降田天のレビュー一覧

  • ネメシス4
    「父が愛した怪物」は、海に転落し溺死した天狗サーモンの社長の死には不審な点がある。それを調査して欲しいとの依頼を受けて風間探偵はオーベルジュにやって来た…というお話。「探偵Kを追え!」は不審な行動をする栗田所長をアンナと風間探偵が尾行するも…というお話の2話。どちらも面白かったです。
  • さんず
    自殺したいと思う人に届けられる自殺幇助業者「さんず」のカード。依頼人と「さんず」の社員カトウとスガのやり取りの短編集。

    1話目のような話が続くのかなと思ったけど、意外にいい意味で裏切られたというか。個人的にはスガの背景をもうちょっと引っ張って、続編とかあっても面白いかなとは思ったけど。
  • 事件は終わった
    地下鉄内での殺傷事件に居合わせた人々の、その後の話。
    事件後にフォーカスをあてて物語が進むのは新鮮ではあったけれど、不思議な展開が多くて思っていたのと少し違ったかな…ファンタジー要素強めでした。
  • 本格王2023
    【収録作品】「ある部屋にて」 今村昌弘/「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」 結城真一郎/「二〇XX年の手記」 潮谷験/「血腐れ」 矢樹純/「同好のSHE」 荒木あかね/「モーティリアンの手首」 白井智之/「ハリガネムシ」 道尾秀介

    「ある部屋にて」 倒叙形式に一ひねり。
    「転んでも…...続きを読む
  • 事件は終わった

    執筆担当 鮎川颯
    プロット担当 萩野瑛
    作家ユニット

    漫画でユニット物はよく耳にするけれど、
    小説では手にしたのが初めてだったので
    期待して読み始めました。

    年末間近の混み合った地下鉄で起きた
    無差別殺傷事件。

    ひとつの事件に遭遇してしまってことで
    日常が一変してしまった人たちのその後を
    ...続きを読む
  • さんず
    連作短編集の形式を取った作品集。
    自殺志願者に付き添う特別なサービス会社、有限会社さんず。そこの二人が出会う人々と事件とは。
    これが良い意味で甘さの欠片もない。読者をあれやこれやと翻弄しながら進み、あっという所に着地するのは流石といったところ。
  • 朝と夕の犯罪
    狩野雷太の続編。
    父親と窃盗を繰り返しながら車上暮らしをしていたアサヒとユウヒ。血の繋がりはないが兄弟みたいな2人。生き別れになった2人が再会をし、狂言誘拐をする第1部。
    それから8年後。幼い兄弟が自宅に置き去りにされ、妹が亡くなる虐待事件が起こる。
    関係なさそうな二つの事件と徐々に関係性がみえてく...続きを読む
  • 偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理
    やはり倒叙小説は面白い。交番勤務のお巡りさんらしからぬ飄々としたなりから来る鋭い質問は、自分が犯人の心情になって読んでいる際はっとさせらます。狩野雷太は刑事コロンボですか?
  • 女王はかえらない
    小学校3年生の僕のクラスには女王がいる。クラスのカーストの頂点に立つ彼女にはクラスの女子全員が逆らえない。そのクラスに東京から来た転校生エリカが出現しクラスの勢力がガラッと変わっていき事件が起こる。
    前半〜中盤、第3章まで話についていけなかった。最後の最後まで裏の裏の裏があるストーリー。
    ぞくっとす...続きを読む
  • 朝と夕の犯罪
    10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟が狂言誘拐を起こし、その8年後の話。この兄弟達に感情移入をしてしまって迫ってくる警察が恐怖でしかない。最後に明かされる負の連鎖がしんど過ぎて、皆のこの先を応援したくなる。
  • 本格王2023
    どれも面白かったけど
    結城真一郎さんの「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」と道尾秀介さんの「ハリガネムシ」が好き!
    特に道尾さんの音声を聞くと「事実」が分かるっていう趣向がすごく面白かった!!
  • さんず
    自殺幇助会社「さんず」の社員とその依頼者の話。人間の嫌な面を突きつけられ、依頼者の事情とか知っていくと、そりゃまぁどんどんしんどくなる。この会社も自殺を思い留めようとするのじゃなく淡々と進めていくのが歪みを感じる。
  • 事件は終わった
    電車内での無差別殺傷事件。サリン事件から記憶に新しいジョーカー事件。それらに比べると小粒ではありますが、一人が亡くなり数人がケガをした電車内での無差別殺傷事件。その事件に直面した人々のその後を描いた連作小説です。
    まさに「事件は終わった」状態から、人々がどう心の傷と向き合って生活しているか。長い間P...続きを読む
  • 事件は終わった
    短編連作
    この中の一篇は何かの短編集で読んだことがある作品でした。
    この作家さん、執筆担当とプロット担当のユニットなんですね。
  • 事件は終わった
     年末に起きた〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉…犯人は、妊婦を切り付け助けに入った老人を刺殺、その場で取り押さえられた…。同じ時間、同じ車両に乗り事件に遭遇してしまった人々のその後を描くストーリー。

     もし、自分がその場にいたら…を考えずにはいられませんでした。きっと、トラウマになって電車に乗ること...続きを読む
  • ネメシス1
    探偵事務所ネメシスに舞い込む様々な調査依頼とは。
    この依頼が様々で楽しい。テレビドラマが元ネタにあるとの事でライトに気楽に楽しめる一冊となっている。
  • 事件は終わった
    年の瀬に起きた「地下鉄Ꮪ線内無差別殺傷事件」
    そこに居合わせた人にとっては、忘れられない衝撃的事件だ。
    それでも時は過ぎるし、それぞれに日常が戻ってくるはずだった、たまたま居合わせただけなのだから。
    しかし、目に見えない傷が癒えるのは簡単なことじゃない、元通りの世界には戻らない。
    間違いなく、人生が...続きを読む
  • 女王はかえらない
    読みやすい。3.5かな。まぁ面白い。タイトルの
    「女王はかえらない」は確かにその通り。
    人物相関図を書いて読んだので、比較的すんなり理解して読めた。名前がポイントだね。
    良くあるパターンだと思います。
  • 事件は終わった
    帯だけ見て、社会派ミステリーだと思ってたけれど違った~(^_^;)
    地下鉄の無差別殺傷事件に居合わせてしまった人たちが、その後どう事件と向き合い一歩踏み出したか、というのがテーマ。

    「音」「水の香」「英雄の鏡」は、自分だけ音が聞こえるとか霊が見えるとか、そういう「不思議」の要素は普段は好きなんだけ...続きを読む
  • すみれ屋敷の罪人
    朽ち果てたお屋敷から白骨死体が見つかり、お屋敷の元関係者からの証言でこれは誰で何があったのか、真相を解き明かしていく話。

    読んでる最中は様々な陰謀が渦巻いていて暗い嫌な感じが続いたり、最初から登場人物が多くてこの人だれやっけ?があったりでなかなか読む手が進まなかった。

    でもラストで渦巻いていた霧...続きを読む