諸富祥彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、職場で意思疎通がうまくいかないなぁとか、コミュニケーションに悩むことがあったところ、書店のランキング上位に入っていたこの本を手に取ってみました。
著者は、傾聴やカウンセリングなどの書籍を多く手がけるプロカウンセラー。
傾聴など、聞く側の技術に特化した書籍はよくみますが、こちらは「相手に話を聞いてもらう技術」、つまり話をする側についても書かれているところがユニークだと思いました。
内容は大きく3部に分かれていて、1部では「聞く技術」と「わかってもらう技術」。初級編、中級編があり、それぞれのレベルに応じて技術を高めるための具体的な行動が示されています。
2部では実践編として、夫婦や上司・部下などのよくありそうな会話事例をもとに、どのように改善すればよいのか改善例が挙げられます。
3部では「ほんものの傾聴」と題して「聞く技術」の上級編になります。著書のプロカウンセラーとしての知見が凝縮された総集編という位置付けです。
なお、3部のあと最終章として「なんのために傾聴するのか」について触れることで、対話の役割・必要性をより深く理解できるようになっています。
改めて聞く技術、聞いてもらう技術を考えると、どちらも難しいなというのが正直なところですが、この本を読んで学んだことは、聞く側・聞いてもらう側双方の努力と協力が必要になるということだと思いました。
以下、気になったことをメモ
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わかってもらう技術とは。
勇気を出して「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」と言う。この一言が、「わかりあえる関係」をつくるための第一歩であり、すべてはここから始まる。
ちなみに「ちょっと話したいことがあるんだけど」はNG。相手が「何か文句を言われるのか?」と身構えてしまうため。
話をする時のポイント。
・話を聞いてもらう人と「いつ、どこで」話をするのかを約束する。突然いきなり話さないこと。
・一般論や周囲の出来事を話すのではなく、「自分のこと」「自分の気持ち」を話す。
・聞いてもらうための努力も必要。わかってくれようとしている相手へのねぎらい・感謝の言葉を伝える。
聞く技術とは。
大原則は「聞いたら、聞きっぱなし」「余計なことは言わない。そのままにする。
「でもね」「そうは言ってもね」を言わない。アドバイスもしない。
やってはいけないこと。
相手を誉めたり励ましたりしない。
「私なんかいいところがない」と言われた場合、
「そんなことはない、あなたには〇〇な魅力がある」とは言わない。
「自分にはいいところがない、と思ってしまうんですね」と相手の気持ちを受け入れる。
相手の調子にあわせてはいけない。
「そうですよね」「わかります」と言ってはいけない。
「相手の言葉をそのまま繰り返す」のはNG。
「〇〇ということでしょうか?」と要約するのもNG。
傾聴の上級編。ほんものの傾聴。
「あたたかな関心を寄せ、わかってもらえる関係を作る」
「相手の求めているものに応じた聞き方をする」
「人生という旅の同行者になる」
「話し手になる、なりきる」
最終章。傾聴はなんのために行うか?
(話し手の)自己との対話、自分自身との対話をお手伝いするため。
話し手は、話を聞いてもらうことで自分自身に耳を傾けるようになる。その過程を通じて、ありのままの自分を受容するようになり、前進しようとする。
傾聴は、この「自己との対話」の深まりを支える営みである。 -
Posted by ブクログ
どの家庭にも汎用的な部分。
■歪んだ思い込み=イラショナルビリーフ
への対策①心の中のつぶやきを眺めてみる②つぶやきを紙に書き、反論していく③つぶやきを前向きな言葉に変えて紙に書き、毎日50回唱える「私は、離婚したからこそ、毎日平和な気持ちでいることができる」
→フルタイムで働く母親の「子供を十分にケアできてない」という自責の念にも応用可能だと感じた。
■ひとり親家庭のきょうだい関係
みんな平等ではなく、一人ひとりを絶対的にえこひいきすること。「お母さん、〇〇のこと世界一大好き」等
きょうだい間の競争=シブリングライバリティ 「兄弟に比べ、私は愛されてない」の気持ちは50になっても60になっても続く。
■離婚や再婚は9歳までか、17歳以降
■子供のレジリエンスの育て方
①無条件に受入ら、肯定されること②生きる上でのモデルがあること③親から「甘やかす」のではなく、子供から「甘えてくる」のを受容すること -
Posted by ブクログ
カール・ロジャースの考え、生い立ちを丁寧にかつわかりやすくまとめてくれている
以下、参考をメモする
「治療的人格変化の必要十条件」
①二人が心理的に接触している
②一方の人は、不一致状態、すなわち傷つきやすい不安な状態にいる
③もう一方の人(セラピスト)は、この関係の中で一致している(統合している)。
→一致:体験していることと意識していることが正確に合致していることを示す。セラピストの「自分自身に対する深い受容と共感である」。
④セラピストは、自分が無条件の積極的関心をクライアントに対して持っていることを体験している。
→受容:同感、賛同、褒める、叱るをしない。つまり、評価をせず、積極的かつ肯定的な関心を向けることである。クライアントの言わんとしていることをいい感じで評価せず、ただそのまま、一つ一つを丁寧に受け止めていく。
⑤セラピストは、自分がクライアントの内側のフレームに立って、クライアントをその内側の視点から、共感的に理解していることを体験している。またクライアントにこの体験を伝えようとしている。
→共感:クライアントの内側の視点に立ってクライアント自身になりきったかのようにして、クライアントが生きている内的な世界を共に体験する。そこで感じ取ったことを伝え返す。
⑥クライアントには、セラピストが共感的理解と無条件の積極的関心を体験していることが、必要最低限は伝わっている。
それについての但し書き
①これらの条件は、ある種のクライアントには用いられるけど、他のタイプのクライアントには別の条件が必要であるとは述べられていない。
②これら6つの条件は、クライアント中心両方の本質的な条件であるけれど、他のタイプの心理療法には別の条件が必要であるとは述べられていない。
③心理療法は種類の人間関係であって、日常生活で起こる他のすべての人間関係と違った種類のものであるとは述べられていない。
④セラピストには、特殊な専門的知識ー心理学的、精神医学的、医学的、または宗教的なーが求められる、とも述べられていない。
⑤セラピストがクライアントについて、正確な心理診断をおこなうことが心理療法には必要である、とも述べられていない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルもうちょっと上手な付け方があったような。そして内容は同じような話の重複が多い。けど、主張はとてもまっとう。
携帯さわりすぎじゃないですか?スマホ・ネグレクトというらしい。
現在低学年の学級崩壊のケースが増えている。ケースとしては厳しすぎる親の家庭か甘やかしすぎる家庭の子ども。前者は日本社会全体の子育てに対する不寛容さが背景にあり真面目な親がやりがち。
0歳から6歳の間に築くべき「根本的な心の土台」が築かれないまま子ども時代を過ごしてしまった子どもの問題が学校現場で頭を抱えさせている。非認知能力を正常に育めなかった子供は逆転で将来得るということはできない。
そういった問題はスマホの普及による影響は無視できないという風に考えられてる。
もし子どもに怒鳴ってしまいそうになったときは、心のスイッチを一旦とめる。場所を移動する。怒鳴ると叱るは違う。発達障がいは先天的、愛着障がいは後天的。