降田天のレビュー一覧

  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    どの短編も面白かった!特に「鎖された赤」が奇妙で驚きの展開で好き。「名前のない薔薇」もおしゃれでダークで良い。お花の図鑑とか読みたくなる。
    狩野さんのヘラヘラしてて掴めなくて、洞察力が鋭くて犯人につい口走らせるところがすごすぎる。警察官のキャラの中で一番好きかもってくらい鮮やか。最初から犯人がわかっている倒叙ミステリーなのも面白い。

    降田天さんが二人のタッグだったの初めて知った。

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    2025年03月27日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    前作を読んで、続刊もあるって知って……
    元刑事、現おまわりさん狩野のキャラに惹かれるものがあって(というか、飄々として腹に一物抱えてるキャラクターが好きなんですが…照)、相変わらずのんびりとおまわりさんライフを楽しみながら目の奥にあるギラギラと獲物を射抜くような目は健在。そんな雰囲気に酔いしれた。寡黙な相棒・みっちゃんとの掛け合いをもう少し欲しかった……(笑)
    次回作、期待したい!

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    2025年03月26日
  • すみれ屋敷の罪人

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    4.5
    ミステリで一番好きかもしれない。それくらいの物語だった。すみれ屋敷に隠された秘密。愛する人たちのために必死で隠した秘密。切ないし儚い。展開が面白くて先が気になって気になって仕方がなかった。お嬢様たちや使用人たち一人一人のキャラクターがとてもよくて、それだけで楽しかった。
    ヒナさん生きてたの、、?それとも幻なの、、?作中に出てきたすみれの装飾がついた小箱と「祈り」という絵が見てみたい。きっとため息が出るほど綺麗なんだろうな。
    やっぱり本当に降田天さん読みやすい

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    2025年03月18日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    ネタバレ

    短編集で5つの話し。ヘラヘラしてチャラチャラしてるけど洞察力が鋭いお巡りさんというキャラがキャッチーで好き。
    犯人が4話目まで弱めというか、そんなに強力な敵ではない感じだったけど、最終話に計算高いキレ者の犯人が登場する&ちょこっとずつ散りばめられた伏線が回収される流れも好み。天才美大生の話しは独立して成り立ちそうだけど。

    シリーズ化希望。ドラマ化もされそう。

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    2025年03月10日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    狩野の飄々とした謎な雰囲気がなんだか癖になる。
    短編集はあまり好きじゃないのに、これぼ面白く読めた。
    犯人目線での犯行の記述と、狩野の的確な指摘であっさり追い詰められてしまう感じがよかった。

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    2025年03月03日
  • 女王はかえらない

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    ネタバレ

    見事に騙されました。
    子供目線と教師目線の時間軸が違うのは
    教師目線の話はなんだったんだろうとなりましたが。あとメグが男性はまだ叙述トリックとして成り立つ気がしますがオッサンが僕っ子なのは少し無理があるような…
    しかし全体的に感情の表現がリアルで生々しくて好きです。でも少し難しかったです

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    2025年03月02日
  • すみれ屋敷の罪人

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    すみれの咲く屋敷での、群像劇、事件を丁寧に描いていた。戦時中な事もあって、落ちぶれていく様子や使用人達の思いが辛い。
    ヒナの存在がトリックスターで鍵となるのは予想していたけど、名前の意味は予想していなかった。
    騙し騙されていた理由が優しさなのが余計に辛い。

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    2025年02月15日
  • すみれ屋敷の罪人

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    まさにアガサ、横溝正史風です。私は二人の大ファンで楽しく読ませていただきました。こういった作風はもう古典的推理小説になりそうですね。現代ではあり得ない人間関係です。他の作品も読んでみたいです。

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    2025年02月10日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    シリーズ二作目
    前作の短編集より数倍面白かった
    ただ最後の謎解きシーンがイマイチな気がした
    主人公が慧眼なのは分かるが…キレイに解決し過ぎと言う気がなんとなくした

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    2025年02月09日
  • 女王はかえらない

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    1.子どもたち 2.教師 3.真相の3部構成
    全体的にサクサク読み進められるけど、特に1章のスピード感が好き
    小学4年生にしてはいじめが壮絶すぎるのでは?とも思ったけど「スクールカーストが絶対」みたいな雰囲気は小学生だなあという感じ
    ラストまで読んだあとはまた1章を読み返したくなった

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    2025年01月08日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    犯人目線の搭乗ミステリー。何故、事件を起こしてしまったのか、犯人の心情とそれを暴こうとする交番勤務の狩野さん。何気ない会話から真実を暴こうとする狩野さんはカッコいいです。狩野さんの過去が明らかになったり、前のお話とのつながりがあったり、犯人の辛い心情があったり。ドキドキしながら読めて楽しかった。

