太宰治のレビュー一覧

  • 晩年 アニメカバー版

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    剥き出しの感受性も自我も

    あの頃読んだ時とは違う受け止め方




    おっさんに片足つっこんでいるからなんだろうか



    またしばらくして読んだらどんな感じを受けるのか楽しみ

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    2011年04月30日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    「座興に非ず」「犯人」に、太宰のどうにも遣り切れない投槍の虚無と追い詰められた絶望の凄まじさを見る。「黄村先生」三部作は、戦時下の国粋主義を茶化した風刺小説、大笑い。

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    2011年03月26日
  • 惜別(新潮文庫)

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    滅亡の予感の中で超然と雅に耽溺する実朝。饒舌な絶望を突き抜けた果ての、静謐の明るさ。暗さの中には自意識の饒舌がある。それを突き抜ける白痴の如き無風の明るさは可能か。キリスト教と仏教に通じる境地か(「右大臣実朝」)。「・・・誰も知らない事実だって、この世の中にあるのです。しかも、そのような、誰にも目撃せられていない人生の片隅に於いて行われている事実にこそ、高貴な宝玉が光っている場合が多いのです。それを天賦の不思議な触覚で探し出すのが文芸です。文芸の創造は、だから、世の中に表彰せられている事実よりも、さらに真実に近いのです。文芸が無ければ、この世の中は、すきまだらけです。文芸は、その不公平な空洞を

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    2011年03月26日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    短編集。走れメロスを読もうと思って全部読んだ。全部読んでみると、走れメロスだけなんだか雰囲気が違う気がする。昔に読んだことがあるからだろうか。駆け込み訴えを読み始めて少しして、もしやこれは、と思ったらやっぱりそうで、面白かった。
    2011/2/21

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    2011年02月21日
  • ヴィヨンの妻

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    評価は3なんだけど
    3.5くらいぶっちゃけ。

    そこそこ面白いんだけど
    なんだろう?
    パンドラの匣が好みでなくて
    っていうか
    なんか苦手でー

    他は短いし
    内容も面白くてさくっと
    読めたんだけどなー。

    パンドラが・・・

    なので3.5。

    一番好きというか
    共感してしまったのはトカトントン。

    なんかあの気持ちっていうか
    状態はわたし今経験してるわみたいなwwwww

    なんか自分もほんと
    無意識にトカトントンって音聞いてて
    だからやる気でないのかもとか
    色々思ったし
    ほんと私あんな状態すぎて

    うーん。

    でもやっぱし太宰治は
    興味深いなって思った!

    独特の文章なんだけど
    太宰治らしい文章

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    2011年02月06日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    最初はなかなか進まなくて、少し読んではしばらくほっぽらかし・・・、
    を繰り返していたのに、落ち込んでいた時に再び手にとってみたら、
    あっという間に読み終えてしまった不思議な短編集。

    自分にとって太宰の作品は、
    心身ともに疲れた時、弱っている時に読んで、
    励ましてもらうものなのかもしれない。

    こちらに収録されている「葉桜と魔笛」って作品だけは昔から好きで、
    それだけは何度も繰り返し愛読してきたが、
    他の作品は、自分としてはどれも今ひとつぴんとこなくて、
    本作よりずっとも好きな短編集は何冊もあるのだが、
    ただ、そのような中にも心に触れる言葉はいくつか存在している。

    「純粋を追うて、窒息するよ

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    2011年01月30日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    太宰治の中で一番好きな作品です。
    太宰治の描く自己愛、葛藤、優越、これらが苦手だなぁと思って
    しまう私ですが、この作品では純粋にシンプルに内容を楽しめる
    のではないでしょうか。

    1冊で様々な技巧を凝らした文章が読める、少しアクが強い
    本ではありますが、おすすめです。

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    2010年11月30日
  • ろまん燈籠

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    人間失格=太宰といったようなありがちなステレオタイプをぶち壊してくれる作品集。
    太宰が楽しんで書いていることが伝わってくる。

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    2010年11月20日
  • 太宰治全集(5)

