降田天のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から二つの白骨死体が発見される…
その白骨化死体は誰のものなのか?
誰によって埋められたものなのか?
というお話。
とある人物から依頼を受けて調査をする謎の男により、戦前や戦時中にその家で何があったのかが、少しずつ明らかになっていきました。
当時の話を聞いていくにつれて、三姉妹は殺されて使用人たちが太一郎から金銭を奪っているのか?!とゾッとしていましたが…
真実が凄く沢山の層に覆われていて、真相に辿り着くまでに何度どんでん返されたことか!
↓驚きポイントネタバレ
•亭主の太一郎•娘の葵•桜•茜の三人の姉妹が東京で大空襲に巻き込まれて死亡したとされていた→実際はその前 -
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Posted by ブクログ
自分の小学生時代は楽しかった部類に入るかもしれない。
もちろん、当時も嫌なことや辛いこともあっただろうが、今となっては、あまりそういうことは思い出されない。
まあ、自分はバカな男子小学生だったので、余計にそんな感じだったのかもしれないが。
しかし、それはたまたまそうだっただけで、本作のようなギスギスした小学生時代を送っていたかもしれない。
恐ろしさに一気読みだった。
もちろん、このミス大賞受賞作でもあり、ミステリとしても非常に楽しめたことも、一気読みの理由ではある。
どんでん返しの連続で、色々な違和感が解消された解決編では思わず唸ってしまったと同時に、騙されたことの気持ちよさも味わえた。
こう -
Posted by ブクログ
ブログへのコメント等、ネット投稿を通して悪意がエスカレートし、やがて悲劇へとつながっていく様を描いた作品。
3部からなる。
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主人公は2人。出版大手で編集者を務める綾野楓と経産省の職員・棚島。この2人の視点での物語が交互に展開されていきます。
互いにストレスフルな職場です。
ささくれ立った気持ちの捌け口を求めるかのように、攻撃的なコメントをネット上で闘わせる2人。
顔も知らない相手への口撃に、読んでいる方ももやもやハラハラが募って疲れるばかりでした。
プロローグでの衝撃的な描写からも、殺人事件が起きるまでの軌跡を辿るだけのイヤミスかと思ってい -
購入済み
あたたかなミステリー
人からおすすめされて読みました。
ミステリーはそこまで得意ではなく普段あまり読まないため、この本も読めるかな、と思っていましたが、読み始めると続きが気になり、一息に読んでしまいました。
ミステリーですが、それだけではない、あたたかなお話しだと思います。 -