森鴎外のレビュー一覧

  • 青年(新潮文庫)

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    目の描写がよくあるきがする。主人公やお雪、未亡人の目。それぞれの目。
    漱石の「三四郎」と比較される事がよくあるかな?発表時期も近いし、内容としても。
    横文字混ぜてくるのはまあしょうがないですよね。
    男子の貞操について悩んでるの面白い。

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    2010年07月08日
  • 舞姫・うたかたの記 他三篇

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    高校の時の現国の時間に読んで衝撃を受けた作品。
    その構成、エピソード、言葉遣い全てがものすごく新しく今でも感じるのであるから当時はセンセーショナルだったと思う。

    エリスが狂ってしまうあたりの描写の淡々たる遠まわしな他人的な場面が非常に痛く、苦しく、今も昔もオトコってずるいと思ってしまった。

    作品全体から欧州の匂いが漂ってきそうな場面描写もすごい。近代文学の骨頂だと思う。

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    2010年02月06日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    4篇は読んだ。個人的には高瀬舟よりも山椒大夫のほうが好みだが、示唆することは高瀬舟の方が多い気がする。

    山椒大夫は、子どもの奴隷の話で、最後は盲(めしい)になった母親と感動の再会を果たす。この場面は感動的で、泣ける。

    高瀬舟は教科書等でもお馴染み。弟を苦しみから解放した喜助は罪人なのか。罪には違いないが、安楽死という考え方はどうだろう、と鴎外が提案した小説。現代にまで通ずる示唆深い作品。

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    2010年02月26日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    「山椒大夫」は先が気になる面白さでした。
    安寿の優しさに感動しました。
    「最後の一句」にしろ、なんでこの本の少女は
    優しくって強くて芯があるんでしょうか…
    なんかかっこよさすら感じます。

    「高瀬舟」では、幸せとは何か考えてしまいました。
    弟を殺し、島流しになって全てを失おうとも恵まれていると考える喜助、
    それとは逆に家庭も仕事もあるが満足してはいない庄兵衛。
    結局幸せなんて人の気の持ちよう??

    私にはちょっと難しい話もあったかもしれませんが、
    お勧めです。

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    2009年10月04日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    親切だと思った人に騙され大切な家族と引き裂かれ、奴隷として見知らぬ土地へ連れていかれるシーンはすごく辛かった。
    説経のさんせう大夫を森鴎外が小説にしたものだそうだけど、説経はもっと残酷だそうな、、、
    安寿は一縷の望みをかけて希望を弟に託して亡くなってしまったけどら厨子王はよい運に恵まれて、母親にも会えてよかった。

    高瀬舟は安楽死について現在でも考えさられる普遍的なテーマについて扱っているけど、話も短く淡々としていて読みやすい。喜助の流罪に喜ぶ様子からきっと弟を殺めたことは後悔していないのだろう。鴎外も医師として実際にこういった体験をしたことがあるのかな、、、

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    2026年04月08日
  • 青年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    小泉主人公に感情移入するにしたがって、自分の嫌な部分を暴かれるような嫌な気持ちを味わった。
    大村青年は『ノルウェイの森』の先輩と似た雰囲気があったように思えた。
    頻出するフランス語が瀬戸放浪人との対比なのか、注釈との往復が大変だった。
    誘われ行った福住は、坂井夫人は岡村画家と親密な関係を築いていて、ありありと眼前でその光景を見せつけられている。しかも大晦日の夜だった。
    もし、この光景を見せつけるために招いたのなら、裏切りでもなく羨むでもないこの余韻はなんだろう。良い気分ではなかった。
    読後感?(読後感という言葉は慣れていたないが、余韻としてあまりよいものではなかった)。
    とはいうものの、

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    2026年04月02日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    下品な感じはない。ただ、冷静に淡々と自身や周囲の人間の性について語っている。

    人間の三大欲求の1つである性欲について意識を向けて、観察しているのはなんとも言えない。こういう観察眼を持っているからこそ、後世に名を残す人になれたのだろうか?

