降田天のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
「偽りの春」では、狩野の出番が多かったのに比べ、こちらは少なかった。
せっかくなのでもっともっと犯人に突っ込んで欲しかった。
借りたままのドン・キホーテ。当初「これ絶対あぶないだろ」と思っていたが
確信に迫る材料ではなかったようだ。
今回は、供述から違和感を感じ取るのではなく、行動、言動から「どうしてそうなる?」という違和感から落としていったように思う。
アサヒとユウヒ、美織は、それぞれ「大切な人」を守るためにウソをついた。
ウソをつく理由がどうであれ、狩野はスルーしない。
「幻想は幻想のままでいい」という大人たちに対して、「本当のことを知っても立ち直れる人にすることこそが優しさ」と狩野は言っ -
Posted by ブクログ
演劇に特化した全寮制の女子校で起きた公演中の転落事故。1人の少女が亡くなり、その一年後、一人の生徒が入学する。その死の真相が知りたいー。
私は、この始まりだけでドキドキしてしまう。「幕が上がる」そんな言葉が浮かび上が上がって物語は始まる。
登場人物は多くない、ほぼ学園内での話。コンパクトで読みやすい。それでいて、人間関係や青春、夢にかける必死さが多面的に示される。登場人物の出身地が北海道や大阪など地方でのエピソードがあったり、作中の時間の流れが空間的・時間的広がりを与えている様に感じた。
読みやすい、面白い。作中、「マクベス」が出てくるけど、知らなくても大丈夫。知っていたらきっと、尚更面白い -
Posted by ブクログ
演劇専門学校で発生した、"神"と崇められた生徒の事故死。
最初はただの事故として処理されたが、何故緞帳の降りた舞台で下がった迫りに落ちたのか?何故上がる必要の無い舞台に上がり事故にあったのか?等の
謎が残る事件となっていた。
そこへ、新入生の『貴水』が事件に隠された真相を調べに学校へ入学してくる事により物語は進んでいく。
個人的にこの作品は世界観へ引き込む文体をしてると感じました!
読めば読む程この世界への没入が深くなりました。
気付けば一気読みでした。
特に、登場人物の心理描写はとても好きでした!
『人の心の奥の奥までは見えない』
この台詞に濃縮されてる意味が濃くて好 -
Posted by ブクログ
さすがこのミス大賞!
しかもデビュー作らしい。
降田天は二人組のユニットらしく・・・、
『女王はかえらない』
タイトルの意味が最後で
やっとわかる、素晴らしいミステリでした。
読まなきゃ損損!
3部構成で『子どもたち』、『教師』、『真相』。
後半、一気読みしちゃう展開にやばい作品だわと。
第一部
小学生のわかりやすいスクールカーストが、転校生エリカの登場で逆転する!
そこが面白い作品よね、って読んでいたら、あれまあれま、そんなことになりますか!そこまで
第一部でいきますの?
第二部
担任の教師目線で、生徒って意外と教師には良い面ばかりみえちゃうのよね、ずるがしこいわ!
いじめっ子ってさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気読みできたのと叙述トリックが面白かったので高評価。名前と名字、アカウントのみのやり取りなどを駆使して実行者をミスリードさせる構造が素晴らしい。ただ、楓に降りかかった住所特定、誹謗中傷、実際のストーカーが全員違う人物で、それぞれの動機が必ずしも楓を恨むものでなく、夫の浮気調査やら直接会って謝罪したいなど自己都合なものであることが残酷。楓からしたら全部丸めて「精神を蝕むもの」だったのに「実は楓がそう思ってしまっただけ」というのはあまりにも彼女が可哀想すぎる。また、真犯人が利一なのは理解できたが棚島がうざい。どんな理由があれ娘に向き合ってこなかった(或いは愛し方を間違えた)り、浮気したのは彼自身
-
Posted by ブクログ
ネタバレ何十年も前の事件を当事者達の証言で解き明かすという構造が新鮮だった。当事者といっても第一印象は屋敷にお使えしていた使用人達の証言なので、信憑性も無く、皆がいろんな「説」を述べているだけだと感じてしまう。しかし事件は複雑で、使用人の中でも主人や三姉妹との関係性の近さによって聞かされている事件の内容が異なり、それぞれが本当に体験した事実として話しているので、「(各々が)体験したことには嘘が無いが真実は部分的には異なる」状態となる。証言者が移り変わるために事件の概要が塗り替えられていき最期に真実に辿り着くという類稀なるストーリーセンス。読み終えたあとに最初の信子の証言に戻ると、彼女の捉える主要人物の