【感想・ネタバレ】生ける屍の死(下)のレビュー

あらすじ

遺産騒動の最中、命を落としてしまったパンク青年のグリン。折しも、死者の甦り現象がアメリカの各地で発生し、彼もまたリヴィング・デッドとして甦ってしまう。霊園を経営する一族に巻き起こる連続殺人。その真相を、自らの死を隠したまま、グリンは追うのだが――。被害者、容疑者、探偵が次々に甦る前代未聞の傑作ミステリ。全面改稿により今鮮やかに甦る!

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Posted by ブクログ

死者が甦るという現象がアメリカの各地で発生したことが主軸の舞台となる特殊設定ミステリ。最初は設定が突飛すぎて読もうかどうしようか悩んでいたのだが、いざ読み進めてみるとこれが滅茶苦茶面白い!死んだ人間が甦るわけだが、死者には死者なりの悩みや葛藤がありそこには勿論生者の思惑も絡んでくる。途中まではしっちゃかめっちゃかの乱痴気騒ぎの無礼講パーティーという有り様で、この五里霧中状態にどんな収拾をつけるのか気になって気になって頁をめくる手が止まらなかった。そうして最後に告げられた犯人の名を示す手掛かりは、きちんと作中に散りばめられていたのに全く気付かなかった。うーん、見事にしてやられた!でもこの感覚が最高に気持ちいい!

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(下巻より)

シリアルキラーか密室ミステリーかと思わせておいて、
そこに死亡日時の偽装というか、生きているふりがからんできて、
謎解きはかなり難しかった。

確かに革新的な作品だと言われればその通りだが、
なぜ「このミス」キング・オブ・キングス第一位なのか、
と問われるとよくわからない。
海外編が「薔薇の名前」なところから言っても、
難しいミステリーだから?と思ってしまう。
わからん。

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

 様々な謎と混乱を残して下巻へと続いたが、紆余曲折を経て死者が甦る世界線だからこそ成立するフーダニットと「死んでも生き返るのになぜ殺人が犯すのか」という命題に対する答えが秀逸なホワイダニットでもあり面白かった。また、トレイシー警部のへっぽこ推理もお膳立てとして良かった。

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2024年12月12日

Posted by ブクログ

そうきたか!っていう意外性にやられた。
動機がかっ飛んでて、ポカーン。
はー、そうでしたか。
はー。
そんな感じでした。

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2020年04月15日

Posted by ブクログ

わたしは上下巻に分かれていないやつを読んだので、まとめて下巻の方に感想を書きます。正直、謎解きはすごく面白かったですが、あまりにも長すぎて読み切るまで時間がかかり、登場人物も途中でわからなくなったりと結構混乱してしまいました。私が過去に読んだ作品の中ではトップレベルに長かったのもあり、読みなれていなかったのも原因の一つかと思います。
ただ、世界観は独特で、舞台は葬儀屋なのに何故か重苦しくなくポップに描かれている印象を受けました。長いのは長いですが、最後の方は疾走感もあり一気に読みました。読み終わったあとは余韻も強かったですが、達成感がひときわでした。

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2023年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名作と聞きつつ、中々機会がなく読めていなかった作品。自分には合わなかった。アメリカが舞台で登場人物の名前が覚えきれず、読むのに疲れてしまった。
謎解き解決からラストシーンに向けてはかなり疾走感があるが、そこまでが長い。また、生者の世界で死者の考えに想いを馳せないと、それぞれの考えが理解できず、真相にたどり着くのは難しい。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品を余すことなく楽しむには私の知識量が少ないんだろうな、という小ネタ?的なのは感じた。
本質は多分あと何回か読まないとちゃんとした感想に至るほど理解出来ていないと思う。それでもグリンは好きだし、キリスト教系の学校に行っていたので聖書はとりあえず読んだことはあったし(章節を表しているのに気付かなかったのは本当に悔しかった)、生屍複雑になるのは予想してたけどなる程と思えたし、何よりもピンクの霊柩車で帰ってきてピンクの霊柩車で出ていく、きちんとまとまって終わっているのが嬉しかった。

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2020年10月16日

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