降田天のレビュー一覧

  • すみれ屋敷の罪人

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    ネタバレ

    主な登場人物に悪人はいない。しかし、運命に翻弄され、ボタンの掛け違いから悲劇が。皆自分の愛している大切なものを守ろうとしているだけなのに…。ミステリーですが切ない愛の物語。

    なんとなくジブリ映画のようなイメージで読んでいました。アニメで映画化したらどうでしょうか?

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    2025年10月22日
  • 事件は終わった

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    ネタバレ

    それぞれ。
    ひとりひとり。
    その中で完結して続く短い話が。
    全部1つに繋がる。
    その瞬間が粋な描写で描かれてた。
    ちょっとした一言で。
    なんとなく、グッときて。
    面白かったーと、思いました。

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    2025年10月18日
  • すみれ屋敷の罪人

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    丘の上にそびえる洋館を舞台とした殺人ミステリー。
    といっても、館モノのクローズドミステリーでもなければ、現在進行形で犯人とかけ引きしていくスリリングな連続殺人でもない、独特の味付けの作品です。

    廃墟と化した洋館の庭から古い白骨死体が発見された。かつては栄華を誇った名家の衰退と一体どのような関係が?

    当時の使用人や出入り業者などからの証言を拾う形式で、淡々とストーリーが進行していきます。
    証言が追加される度に驚きの新事実が一つ一つ明らかとなり、最後にはまったく予想しなかった結末が待っていました。
    もの悲しくもどこか温かい展開に心が揺さぶられます。

    タイトルの「すみれ」も上手くストーリーに組み込まれていて、しっかりと作品のカラーになっていると思いました。

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    2025年10月18日
  • すみれ屋敷の罪人

    匿名

    購入済み

    とても複雑なストーリーでした。それぞれの思いやりが相手を縛り不幸になる。何が正しいかは明白ですが、人の心を思うと、こんな結果もあるんだと胸が苦しくなりました。

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    2025年10月14日
  • 少女マクベス

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    演劇学校で「神」と崇められた少女が不審な転落死を遂げた
    彼女の死の真相を探るべく入学した藤代貴水

    演劇学校という特殊な環境で才能と実力が全ての少女たち
    その中にある秘密の感情が絡み合い
    転落死の謎も含めて人間ドラマが面白かった

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    2025年10月11日
  • すみれ屋敷の罪人

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    スッキリしていてとても読みやすかった。
    正義とは...愛とは...
    昭和初期と洋館の組み合わせが好き。
    最後は美しく終わり良かった

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    2025年10月10日
  • 少女マクベス

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    神と称された天才が舞台の演劇中に事故で死亡した。被害者の友人が事故について疑義が生じたため学校に転校してきて当時の様子を調査していくと、天才の元に準天才の3人の魔女がいて、、といった話。
    マクベスという演劇がテーマですが、事前知識がなくても読みやすく楽しめました。
    何より作者さんの演劇への想いが伝わってきてよかったです。
    ロジックゴリゴリというより、青春ミステリーに近いかと!

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    2025年10月09日
  • すみれ屋敷の罪人

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    ネタバレ

    読んで一番最初に感じた感想は、これはミステリーというよりも純愛。

    戦前・戦中にとあるお金持ち一家に起きた出来事について、現代になってから追う、というお話です。

    話の中心になるのがその一家の美人三姉妹。盛大なネタバレですが、その三姉妹の子孫が、当時何が起きたかを知らないまま(何なら自分が子孫だと知らないまま)、当時の出来事を調査するという流れで進みます。インタビュー形式で話が進むので、要所要所でまとめのようなものが挟まれていて、一気読みできず細切れにしか読めないという人にも読みやすいです。

    そしてお話の鍵を握るのが、一家に雇われていた少年(後に老人になってから取材される側として登場)。
    再び盛大なネタバレになりますが、この少年、話す分には全く問題ないのに生まれつき読み書きができないんです。

