降田天のレビュー一覧

  • ネメシス4

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    今まで読んだネメシス4冊の中では一番面白かった。相変わらずドラマになっていないスピンオフのほうもいい。今巻はネメシスの真の目的についてほのめかす場面も見られ、次巻に期待させるようになっている。

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    2021年09月25日
  • 彼女はもどらない

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    ネタバレ

    冒頭 ずっこくないですかね。棚島=ソラパパが楓を殺すっていう結末に向けて物語が加速してる、と思わせといてのジェットコースター。もちろんしてやられましたとも。
    楓への悪意の集中度合いがえぐい。匿名性の怖さというより、本当の自分を「埋めて、忘れて、存在しないことにしたい」楓の歪みが引き寄せてしまったように思う。
    気になったこと一つ。
    第一部の終わり、十一月十一日(2)にある4つの証言。これを言ったのは誰か、について。
    最後深雪の墓参りに行った利一が裁判の中で棚島、水峰、夢乃、楓の母の四人の思いが語られた、と回想する。となると、「血まみれになった姿を見て、ようやく我に返りました」は夢乃の証言なんだよ

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    2021年08月21日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    相沢砂呼は小説の神様の編集者河杢目線のお話を書いていて、これは小説の神様が好きな読者なら絶対面白いと思う。あとの作品は小説の神様をどっかに取り入れたお話達だった。
    これまでのアンソロジーは知ってる作家さんが多く書いてるもの読むことが多かったので、知らない人が一杯で新鮮だった。こういうので次の推し作家さんを見つけるのもアリです。実際発行数が少ない本を手に取ることは稀だと思うので。
    斜線堂有紀さんは気に入って読んでいて、この本の話も良かったです。
    後は櫻いいよさんの、本を読めなくなった書店バイトさんの話も好きでした。

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    2021年05月16日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    意識してなかった自分の小説への考え方に読んでいて気づいたり、好感が持てる文章の作家が多く作品の雰囲気がどれも良かった。

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    2021年05月13日
  • 彼女はもどらない

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    女王はかえらない を読み終わって
    この本に辿り着きました。

    相変わらずどんでん返しが面白かったです。
    女王で散々騙されたので、薄々こうかな?とか沢山考えましたが、今回もまた騙されました(^。^)
    私は降田先生の美味しいカモでしょうね。

    女王よりも薄くて、数時間で読めちゃいます。もっと読みたい!これで終わっちゃうの!?という気持ちがあるので、星4です。(内容の満足度は5)

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    2020年11月25日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    ネタバレ

    読後にまず思ったのは「小説の神様」であって「小説家の神様」じゃないんだ、ということ。小説に関わる人――書く人、読む人、売る人、評する人――すべての人の神様なんですね。だから、小説家以外の人達にも「小説の神様」と関わる物語があって、それぞれの人たちが小説と真摯に向き合って……というお話が生まれ、小説好きな私はそうしたところで本作が気にいったんだろうな、と思いました。

    個別の作品で言えば、収録作群の中では異色に映りますが「モモちゃん」が一番気に入りました。ラノベテイストに最初は違和感を覚えましたが、自作の世界に入り込んで自分の描写力の無さや知識の浅さを身をもって痛感するところなど、それこそ宮沢賢

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    2020年11月20日
  • すみれ屋敷の罪人

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    再読3回目。
    はじめ、嘘つきばっかり出てくる話だと思って読んでいた。だんだん、これはそうではないな、と思い始め、何人ものやさしい人の話だと気が付いた。結局、幸せな結末ではなかったけれど、なぜか泣けた。

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    2023年06月19日
  • 彼女はもどらない

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    まさに現代の問題。ストレートな悪意ではなく、あちらこちらから疑惑が・・それもネットを発端として。ネット社会の怖さという点で、似た小説は多いけど結末に少し救われた。

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    2019年07月08日
  • 彼女はもどらない

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    ネタバレ

    『ぼぎわんが、来る』のイクメンのふりした嫌な野郎とそれにイチャモンをつける高飛車女子の対決で、『スマホを落としただけなのに』みたいな殺人鬼が出没する話(どんな話やねん(笑))だと勝手に思い込んでいました。全然ちゃうがな。

    えーっ。見事に騙された。しかしどいつもこいつも嫌な奴ばかりで誰も信用できません。好感の持てる人がいない話というのは、面白いとは思っても気が休まらず、酷いやっちゃなぁで終わってしまう。でも相当面白かったです。正月に酒飲みながら適度に酔っぱらって読むにはうってつけ。やっぱり怖いのよ、SNS。

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    2019年01月01日
  • 彼女はもどらない

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    極上ミステリー!仕掛けがいっぱいで、読み応えのある一冊になりました。
    SNS、コスプレ衣装、ストーカー、匿名、炎上…イマドキミステリー
    誰にでも人に見せたい顔がある。知られたくない顔がある。顔の見える相手には遠慮があるけれど、顔の見えない相手には必要以上に攻撃的になる。
    そんなごく普通の人たちが陥る闇を上手くえぐっていると思う。
    キャリアウーマンの楓は、仕事で知った男性《ソラパパ》のSNSへ批判的なコメントをする。
    そこから始まる嫌がらせ、SNSの炎上、ストーカー…被害者は誰で加害者はどこ?視点によって目まぐるしく変わるのは、今の私たちのリアルにも当てはまるような気がする。
    楓の事情、棚島の事

