降田天のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地下鉄内で、男が刃物を振り回し、乗客が死傷する事件が起きた。最初に切られたのは、隣に座っていたマタニティマークをつけた女。そして、それを助けようと男に向かっていった老人が、メッタ刺しにされて死亡。その様子はスマホで撮られていて、ネットに上げられる。乗客たちの、後日譚。
いち早く車内から逃げた男は、そのことをネットで責められ、社会生活が送れなくなり、マタニティマークの女は霊の影に怯えるようになる。その時の記憶を失ったテニス選手の高校生は、見ないようにしていた自分と向き合うことになり、ホストの男は、植物状態で寝たきりの息子の幻影を見るようになった。電車に乗れなくなったジャーナリスト志望の女子高生は、正義について悩み、不登校になった同級生のもとを訪ねる。最終話は、絵が描けなくなってしまったイラストレーター。そこで、死亡した老人の人となりが明かされる。
無差別殺傷事件の被害者のその後の話、という、前情報から考えていた話とまったく違った。解説で、桜庭一樹さんが書かれているように、「人の人生は切り取れない」。ちょっとネタバレすると、事件の直前、その電車に乗っていた女子高生は老人に痴漢をされ、「死ねよ」と言ってしまう。その老人が本当に死んでしまったことで、女子高生は悩むんだけど、英雄だと思った老人が痴漢をするような男だった? という驚きがあり、それが最終話でひっくり返るというか。一話、叙述ミステリがあったな。ミステリがあまり得意でないので、騙された気持ちになる。いくつか続けて読むと、なんだまたかよ、と思ってしまうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ演劇学校内で起きた転落死の真相を知る物語。
俳優志望の少女3人に事情を聞いた後の、「この人は犯人じゃないな」と、主人公があっさり認めていく展開が、単調に感じてしまった。
最後の舞台で真相を知る者と対峙している時には、マクベスをあまり知らないながらも、タイトル通り、マクベスを高校生に落とし込んだ物語だったんだと感じられた点は面白いなと思った。
コンペ用の台本を紙で印刷して、先生の机に置いて終わりなんて、「絶対すり替えがあるだろ」と思ったし、かつ先生が、すり替えを決めつけていたのは、「どんな先生だよ、コンペを失格にさせる展開が雑だな」と思った。
相手が自分を崇拝していたとしても、それが嫌だと感じるなら、嫌われる勇気を持って、伝えるのが大事だなと思った。
話題作だから読み始めたが、学園物の青臭さがなんとなく自分には合わないのかなと思い始めた。