山口雅也のレビュー一覧

  • ミステリーズ《完全版》

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    短編集。
    さまざまな趣の短編が収められており、そのそれぞれが予想しなかった結末を迎えたり、次々に展開したりして面白い。

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    2009年10月07日
  • 垂里冴子のお見合いと推理

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    最近殺伐としたミステリに飽き飽きしている人にお薦めなほのぼのミステリ。冴子さんはいつ結婚できるのやら。

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    2009年10月04日
  • 7人の名探偵

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    最近日本酒の飲み比べセットを楽しむ機会があった。思わず舌がでてしまう辛口のものから甘ったるくて眉を顰めるもの、華やかなフルーティさが口の中に広がるもの。私は結局にごり酒を購入した。それからしばらくにごり酒を目にするととりあえず買って飲んでみることにしている。本作品集を読んで、ふとそれと似ているなと思った次第であります。

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    2025年11月20日
  • 垂里冴子のお見合いと推理

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    ネタバレ

    お見合いするたびに事件に巻き込まれる垂里冴子。お見合いに突入するまでの紹介者・合子と妹・空美のバトルとか弟・京一と空美のバトル、両親の心配とか2時間ドラマになりそうな設定で面白い。そしてミステリの部分も良くできている。こう言う感じの作品は好きだな~。

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    2025年10月12日
  • 続・垂里冴子のお見合いと推理

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    ネタバレ

    前作に引き続き登場人物たちのキャラクターが面白いな~。合子、空美の濃さに隠れているけど、両親もなかなか面白いし主人公の冴子も大人しいながら良いキャラクターで好きだな。ただ今回はミステリの部分がちょっと微妙な感じがするかな~。

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    2025年10月12日
  • 7人の名探偵

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    2017年。アンソロジー。
    「水曜日と金曜日が嫌い」これは既読。麻耶さんの首にへびが巻いてあるのは何故?
    「毒饅頭怖い」山口雅也。パンク探偵、完読できなかったんだよなぁ。
    「プロジェクト・シャーロック」我孫子さんは初読。もうゲーム界にいるのかな。
    「船長が死んだ夜」火村さん&アリス。これはせつないね。
    「あべこべの遺書」のりりん。
    「天才少年の見た夢は」歌野さん。
    「仮題・ぬえの密室」トリは綾辻さん。のりりん、我孫子さんと集まり、自宅で嫁とともに語らう。京都ってミステリー好きがいっぱいいていいね。

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    2025年02月05日
  • 7人の名探偵

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    十角館の殺人から30周年を記念して7人の作家に書き下ろされたアンソロジー。いずれも、なんだかその辺にありそうな、なさそうな、本格ぽくもあって、さらりと軽く読める、そんな作品が集まり、メインディッシュのような前菜のような1冊となっていた。

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    2024年11月27日
  • 誰?

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    東西冷戦が続く時代。国境付近に設置された西側の極秘研究所で爆発が起き、いち早く駆けつけた東側のエージェントに責任者の物理学者が連れ去られる。外交努力の末、帰還した博士は、体の半分以上が機械化されていた。この人(?)は本当に、連れ去られた博士本人なのか。様々な実験、検証。過去の恋人や恩師との再会などを経て、最終的に博士(?)は意外な選択をする。そして、このカラクリを知る東側の諜報部員の意図とは。自分が誰であるかをどう証明するのか、一市民ではあるが、自分にこんなことが起こったらと思うと結構恐ろしい。博士の最終選択、とても興味深い。

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    2023年08月29日
  • 続・垂里冴子のお見合いと推理

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    山口雅也の連作ミステリ小説『続・垂里冴子のお見合いと推理』を読みました。
    『垂里冴子のお見合いと推理』に続き、山口雅也の作品です。

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    お見合いは、いつも事件と共に

    見合いの度に怪事件が発生し、破談になってしまう和風美人の垂里冴子(すいりさえこ)。
    続編でも4回のお見合いに4つの事件がついてきた。
    老舗旅館に出没する幽霊の正体、肌が荒れるエステティック、七福神盗難事件、象の靴の謎。史上最も縁遠い美人名探偵の活躍が心地よい極上の連作ミステリー。
    好評にお応えしての第2弾!
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    集英社が出版している月刊小

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    2023年07月09日
  • 恐ろしく奇妙な夜

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    70~80年前の中短編サスペンス集。筆者ロジャースは、ハーヴァード大学出身の秀才であり、そのサスペンス作品群は近年復刻が進んでいる説明にあった。
    なるほど、私が学生時代読んだサスペンス作品に臭いがしたはず。

    6編の中短編が掲載されており、いずれも現実と虚構の間にあるグレーゾーンで読み手を綱渡りしているようなふらつき感の空間に泳がせるような技が冴えている。
    種明かしをすると【それはないだろう】とか【現実性に欠けるなぁ】と感じるのもあったけど、それも遊びの内として。。。。。

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    2023年05月14日
  • 恐ろしく奇妙な夜

