あらすじ
陽太は、吸血鬼に憧れているという以外はごくふつうの、小学校六年生の男の子。夏休みの自由研究に、東京駅の大改築について、ちょっと風変わりな夜之介(やのすけ)叔父さんと調べることになった。駅に出向いた二人は、なんと構内の霊安室で死体を発見してしまう。「ミステリーランド」発の大人のための少年探偵小説。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
本書がジュブナイルの「ミステリーランド」で書かれたことの目論見、『ステーションの奥の奥』から改題された意図、舞台に東京駅が選ばれた理由、登場人物の名前や言動に隠された意味。
すべての描写がプロットに貢献し、伏線が回収される快感を味わえる。
無駄がないことの気持ちよさ。
ラストの余韻も心地よい。