諸富祥彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コーチングって何?というきっかけから調べてみて、口コミが面白そうだったので読んでみた一冊。
カウセリングについての前提知識は0であったものの、読めば読むほど、のめり込んだボリュームのある本。最初の方は少し内容が入ってこない部分もあったが、気にせず読み進めてよかった。
カウンセリングという領域の中で、傾聴、受容、共感、一致をキーワードに、相手の中に入っていき、相手が内蔵的感覚思考に気づくことができることがいかに大切かを述べており、共感できた。また、それはお互いに優劣をつけず、一体になることにより進めなければならない。その前提は、カウンセリングだけでなく、恋愛、結婚、教育、宗教的対立にも適用している点がとても興味深く、ロジャーズ軍団の視野の広さに驚いた。
この学びは仕事を進める時、何かに悩んだ時に立ちかえる1視点になるなと学んだ。
仕事の上でまず相手が何を真意としているのかを傾聴する、それを深堀する。
自分が悩んだ時に何をそれほど悩むのか、経験したことを基にありのままに掘り下げる、そして言葉に繋げる。(本当は誰かにやってもらったほうがいいが)
そして大切なことは前例や周囲がどう思うのかは気せず、自分の経験から感じた内蔵的感覚を言語化(見える化)するという点も学んだ。→学術的にはこれがその人の論文になるということになるが。 -
Posted by ブクログ
諸富先生の本は結構好きで、本作も面白かったです。
承認欲求を手放して自分軸の世界へ。
自分が定義していた豊かさについて、改めて考えさせてくれました。
周りの目は気にせず、自分で導きだした答えに自信をもち、自分軸でいきる。それが、真の意味で豊かに生きることなのだと思いました。
諸富先生の言葉で、印象に残ったのは、
『人を愛したり、愛されたりすることがない人生は寂しすぎる』
若い時は、愛について考えることはあまりなかったのですが、今はすごく素敵な考え方だと思えるようになりました。少し成長したのかな。
でも、本当の愛情を持つには、
まずは自分軸ありき。
長い道のりになると思いますが、少しずつ自己愛を育んでいきたいです。
-
Posted by ブクログ
「幸福」も「自己実現」も、追い求めるとどこまでいってもきりがない。決して満足することはなく、「永遠の欲求不満の状態」に陥ってしまう。
他者からの、或いは世界からの問いかけに応えようと無心に取り組んでいるとき、その結果として自然と生じてくるもの。
「自分の幸福」を追い求める自己中心の生き方から、「人生からの呼びかけ」に応えていく意味と使命中心の生き方へと転換することで、幸福も自己実現もおのずと生じてくるのではないか。
苦悩は正面から引き受けよ。
悩むべき時には徹底的に悩め。
底まで落ちきったときにこそ、不思議に自然と道が開けることがある。
人は物事の意味さえ確信していれば、相当悲惨な状況にも耐えられる。裏返せば、人は相当の苦難にも耐えられるけれども、無意味には耐えられない。
生きる力というのはあくまで自分の意志の問題であり、あたかも自分の内部から湧いてくるもののように考えがちだが、実際にはそうではないことが多い。
自分ではない誰か、自分ではない何かとのつながりによって生きる力を得ているというのが本質。 -
Posted by ブクログ
教育学者の筆者が、2018年に執筆したもの。今から6年前、そしてコロナ前ということで、状況はかなり違う面もあります。ただ、このわずか6年の間に出さえ、いかにICTが生活にものすごい勢いで浸透してきたかが分かります。紹介されているデータは更に古いので、それを加味して読む必要がありますが、考えさせられる内容でした。
【1 スマホ出現という大きな社会変化】
・2013(H25)年を境に急速に普及。H29年で13歳以上の56.8%がスマホ利用。
・H28年で中学生の51.7%が所持。スウェーデン93.5、フランス91.3等と比べると低め。
・H28年の利用内容は、コミュニケーション84.9%、動画視聴78.1%、ゲーム72.4%、等。
【2 スマホで起こる子育ての悩み】
・スマホ依存が子どもの反抗期が激しくなる原因の第1位。
・高校生の約2割が平日にも5時間以上使用している。
・既にスマホ依存になっている子からスマホを取り上げてはいけない(依存前なら有効)。暴力に発展する。
・時間をコントロールできない→自分をコントロールできない→生活の質が下がる。
・学力が低下(仙台市小中学生データ)。LINE使用でより顕著に低下。自分で考える力が低下する。
・コンピューターが処理できるような「IT的な脳」と人間がもつ繊細な「非IT的な脳」。文科省も最近「非認知能力」と重要視している。
・ネットいじめ、トラブルが激増。
【3 子どもとスマホどうつきあわせる?】
・常習的になってしまわないようなルールを決めてあげるのは親の義務。①時間制限をする、②LINE等SNSについての決まり、③フィルタリングにインストール
・「スマホ18の約束」を参考にする。
・ルール設定 ①具体的に話し合って、話し合いの様子を動画に撮っておき、証拠を保存する。②親子ともにすぐに見られる場所に、紙に書いて貼っておく。③ルールを変更したい時には、親に申し出て話し合いをするよう最初に決めておく。
