太宰治のレビュー一覧

  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    西洋の古典や小説を題材にし、自分の発想で書いた作品。
    今まで読んだ作品とは違う新鮮さや構成の巧さを感じて、とても興味深い作品でした。

    特に、「女の決闘」と「乞食学生」が面白かった。

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    2013年04月05日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    短編を中心としている一冊。一つ一つの話が区切り良く終わっているため、テンポよく読み進めることができた。
    シリーズもので一番面白いと思ったのは、「黄村先生言行録」シリーズの山椒魚の話。語り手のである書生くんのように、黄村先生の行動から何かしらの教訓を得ようとしたわけではないのだが、読んでいるだけで思わずにやりとしてしまう。それだけでも、わたしにとっては価値があるお話である。「相変わらず登場人物のキャラ立てが上手い!」というのが、かなり率直な感想。もっと太宰の短編を読んでみたい。

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    2013年03月20日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    学生時代に太宰の本は一通り読んでいて、この「津軽通信」も読んだはずだけど、暇つぶしに再読。

    表題作の「津軽通信」は故郷の津軽にちなんだ5つの掌編を集めた作品。特に「雀」は戦地での経験を経て、自らの中の加虐性にふと気づいてしまう様子を一文の無駄もなく描き切る。やはり太宰は戦中~戦後の作家であるという事実を改めて感じた。

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    2013年02月25日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    実家に疎開中に書かれた「津軽通信」(庭、やんぬる哉、親という二字、嘘、雀)、「未帰還の友に」「チャンス」を読む.肩身が狭く鬱々としているといいながら、「津軽通信」の諸作品に暗い影はあまりない.「やんぬる哉」は少し後の「親友交歓」を思わせるおもしろさがあるし、「雀」もオチがいい.「未帰還の友に」は戦後に生きること辛さを感じさせる.

    他に黄村先生三部作「黄村先生言行録」「花吹雪」「不審庵」を読む.おもしろくないわけではないが、ちょっと作り過ぎでないか。


    それにしても太宰のように自分の人生と小説の距離が近いのは辛いだろうな.

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    2012年06月30日
  • 女生徒

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    ネタバレ

    情緒に訴えかける作品が多かった。

    太宰といえば「文学」「絶望」「暗い」「取りあえず暗い」というイメージを抱きがち(?)だけど、それがガラリと変わる。
    表題の「女生徒」は「私」が平凡な一日をこれでもかというくらいに説明していく内容だが、朝に目を覚ますときの気分から、夜眠るときの気分まで、それがもう半端なくリアル。つかみどころがないというか、感性で語るあの年頃の女子の本質をよく捉えているというか。思考の混乱具合や、とりとめのないような文章が本当に女性的。

    「おさん」と「雪の夜の話」も良かった。「女生徒」とはまた違った年の女性が主人公の話でどちらもやっぱり女の書き方は跳び抜けている。

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    2012年06月23日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    太宰が精神病院を退院し再起をはかろうとしていた頃の作品集。
    今は太宰を読む時期ではなかったのか、あまり心に響かなかった。
    1つ1つの短編のタイトルを見ても中身を思い出せない。
    兄弟愛を描いた作品が多かった。

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    2012年05月03日
  • 走れメロス 太宰治 名作選

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    「走れメロス」の「文庫」で予約したら
    この本が来てしまい
    驚愕そして爆笑。

    いかにも少女向けなイラストの表紙で受け取るのが少々恥ずかしかったですが
    内容は勿論素晴らしい。
    短編集ですが
    やはり作品は長さではないなと。
    ほんの十数ページの作品でも
    内容が薄いのに何故か出回っている数多の作品一冊より遥かに価値があるかと。

    こういう作品を読むと
    今は面白くはあっても読んで得られるもののない作品も多いなあと思う。
    読後 考える、考えさせられる、その上で自分の内面に何か残せるような作品だからこそ名作、なのかと。

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    2012年03月02日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    「女の決闘」では太宰治に対する世界観を大きく変えられた。今までロマンチストだと思っていたが、この手の描写もできるとはさすが奇才である。また「待つ」ではたった3ページという短さにあれだけ深い内容を凝縮させる彼の才能はすごい。

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    2011年12月08日
  • ヴィヨンの妻

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    「ヴィヨンの妻」(太宰 治)を読んだ。短編集。「パンドラの匣」「トカトントン」「ヴィヨンの妻」「眉山」「グッド・バイ」の5編。申し訳ないが、やっぱり太宰は好みじゃないな。纏わりついてくる不吉な香りが鬱陶しいや。(あくまでも個人的な感覚です。個人差がありますのでご注意下さい)(笑)

