森鴎外のレビュー一覧
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どれも教科書に載ってもおかしくないような筋書き (実際、どこかの国語の教科書に載っているかも)。その意味では、やはり『高瀬舟』が深い。TikTokばかり眺めていないでその時間で一冊でも本読んでほしい。
文芸としてため息がでたのは『最後の一句』。長女の最後の一句の鋭さにもひやっとしたが、それ以上に本...続きを読むPosted by ブクログ -
たけくらべ読み終えたところ。樋口一葉を読んでいなかった(日本文学をなんとなく敬遠していた)自分の愚かさを呪う。なんだこの瑞々しさ。おっとりした、それでいて景色のわかる気持ちの持っていかれる文運びと表現(これは現代語訳の賜物かもしれないが)。あー、、、、とにかく今日読めてよかった。
三四郎読み終えた...続きを読むPosted by ブクログ -
高校生のときに舞姫に出会い、その時受けた講義のおかげで主人公の状況、時代背景、そして顛末が意図するところなどの読み方を学びました。
本を購入し、一番に感銘を受けたのは「染めちがへ」でした。お話の情感豊かな表現と最後の落としどころとなる文章が素晴らしく、ふとした折に音読しては良さを味わっています。Posted by ブクログ -
山椒大夫を読みたくて手に取ってみたものの他にも衝撃的な作品が多くものすごく考えさせられます。
「最後の一句」
これは、まさにいちの最後の一言につきる作品。心に突き刺さります。今現在の多くの政治家に読んでほしい一編。人が人を信じるということはこれほどにも重く心に響くことであろう。
「高瀬舟」
こちらも...続きを読むPosted by ブクログ -
教科書にも載っている有名作品とその他による短篇小説集です。
まず擬古文が手強い。現代口語訳みたいなのが欲しいところです。
それにしても、心情の描写や嵐の描写など目を見張るものがあります。
解説者は舞姫を犠牲者としていますが、本当にそうなのかな?男を手玉に取った女優という見方もありだと思うな。
イタリ...続きを読むPosted by ブクログ -
いやはや、これは。
はぁぁあ。
なんとも。
いいっ!
カーソン・マッカラーズの「結婚式のメンバー」のあとがきで、「たけくらべ」を思い出した。だなんて村上さんが書いてたもんだから、気になって気になって文庫をペラペラとめくってみたんですが、原文はもとより、口語訳でさえなんだかちんぷんかんぷんと思って...続きを読むPosted by ブクログ -
表題2作が読みたくて。どちらも短い作品ながら深く考えさせられるテーマを背負っています。多くを語っていないぶん読み手によって様々な捉え方や考え方ができるので、読後に他の方の意見を聞いてみたくなりました。
数年後に再読したらその時々で異なる登場人物に心を寄せている気がします。
好きとは違う、心の奥に根付...続きを読むPosted by ブクログ -
表題、山椒大夫も高瀬舟も、とても有名な話。
高瀬舟は、確か学生の頃に教科書か何かで読んだ気がする。
けれど、どちらも、こんなに短い話だったろうか。
記憶にある限りでは、もっと長かったような気がしたのだけれど。
読み終えた時にはそう思ったのだけれど、少し間があいて、また読み直してみたら、同じ印象を抱く...続きを読むPosted by ブクログ