    昔の言葉や英単語がでてきたりするが、どれも訳が後ろに載っているので読むことに不便はない。

    丁寧に再編された日記を呼んでいるような感覚だった。

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    2026年02月11日
  • 新撰クラシックス 高瀬舟(小学館文庫)

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     本書収録の作品は、「堺事件」、「最後の一句」、「山椒大夫」、「高瀬舟」、「じいさんばあさん」と、歴史小説として有名なものばかり。
     内容もさることながら、その無駄のない引き締まった文章が読んでいて大層心地良い。
     

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    2026年01月12日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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     私は夏目漱石さんの文章が好きです。高校の頃に文豪は時代順で読むといいよと国語の先生に言われたのがずっと残っており、夏目漱石さんの前の時代にあたる森鴎外さんの作品を読んでいないなと思いたって読みました。

     森さんの文章は淡々としている印象を受けました。登場人物について「〇〇は何年××の生まれで〜」というような説明をしているなぁと思いました。小説というより説明文みたいだなというのが率直な感想でしたが、時代劇として映像化したら絶対に面白いだろうなと感じました。

     個人的に好きな収録作品は『鶏』と『かのように』です。
     森さんの作品は波が無く、しかしどう終わるのかと気になってしまうものが多かった

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    2025年11月18日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    森鴎外なんていつ以来かと思う。今回は阿部一族を目当てに短編集を購読。殿様が亡くなり、殉死を希望する武士たちだが、殉死にはその殿様の許可が必要。自分に殉じてくれるのは嬉しいが、やりすぎると人材が枯渇してしまう。許されないまま殉死するのは不忠に当たるのだが、おめおめと生き残るなどできぬとばかり死に急ぐ者もいる。純粋といえばそうかもしれないが、馬鹿馬鹿しいプライドで命を捨てることを淡々を描いていて素晴らしい。一方、森鴎外の代名詞ともいうべき舞姫だが、今読むとなんてつまらないんだろうと思った。主人公の言動も最低。まあ、そういう話なのだが。

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    2025年11月16日
  • 阿部一族・舞姫(新潮文庫)

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    表題作の「舞姫」だけ読んでの感想です。

    愛する人とほぼ完全に生き別れに近い状態になるのは狂女になる程の事ですが…その上更になったのは主人公が最初から優しかったことも含め全てが偽りだからだと思ってしまったからだと思います。

    お腹の子供が産まれたらエリスは正気に戻る様な気がします(それを望みます)。愛しい人との子供を大事に育てて少しでも穏やかに暮らせて行ければ良いと思います。

    エリスと想いあったが故に免職になりながらもエリスを大切にしていたのに最後エリスより復職を選んだのはやはり主人公にとってはエリスはかりそめの相手だったのでしょうか。

    エリスにとっては唯一無二の相手だったかもしれません。

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    2025年11月05日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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    森鴎外の晩年の短編集である。たまたま小倉に来ているのだが、ここには森鴎外の旧宅が残されている。残念ながら、中に入ることはできないのだが、弁護士に建物と庭の雰囲気を見ることができた。
    さて、この本は、殉死制度を扱った阿部一族と言う短編を読みたくて、手に取った。しかし、客観的な事実を中心に乾いた筆致でかいてあって、読んだことが記憶に刻まれない。私の性に合わないのであろう。

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    2025年11月02日
  • 山椒大夫・高瀬舟

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    ネタバレ

    表題作2作のほかでは「カズイスチカ」が印象に残った。
    語り手である医師(花房学士)は、先輩医師である自分の父親(翁)を観察して以下のように述べる。

    「翁は病人を見ている間は、全幅の精神を以て病人を見ている。そしてその病人が軽かろうが、重かろうが、鼻風だろうが必死の病だろうが、同じ態度でこれに対している。盆栽をもてあそんで(当コメント者注:実際に使用されている漢字に変換できず)いる時もその通りである。茶を啜っている時もその通りである。」(P.34)
    「そのうち、熊沢番山(当コメント者注:番は実際の漢字に変換できず)の書いたものを読んでいると、志を得て天下国家を事とするのも道を行うのであるが、平