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    2024年12月26日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    無駄無く随所伏線が散りばめられており、二転三転していきます。登場人物の複雑な心境も相まって一気読みでした。

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    2024年12月23日
  • 有限会社さんず スーサイド・サポート・サービス

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    タイトルにある通り自殺幇助会社のお話。悪趣味なテーマではありますが、物語としては積極的に自殺を勧めているわけではありません。むしろ心残りの解消が物語の中心と言えるかもしれません。
    賛否あると思うけど、自殺の理由なんていくらでもあるんだろう。

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    2024年12月21日
  • 女王はかえらない

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     誰もが通過してきた小学校時代。
    小さなクラス内での上下関係。
    ちょっとした事で入れ替わる敵と味方。
    特別珍しいこともなく、自分の周りにもあった気がする出来事だが、大人になった今、この世界には戻れない、戻りたくないと思うおぞましい世界だと思った。
    1部は子供目線。2部は教師目線。3部は大人になった子供たち。と3部構成で、途中頭の中がこんがり出したけど、最後の真相では、静かな驚きと恐怖。一気に読める感じで面白かった。

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    2024年12月18日
  • 女王はかえらない

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    ネタバレ

     小学校のスクールカーストが発端となる女子のトップ層同士の争いから起こる悲劇、そして担任の視点で描かれる女子の失踪事件、それから明かされる真相という、積み重なった謎が一気に解き明かされるのが面白かった反面、主犯の動機に感情移入出来なかった。正直他の生徒もだけど主人公が一番法的にも社会的にも重く罰せられるべきだろう、当時小学生だったとはいえ…そこがスッキリしなかった。

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    2024年12月07日
  • 女王はかえらない

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    ネタバレ

    第1章では、この話しはどうゴールするんだろうかと考えながら、小学生なのにすでにこんな人間関係で苦労しないといけないとか可哀想に、と思ってたら最後は残酷な終わり方で。2章はその担任視点の話しかと思いきや、所々で違和感を感じつつ、ライター(ジッポ)の所で疑惑に変わり、コージーでもしかして!?と思わされながら3章に行き、確信を得つつ、最初に歌ってた歌がそんな所で使われ、よくみんな大人になるまで、同窓会を開くまで、誰1人欠けることなく生きてきたな、と思った。誰かしら精神病んでもおかしくない事件だったのに、子供ゆえなのか。よく出来てましたね!
    イヤミス好きとしては久しぶりにヒットした作品だった。全部分か

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    2024年12月06日
  • 有限会社さんず スーサイド・サポート・サービス

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    死にきれないあなたのお手伝いをいたします。

    死にたいと思っているところにカードが届くらしい。
    片面は真っ白で裏にQRコードのみ。
    読み込むと「有限会社 さんず」どうやら自殺幇助をしてくれるらしい。
    こんなこと可能なのか?どんなに死にきれなくても死ねるようにしてくれるのか?
    どきどきとしながら読み進めました。

    死にたいと思っている人の気持ち
    ただ単に辛いからだけじゃなくて色んな気持ちがあって
    自分勝手にいいように思い込んでるだけで本当は自分が悪だったり。
    1話から胸糞が悪くなるような。

    どんでん返しといわれるとそうでもないかな、と思いました。
    じわりと分からなかったことが分かっていく感じ。

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    2024年11月27日
  • 女王はかえらない

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    イヤミスを読んでいるような感覚で、眉間にシワを寄せて読んでいたけど、しっかりミスリードにひっかかった笑
    スクールカーストって怖い。

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    2024年11月19日
  • すみれ屋敷の罪人

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    ネタバレ

    『再読必至!』とか『大どんでん返し!』みたいな帯がついてるものよりも、よっぽど読み返したくなる作品でした。

    個人的には共感も納得もできない行動ではあるけれど、その時代その瞬間の彼らにとっては、最悪の中の最善だったんだろうな…と理解はできる。
    あんなに温かいラストとは思いませんでした。

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    2024年11月06日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    YouTubeでオススメされていて、気になっていた作品。
    このタイトルと装丁だけなら、自分では手に取らない作品だったけど、読み始めてすぐに物語の世界に入り込んでしまった。
    400ページ近い作品だけど、次から次へ話が展開していって飽きずに最後まで読み進められた。それで、それで、と次が気になる物語。
    これだから読書は楽しい!って改めて思った。

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    2024年10月27日