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    2018年06月21日
  • 事件は終わった

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    とある地下鉄内で無差別殺傷事件が起こる。
    その場に居合わせた人達のその後の生活が少しスピリチュアルな展開で描かれている。
    そして殺されてしまった老人は、本当はどんな人だったのか──

    何か事件が起こった時、どこか他人事で遠い世界の出来事のように感じている。
    でも当事者たちはなかなか事件を忘れられないし、心に傷を負いながら事件後も生活は続いていく。
    全員良い方向に人生が進んでいきそうで良かった。

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    2025年12月05日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    久々に読みました!
    本友のまっちゃんからもらった本。

    相変わらず、いい味の交番勤務のカノー。

    ゆるさ加減とキレっぷりが最高です。

    今回は子どもが絡んだ事件で、、、ちょっと胸が痛む、、、すくわれない、、、、
    ちょっと、、、、、

    子ども目線で語られる親への信頼が、なんだかとても胸を圧迫してくるようでした。
    子どもを持つって。
    本当に。
    本当に幸せなことだけど。
    こんなにも無条件で信頼してくれる人間がそばにいるっていうのは。
    ある意味で、すごいことだよなぁ、、、と。

    プレッシャーもあるし。
    自分で自分を追い詰めるのもわかる。

    自分も子ども時代が必ずあって、
    親になって子どもを持つ。
    この

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    2025年11月18日
  • 事件は終わった

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    年の瀬に起きた《地下鉄S線内無差別殺傷事件》は大きな爪痕を残した。
    事件は終わったものの、居合わせた被害者達は“ある症状”に悩まされている。
    傷ついた心が癒えるまでの話を、スピリチュアルな展開で描くのって斬新だなあと。
    でも意外な真相もちゃんと用意されている。
    個人的に『壁の男』が好きだった。

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    2025年11月17日
  • 少女マクベス

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    マクベス全くわからんので知ってたらもっと楽しめただろうか
    了に何が起こったのかは4割くらい途中でわかった
    登場人物がみんないいキャラしてるので
    アニメ化したら映えそうな気がする

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    2025年11月07日
  • 彼女はもどらない

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    なかなかどうして、ラスト予想を裏切る形で良い。
    ほんの少しのことか、大きく歪むところが良かったので、最後はやりすぎな気もするが、一気読みであった

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    2025年10月29日
  • すみれ屋敷の罪人

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    うーむ、途切れ途切れに読んでたから、実はうまく理解してないのかもしれない。いや、面白かったんですけどね?

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    2025年10月28日
  • 女王はかえらない

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    小学生のぼくのクラスで起こっているスクールカーストをめぐる少女たちの争い
    そして夏祭りの日に起こった事件

    第一部 子どもたち 第二部 教師 第三部 真相
    と三部構成になっている

    予想していた部分もあったが面白かった

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    2025年10月22日
  • 事件は終わった

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    地下鉄内で、男が刃物を振り回し、乗客が死傷する事件が起きた。最初に切られたのは、隣に座っていたマタニティマークをつけた女。そして、それを助けようと男に向かっていった老人が、メッタ刺しにされて死亡。その様子はスマホで撮られていて、ネットに上げられる。乗客たちの、後日譚。

    いち早く車内から逃げた男は、そのことをネットで責められ、社会生活が送れなくなり、マタニティマークの女は霊の影に怯えるようになる。その時の記憶を失ったテニス選手の高校生は、見ないようにしていた自分と向き合うことになり、ホストの男は、植物状態で寝たきりの息子の幻影を見るようになった。電車に乗れなくなったジャーナリスト志望の女子高生

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    2025年10月15日
  • すみれ屋敷の罪人

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    ミステリーとしての風呂敷の広げ方、閉じ方が丁寧で安心して楽しめる一作だった。
    「証言」という形でパズルをはめていくような仕掛けに、真実のディテールが形取られていき読み進める手が止まらない。

    ただ作品の仕掛け上、情緒的な表現は少なめで「当時はこういう考えの人が多かった」という一般論で片付けられてしまう部分がやや多く感じられた。

    感情の揺れや余白を楽しみたい人には、やや淡々と感じるかもしれない。

    繰り返しになるが、ミステリーとしての仕上がりは几帳面でスッキリとした読み心地があり、さすが「このミス」だと感じた。

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    2025年10月10日
  • 少女マクベス

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    演劇学校の内輪のお話。
    天才、神と呼ばれた人物の死について疑問を持ち共に探ることになった主人公ら。次々に秘密や過去が明かされていく。
    節冒頭に出てくるセリフにより説得力が増した印象。
    少女による少女の為の作品であると思った。

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    2025年10月09日