諸富祥彦のレビュー一覧
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人間の欲望には際限がないので「もっともっと」と何かを求め続けてしまいます。
そしてその結果、人は絶えざる欲求不満の状態に追い込まれていくのです。
p59
人間は、人生から問われている存在である。
人間は、生きる意味を求めて人生に問いを発するのではなく、人生からの問いに答えなくてはならない。
そしてその答えは、人生からの具体的な問いかけに対する具体的な答えでなくてはならない。
p60
幸福それ自体を追い求めるのはやめて、仕事にただ夢中になって没頭したり、愛する人を心をこ込めて愛し続けていれば、結果として、おのずと幸福は手に入ってくるもの。
p71
自分の幸福、自分の喜びを追いかけ回してい -
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<感想>
「成長欲求」と「退行欲求」という考え方がある。個人的には「現実に対してどのようなマインドセットにするか」というアプローチと、「自分自身の内面の問題を自覚する」というアプローチの違いだと捉えている。
本書籍は「現実」の前で人間はどのようなマインドセットになるのか、また、どのように戦えるのか、という内容になっている。ある意味で精神的な健全さ(人間を信じている)を前提にした前向きな書籍であった。
現状の自分にとって必要な知識は、自分自身の内面の課題を自覚する点にある。そのため、本書籍を読むには時期尚早だったと感じた。一年後に再読したい。 -
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本のタイトルは、一見、
歴史上の偉人たちの幼少期から、現代の子どもたちの才能を活かす方法がかかれているのかと思いきや
自分の子育てに役立ちそうな具体的な内容は
残念ながら一切ない。
ただ、偉人たちついて広く浅く知れるので、少し歴史の勉強になって楽しかった。
偉人たちの話を読んで、
偉人になっちゃうような人たちは、
その分、それぞれ波乱万丈な人生を歩んでいるんだけど、
どんな状況・環境でも、「自分はどうしたいか」「自分はどう思うか」主体性や自己肯定感を持っている子どもたちは才能を開花させるんだろうなぁ、と思った。
共通して言えるのは、他人に流されず、自分の人生を歩める子が強い。悪く -
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これとは別の本を読んでいたところ、コンタクトレンズが原因で右目を病んでしまい、痛いわそもそも見えないわで、本を読むどころではなくなってしまいました。
しかし眼科の薬のおかげで少しずつ読める状態になってきたので(コンタクトはまだ禁止)、字が大きめで紙面が見やすい本書なら、と思って手に取ってみました。
『夜と霧』は、これは必読だと思い、旧訳、新訳両方とも買ってあるのですが、恥ずかしながら未読です。
そんな私にとって、著者のフランクルがいつどのようにナチスにとらえられ収容所へ連れて行かれたのか、家族はどうなったのか、収容所ではどのように過ごしたか、終戦後はどうなったのかといった背景知識を得られたこ -
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①スマホは悪ではない。コミュニケーションが広がる(海外の友達ができるとか)、情報収集や勉強の場としてのメリットはある。
ただ、SNS、オンラインゲームなど友達や誰かとずっと繋がっている状態は
自主性、自尊心といった自分の人生は自分で決める能力に欠け、トラブルや依存性といった問題が出てくる。
②子どもがスマホを持つときにはルールを決める
・使用時間のルール
・自分の意見をネットで発信するときのルール
・トラブルや困ったことがあったときのルール
などなど
→その際に「スマホを使う危険性」について説明して子ども達に理解、納得してもらう。
③スマホは「自分の人生にプラスにしてくれるただのツール」で -
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ネタバレ男の子出産予定であるが、自分は姉妹、友人も女性ばかりの自分に、男の子は育てられるのか??不安を持ちながら手にとった本。
私の中での結論は「夫への対応と同じ」。
他の方のレビューで、部下への対応と似ていると記載されている方がいらっしゃったが、本当にそうだと思う。
例えば、「してほしいことは命令口調ではなく、お願い口調で」などは典型例。「やればできる子と思わせるための肯定的な呪文」なども近しいものがあると思う。
ただ、夫よりももちろん大変なのは間違いない。なぜなら相手は思慮分別もなければ理解力も乏しいのだから。
あとは、女の子でも共通のこと(他の育児本でも見かけたこと)も書かれている。例え -
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ブラック企業に勤める青年と小さなおじさんの人生の意味を見つけていく物語。
創造価値→人に幸せを与える。
体験価値→価値を受け取る。
態度価値→宿命を引き受ける。
それぞれの価値を認めて受け入れていく必要がある。どんな状況になってもこの3つの価値観を大切にしたいと思う。
自分よりも人の幸せを願う意識が必要でその精神を持っている限り自分を見失うことはない。自分が人生に意味を求めるのではなく人生から課題を与えられている意識を持ち続けたい。
今までは自分本位に世の中を考えていたがこれからは人生から自分という存在を与えられていると意識していきたい。 -
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・今の日本社会は、大人が大人になり、心から満たされた人生を生きるのが難しい。それは、「若々しく元気で活動する」という外的な価値にばかり重きが置かれ、「内面的な成長・成熟」ということを重視する価値観が育まれてこなかったから。
・心理療法家ユングによれば、「人生の午後」(中高年期)になると、内面に意識が向かい始める。自分の人生における使命や役割を問い始めるこの時、人格は成熟する。
・中高年の成熟に必要なのは、次の3つ。
①「これが自分の人生に与えられた使命だ」と思えて、自分だけでなく、社会のためになるものを見つけること。
② 1人きりで自分を深く見つめる「深層の時間」を持つこと。
③他者と深く