山口雅也のレビュー一覧

  • 奇偶(下)
    (上)に同じく。そう言えば、この本は【日本の推理小説における「四大奇書」とは、元々「三大奇書」(小栗虫太郎著『黒死館殺人事件』、夢野久作著『ドグラ・マグラ』、塔晶夫(中井英夫)著『虚無への供物』)と称される三作品に、更に竹本健治著『匣の中の失楽』を加えたもののことを指す。】の次、五大奇書の候補作品で...続きを読む
  • 奇偶(上)
    正直、手に余る作品でした。恐らく著者も当初から読者万人を納得させようという意図など無かったのでしょうが、このオチには唖然…。まぁ、因果を追求する事の出来ない(或いは無意味)とする本書の薀蓄と同様に、結末の意味を問う事もまた無意味なのでは…と思いました。
  • 垂里冴子のお見合いと推理
    垂里家の長女・冴子、当年とって33歳、未婚。美しく聡明、なおかつ控えめな彼女に縁談が持ち込まれるたびに、起る事件。冴子は、事件を解決するが、縁談は、流れてしまう…。見合いはすれども、嫁には行かぬ、数奇な冴子の運命と奇妙な事件たちを名人上手の筆で描き出す、特上の連作ミステリーついに文庫化。
  • 続・垂里冴子のお見合いと推理
    見合いの度に怪事件が発生し、破談になってしまう和風美人の垂里冴子。続編でも4回のお見合いに四つの事件がついてきた。老舗旅館に出没する幽霊の正体、肌が荒れるエステティック、七福神盗難事件、象の靴の謎。史上最も縁遠い美人名探偵の活躍が心地よい極上の連作ミステリー。好評にお応えしての第二弾。
  • 続・垂里冴子のお見合いと推理
    軽めのミステリ短編集、続編。続から読んでしまいました。きっと最初の本を先に読んだほうがキャラクターをつかみやすいんだろうけど、でもまあ大丈夫でした。楽しく気軽に読めます。
  • 垂里冴子のお見合いと推理
    垂里家の長女冴子、33歳。読書好きでいたって優雅、おっとりの和風美人、なぜかお見合いの
    たびに事件が起こり、持ち前の推理力で事件を解決するがお見合いは破談の繰り返し。
    お見合いと推理を見事に結合させた連作集
  • 13人目の探偵士
    再読。元々がゲームブックで、普通の小説と違う流れ。ミステリとしては王道の筋だと思うけど、作りがゲームブックのテイストなので重さはなくて軽い感じが否めない。面白いんだけど惜しい、かな。元のゲームブックの方も手にして見たいかも。
  • 垂里冴子のお見合いと推理
    スラップスティックコメディみたいな舞台設定といいそれぞれが以上にキャラ立ちしている登場人物といいかなり面白かった。ミステリ的にも「日常の謎」風味に知的スパイスを振りかけたみたいな感じでかなり楽しめた。他の人が言うほどつまらないとは感じないしむしろ面白かった。
  • 垂里冴子のお見合いと推理
    なぜかお見合いをするたびに事件に巻き込まれ、なぜか解決してしまい破談になる。こんな悲しいお見合い体験記があるのでしょうか。かるーいタッチで書かれた、かるーい推理小説です。じかんつぶしに電車で読むにはもってこいです。