【4 乳幼児とスマホ】
・スマホデビューは、小学生10%、中学生40%、高校生50%。スマホ利用開始時期は0歳8.4%、1歳18.9%、2歳19.7%、3歳13.2%。6割が3歳までに使用を開始している状況。親も危惧しつつ、楽だからつい与えてしまうのが実情。
・1999年にアメリカの小児科学会が、「2歳未満の子どもについては、テレビ視聴を避けるように促すべきものである」という声明を発表。2004年には日本小児科医会も「2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう」等の提言を出している。
・スマホが親子のコミュニケーションやアタッチメント(愛着)を阻害することも。
【5 スマホをめぐるトラブル解決法】
・依存前には親がスマホを預かるのは有効。依存後は絶対無理に取り上げないことが重要。必ず家庭内暴力に発展する。カウンセラーなど第3者が入って話し合うことがよい。
・メンタルクリニック受診も一つの手段。
【6 スマホに負けない子育て】
・自己肯定感、主体性、自己選択の感覚を普段から育んでおくことが大切。
・自己肯定感を高めるために、①怒鳴らない(完全呼吸をしてクールダウン)、②肯定的な言葉、勇気づけの言葉をかける、③傾聴する、④失敗にくじけないレジリエンスを育てる、⑤自己選択の機会を設けてセルフコントロール力を養う -
Posted by ブクログ
ネタバレ承認欲求は、なかなか厄介なものです。
若い頃は、嫌と言うほど感じていました。
嫌な後味の残る承認欲求は、排除しようと努めたつもりですが、簡単ではないですね。 老後は、プライドなんて捨てちゃって、心穏やかに過ごしたいという、ささやかな⁈想いしかないのですが。 ままならないものです。
・・・なので、読んでみました。
本文に、『プラスの承認欲求、マイナスの承認欲求』、『前向きな承認欲求は健全』とあります。 問題なのは、『承認欲求の肥大化』のようです。
このことを踏まえて、
『「自分の人生」を取り戻すために、大きく言うと、次の2つのステップが必要です。
一つは①承認欲求を捨てる。・・・
②自分の内側の深いところ、内臓感覚とつながり直す。』
この『内臓感覚を取り戻す』の説明は、とてもわかりやすく、体感として理解でしました。
そして、次の内容にも共感しました。
『人間は自然に普通に生きているだけではだめで、それまでの人生の流れからいったん離脱して、徹底的な「自己改革」を行う必要がある』
『傷つかずに誰かを愛したり、傷つかずに人生を豊かにしたいというのは、虫がよすぎる』
ごもっともでございます!と、ひれ伏したい想いです。
また、『承認欲求に振り回されている、こんな人たち』では、SNS系、マウントとられた系、傷つき回避系、疎外系、組織での報われない系、自己否定系、愛し・愛され苦手系など、多くのパターンを紹介しています。
そして、メインの『9ステップ式自己改革プログラム』は、ステップ毎のワークを時間をかけて、地道にやって行くと成果がでると感じました。
我流ではありますが、同じようなワーク経験があり、嬉しくなりました。
著書の言う『絶対肯定の境地』がどんな世界なのか、わたしも体感してみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『そんな『満たされない日々」を生き、残りの人生を、真に充実したものにするには、いかにすればよいか。その心得は何か。
・・・・・・
そのキーワードとなるのは、「人生の使命」、「静かな、深い孤独」、「少数の他者との深い交流」といったものです。』
わたし自身の人生と照らし合わせながら読んだ。
『人格の成熟に必要な三つのもの』
『人格が、内面的に成熟していく六つのプロセス』
『大人が持つべき六つの人生哲学』 等等。
読めば読む程に、未熟な己が見えてくる。
『「人に理解してもらえなくても、自分には価値がある」とわかっている』
『人は、現実を受け入れることで成熟する』
そして、『我を忘れて没頭する』
幾つになっても、情熱を燃やせるものを持てることは幸せなことです。 -
Posted by ブクログ
子どもとの関係がハッピーではなく、一旦客観視したく。いくつかの学びあり。たしかに自分もそうであった。
・子どものストレス・気分
・教室という箱で横並べにされ、世間の物差しにさらされている
・このままじゃダメだという焦り
・そんなの間違っている、という怒り
・自分をわかった気になってほしくない
・大人から心理的に離れて自立を求める。自分だけの信じられるもの、正しさや価値観の基準を求める
・聞いてほしいことがあれば、子どもは聞かれなくても自分から言い出す
・同じ土俵に上がらない(子どもの怒りに引きずられない)
・怒鳴る・詰めるのではなく、伝える(◯◯の時は◯◯だね、と事実を簡潔に伝える)
・勉強してほしい時は、信頼と期待のメッセージを送り続ける「自分から勉強してくれたらお母さんはうれしいな」→自然と親の期待に応えたくなる(時間はかかる、アドラー心理学)
・お兄さん、お姉さんから言わせる
・落ち込んでいる時に必要なのは、自分と一緒に落ち込んでくれるひとの存在感