あらすじ
受容・共感・一致・傾聴……現代カウンセリングにおける重要概念の数々を打ち出した男、カール・ロジャーズ。ロジャーズ研究の第一人者が彼の思想と生涯を語る決定版。主要著作・論文をまとめたブックガイドも所収。
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Posted by ブクログ
わかりやすかった
変化の方向性
- 見せかけのものから離れる
- 「べき」からはなれる
- 他の人の期待に副おうとすることをしなくなる
- 他者を喜ばすということから離れる
- 自分で自分を方向付けるようになっていく
- 過程的であることにむかっていく
- 複雑さにむかっていく
- 自分の内側の体験に対して開かれるようになる
- 他者を受容することに向かっていく
- 自己を信頼するようになる
Posted by ブクログ
カール・ロジャーズという方はカウンセリング界では有名なのか
礎にこういう方がいたんだということを知れてよかった
ベロニカは死ぬことにしたで何を普通の状態と捉えるかを考えさせられたが、カウンセリングの礎が自分自身になることだったとは驚いた
オリバー!の年のアカデミー賞だったら見てる気がするから、自分自身への旅も目にしていたのかな、覚えてないけど
うーん、やっぱり日常から離れたほうがいいのか
Posted by ブクログ
カール・ロジャースの考え、生い立ちを丁寧にかつわかりやすくまとめてくれている
以下、参考をメモする
「治療的人格変化の必要十条件」
①二人が心理的に接触している
②一方の人は、不一致状態、すなわち傷つきやすい不安な状態にいる
③もう一方の人(セラピスト)は、この関係の中で一致している(統合している)。
→一致:体験していることと意識していることが正確に合致していることを示す。セラピストの「自分自身に対する深い受容と共感である」。
④セラピストは、自分が無条件の積極的関心をクライアントに対して持っていることを体験している。
→受容:同感、賛同、褒める、叱るをしない。つまり、評価をせず、積極的かつ肯定的な関心を向けることである。クライアントの言わんとしていることをいい感じで評価せず、ただそのまま、一つ一つを丁寧に受け止めていく。
⑤セラピストは、自分がクライアントの内側のフレームに立って、クライアントをその内側の視点から、共感的に理解していることを体験している。またクライアントにこの体験を伝えようとしている。
→共感:クライアントの内側の視点に立ってクライアント自身になりきったかのようにして、クライアントが生きている内的な世界を共に体験する。そこで感じ取ったことを伝え返す。
⑥クライアントには、セラピストが共感的理解と無条件の積極的関心を体験していることが、必要最低限は伝わっている。
それについての但し書き
①これらの条件は、ある種のクライアントには用いられるけど、他のタイプのクライアントには別の条件が必要であるとは述べられていない。
②これら6つの条件は、クライアント中心両方の本質的な条件であるけれど、他のタイプの心理療法には別の条件が必要であるとは述べられていない。
③心理療法は種類の人間関係であって、日常生活で起こる他のすべての人間関係と違った種類のものであるとは述べられていない。
④セラピストには、特殊な専門的知識ー心理学的、精神医学的、医学的、または宗教的なーが求められる、とも述べられていない。
⑤セラピストがクライアントについて、正確な心理診断をおこなうことが心理療法には必要である、とも述べられていない。
Posted by ブクログ
教育観にクライエント中心療法の生みの親であり、カウンセリングの原点ともいえるカール・ロジャーズについて400ページ以上のボリュームで語った本。ロジャーズの理論、生涯、弟子ジェンドリンとの関わり、恋愛観や教育観に至るまで取りこぼしているところはないのではないかと思えるほどぎっしりと内容が詰まっている。著者のロジャーズへの愛も伝わってきており、解説書ながらそのエッセンスに触れることができるのではないだろうか。ロジャーズの理論は明瞭ながらも奥深いため、軸がきちんとしており、幅広いテーマを扱っていながらも迷子になりにくいという点もよかった。
Posted by ブクログ
キャリアコンサルタントで知った方なので。随分前に読んだので理解があまりできていないが、「人の心は蔦の様に伸びていく」と言う文言が心に響いた。
「この人はこう言う経緯があって、こうならざる得ないんだ」と考える一歩を踏み出せました。
すこし?と思う事があったので再読します。