あらすじ
アメリカはニューイングランド地方の田舎町、トゥームズヴィル。同地で霊園を経営するバーリイコーン一族では、家長のスマイリーが病床に臥しており、その遺産を巡って家中にただならぬ雰囲気が漂っていた。一方その頃、アメリカの各地で、不可解な死者の甦り現象が起きていたのだが――日本ミステリ史を代表する革新的な名作が、全面改稿により今鮮やかに甦る!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
登場人物が外国人なので、読みやすくはない。
でもスラスラと読めることは読めるが主人公が気の毒で切なく感じた。
色々と無理矢理な感じはしたが、これまでにないテイスト。
Posted by ブクログ
このミステリーがすごいのキング・オブ・キングスで1位だったので。
日本の作家とは思えない文体、
散りばめられたアメリカの宗教や文化の知識、
それによる土葬やエンバーミングを踏まえた上の、
死者のよみがえり設定は素晴らしいと思う。
霊園と葬儀社の経営者一族の家長が死を迎えようとしている。
家長の後妻とその息子、前妻の息子たち、娘や孫、息子の愛人とその娘の中には、
遺言状の変更に一喜一憂する者も。
そんな中、孫のパンク族の青年が死んでしまう。
そして世の習いで甦えるが、自分がなぜ死んだかわからないまま、
次々と人が死んだり甦り、探偵役を務めることになる。
(下巻へ)
Posted by ブクログ
不可解な死者の甦りが横行するアメリカを舞台にした特殊設定×新本格ミステリーで、上巻の本作は霊園を経営するバーリイコーン一族の遺産相続の問題や不可解な殺人事件に加えてその死者が甦る、はたまた主人公まで死んでから甦ってしまうなど、常識では考えられない設定の数々が下巻への期待を高め、日本と西洋の埋葬や死生観の違いが詳細に書かれていて良かった。下巻でどうなるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
真面目なのかふざけてるのか、ハードボイルド なのか?英語から翻訳されたような文体で混乱。それでも冒頭のシーンが面白いからつい先へ先へと読んできたが、なんなんだ、この荒唐無稽さは?そう、荒唐無稽に思えるけれども、ミステリーになってるのが不思議。
死者が甦ると聞けばゾンビになると思うところが、この作品ではそうならない。死ぬ前と同じ思考を持っているし、人を食らわない。そして、自分は何故死んだのか?を知りたい死者が探偵となる。誰が死んでて誰が甦っているのか? (どう言う条件が整うと甦るのか?が分からない〜)
色んなベストに選ばれているこの作品、翻訳調の文体とかコメディチックとシリアスが混ざり合っているような作風がOKならお勧め。私は翻訳調はあまり好きでないのと、ハードボイルド 嫌いなのであまり好きではなかったのが残念。
Posted by ブクログ
翻訳小説の様な文体は敢えてなのか作風なのかはわからないけれど、話が動き出すまではとりあえず読むという感じで下巻に突入するところ。
死体が動き出す、という文言に「屍者の帝国」が頭に浮かんだけれど、この世界観と翻訳小説みたいな文体は合ってると思う。
Posted by ブクログ
超名作なので、文庫改訂版を機に初読。
や~、入り込むのに時間がかかった❗正直、上巻は何度も挫折した。
死者が甦って動き始めたアメリカの片田舎の話。翻訳ものっぽい雰囲気は好み。
上巻のかなり手前で、主人公が殺され、翌朝甦ってしまう。毒殺だったので、誰に殺されたのか、何に毒が盛られていたのか、本人にさえ分からないので、主人公は自分を殺した犯人を見つけようとする。が、一族が連続して殺され始める。
というものすごく斬新な設定。新しすぎる(笑)
主人公なのに殺されるのか?やっぱりオレは主人公なんかじゃなかったんだ!泣とか、若干メタ的な発言やら、自分が殺されたことを告白していればその後の殺人は食い止められたのでは?とか悩むところが、おもしろかった。
それにしても蘊蓄が長すぎる。ミステリの蘊蓄は大好きだが、タナトニクス(死の学問)ネタばかりで、ちょっと食傷気味。
そのせいで、ストーリーはたいして展開しないまま下巻へ。
がんばれ、グリン❗