していたらしいが、流石に読みにくい。注釈がわからないことも多いくらいである。

    辛うじて読めたものからは、どの時代の人間の描写にも通ずるところはあるということを感じる程度。

    作品名と作者の名前だけを見聞きしていてやっとその文章を読んだ高瀬舟はこういうことかと少し驚いたが、高瀬舟でも阿部一族でも山椒大夫でも、どこでも、なんて今より決意の硬い人間たちであり、価値というか、事象の貴重さみたいなものについての理解のない、「昔の情報の人」という感覚。ただし普遍性はあって、考えることはある。

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    2022年07月02日
  • 安井夫人

    匿名

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    江戸時代に生きた儒学者、安井息軒の生涯が題材となっている。兄と比較した息軒の描写で、鴎外の美に対する劣等感が垣間見える気がする。

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    2022年09月28日
  • ぢいさんばあさん

    匿名

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    タイトルからはほのぼのした昔話のようなイメージだが、なかなか堅苦しい。鴎外の持ち味がよく活きた小話だと思う。

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    2022年09月28日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    「最後の一句」は小学生?のころの教科書に載ってました。「お上の事には間違はございますまいから」という殺し文句が印象に残る作品です。

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    2022年04月25日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    「百物語」を読みたくて手に取ったんだけど、「妄想」が面白かった
    なんでいつも鷗外は外国語をそのまま引用するのかと思っていたけど、ぴったりくる日本語訳がなかったからなんだと納得
    山椒大夫はこんなにむごたらしい話だとは思わずすごく悲しくなった
    遺言のやつは人多いし文字がぎゅってなりすぎてて頭の中が混乱しまくった恥ずかしい
    敵討ちのやつは相手の顔も行方も知らんと探すなんてもはや阿呆やと思って読んでた見つかってよかったけど。結局宇平はどうなったんやろ。

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    2022年04月22日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    たるを知ることと、安楽死について。
    安楽死のテーマは自分も身内の苦しむ姿を見た経験があるから共感できる部分があった。
    足るを知ること、人と比べないことは難しい。お金がいくらあっても上を見てもっともっと、と比べてしまう自分に気付かされた。

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    2022年02月06日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    表題作やエッセイのようなものも含む短編集。
    古い作品だが、改行がしっかりされているので読みやすい。
    高瀬舟なんかは、著者が医師であるがゆえに描いた作品かなと思う。
    たまには古典を読むのもいい。

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    2021年08月07日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    ネタバレ

    2021/07/04
    感想)庄兵衛の心の動きが自分と同じだった。喜助の境遇に同情し、判決に疑問を覚えるも、自分の力ではどうにもできないのを悟り、聞くだけ聞いてそのまま送り出すところ。喜助に対して何となく罪悪感を覚えた。
    残す'庄兵衛はただ漠然と、人の一生というような事を思ってみた。人は身に病があると、この病がなかったらと思う。その日その日の食がないと、食ってゆかれたらと思う。万一の時に備えるたくわえがないと、少しでもたくわえがあったらと思う。たくわえがあっても、またそのたくわえがもっと多かったらと思う。かくのごとくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで行って踏み止まることができるも

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    2021年07月04日
  • 舞姫

    匿名

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    青年が近代的自我を確立させようともがく姿を描く名作とされるが、それは漱石が『現代日本の開化』で必要十分にいいつくしている。なぜ本作は高校教科書にかならず掲載されるのだろう。

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    2022年09月28日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    高瀬舟だけのために購入。
    この話、短いけど深い。
    ・お金の価値
    ・死への考え方
    ぎゅっと凝縮していて考えさせられる。


    安倍一族と、山椒大夫も読みたいのだけど、ふりがながふってあって、読みづらく。
    別の本を購入しようと思う。

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    2021年04月07日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    舞姫が旧かな使いで苦労したイメージばかりが強かった森鴎外。これに収められているのは晩年の作品だそうで、思いの外読みすかった。全体的に死の色が濃いい。解説によると明治天皇の崩御、乃木対象の死が影響しているとか。阿部一族の要領がいいんだか悪いんだかわからない阿部弥一右衛門。可愛げがなかったんだろうな。上司にも同僚にも認められず、意地を張りすぎた男とその一族。折れ所間違えるとろくなことが起きないわけで。

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    2020年11月19日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    最初の数ページは文語体に慣れるのに苦労した
    しばらく日々飽きもせず同じページばかりを眺めていると不思議なことに理解できるようになってくる
    解釈が完全に正しくないかもしれないが、それなりにじわじわ情景が見えるようになってくる
    とりあえず、間違っていてもいいから現代文のカンニングだけはやめてとりあえず最後まで行ってみよう!の精神で(笑)

    「舞姫」他4篇



    【注)ネタバレを含みます(特に「舞姫」)】





    「舞姫」
    あらすじを乱暴にまとめてしまうと…
    主人公太田豊太郎がドイツ留学をして、そこで出会った貧しい踊り子エリスと恋に落ちる
    結局当時の時代背景と豊太郎の心の弱さにより、エリスを捨

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    2020年10月14日