降田天のレビュー一覧
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購入済み
あたたかなミステリー
人からおすすめされて読みました。
ミステリーはそこまで得意ではなく普段あまり読まないため、この本も読めるかな、と思っていましたが、読み始めると続きが気になり、一息に読んでしまいました。
ミステリーですが、それだけではない、あたたかなお話しだと思います。 -
Posted by ブクログ
黄色は「進め」だ。
それが“お父さん”からはじめて教わったことだった。
赤は止まれ。青は進め。
黄色は──全力で突っ込め!
神倉駅前交番配属の『狩野雷太』を主人公に据えた推理小説。
前作『偽りの春』は、第71回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞作で、本作はシリーズ初の長編小説でした。
テーマはかなり複雑。児童虐待が主題となっている重ためな作品。作品の内容はネタバレになるからそのくらいしか書けないけど、何重にも仕掛けられた伏線が凄まじい。
そして、肝心の狩野さん中々出てこないなーと思ったら、中盤以降からの重役出勤。
ふーっ、やっぱテーマ的にキツかったなー。キツかったけど、物語の中に引き込んでいく力は流石でした。
降田天氏の他の作品、何冊かまだ積んであるので、そちらにも期待ですね。
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待ち受ける衝撃の結末──。
心揺さぶるどんでん返し!
マンションの一室で元刑事の警察官・狩野雷太は衰弱した男児と、傍らで餓死した妹を発見する。
母親を取り調べるものの、その本名や、なぜ子どもたちを置き去りにしたのかは不明のままだった。
しかし、彼女が過去に巻き込まれた誘拐事件が明らかになり、アサヒとユウヒという兄弟が捜査線上に浮かび上がる。
彼らがこの誘拐を企んだ理由とは。
2つの事件を結ぶ糸は何か?
ハラハラが止まらない、心揺さぶる傑作長編ミステリ! -
Posted by ブクログ
狩野雷太2作目。
あれ?狩野シリーズじゃなかったっけ?
スピンオフ??
と思うくらい狩野さんの影が薄かった。
かと思いきや、終盤恐ろしいまでの観察力と推理で一気に事件を解決してしまった…。
これってもしやこういうこと?
これはこういうことでは?
というのが途中でなんとなく読めたけど、それがどうしてそうなったのか。は分からず、狩野さんの話で(うわぁ、そういうことだったのか!)と理解した瞬間に、あまりの見事さに驚いた。
話としては、狂言誘拐と子どもの置き去り致死事件がメイン。
家に閉じ込められ、置き去りにされて餓死した妹と、生き残った兄。
読んでいるだけで辛すぎたけど、実際にもこんな事件は時々ある。
子育て出来なくなっても良い。逃げ出したくなっても良いから、お願いだから、家に閉じ込めないでほしい。
児童養護施設じゃなくても、市役所の待合ベンチでもいいから、お願いだから公的機関に置いていってほしい。
お腹が空いても食べるものはなく、暑さと匂いで絶望の中、死ぬのも可哀想だけど生き延びるのも地獄だと思うから。
彼女に事情があったことも分かるし同情もするけど、何もやって良い理由にはならないよ。
…生き残ったお兄ちゃんは、私の息子と同い年なので、余計に辛くて泣きながら読んだ。
それなのに、お母さんに会った子どもは、ごめんなさいと言う。自分のせいで妹が死んでしまったと。ママ帰ってきてと。どんな目に合っても幼い子どもはお母さんのことが大好きで、そこがまた辛かった。
周りの人間がどれだけ『君は何も悪くない』と言っても、彼は自分を責め続ける。
クッキーの最後の1枚を食べてしまった。自分の方が体が大きいからいいかなって思った。でも妹にあげれば良かった。自分が代わりに死んだら良かった。
…たとえどんな理由があっても、子どもにこんなこと思わせちゃいけないよ。
狩野雷太の見事な推理より、私はこの置き去りの方が印象に残ってしまったな。