山口雅也のレビュー一覧

  • ミッドナイツ  《狂騒の八〇年代》作品集成
    山口雅也さんが80年代に発表した作品集で、全て単行本未収録作。
    出世作になった『生ける屍の死』より以前に書かれた作品で、様々な媒体に発表されている。ミージシャンや画家等、異業種の方々とのコラボ作品ばかりなので驚いたし、小説のジャンルの幅広さにも唸った。コラボ故に一般読者に向けての作品(アンチミステリ...続きを読む
  • PLAY プレイ
    初めて読む作家さんですけれども、割合楽しめましたかね! なんか実際に居そうな人々という感じで……ただのミステリとは違った趣を感じることができましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ミステリ&ホラーという感じですかね…どの登場人物も一見、普通の一般人という感じなのですが、一枚皮をめくれば...続きを読む
  • マニアックス
    山口作品は一通り読みたいなって位には好きなんですが、ホラー色?パラノイア色??の強い短編が目立つ本作は、ちょっと箸休めなテイストでいただきました。
    謎解きらしい謎解きはないですね〜。どっちかっていうとメタ感強いので、メフィストスキー寄りですかね??(ざっくり。特に【次号につづく】と【人形の館の館】...続きを読む
  • 垂里冴子のお見合いと推理 vol.3
    〇 概要
     垂里家の長女,垂里冴子は才色兼備の大和撫子。小説家志望で小説を書いている彼女は,これまで,何度もお見合いをしているが,なぜか,事件に巻き込まれてしまい,謎を解くはめになる。
     お見合いとミステリという異色の組合せのエンターテイメント・ミステリ

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     お見合いとミス...続きを読む
  • チャット隠れ鬼
    〇 概要
     中学校教師である「祭戸」は,子供たちを守るために,ネット犯罪を監視せよと命じられる。いやいや引き受けたものの,祭戸は,チャットを経験するうちに、チャットの面白さにどっぷりとはまっていく。そこで出会った一人が,危険な小児性愛者であると疑う。容疑者だと思われる人物の家に向かうと,そこには,同...続きを読む
  • ミステリー倶楽部へ行こう
    山口雅也のエッセイ&書評集。
     幕開きとして,様々なテーマ,様々なジャンルを語るミステリー・エッセイが17つ用意されている。。1977年の「マーダーフルコース」というコースに見立てたミステリ案内から,1993年の「鬼ごっこ殺人事件」という謎のポケミスの作品についてのエッセイまで,非常に長い期間に単発...続きを読む
  • 名探偵の饗宴
    アンソロジーは、初読みの作家さんを手に取るきっかけにもなるのだけど、今回は、お馴染みの作家さんに大軍配な感じ。
    「ウシュクダラのエンジェル」
    他の国の宗教や慣習を安易に批判・否定するわけではないのだけど、なんとも切ない展開だった。そういうお話に、京介の語り口がやけに似つかわしい。

    「禁じられた遊び...続きを読む
  • 垂里冴子のお見合いと推理 vol.3
    シリーズ第一弾が面白かったので、書店に並んでいた第三弾をゲット〜(OvO)第二弾は在庫がなかったんだぜ!

    第一弾はコージー・ミステリーに分類したくなるようなライトな事件ばかり扱っていたんですが、第三弾は一転してゴリゴリの殺人事件がテーマの中編二編を収録しています。

    …だいぶ前に読み終わってたのに...続きを読む
  • チャット隠れ鬼
    著者にしては珍しく非常にシンプルな作品。ファンにはもの足りないかもしれないが読みやすくこれはこれでよい。
  • モンスターズ
    点数は低めですが決して良くないわけじゃないです。「Mシリーズ」は「新しい価値観の提示」だと思っており、そういった性質上、点数化しづらいだけです。カバー装画がフランシス・ベイコン、解説が杉江松恋というのも嬉しいです。
  • ミステリー倶楽部へ行こう
    ミステリー関連のエッセイや書評を集めた一冊。埋もれた傑作の紹介や、大学生の時に書いたコラム「プレイバック」が収録されているので指針として重宝します。
    海外ミステリーに手をつけたいけど何から手をつけて良いやら分からない自分にとって半端ない情報量とマニアックな突っ込みについて行けない部分がありましたが、...続きを読む
  • 狩場最悪の航海記
    パスティーシュ、時代劇、冒険活劇、SF、ミステリ(?)と単純にジャンルで括れない不思議で奇妙な味わいの作品。以下、ネタバレになりますが、本作の主人公で捕物帳シリーズの開始を匂わせており気になります…。
  • PLAY プレイ
    2話目の蛇と梯子、面白かった。そして怖い。
    それ以外の作品は気持ち悪いけれど、展開が読めてしまうありそうな内容。
  • 日本殺人事件
     アメリカ人によるオリエンタリズム的偏見の「風変わりな日本」を舞台とする3つのミステリ連作短編。現代なのにサムライ、ニンジャ、オイランが普通に存在し、切腹したり心中したりする世界で、ジャポニズムにかぶれたアメリカ人探偵が殺人事件に次々と巻き込まれていく。文体がいかにもあやしげな外国製「日本文化論」の...続きを読む
  • PLAY プレイ
    ファンタジックな要素もあるが伏線やどんでんもあるので
    ミステリーホラーな立ち位置の4編。
    共通項が「遊び(PLAY)」となっております。

    以下少しネタバレ感想。

    ▼ぬいのファミリー(ぬいぐるみ)
    優秀な外科医と気弱な父親という二面性のある主人公。
    ぬいぐるみのコレクターである。
    ぬいぐるみのこと...続きを読む
  • マニアックス
    ファンタジックな要素もあるが伏線やどんでんもあるので
    ミステリーホラーな立ち位置の7編。
    同著者の「PLAY」と似た立ち位置だが
    1編1編が短い分シャープにまとまっている印象。

    以下激短ネタバレ感想。

    ■I 蒐集家(コレクト・マニア)たち
    1 孤独の島の島
    →不完全燃焼です
    2 モルグ氏の素晴ら...続きを読む
  • 古城駅の奥の奥
    日頃、行く時には何にも感じていなかった東京駅の復元工事に興味が惹かれてしまう。また、気持ち悪い叔父さんの印象が秘密が分かるに連れ徐々に変化していき、最後は素敵な勇気溢れる人に変わってしまった。子供の頃の気持ちに帰れる本です。
  • PLAY プレイ
    あんまりホラーっぽい感じがしなかった。
    世にも奇妙な物語っぽいかも。
    敢えて言うなら「蛇と梯子」が面白かった。
  • PLAY プレイ
     「遊び」をモチーフにした短編集。ミステリーというよりホラーの要素が強いかも。
     1話目の「ぬいのファミリー」、2話目の「蛇と梯子」はそうでもなかったけれど、3話目「黄昏時に鬼たちは」、4話目「ホーム・スウィート・殺人(ホミサイド)」はホラーとして良作。とくに3話目はミステリーとしての要素も入ってい...続きを読む
  • ミステリーズ《完全版》
    短編。実験的で不条理なものが多い(批評家受けするのもわかる)。オーソドックスなもののほうが面白く感じてしまう。