あらすじ
過保護に育てられたレデヴン館の相続人ビル・レデヴン少年は、同年代の少女のいる知人宅で休暇を過ごすよう親に命じられ、気乗りしないまま、シルバーのロールスロイスに乗せられ目的地に向かっていた。ところが、霧が濃くたちこめた荒れ地の途中で、いきなり、意味も分からないまま、お抱え運転手のブランドンに車からつまみ出されてしまう。同じころ、周到な計画のもとに、〈ナイフ〉と呼ばれる若者がボースタル少年院から逃亡する。
ビルは荒れ地をさまよううちに少年パッチと知り合い、行動をともにするようになる。二人はビルが思わぬ形で手に入れた暗号で書かれた文書を解読しながら、〈にやついた若者〉、〈ヴァイオリン〉、片手が鉤爪の男との、追いつ追われつの冒険へと踏み出してゆく。
オールタイムベスト級の傑作を次々と発表し、いわゆる英国ミステリ小説の黄金時代最後の作家としてゆるぎない地位を築いたクリスチアナ・ブランドが、すべての少年少女のために、みずみずしい筆致で、荒涼とした大地と海が広がるイギリス南部のダートムアを舞台に繰り広げられる冒険を描いたジュヴナイルの傑作。
装訂・シリーズロゴデザイン=坂野公一(welle design)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ミステリー作家の山口雅也さんが、読書通人のための「都市伝説的」作品や本邦未紹介作品を選書する《奇想天外の本棚》
読書通人を気取りたい小生といたしましてはとても避けては通れない謳い文句であります
そんな《奇想天外の本棚》二冊目に手に取ったのは、イギリスのミステリ作家クリスチアナ・ブランド女史のジュヴナイル(児童文学のことね)『濃霧は危険』です
ブランドがこれが読めたら大人の推理小説に進んでも大丈夫という思いを込めた作品とあって、十五歳の少年を主人公にした冒険小説でありながら、大人が読んでも楽しい謎解きが仕込まれていました
少年少女向けなのでやさしく、さくさく読めて、しっかり面白い
やるなぁ《奇想天外の本棚》
まだまだ追いかけるぞ
Posted by ブクログ
作家本人が児童向けに書いたらしいので
児童文学あつかいにしますが
結構難しかったですよ!
主役は地主の息子である少年で
家宝の宝石を狙った雇人の運転手に
濃霧のせいで荒野に置き去りにされる。
一方、近くにある少年院からは極悪犯が脱走。
本来は運転手と合流するはずが
こちらも濃霧のせいで目的を達せられない。
荒野をさまよっている少年を助けたのが
同じくらいの年の兄妹。
彼らは少年を「脱走犯」と思っており
偶然持っていた犯行計画を見て
手助けをしようというのだが。
少年がわざと脱走犯のふりをするもんだから
この、どっちが味方で、敵でというのが
こんがらがって「???」となってしまった。
でも、後半は道筋が整理されて
冒険活劇的に楽しめました。