降田天のレビュー一覧

  • 彼女はもどらない

    Posted by ブクログ

    心理描写がうまくて、読んでて辛くなるくらいに伝わってくる。
    第三部の真実から怒涛の伏線回収が始まって、どんでん返しの連続 素晴らしかったです。

    0
    2020年01月18日
  • 彼女はもどらない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読友サンが絶賛されていた本。
    やっと手に入りました。
    名前のトリックと言うのかなぁ。
    確かにアッと驚く展開でした。

    最後の最後に「そーいう事か!!」って
    ここまで読むまでに全然気づかなかったから
    文句なしの☆5を付けました。

    0
    2019年11月28日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

    Posted by ブクログ

    短編で会話も多くて読みやすい。
    狩野かっこいい、なんでハコヅメの源とか爆弾の類家みたいな取り調べすごい人ってかっこよく見えるんだろ。話術がすごいのかな。この本も取り調べというか会話の中で探っていく感じがとてもよかった。
    実際のサロメみたけど普通にこわいってかすごい。
    全編おもしろかった!
    長編のもみようかな。

    0
    2025年12月05日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人によって見えている世界が違う、当たり前のことだが、読みながら想像した一家や御屋敷のイメージが書き換わっていく感覚が楽しい読書体験でした

    0
    2025年12月03日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

    Posted by ブクログ

    犯人視点から始まる倒叙もの。コロンボや古畑任三郎なキャラ強めではなく、どこにでもいそうなお巡りさんが何気ない会話を進めていく中で、ほんの少しの矛盾もほころびも逃さず目の前の犯人を包囲していく。短編でどれも面白い。1冊を読んだときに狩野雷太の背景がわかり、さらに面白い。次の長編も読みたいが、短編でもまた出してほしいな。

    0
    2025年11月27日
  • 女王はかえらない

    Posted by ブクログ

    さすがこのミス大賞!
    しかもデビュー作らしい。
    降田天は二人組のユニットらしく・・・、
    『女王はかえらない』
    タイトルの意味が最後で
    やっとわかる、素晴らしいミステリでした。
    読まなきゃ損損!


    3部構成で『子どもたち』、『教師』、『真相』。
    後半、一気読みしちゃう展開にやばい作品だわと。

    第一部
    小学生のわかりやすいスクールカーストが、転校生エリカの登場で逆転する!
    そこが面白い作品よね、って読んでいたら、あれまあれま、そんなことになりますか!そこまで
    第一部でいきますの?

    第二部
    担任の教師目線で、生徒って意外と教師には良い面ばかりみえちゃうのよね、ずるがしこいわ!
    いじめっ子ってさ

    0
    2025年11月25日
  • 彼女はもどらない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気読みできたのと叙述トリックが面白かったので高評価。名前と名字、アカウントのみのやり取りなどを駆使して実行者をミスリードさせる構造が素晴らしい。ただ、楓に降りかかった住所特定、誹謗中傷、実際のストーカーが全員違う人物で、それぞれの動機が必ずしも楓を恨むものでなく、夫の浮気調査やら直接会って謝罪したいなど自己都合なものであることが残酷。楓からしたら全部丸めて「精神を蝕むもの」だったのに「実は楓がそう思ってしまっただけ」というのはあまりにも彼女が可哀想すぎる。また、真犯人が利一なのは理解できたが棚島がうざい。どんな理由があれ娘に向き合ってこなかった(或いは愛し方を間違えた)り、浮気したのは彼自身

    0
    2025年11月06日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何十年も前の事件を当事者達の証言で解き明かすという構造が新鮮だった。当事者といっても第一印象は屋敷にお使えしていた使用人達の証言なので、信憑性も無く、皆がいろんな「説」を述べているだけだと感じてしまう。しかし事件は複雑で、使用人の中でも主人や三姉妹との関係性の近さによって聞かされている事件の内容が異なり、それぞれが本当に体験した事実として話しているので、「(各々が)体験したことには嘘が無いが真実は部分的には異なる」状態となる。証言者が移り変わるために事件の概要が塗り替えられていき最期に真実に辿り着くという類稀なるストーリーセンス。読み終えたあとに最初の信子の証言に戻ると、彼女の捉える主要人物の

    0
    2025年11月03日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主な登場人物に悪人はいない。しかし、運命に翻弄され、ボタンの掛け違いから悲劇が。皆自分の愛している大切なものを守ろうとしているだけなのに…。ミステリーですが切ない愛の物語。

    なんとなくジブリ映画のようなイメージで読んでいました。アニメで映画化したらどうでしょうか?

    0
    2025年10月22日
  • 事件は終わった

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    それぞれ。
    ひとりひとり。
    その中で完結して続く短い話が。
    全部1つに繋がる。
    その瞬間が粋な描写で描かれてた。
    ちょっとした一言で。
    なんとなく、グッときて。
    面白かったーと、思いました。

    0
    2025年10月18日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    丘の上にそびえる洋館を舞台とした殺人ミステリー。
    といっても、館モノのクローズドミステリーでもなければ、現在進行形で犯人とかけ引きしていくスリリングな連続殺人でもない、独特の味付けの作品です。

    廃墟と化した洋館の庭から古い白骨死体が発見された。かつては栄華を誇った名家の衰退と一体どのような関係が?