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    「帰去来」「故郷」の2篇が、特に良かった。太宰の本心の底に近い部分が
    滲み出ている気がした。太宰のアイデンティティが確かに流れていた。
    「正義と微笑」に共感するところあり、また黄村先生の3篇も愉快痛快。

    MVP:黄村先生

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    2010年11月11日
  • 走れメロス 富嶽百景

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    久々の太宰作品です。  太宰治の作品は多感だった(だろうと思われる)高校時代に結構はまって、片っ端から手を出して読んだことがありました。  で、その頃はある種の妙な感性の一致を見出したことにより、彼の世界観をすっかりわかったつもりになってしまい、それ以降、再びページを開いてみようと思わなかった作家の代表の1人でもあります。  ま、そんなわけですから、今回実に○0年ぶりぐらいに、岩波少年文庫版の太宰作品を読み返してみることになり、正直、ちょっとした期待で胸が弾むのと同時に、不安もありました。  高校時代の KiKi を魅了した作家ということは、今の KiKi にとってはあんまり感銘を受けない作家

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    2010年10月17日
  • 人間失格 壊

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    後半がとにかくヤバかった。
    前半がどうもエロマンガちっくになってていややったけど、後半は葉蔵の墜ちていく姿はすごかった。

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    2010年08月05日
  • 走れメロス・富嶽百景

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    内容を知っている「走れメロス」はさらっとこんなものか、と流し読み。「富嶽百景」原作を読んでないため、なんだか物足りない。活字で味わうに限るか・・・

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    2010年08月04日
  • 人間失格 2巻

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    だんだん、主人公が女性におぼれていき、堕ちていく様が見て取れます。

    つか、最後、おっ、やっと幸せになる・・・と思ったら、あの含みはなんなんだぁぁぁぁ!!!!
    もうね、次が気になって仕方が無い。
    鬱になるのわかってんのにとまらない。
    なんでしょうか?
    中毒になってます(笑)。

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    2010年08月03日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

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    太宰の中学校時代の作品等を収めた短編小説集。
    「虚勢」や「角力」などの中学校時代の作品からも、太宰特有の小説の輪郭が見えてくるように思う。やっぱり太宰って凄いんだなと改めて感じさせられる一冊だった。
    収録されてる作品の中では、「地図」や「洋之助の気焔」が面白かった。

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    2011年01月30日
  • 惜別(新潮文庫)

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    太平洋戦争下に書かれた『惜別』は当局の要請に応えた国策小説であり、日本の国体及び天皇親政が賛美されています。このような小説が生み出されたこと、太宰治もそれに答えざるをえなかった時代のあったことを、私たちは知っておくべきなのかもしれません。
    他に『右大臣実朝』を収録。

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    2010年06月12日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

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     初期作品集。弘前高校時代の作品が中心。ツカえることなく読むことが出来る。しかし。やはり正式デビュー作「晩年」の方が圧倒的に心を鷲掴みにして来る。迫力が違うのだ。

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    2010年04月21日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    学生時代に読みました。昔の人も同じよーな事で悩んでるんだけど、頭良過ぎるゆえに難しくしすぎじゃね?って思いました(笑)高学歴な人って大変ね・・・。

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    2010年03月28日
  • 太宰治全集(3)

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    「善蔵を思う」が読みたかったので、買ってみました。

    p.297
    「私は、嘘ばかりついている。けれども、一度だって君を欺いたことが無い。私の嘘は、いつでも君に易々と見破られたではないか」
    の一節は凄いを超えて脱帽の一言。
    さすが太宰治。

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    2010年02月26日
  • 太宰治全集(3)

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    皮膚と心は永遠に聖域

    だって不細工だから肌がきれいじゃなくちゃ、
    唯一のアイデンティティーが崩壊してもなお
    支えてくれる旦那様の神々しさ!
    痛いくらいに共感した。

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    2010年01月24日
  • 人間失格 1巻

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    小説のコミック化はあまり好きじゃないのですが、古屋兎丸作というのに惹かれ読んでみました。
    一巻は結構面白かったと思う。
    二巻に期待大です。

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    2009年10月04日