【感想・ネタバレ】フランケンシュタインの工場のレビュー

あらすじ

◆『フランケンシュタイン』+『そして誰もいなくなった』……ホラー、ミステリの「優良物件」を名匠がどう料理するのか!?(山口雅也)

メキシコのバハ・カリフォルニア沖に浮かぶホースシューアイランド、この島に設立された国際低温工学研究所(ICI)の代表ローレンス・ホッブズ博士は、極秘裏にある実験計画を進めていた。長期間冷凍保存していた複数の体から外科手術によって脳や臓器を取り出して殻(シェル)となる体に移植し、人間を蘇らそうというのだ。
コンピュータやテクノロジーに関するあらゆる犯罪を捜査するコンピュータ検察局(CIB)は、ICIの活動に疑念を抱き、捜査員アール・ジャジーンをこの手術の記録撮影技師として島に送り込む。潜入捜査を開始したジャジーンだったが、やがて思わぬ事態に直面する。手術によって「彼」が心拍と脈拍を取り戻した翌朝、ICIの後援者エミリー・ワトソンが行方不明となり、その後何者かによって外部との連絡手段を絶たれたこの孤島で、手術のために集められた医師たちが一人、また一人と遺体となって発見される。
現代ミステリの旗手ホックが特異な舞台設定で描くSFミステリ〈コンピュータ検察局シリーズ〉最終作。本邦初訳。

装訂・シリーズロゴデザイン=坂野公一(welle design)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ホックの未訳というだけでも嬉しい。訳者が違うけど、ホックの不器用な文体だ。特殊な時間設定が、目新しいゴシック感をもたらしている。終盤近くのサスペンスもあったし、意外な結末もあった。

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2023年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

国際低温研究所(ICI)のホップス博士が所有する孤島で、極秘裏に進められる実験計画。死んだ人間に脳や臓器を移植し復活させる手術。手術後、「彼」が心拍と脈拍を取り戻した翌日から、後援者の老婦人エミリー・ワトソンが失踪し、手術の為に集められた医師たちが殺されていく。ICIの活動に疑念を抱いたコンピューター検察局は捜査員のアール・ジャジーンを島に送り込む。潜入捜査を開始するアール・ジャジーン。


孤島での殺人事件って事でミステリ要素も強めで楽しかった。最終作と言うのは残念。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

SF。ミステリ。
貴重なホックの長編作品。
シリーズものの3作目(最終巻)らしい。
『フランケンシュタイン』+『そして誰もいなくなった』という設定だけで好き。
設定も派手だが、ストーリーもなかなかに派手。
結末は意外とあっさり。
B級ホラー映画を観ているような感覚。
変な作品が好きな自分的には、かなり好みの一冊。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

 「フランケンシュタイン」+「そして誰もいなくなった」、SFとミステリのコラボ。「屍人荘の殺人」につながっているな。まあまあ面白い。

 バハ・カリフォルニア沖に浮かぶ孤島で、冷凍保存していた複数の人体から手術によって脳やら臓器を取り出して一つの体に移植し、その人間を蘇らす実験が行われる。実験は成功したかにみえたが、実験の関係者が一人ずつ殺されていく…

 本書は50年ほど前に書かれた作品なので、現代の通信インフラの発達は例によって予想されていない。インターネットもスマホもないのだ。孤島とはいえ、科学研究所がある場所で、これはないだろう。そこに違和感があるが、いたしかたないか。

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2023年09月29日

Posted by ブクログ

山口雅也さん…どっかで聞いたことあるな〜と思ってたんですよ

そう!『生ける屍の死』の作者やん
「このミステリーがすごい95国内編1位」で国内編のkingofkingsに選ばれていていつか読もうと思ってたんよね

その山口雅也さんが選者をつとめ、通のために読んでいる人が少ない、あるいは本邦未紹介の奇想天外な作品を集めた《奇想天外の本棚》シリーズ

くすぐる〜
通を気取りたいワタクシのこころをくすぐる〜

はい!というわけでいきなり最新刊の『フランケンシュタインの工場』です
売り口上は『そして誰もいなくなった』+『フランケンシュタイン』
えー!なにそれ〜ど〜ゆ〜こと〜?
はい、読んでみたら…
そのまんまやないかい!というね
そのまんま『そして誰もいなくなった』+『フランケンシュタイン』やないかーい!という
『そして誰もいなくなった』と『フランケンシュタイン』を混ぜてお湯で薄めた感じね(薄めちゃダメじゃん!)

まーでも面白かったよ
雑な感じの設定とご都合主義な展開もむしろ良い
一見とっつきにくい文体も雑っぽさに磨きをかけてて良い

そしてこの《奇想天外の本棚》ちょっと追いかけたいと思っちゃいました
B級な感じが好きな人にオススメです

え?私?もちろんB級大好き!

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2023年07月17日

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