山口雅也のレビュー一覧

  • 垂里冴子のお見合いと推理 vol.3

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    シリーズ第一弾が面白かったので、書店に並んでいた第三弾をゲット〜(OvO)第二弾は在庫がなかったんだぜ!

    第一弾はコージー・ミステリーに分類したくなるようなライトな事件ばかり扱っていたんですが、第三弾は一転してゴリゴリの殺人事件がテーマの中編二編を収録しています。

    …だいぶ前に読み終わってたのに、ログ残してなかったから感想書きづらいな…(^^)

    とりあえず、リビングのソファに置いてあるこの本の帯を見た母親が、「すべての婚活女子に捧げる小説ねえ…」と、思わせぶりに読み上げたのはずっと覚えてるだろうな、うん(笑)。


    ◉見合い相手は水も滴る◯×△?
    …大学院から水族館に出向している将来有望

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    2016年04月12日
  • チャット隠れ鬼

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    著者にしては珍しく非常にシンプルな作品。ファンにはもの足りないかもしれないが読みやすくこれはこれでよい。

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    2014年12月18日
  • モンスターズ

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    点数は低めですが決して良くないわけじゃないです。「Mシリーズ」は「新しい価値観の提示」だと思っており、そういった性質上、点数化しづらいだけです。カバー装画がフランシス・ベイコン、解説が杉江松恋というのも嬉しいです。

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    2014年11月18日
  • ミステリー倶楽部へ行こう

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    ミステリー関連のエッセイや書評を集めた一冊。埋もれた傑作の紹介や、大学生の時に書いたコラム「プレイバック」が収録されているので指針として重宝します。
    海外ミステリーに手をつけたいけど何から手をつけて良いやら分からない自分にとって半端ない情報量とマニアックな突っ込みについて行けない部分がありましたが、解り易くて興味を引く解説が多く、大変参考になりました。
    その他、クイーンへの憧憬を語ったり、ミステリー映画と原作の関係を論じたりと、読み応えのある一冊でした。

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    2014年07月26日
  • 狩場最悪の航海記

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    パスティーシュ、時代劇、冒険活劇、SF、ミステリ(?)と単純にジャンルで括れない不思議で奇妙な味わいの作品。以下、ネタバレになりますが、本作の主人公で捕物帳シリーズの開始を匂わせており気になります…。

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    2014年07月11日
  • PLAY プレイ

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    2話目の蛇と梯子、面白かった。そして怖い。
    それ以外の作品は気持ち悪いけれど、展開が読めてしまうありそうな内容。

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    2014年01月27日
  • 日本殺人事件

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     アメリカ人によるオリエンタリズム的偏見の「風変わりな日本」を舞台とする3つのミステリ連作短編。現代なのにサムライ、ニンジャ、オイランが普通に存在し、切腹したり心中したりする世界で、ジャポニズムにかぶれたアメリカ人探偵が殺人事件に次々と巻き込まれていく。文体がいかにもあやしげな外国製「日本文化論」の翻訳調なのが笑える。世界観はぶっ飛んでいるが推理自体は緻密(2話目の「侘の密室」はある意味禁じ手だが)。

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    2013年09月21日
  • マニアックス

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    ネタバレ

    ファンタジックな要素もあるが伏線やどんでんもあるので
    ミステリーホラーな立ち位置の7編。
    同著者の「PLAY」と似た立ち位置だが
    1編1編が短い分シャープにまとまっている印象。

    以下激短ネタバレ感想。

    ■I 蒐集家(コレクト・マニア)たち
    1 孤独の島の島
    →不完全燃焼です
    2 モルグ氏の素晴らしきクリスマス・イヴ
    →ミルズが全部悪いです
    3 《次号につづく》
    →ここだけ最後がFADE OUTでないのが心憎い

    ■II 映画狂(シネ・マニア)たち
    4 女優志願
    →ファンタジーです
    5 エド・ウッドの主題による変奏曲
    →完全にエド・ウッドです

    ■III 再び蒐集家(コレクト・マニア)たち

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    2013年09月17日
  • PLAY プレイ

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    ネタバレ

    ファンタジックな要素もあるが伏線やどんでんもあるので
    ミステリーホラーな立ち位置の4編。
    共通項が「遊び(PLAY)」となっております。

    以下少しネタバレ感想。

    ▼ぬいのファミリー(ぬいぐるみ)
    優秀な外科医と気弱な父親という二面性のある主人公。
    ぬいぐるみのコレクターである。
    ぬいぐるみのことを「ぬいさん」と呼ぶ。きもいです。
    結末は中盤で予想できるが描写はされてない。
    いつか死ぬでしょう常識的に考えて…
    主人公の職業的に防腐処理可能なのか。

    ▼蛇と梯子(ボード・ゲーム)
    インドに家族で住む主人公。
    妻は海外赴任に不服。息子は落ち着きがない。
    というかある日より猿っぽくなる。なぜ!

