降田天のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
YouTube「ほんタメ」で紹介されていた一冊です。
表紙のデザインが秀逸というか、
不穏な気持ちにさせられます。
その印象通り、
本書は犯罪を犯した犯人目線で物語は展開し、
突然、町のお巡りさんである狩野に出会います。
読者としては犯罪を知っているだけに、
ひょうひょうと現れる狩野さんに緊張するし、
退路や逃げ道をふさがれていくような息苦しさに
どきどきしました。苦笑
読んでて古畑任三郎を思い出しました。苦笑
登場する犯人も、
決して完璧なサイコパスというわけでなく、
焦ったり平静を装ったり、
読んでるこっちまで不安になりました。苦笑
通勤で読みましたが、一気読みでした。
個人的には -
Posted by ブクログ
3部で構成されているミステリー
第一部は小学生のスクールカーストの話しを小学生の目線で語られる
転校生エリカがやってきたことで、今までトップに君臨していたマキとのパワーゲームへ発展し最悪な展開に…
第二部はクラスの担任目線で語られる
第三部は伏線回収
第一部は読み進めていくほどに鬱積する
それほどクラスのいじめ、争いが重い
読んでいる私が「どうにかして…誰かどうにかしてよ…」と思っていた
意外な形で終わるのだけど…
この小説の凄さは二部からかなぁと思う
一部の話しのアンサー的な位置付けなのかな?と思いつつも感じる違和感
からの三部でのネタばらしが凄かった
この、騙された感を味わいた -
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Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭 ずっこくないですかね。棚島=ソラパパが楓を殺すっていう結末に向けて物語が加速してる、と思わせといてのジェットコースター。もちろんしてやられましたとも。
楓への悪意の集中度合いがえぐい。匿名性の怖さというより、本当の自分を「埋めて、忘れて、存在しないことにしたい」楓の歪みが引き寄せてしまったように思う。
気になったこと一つ。
第一部の終わり、十一月十一日(2)にある4つの証言。これを言ったのは誰か、について。
最後深雪の墓参りに行った利一が裁判の中で棚島、水峰、夢乃、楓の母の四人の思いが語られた、と回想する。となると、「血まみれになった姿を見て、ようやく我に返りました」は夢乃の証言なんだよ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読後にまず思ったのは「小説の神様」であって「小説家の神様」じゃないんだ、ということ。小説に関わる人――書く人、読む人、売る人、評する人――すべての人の神様なんですね。だから、小説家以外の人達にも「小説の神様」と関わる物語があって、それぞれの人たちが小説と真摯に向き合って……というお話が生まれ、小説好きな私はそうしたところで本作が気にいったんだろうな、と思いました。
個別の作品で言えば、収録作群の中では異色に映りますが「モモちゃん」が一番気に入りました。ラノベテイストに最初は違和感を覚えましたが、自作の世界に入り込んで自分の描写力の無さや知識の浅さを身をもって痛感するところなど、それこそ宮沢賢 -
Posted by ブクログ
極上ミステリー!仕掛けがいっぱいで、読み応えのある一冊になりました。
SNS、コスプレ衣装、ストーカー、匿名、炎上…イマドキミステリー
誰にでも人に見せたい顔がある。知られたくない顔がある。顔の見える相手には遠慮があるけれど、顔の見えない相手には必要以上に攻撃的になる。
そんなごく普通の人たちが陥る闇を上手くえぐっていると思う。
キャリアウーマンの楓は、仕事で知った男性《ソラパパ》のSNSへ批判的なコメントをする。
そこから始まる嫌がらせ、SNSの炎上、ストーカー…被害者は誰で加害者はどこ?視点によって目まぐるしく変わるのは、今の私たちのリアルにも当てはまるような気がする。
楓の事情、棚島の事