降田天のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自殺幇助業者という、これまで読んだことのない職業がメインキャラの物語だった。
殺し屋とか殺人事件を解決する探偵とか、そういう話はたくさん読んできたけど、自殺を手助けすることを物語にしてしまおうというのはユニークな発想だと思った。
それぞれの章は話が長すぎず、視点もコロコロ変わるので気持ちを切り替えて読みやすいと感じた。
4章目のラストでやっと本名が出て、そこから5章へのつながりがとても面白く、ドキドキしながら読み進めた。
最後あれで終わるのはちょっと心がムズムズするというか、もう少しゆっくり話が展開していってもよかったのかなあとは思う。
まあ、自殺の理由は本人にしかわからないというのと同様に -
Posted by ブクログ
★3.9
盲信は破滅への道しるべ。
才能と傲慢、崇拝と孤立が交錯し、覚醒と堕落の群像劇。
シェイクスピア「マクベス」を巧みに翻案した、現代学園ミステリー。
物語の舞台は演劇学校。
この舞台の「王」である設楽了という“カリスマ”は、その周囲の生徒たちの欲望と嫉妬を掻き立てる。
絡み合う野心は、「王」の死を引き金に、疑心暗鬼と混乱を加速させていく。
この“マクベス構造”を現代の心理劇として巧みに再構成した点が、本書の最大の魅力だ。
劇中劇「百獣のマクベス」は、内容が語られぬまま象徴的な外枠として機能する。
このメタ構造が、原典「マクベス」の気配を忍ばせながら本作に独自の深みを与えている。