    ちょっと本筋からは逸れますが、今年に入ってから映画・ドラマ・小説(本作)と、読み書きが困難な人のストーリーに触れる機会が多くて。
    日本語話者の約8%がこの障害を抱えているそうなので、これまで人生で出会ってきた人の中にもきっといたんだろうなと思います、私が気づかなかっただけで。気づけなくてごめん。
    そして今でこそ「発達性ディスクレシア」という障害の名称があって、名称を知らなかったとしても、きっと何某かの障害なんだろうと周りの人は認識する環境がある。でも本作の少年が生きた時代では障害なんて思われることもなく、ただ出来損ない・愚か者として生きていくしかない。そんな少年の置かれた境遇を思うと、涙なしには読み切れず。。。

    ⭐︎ひとつマイナスなのは、三姉妹の長女の行動にどうも共感できなかったから。私が他の姉妹や屋敷の関係者に感情移入しすぎたせいであって、お話自体が面白く無いという訳では全く無いので悪しからず。。。

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    2025年09月23日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    ネタバレ

    軽薄そうな言動に侮ると、予想外の方向から核心に向けてジワジワと追い詰めてくる。
    そんなやり手元刑事の警察官に翻弄される犯人の焦燥や絶望を描いた短編集。
    どれだけ小さな嘘でも、そこに生まれた綻びが広がっていく様は恐ろしい。

    短編集だけどそれぞれの話が繋がっていて一気に読み進めてしまった。
    狩野の警察官としての有能さと薄気味悪さを前半で描き、彼の過去を示唆する中盤、過去と狩野がなぜ刑事に戻らないのかが一冊にまとめられている。面白かった。
    続編もあるみたいなので楽しみ。

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    2025年09月21日
  • 朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    ネタバレ

    読み進めていくうちに、美織の家族の本当の闇が見えてくる。
    狂言誘拐が殺人も含まれて計画されていたのは驚きだったけど、美織のSOSでもあった…。
    虐待は繰り返される負の連鎖…。

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    2025年08月24日
  • すみれ屋敷の罪人

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    戦前の名家である紫峰邸の敷地内から、白骨死体が発見された。西ノ森がかつての使用人や女中から、当時の様子を聞き取っていくと、戦火に埋もれた一族の秘密が明らかになっていく。慈悲深い主人と、美しい三姉妹。主人に救われた使用人や女中たち。すみれの丘にある、すみれの館で起こった出来事の真実が、脆く鮮やかに顕になる──。

    「窓の外では、音もなく振りだした雨が庭の紫陽花を濡らしていた。こんな日はヒナを思い出す。周囲と交わろうとせず、感情を表に出さず、常に霧雨のベールに包まれているようだったひとつ年上の娘」

    「私の人生に過ちは数えきれないけれど、後悔はなかったわ」

    三姉妹に関わりある使用人・女中の話がそれぞれの視点で語られることで矛盾が生まれ、綻びにつながっていきます。登場人物それぞれの思惑が複雑に交差しあい、引き起こされた美しい悲劇。私はミステリーにおいて「動機」を探る部分が好きなため、証拠を積み重ねる謎解きではなく、証言を元に真実が明らかになっていく展開がかなりハマりました。

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    2025年08月18日
  • 少女マクベス

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    高校生で演劇の台本書けるとか演出なんかもできるとはすごい。登場人物のキャラ立ちもいいのでアニメや深夜ドラマなんかでやると面白そう。

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    2025年07月16日
  • 有限会社さんず スーサイド・サポート・サービス

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    ネタバレ

    自殺幇助業者という、これまで読んだことのない職業がメインキャラの物語だった。
    殺し屋とか殺人事件を解決する探偵とか、そういう話はたくさん読んできたけど、自殺を手助けすることを物語にしてしまおうというのはユニークな発想だと思った。

    それぞれの章は話が長すぎず、視点もコロコロ変わるので気持ちを切り替えて読みやすいと感じた。
    4章目のラストでやっと本名が出て、そこから5章へのつながりがとても面白く、ドキドキしながら読み進めた。
    最後あれで終わるのはちょっと心がムズムズするというか、もう少しゆっくり話が展開していってもよかったのかなあとは思う。
    まあ、自殺の理由は本人にしかわからないというのと同様に、5章以降の展開も作者にしかわからないのだろうしそれは読者が勝手に想像を膨らませるしかないのだろう。


    「女王はかえらない」を10年前に初めて読んだ時の衝撃は流石に超えてこなかったが、降田さんの作品はやはり面白い。
    むしろこの作品を読んで、「女王はかえらない」の恐ろしさを実感したかも。
    もう一回読みたくなってくる。