    当時の使用人や出入り業者などからの証言を拾う形式で、淡々とストーリーが進行していきます。
    証言が追加される度に驚きの新事実が一つ一つ明らかとなり、最後にはまったく予想しなかった結末が待っていました。
    もの悲しくもどこか温かい展開に心が揺さぶられます。

    タイトルの「すみれ」も上手くストーリーに組

    0
    2025年10月18日
  • すみれ屋敷の罪人

    匿名

    購入済み

    とても複雑なストーリーでした。それぞれの思いやりが相手を縛り不幸になる。何が正しいかは明白ですが、人の心を思うと、こんな結果もあるんだと胸が苦しくなりました。

    0
    2025年10月14日
  • 少女マクベス

    Posted by ブクログ

    演劇学校で「神」と崇められた少女が不審な転落死を遂げた
    彼女の死の真相を探るべく入学した藤代貴水

    演劇学校という特殊な環境で才能と実力が全ての少女たち
    その中にある秘密の感情が絡み合い
    転落死の謎も含めて人間ドラマが面白かった

    0
    2025年10月11日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    スッキリしていてとても読みやすかった。
    正義とは...愛とは...
    昭和初期と洋館の組み合わせが好き。
    最後は美しく終わり良かった

    0
    2025年10月10日
  • 少女マクベス

    Posted by ブクログ

    神と称された天才が舞台の演劇中に事故で死亡した。被害者の友人が事故について疑義が生じたため学校に転校してきて当時の様子を調査していくと、天才の元に準天才の3人の魔女がいて、、といった話。
    マクベスという演劇がテーマですが、事前知識がなくても読みやすく楽しめました。
    何より作者さんの演劇への想いが伝わってきてよかったです。
    ロジックゴリゴリというより、青春ミステリーに近いかと!

    0
    2025年10月09日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んで一番最初に感じた感想は、これはミステリーというよりも純愛。

    戦前・戦中にとあるお金持ち一家に起きた出来事について、現代になってから追う、というお話です。

    話の中心になるのがその一家の美人三姉妹。盛大なネタバレですが、その三姉妹の子孫が、当時何が起きたかを知らないまま(何なら自分が子孫だと知らないまま)、当時の出来事を調査するという流れで進みます。インタビュー形式で話が進むので、要所要所でまとめのようなものが挟まれていて、一気読みできず細切れにしか読めないという人にも読みやすいです。

    そしてお話の鍵を握るのが、一家に雇われていた少年(後に老人になってから取材される側として登場)。

    0
    2025年09月23日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    軽薄そうな言動に侮ると、予想外の方向から核心に向けてジワジワと追い詰めてくる。
    そんなやり手元刑事の警察官に翻弄される犯人の焦燥や絶望を描いた短編集。
    どれだけ小さな嘘でも、そこに生まれた綻びが広がっていく様は恐ろしい。

    短編集だけどそれぞれの話が繋がっていて一気に読み進めてしまった。
    狩野の警察官としての有能さと薄気味悪さを前半で描き、彼の過去を示唆する中盤、過去と狩野がなぜ刑事に戻らないのかが一冊にまとめられている。面白かった。
    続編もあるみたいなので楽しみ。

    0
    2025年09月21日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み進めていくうちに、美織の家族の本当の闇が見えてくる。
    狂言誘拐が殺人も含まれて計画されていたのは驚きだったけど、美織のSOSでもあった…。
    虐待は繰り返される負の連鎖…。

    0
    2025年08月24日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    戦前の名家である紫峰邸の敷地内から、白骨死体が発見された。西ノ森がかつての使用人や女中から、当時の様子を聞き取っていくと、戦火に埋もれた一族の秘密が明らかになっていく。慈悲深い主人と、美しい三姉妹。主人に救われた使用人や女中たち。すみれの丘にある、すみれの館で起こった出来事の真実が、脆く鮮やかに顕になる──。

    「窓の外では、音もなく振りだした雨が庭の紫陽花を濡らしていた。こんな日はヒナを思い出す。周囲と交わろうとせず、感情を表に出さず、常に霧雨のベールに包まれているようだったひとつ年上の娘」

    「私の人生に過ちは数えきれないけれど、後悔はなかったわ」

    三姉妹に関わりある使用人・女中の話がそ

    0
    2025年08月18日
  • すみれ屋敷の罪人

    Posted by ブクログ

    旧紫峰邸で発見された白骨死体は誰なのか。
    主人公が、当時、紫峰邸で働いていた使用人や女中に話を聞くうちに徐々に真実が見えてくる。

    昭和初期のお話、好き。

    名家の戦前の華やかな生活。
    主人と3人の美しい娘姉妹。
    書生や女中、使用人。

    どれも魅力的な設定。

    正直、もっと軽いお話なのかと思い積んでいたのですが、それぞれの人物の心理や想いが切なく、誰のことも責められないなと、時代なのだと思ってしまいました。

    0
    2025年08月06日