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    『赤い右手』の著者の中短編集。
    ミステリやサスペンスのほかSFチックな作品もあり、何が起こっているのか読者にわかりづらい構成、熱に浮かされたような幻想的な語り口で物語に引きこまれてゆく。続けて読むと飽きるがこの著者独特の雰囲気を十分楽しめる作品集である。

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    2023年05月06日
  • 生ける屍の死(下)

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    わたしは上下巻に分かれていないやつを読んだので、まとめて下巻の方に感想を書きます。正直、謎解きはすごく面白かったですが、あまりにも長すぎて読み切るまで時間がかかり、登場人物も途中でわからなくなったりと結構混乱してしまいました。私が過去に読んだ作品の中ではトップレベルに長かったのもあり、読みなれていなかったのも原因の一つかと思います。
    ただ、世界観は独特で、舞台は葬儀屋なのに何故か重苦しくなくポップに描かれている印象を受けました。長いのは長いですが、最後の方は疾走感もあり一気に読みました。読み終わったあとは余韻も強かったですが、達成感がひときわでした。

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    2023年05月01日
  • 誰?

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    苦手のSFながら、面白さがぐいぐい高まって、最後は右中間にお売り出された感覚に終わる。
    しかし、絶妙な哲学的な感覚も抱いた・・自分は誰、お前は一体??
    奇想天外読み物として発刊された原作は、1958年刊行・・30年後を睨む近未来SFとして著された。
    がしかし、新たな緊張にある現代では、一笑にふせないリアルスリラー的。
    ソビエト連邦、KGB変わってロシア連邦というコアが引き継がれた東の雄と米との空気感もあって冷え冷えとしつつも結論が見えない読後となった。

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    2023年04月07日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。


    「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
    「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
    ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。

    個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっ

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    2023年03月30日
  • 九人の偽聖者の密室

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    <奇想天外の本棚>第一回配本。
    カルト教団を弾劾しようとしていた研究者が教団の集会で死を予言され、密室で殺された。目撃者は黄色い僧衣をまとった教祖らしき姿を目撃するが、その姿は消え失せてしまう…
    トリックはそれほど驚くものではないが、登場人物がディクスン・カーの《密室講義》を参照しながら推理するところが面白い。不可能犯罪やモヤモヤするロマンス要素などもカーを意識しているのか。尼僧探偵は地味ながら最後になかなかすごい活躍。全体的にクラシックな雰囲気がよく、楽しめた。

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    2022年12月02日
  • 生ける屍の死(下)

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    ネタバレ

    名作と聞きつつ、中々機会がなく読めていなかった作品。自分には合わなかった。アメリカが舞台で登場人物の名前が覚えきれず、読むのに疲れてしまった。
    謎解き解決からラストシーンに向けてはかなり疾走感があるが、そこまでが長い。また、生者の世界で死者の考えに想いを馳せないと、それぞれの考えが理解できず、真相にたどり着くのは難しい。

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    2022年09月17日
  • PLAY プレイ

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    「遊び」をモチーフにした四編が収録されているミステリ・ホラー短編集。と、書かれてはいるが全体的に世にも奇妙な物語風の話が多い。しかしその中でも、隠れ鬼をモチーフとした「黄昏時に鬼たちは」に関しては一番真っ当にミステリしており、この小説の中で一番面白いと思えた。

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    2022年01月02日
  • 落語魅捨理全集 坊主の愉しみ

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    短編集。タイトルからもわかるだろうが落語とミステリを融合させて生まれた本作。確かに落語にもミステリにもオチが大事な部分はあるので、そういう意味では近いものがあるのかもしれないと思わされた。肝心の中身は良い意味でのバカミスに近い。メタネタも乱舞するわ探偵役であるにせ坊主・無門道絡は最初の話から破天荒なことはするわのてんやわんや。落語をあまり知らない私でも笑わせるぐらいなのだから元ネタとなる落語を知っていたらもっと笑えたんだろうなぁ。

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    2021年12月19日
  • モンスターズ

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    「ミステリーズ」「マニアックス」に続く「Mシリーズ」の三冊目。中・短編集。個人的には「ミステリーズ」より好きかな。「マニアックス」は未読なのでわからないのだが、今作ではミステリの枠から逸脱しつつもミステリの残り香を漂わせている作品が多い。その残り香が濃厚なミステリの匂いを発散させているため好きになれたのだと思う。好きなのはあっさりと騙された「半熟卵にしてくれと探偵は言った」かな。

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    2021年12月01日
  • キッド・ピストルズの醜態~パンク=マザーグースの事件簿~

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    キッド・ピストルズシリーズ。中編が三編収録されている。相も変わらずなキッドの推理が冴えわたる本作。一番ミステリしてたのは「だらしない男の密室」かな。「革服の男が多過ぎる」での「羊たちの沈黙」パロや犯行の必然性の点も良かったが、「だらしない男の密室」でのオチの部分が特に良かったように思う。「三人の災厄の息子の冒険」はちょっと異色作過ぎて、ミステリであるとは思うものの少しばかり受け付け難い。

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    2021年10月26日