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    2011年09月15日
  • 女生徒

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    何年かぶりに太宰読んだけど、太宰ってこんなに文章荒かったかしら?
    勢いという言い方もあるけど。

    とにかく感想
    女の子。年頃の女の子の気持ちが上手く書かれてるな、と思う。
    理論とか辻褄とかなくて、ただ思うがまま行動する。考える。
    好きだけど嫌い。
    欲しいけど要らない。
    知りたいけど知りたくない。
    見たいけど見たくない。
    聞きたいけど聞きたくない。
    愛したいけど愛せない。
    移り気。
    不安。
    正義感。
    皮肉。
    大人。
    背伸び。

    うーん、自分は今でもそうゆうとこあるなぁ。大人気ない。

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    2011年08月21日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    「愛と美について」「花燭」「I can speak 」が個人的に面白いと感じました。「愛と美について」は続編として「ろまん燈籠」という作品があるので、そちらもぜひ読んでみたいところ。

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    2011年08月10日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    新潮文庫から出ている太宰中期の短編集『きりぎりす』を読みました。
    まず最初の、女性の独白体小説「燈籠」、特に結び方が素晴らしいので、
    ぐぐっと読む者の気持ちがつかまれます。

    それで、だだーっと読んでいくと、
    どうもこの時期の(?)太宰はまるで自分を卑下するように、物語の主人公を卑下して、
    卑屈とさえ思わせられるくらい徹底的に、自らを人間の屑だと自認するんです。
    それを読んでいても決して、僕なんかにしてみたら太宰は屑になんか思えないわけです。
    自分を屑とする太宰以下なのが、それを読んでいる自分だなということに、
    個人的に気付かされるので、しょんぼりして寝付くという事態に陥ります。

    しかし、し

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    2025年06月16日
  • 人間失格 3巻(完)

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    原作を結構忠実(?)に漫画化。

    ただ時代背景は現代としてあるが、登場人物の名前もほぼ同じくしてある。

    ネットで読むきっかけとなった日記。

    それを見つけたある漫画家が・・・・

    と何か異次元での繋がりを持たせたストーリー展開と期待したところまったくのハズレ。
    絡みがないならいらないというかほぼなかった存在だったように思える。


    原作がかなりエグイ人間なのに、描写になるともっとエグイ・・・

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    2011年07月14日
  • ろまん燈籠

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    「新樹の言葉」の舞台が地元で親近感がわきました。
    太宰さんの小説は会話が多いから読みやすいです^^

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    2011年06月08日
  • 二十世紀旗手(新潮文庫)

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    表現が抽象的、且つ変奏的な文体で単細胞の私には分かりかねた。しかし、解説で奥野さんが仰っているとおり、「錯乱した異常な精神状況を錯乱のまま表現した作品もある」。これはある意味貴重なのではないだろうか・・・。

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    2011年05月27日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    芥川に触発されたんだろうなー。やや過剰に暗さが出ている。あんまり考えちゃだめだよ。ま、考えないのが一番だめだけど。

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    2011年05月08日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    中期のものだったかなー。太宰作品ではわりとゆったりしている。刺激しなけりゃホントは結構いいやつなんじゃん、治ちゃん。

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    2011年05月08日
  • 晩年 アニメカバー版

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    剥き出しの感受性も自我も

    あの頃読んだ時とは違う受け止め方




    おっさんに片足つっこんでいるからなんだろうか



    またしばらくして読んだらどんな感じを受けるのか楽しみ

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    2011年04月30日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    「座興に非ず」「犯人」に、太宰のどうにも遣り切れない投槍の虚無と追い詰められた絶望の凄まじさを見る。「黄村先生」三部作は、戦時下の国粋主義を茶化した風刺小説、大笑い。

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    2011年03月26日
  • 惜別(新潮文庫)

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    滅亡の予感の中で超然と雅に耽溺する実朝。饒舌な絶望を突き抜けた果ての、静謐の明るさ。暗さの中には自意識の饒舌がある。それを突き抜ける白痴の如き無風の明るさは可能か。キリスト教と仏教に通じる境地か(「右大臣実朝」)。「・・・誰も知らない事実だって、この世の中にあるのです。しかも、そのような、誰にも目撃せられていない人生の片隅に於いて行われている事実にこそ、高貴な宝玉が光っている場合が多いのです。それを天賦の不思議な触覚で探し出すのが文芸です。文芸の創造は、だから、世の中に表彰せられている事実よりも、さらに真実に近いのです。文芸が無ければ、この世の中は、すきまだらけです。文芸は、その不公平な空洞を

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    2011年03月26日