諸富祥彦のレビュー一覧
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心理カウンセラーで明治大学教授による「生まれてきた意味」を語りかけてくれる一冊。時々「生まれてきた意味」を考えることがあり、何か学ぶところがありそうだと読んでみた。全体としては「心のむなしさ」「自己」「仕事」「人間関係」「恋愛・結婚」「子育て」「お金」「病気」「死」といった、人生における9つの点から対処法を示している。具体的なアドバイスにもヒントは多くあるが、プロローグの「悩みや苦しみのできごとを見つめていると、あなたがこの世に生まれてきたことの意味が見えてくる」(P16)という一文がもっとも印象深い。人生の悩みや苦しみは、「あなたがこの人生で果たすべき使命」「あなたがこの世に生まれてきたこと
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ネタバレ悩み、悩むことを、人生からの問いかけと捉えて意味を見出していくフランクルのアプローチ。そして悩みから逃げ出すべきときの、しのぐテクニックとしてのスプリッティング(目の前の単純作業に意識を集中させる)と脱同一化(感情とそれを観察する自分を分ける)。
やがてエネルギーができたときの、悩みに向き合うテクニックとしてのフォーカシング(ただ認め、間をとり、フェルトセンスに質問し、受け止め、内側に響かせてみる)やプロセスワークによる立脚点の変更のやり方、さらにはカウンセリングの活用など、著者が主張したいことが具体的に伝わってきた。
14-36 -
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五木寛之
人生の目的を見つけるのが人生の目的
トルストイ
庶民の福音に帰れ
ゲーテ
欲張って、命を燃やせ
トマス・ネーゲル
すべては一瞬の出来事
渋谷治美
人は根拠なく生まれ、意義なく死んでいく
宮台真司
生きる事に意味もクソもない
ニーチェ
一切はただ永遠に、意味もなく回り続けている
キューブラ・ロス
与えられた宿題をすませたら、からだを脱ぎ捨ててもいい
チベット死者の書
死の瞬間、光に向かって進め
玄侑宗久
根源的な意識の連続体に帰ると信じる
上田紀行
生きる意味の不況から脱出せよ
江原啓之
人生の目的はたましいの成長
フランクル
人生の意味は作り上げるものではなく、発見す -
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教育関連本は、大学の先生が理論的に分析をする本か、現場教員が問題点を実際例として挙げる本の両極端が多いが、本書は教師を支える会代表の著者が、現場のカウンセラーとして現場をよく見ながらその問題点をまとめている良書だと思った。ぜひ、何度も読み直したい。
内容は、よく言われる担任の当たり外れに対して、実際の現場での実感における印象を述べており、多くの報道に上がってくるような教員は比較的少数であるとしている。それ以上に教育現場・職員関係が荒廃し、教師が追い詰められていること、また子どもも教室の場で追い詰められていること、担任として求められる学級経営力、教師の使命、教師の資質のまとめをあげている。
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ネタバレ心理関係の方が書く育児の本って、つい読んでしまうんですが読んだ後「けっ」って思うことが多かったのですが、この本は「なるほど!」と思うところが多く、読んでよかったと思いました。
以後、諸富先生の本なら安心して読めそうです。
おお!と思ったのはだいたいこんな内容。
・お手伝いでフットワーク力を育てる
・「打たれ弱さ」を克服する勉強法と習い事
・コミュニケーション力を磨く
・「遊び」で人生を学ぶ
・アサーション・トレーニングで人間関係にタフになる
特に「アサーション・トレーニング」に興味がわきました。今度は具体的なことが書かれている本を探してみようと思います。
また、お子さんによっては男の子 -
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スクールアドバイザーとして、様々な学校の今を知る著者による教師の応援本。
教師を取り巻く現状から、これからの教師がどのようにしていけるといいかをかいている。
本書のなかで少し気になったのは、
「真面目に頑張ることの価値」がこの国から失われた
という点。
確かに、最近の世界は難しく、でも成功したらでかいように感じる。アップルやグーグルのように。
もちろんアップルやグーグルの成功の裏には、真面目に頑張りがあったとは思うが、最近はネットやマスコミの発達もあり、結果のみが伝わりやすかったりする。あとは成功までの道のりも、真似できないものや、真似しても意味のないことだったり。
他にもいろんな -
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まず、タイトルが衝撃的。電車でカバーなしで読むのは勇気がいる。そして、目次も衝撃的。「自分は明日、死ぬかもしれない」とあきらめる;「理想の自分になる」ことを、あきらめる;「子育ては、なるようにしか、ならない」と、あきらめる;「理想の結婚や恋愛はできない」と、あきらめる;「自分は、孤独死するかもしれない」と、あきらめる;「うつで苦しむのは仕方がない」と、あきらめる。
つまりは、「普通であること」をあきらめる、というのがこの本の主旨です。
私も、小さい頃から相当変わった人間で、でも、必死に人並みであるように、そして、できるだけ人並み以上であるように努力してきて、でも、ある時、「普通じゃなくていいん -
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ネタバレ100分de名著を見て、読みたくなった本です。
アウシュビッツをくぐり抜けたフランクルの言葉。
・どんな時も、人生には意味がある。
・なすべきことを、満たすべき意味が与えられている。
・この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」があり、あなたを必要とする「誰か」がいる。
・そしてその「何か」や「誰か」は、あなたに発見され、実現されるのを「待って」いる。
・「何か」があなたを待っている。
・「誰か」があなたを待っている。
・私たちは、常にこの「何か」「誰か」によって必要とされ、「待たれている」存在なのだ。
・だから、たとえ今がどんなに苦しくても、あなたはすべてを投げ出す必要はない。
・あな