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    2025年10月19日
  • 雁(新潮文庫)

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    やはり文体は難しいものの、ストーリーはシンプル。何かが少し違えば、その後の人生が大きく変わるという普遍的なテーマをこの頃から扱っている。平野啓一郎のお気に入りの作家とだけあって彼が、この森鴎外から思想的な影響を受けたことは納得。

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    2025年09月21日
  • 青年

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     古い言葉と今は使わない漢字、フランス語とドイツ語がいやというほどアルファベットにフリガナをつけて出てくる。巻末の注釈を引きながら読み切るには時間がかかった。よく読み切ったと思う。
     教育学部に進んだ友がこの本はエミールとともに教育学の教材ロしていい本だと言われたので半世紀余り後読んだが、青年純一の明治の上り坂の時代の青春と年上の女性への恋慕が心のうつろいが書かれているが、教育学とは関係ないんじゃないかろ思う。
     ただ鴎外の49歳の時の作品を思うと20代の青年の心情がよく著されていると思う。

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    2025年09月16日
  • 山椒大夫・高瀬舟・阿部一族

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     学生の頃に一度は読んだことのある作品がほとんどだったが、再読してみて前よりは深く読むことができたのではないかと思う。
     少しくどいくらいだが語句や歴史的背景についての注釈が充実していて、理解が大いに助けられた。

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    2025年08月05日
  • 青年(新潮文庫)

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    代表的な教養小説とのことですが、十分に理解できる教養を身に着けたいと感じました。

    小説家を目指して上京してきた比較的裕福な家の青年が、下宿先で様々な人と出会うのは人間失格と似ているなと思いました。
    男友達に引き込まれそうになったり、なぜか出会う女性殆どから好意持たれたり…。

    誘惑に勝つか負けるかというのは、ほんのちょっとの差でしかないのだろうかと感じました。もし自分が似たような境遇になった時に、主人公の純一のように行動できるでしょうか?

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    2025年05月24日
  • 山椒大夫 高瀬舟 他四篇

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    中高生時代に読んでおきたかった。
    「舞姫」に限らず、「高瀬舟」や「山椒大夫」も教科書に載せるべき。
    「高瀬舟」は、安楽死の是非、兄弟愛の深さ、知足の精神などまるで現代の社会課題を題材にしたような物語であり、人間の心の機微や道徳的なジレンマを感じた。

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    2025年04月16日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    めちゃくちゃ鴎外やな〜〜という文ですがやはり私はそこまで得意ではありませんでした。整えられすぎて少し作者に距離を感じるからでしょうか。

    短い話がたくさんあるような構成なので鴎外の文体が好きな方はとても楽しめると思います。ひたすら鴎外文がたくさん集められた作品な気がします。内容はないようです多分。

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    2025年03月31日
  • ヰタ・セクスアリス(新潮文庫)

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    哲学講師である金井湛による、己の性欲史。六歳のときに目にした絵草紙の記憶から、ドイツへの洋行が決まり筆を置く二十一歳まで、性とどのように接触してきたかが綴られていて、ずいぶん奥深い一冊だった(なんと注釈だけで50ページに及ぶ)。
    本書が文芸誌『昴』に掲載された当時は、ポルノグラフィーとして読まれたがために発禁になったというのだから驚きである。
    けれど、子どもの性への芽生えや、思春期の性への好奇心って、昔も今もそんなに変わらないものなのかもしれない、などと思った。

    〈世間の人は性欲の虎を放し飼にして、どうかすると、その背に騎って、滅亡の谷に墜ちる。自分は性欲の虎を馴らして抑えている。〉
    〈只馴

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    2025年07月08日