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    2025年07月15日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    犯人目線で進んでからのーー急にぬるっと現れたおまわりさんによってじわりじわりと追いつめられる…。
    さりげなく、でも確実に迫ってくる感じが読んでいて面白かった。
    嘘は積み重ねると綻びが出てくる、そう痛感させられた。

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    2025年07月12日
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

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    犯人目線で話が進むので、なぜか犯人に肩入れしてしまい、そんな小さなことで気付くなよ!と警察に苛立ちを感じる謎現象を味わえました笑

    他の方も書いていましたが、古畑任三郎感あり。
    狩野さんのへらへらして人を小馬鹿にした感じがあまり好きなキャラクターでなかったのが残念。映像化するなら中村倫也や高橋一生あたりなら上手に腹立たない感じで演じてくれそう。

    犯人を見抜く同じ型の繰り返しではなくいろんなパターンがあって、すごく考えられていておもしろかったです。

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    2025年07月01日
  • 少女マクベス

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    人間の心に潜む闇。
    誰にだって人には知られたくないトラウマや自分自身の醜い部分がある。
    そこに立ち向かって、必死に生きている彼女たちの人間模様が心に染みる作品。

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    2025年07月01日
  • 本格王2021

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    ミステリが読みたーい!でも最近の作家さん知らなーい!となってる方におすすめなシリーズ。本格ミステリ作家クラブが選んだ、その年の本格ミステリ短編が収録されています。澤村伊智さんの「笛を吹く家」と方丈貴恵さんの「アミュレット・ホテル」が好みでした!

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    2025年06月22日
  • 女王はかえらない

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    小学生でこんなスクールカーストがあるのか……
    恐怖の学園ミステリー。
    東京の小学生怖いて。ってなるよ。(笑)

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    2025年06月15日
  • 少女マクベス

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    おもしろくなくはないけれど、小説よりマンガに合う内容な気がするな。

    私が何かを突き詰めて妄信的にどっぷりな人たちが苦手だからかな。
    それにしても学校なのに先生の存在感がなさすぎじゃない?
    先生も了を神と崇めていたならば、根本的に間違った学校で、やっぱりマンガっぽい。

    それに女子校なら横の繋がりとか噂とかそういうのがもっとある気がするけど、なんだか個々の話が多かった。

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    2025年06月14日
  • 少女マクベス

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    ★3.9
    盲信は破滅への道しるべ。
    才能と傲慢、崇拝と孤立が交錯し、覚醒と堕落の群像劇。
    シェイクスピア「マクベス」を巧みに翻案した、現代学園ミステリー。


    物語の舞台は演劇学校。
    この舞台の「王」である設楽了という“カリスマ”は、その周囲の生徒たちの欲望と嫉妬を掻き立てる。
    絡み合う野心は、「王」の死を引き金に、疑心暗鬼と混乱を加速させていく。
    この“マクベス構造”を現代の心理劇として巧みに再構成した点が、本書の最大の魅力だ。

    劇中劇「百獣のマクベス」は、内容が語られぬまま象徴的な外枠として機能する。
    このメタ構造が、原典「マクベス」の気配を忍ばせながら本作に独自の深みを与えている。

    キャラクター描写も緻密で、生徒たちの複雑な感情や揺れ動く関係性が丁寧に紡がれている。
    野心と疑念、そしてそれがもたらす破滅的な連鎖は、原作の悲劇性を引き継ぎつつ、青春群像劇としての共感も呼び起こす。

    ただ、このような「"マクベス"がマクベスの脚本を書いている」とも受け取れるメタ視点は、あくまで一つの解釈に過ぎない。
    マクベス構造をなぞるのも一興、という程度。

    物語の駆動力となるのはあくまで「設楽了の死」の真相追求であり、若者たちの心理と関係性のドラマにある。
    誰が嘘をついていて、誰が演じているのか。
    演劇という閉鎖空間で繰り広げられるのは、切実な人間模様と、その果てに待つ代償だ。

    単なるリライトや翻案を超えた「マクベス的エネルギー」の具現化。
    最後は希望か、諦めか。
    あなたの「少女マクベス」はどこへ向かう?

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    2025年06月14日