山口雅也のレビュー一覧

  • フランケンシュタインの工場
    SF。ミステリ。
    貴重なホックの長編作品。
    シリーズものの3作目(最終巻)らしい。
    『フランケンシュタイン』+『そして誰もいなくなった』という設定だけで好き。
    設定も派手だが、ストーリーもなかなかに派手。
    結末は意外とあっさり。
    B級ホラー映画を観ているような感覚。
    変な作品が好きな自分的には、かな...続きを読む
  • 濃霧は危険
    ミステリー作家の山口雅也さんが、読書通人のための「都市伝説的」作品や本邦未紹介作品を選書する《奇想天外の本棚》

    読書通人を気取りたい小生といたしましてはとても避けては通れない謳い文句であります

    そんな《奇想天外の本棚》二冊目に手に取ったのは、イギリスのミステリ作家クリスチアナ・ブランド女史のジュ...続きを読む
  • フランケンシュタインの工場
     「フランケンシュタイン」+「そして誰もいなくなった」、SFとミステリのコラボ。「屍人荘の殺人」につながっているな。まあまあ面白い。

     バハ・カリフォルニア沖に浮かぶ孤島で、冷凍保存していた複数の人体から手術によって脳やら臓器を取り出して一つの体に移植し、その人間を蘇らす実験が行われる。実験は成功...続きを読む
  • フランケンシュタインの工場
    山口雅也さん…どっかで聞いたことあるな〜と思ってたんですよ

    そう!『生ける屍の死』の作者やん
    「このミステリーがすごい95国内編1位」で国内編のkingofkingsに選ばれていていつか読もうと思ってたんよね

    その山口雅也さんが選者をつとめ、通のために読んでいる人が少ない、あるいは本邦未紹介の奇...続きを読む
  • 垂里冴子のお見合いと推理
    山口雅也の連作ミステリ小説『垂里冴子のお見合いと推理』を読みました。
    ここのところ、国内のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    縁談は事件を連れてやってくる――!

    垂里家の長女・冴子、当年とって33歳、未婚。
    美しく聡明、なおかつ控えめな彼女に縁談が持ち込...続きを読む
  • 7人の名探偵
    新本格ミステリの作家さん7人による「名探偵」がテーマのアンソロジー。面白かったです。
    メルカトル鮎(シリーズ未読でした)、火村英生、法月綸太郎と名探偵シリーズもあれば、綾辻さんは深泥丘なんだ…という楽しみもありました。探偵AIは2作品。
    「プロジェクト・シャーロック」のみ既読でした。シャーロック・ホ...続きを読む
  • 7人の名探偵
    日本を代表するミステリ作家による豪華なアンソロジー。
    本格ミステリ界を牽引する方々だけあってクオリティは折り紙つきです。
    ラストを締める綾辻さんの「仮題・ぬえの密室」が本格ミステリの歴史を感じさせて感慨深い気持ちになりました。(あと麻耶雄嵩の扱いで笑いました)
  • 7人の名探偵
    新本格ミステリのレジェンド作家による短編集、ではあるけれど、単なるミステリ短編集では済まないのが予想外で面白かった。テーマが『名探偵』であるせいか、『もし名探偵がAIだったら?』という被りもあったけれど、当然物語の展開はまったく違うから、その差異も含めてとても楽しかった。ラストを飾る綾辻行人は、自伝...続きを読む
  • 恐ろしく奇妙な夜
    最初の短編は面白かったが、あとのははじめの方でネタがわかってしまい、さらにドンデン返しがあるといいなと思ったがなかった。発表当時は画期的だったのかも知れないが。
  • 九人の偽聖者の密室
    真相自体はそれほど驚くものではないが、ミスディレクションが上手いのでなかなか気づけない。探偵役のシスターアーシェラが魅力的。この作家のものをもっと読みたい。
  • ミステリーズ《完全版》

    意欲作がいっぱい!

    どの話も印象的。新しい試みがされていて、ミステリへの愛を感じた。
    CDアルバムを聴くように、どっぷりはまり込んでも楽しいだろうし、
    内容難解なところもあるので、まずはサラッと雰囲気を楽しんでもいいと思う。
  • 13人目の探偵士

    面白かった!

    導入ちょっと長かったけど、そのぶん世界観に浸れたかな。
    もともとが懐かしのゲームブックとして作られたお話だということで、遊び心ある構成で好きだった。

    性質上まったく同じことの繰り返し部分がある。そこを我慢してでも、読む価値が有る!
  • キッド・ピストルズの冒涜~パンク=マザーグースの事件簿~
    並行世界のロンドン。パンク刑事が……ちゃんと推理して活躍する。カバは忘れない、のノリが好きだったなあ!ミステリーで馬鹿笑いすることってないんだけど。曲がった犯罪はまさかまさかの。はじめのアレにもちゃんと意味があったとは。マザーグースは全く詳しくないのだけど、そこにいる人たちに共通して染み付いた「何か...続きを読む
  • マニアックス
    「ミステリーズ」に続く「Mシリーズ」の二冊目。短編集。「Mシリーズ」の三冊目にあたる「モンスターズ」を先に読んでいたのだが、この「マニアックス」が今まで読んだ「Mシリーズ」の中で一番面白く読めた。本書はタイトルどおりマニアックな人々を中心にして起こる事件が書かれているが、そのどれもが悲劇であったり喜...続きを読む
  • キッド・ピストルズの最低の帰還~パンク=マザーグースの事件簿~
    キッド・ピストルズシリーズ。五編収録されている。相も変わらず今作でもマザーグースがモチーフとなってそれぞれの事件に彩りを与えている。その中でも一番異色なのは超能力を持った子供たちがメインの「超子供たちの安息日」だろう。特殊設定ミステリでありながらもちゃんとした論理でもってキッドが謎解きをしていく様は...続きを読む
  • 13人目の探偵士
    キッド・ピストルズシリーズ長編。とはいっても本作は元がゲーム・ブックとして書かれていた物なためいつものシリーズ物とはちょっと違う形式となっている。キッド・ピストルズシリーズの世界観としてはいつも名探偵が出てくるわけだが本作品内ではそれが特に顕著。なんせ登場人物が探偵ばかりという探偵博覧会状態なのだ。...続きを読む
  • キッド・ピストルズの妄想~パンク=マザーグースの事件簿~
    キッド・ピストルズシリーズ中編集。今作では三編収録されている。「冒涜」に続くシリーズなのだが今回もとても面白かった。毎回マザーグースがモチーフとなっているのでそろそろそこらがくどく感じるかなーと思っていたのだがそんな事はなく楽しめた。特に一番気に入ったのは「永劫の庭」かな。犯人とキッドの最後のやり取...続きを読む
  • 7人の名探偵
    どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
    7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
    とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進...続きを読む
  • キッド・ピストルズの慢心~パンク=マザーグースの事件簿~
    改訂決定文庫版で再読。クリスティーのマザーグース物について論じられた巻末特典も、マザーグースミステリ好きとしてはたまりません。読んでいないものが多くて楽しみです。
    お気に入りは「執事の血」。この真相は見抜けた! と思ったのですが。その裏にさらに隠された犯罪があったかもしれないだなんて……ぞくりとさせ...続きを読む
  • 生ける屍の死(下)
    そうきたか!っていう意外性にやられた。
    動機がかっ飛んでて、ポカーン。
    はー、そうでしたか。
    はー。
    そんな感じでした。