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    2013年09月17日
  • 古城駅の奥の奥

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    日頃、行く時には何にも感じていなかった東京駅の復元工事に興味が惹かれてしまう。また、気持ち悪い叔父さんの印象が秘密が分かるに連れ徐々に変化していき、最後は素敵な勇気溢れる人に変わってしまった。子供の頃の気持ちに帰れる本です。

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    2012年06月10日
  • PLAY プレイ

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    あんまりホラーっぽい感じがしなかった。
    世にも奇妙な物語っぽいかも。
    敢えて言うなら「蛇と梯子」が面白かった。

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    2011年10月25日
  • PLAY プレイ

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    ネタバレ

     「遊び」をモチーフにした短編集。ミステリーというよりホラーの要素が強いかも。
     1話目の「ぬいのファミリー」、2話目の「蛇と梯子」はそうでもなかったけれど、3話目「黄昏時に鬼たちは」、4話目「ホーム・スウィート・殺人(ホミサイド)」はホラーとして良作。とくに3話目はミステリーとしての要素も入っていてとても楽しめました。
     後半2作がおもしろく感じたのは、より身近な題材を扱っているからではないかと。もしかしたら自分の身の回りに起こるかもしれない、でもほぼ起こり得ない出来事だからこそ、作品内の出来事と現実とのギャップが恐怖に繋がるのでしょう。

     ちょっとしたところだと3話目で登場した子が4話目

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    2011年10月11日
  • ミステリーズ《完全版》

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    短編。実験的で不条理なものが多い(批評家受けするのもわかる)。オーソドックスなもののほうが面白く感じてしまう。

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    2011年09月23日
  • 13人目の探偵士

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     読み始めてから気づいたけれども、以前にこの小説のゲーム版(どっちが先かはわからないけど)を見たことがあった・・・
     トリックは忘れていたから普通に楽しめたけれども。


     ゲームブックとかいうもので、小説中に出てくる選択肢を自分で選んで、その選択肢に見合ったページに移動して読み進める。
     子どものころに児童書でこの仕組みのものを楽しんだことはあるけど、小説の文庫本であるとは思わなんだ。

    「ゲームブック」という作りが変わっているし、小説の舞台も独自の設定(探偵制度のあるイギリス)だけど、ストーリーやトリックはイロモノではないので自分で推理も可能。

     三人の探偵それぞれが、それぞれ違う解決を

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    2011年09月19日
  • PLAY プレイ

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    日常の「遊び」を題材にしたホラーミステリー。
    発想は面白かったですが、実際に有り得そうというところが印象を弱くしてしまっている気がします。
    そういう意味では2番目の短編が1番良かったです。

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    2011年07月29日
  • PLAY プレイ

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    外科医が、愛するぬいぐるみたちと興じる、秘密の「ごっこ遊び」。怖ろしい罠が待ち受ける「ボード・ゲーム」。引き篭もりたちが、社会復帰のためにと熱中する「隠れ鬼」。自分の家族がそっくりそのまま登場する「RPGゲーム」。四つの奇妙な「遊び」をモチーフにした超絶技巧の、ミステリ・ホラー短編集。

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    2011年07月16日
  • 奇偶(上)

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    難解。
    これって面白いのか?少なくとも上巻だけでは、偶然に関するいろんな考え方を述べただけで終わっている印象。

    下巻に期待。

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    2011年03月13日
  • 日本殺人事件

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    ネタバレ

    第48回日本推理作家協会賞受賞作品。『微笑と死と』、『侘の密室』、『不思議の国のアリスン』、『南無観世音菩薩』の4編収録。

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    2011年02月10日
  • 13人目の探偵士

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    二十世紀末の英国で、探偵ばかりすでに11人殺してる連続殺人鬼“切り裂き猫(キャット・ザ・リッパー)”が、12人目の探偵を殺した死体のそばに、目覚めると居合わせた「私」は記憶喪失で、なぜ自分はここにいるのか? 自分は何者か? 切り裂き猫とは誰なのか?…を、3人の探偵士の中から選んだ人と協力して真相を解明していく…って話なのですが、実際に本の途中で読者は選択をせまられます。
    つまり、ABC…どの探偵を選ぶかで、その後のストーリーが変わるのです。それが面白かった。
    パンクな刑事のキッド・ピストルズも出てくる。彼は敵なんだか味方なんだか…。

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    2010年12月18日
  • PLAY プレイ

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    凄く久しぶりに読んだ山口雅也作品。なんで今作を
    手に取ったのかすら自分でも良く分からないw。
    4つの短編からなる「テーマ性」のある短編集。
    ミステリというよりもホラーに近いような読後感ですね。

    ぬいぐるみ、双六、かくれんぼ、テレビゲームという
    遊びを主題にしつつも、そのウラには「家族」という
    テーマが潜んでおり、その家族がまたそれぞれ
    重くてシンドい。いかにも現代社会の家族の
    スタイルとして違和感のないところが怖いです。

    個人的にはミステリ色の一番濃い、3話目の
    「黄昏時に鬼たちは」がお気に入り。
    久々に読んだけど、山口雅也...面白いっす。
    今なら10数年前に挫折した「キッド・ピストル~

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    2010年07月14日