諸富祥彦のレビュー一覧
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タイトルや導入部分はただネガティブで辛くなりそうですw ですが読み進めるに、人間は本来ネガティブであり、社会もネガティブにならざるを得ない状況で、以前のようにポジティブ礼賛では生きにくくなっていることが説明されます。
そのような時代にどう生きるの?一つの指針として「上手にあきらめる」ことが書かれています。
個人的には苦しみを脇に置いて客観視する「脱同一化」というワードが参考になりました。人間は一日に六万回もの自動試思考が頭に浮かび、ネガティブな内容が多いそうです。そのときに脱同一化を習慣づけておけば、日々落ち着いた心で過ごせるのではと思いました。 -
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■「人生はあきらめであり、あきらめこそが人生である」■
なるほど。シンプルだが噛むほどに味わい深い。この言葉、オリジナルはエリザベス・キューブラー・ロスのもので、著者が「喪失」を「あきらめ」に置き換えたものだ。
本書はいくつかの代表的なシチュエーションを例示する中で、がんばりすぎることの害悪、あきらめることの有用性、その考え方や方法論を説いたもので、その趣旨にとても共感できる。人生うまくいかなくてもう疲れたわ〜とか、自己啓発本はもうお腹いっぱいって人に読んでみてほしい。
ただ前半、「ふつう」に囚われることについて次のように説かれており、違和感を覚えた。
現代日本人は「ふつう教」の信者。「ふつう」という幻想に囚われて生きるから苦しい。あなたが「ふつう」と考えているものは、そんなに「ふつう」でもないですよ。現在は多様な価値観が存在するのだから、あなたの考える「ふつう」はすでに少数派ですよ。だからもう周りと比較するのはやめて早くあきらめて安心しましょう。
おそらくこの本を手に取る多くの読者は、-少なくとも僕は-そんなまやかしの答えを求めているのではない。
あきらめることができるか否かは、本質的には「ふつう」か「ふつうでない」かの問題ではないと思う。理不尽な事実、嫉妬、挫折、後悔…。頭ではあきらめ、受け入れたつもりでも、心の奥深くジメジメした場所にはそれらが毒蛇のごとくとぐろを巻いており、そいつが鎌首をもたげるたびにどうしようもなく苦しくなったり悲しくなったりするのだ。
理屈や哲学的思索だけでそれを抑え込む、あるいは見ないふりをするには限界がある。そんな時に頼るべきものは宗教やスピリチュアリティしかないのではないだろうか。実際に本書でも冒頭のキューブラー・ロスのほか、『夜と霧』のヴィクトール・フランクル、神学者の言葉や仏教の教えが随所に引用されている。そういった観点に絞った方が散漫にならずに伝わりやすいし、理屈を並べるより印象に残るのではないかと感じた。
いずれにしろ悩みや苦しみは人それぞれ。本書も人によって心に響く箇所は違うと思うが、どこかにあなたのための文章が用意されていると願っておすすめしたい。 -
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ネタバレ中高年期における内面的な、人格的成長・成熟について説かれた本。
自分のように、中高年で人生について悩むとこういう本を手に取るのかもなあと思った。ユングやアドラー、マズロー、フランクル、クランボルツも出てきて面白い。実践してみたいことも多数あり。
・今の日本人の多くは40代から50代に内的な「人生の正午」を迎えて人生の後半に向かっていくのではないか
・努力至上主義の人は、心ここにあらず状態で今を生き流している
・この人に相談したいなとふと思える人にあなたはなることができているかどうか
・濃密な生を送るための心得として、「これはしないことリスト」を作ること -
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これからの学校現場で求められる教師像とは?スクールカウンセラーを長く務めてきた著者による、教育現場で働く人も保護者も必読の一冊。
コロナの影響をはじめ、いじめ問題、新学力観の授業の在り方など、最新の教育現場の実情が述べられていました。
その中で教員がいかに大変な職業であるか、そしていかにやりがいのある仕事なのかが現場の実情をもとに述べられており、とても説得力を感じました。
また、学校側の面だけでなく、保護者側の視点も大切にとらえており、双方の連携・協力がいかに重要であるかも伝わってきました。
これからの教育が大きく変わっていかなければならないことを私たちはしっかりと受け止めていかなければならないと感じました。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 教師の何が大変なのか?
第2章 学校空間の悩ましい「人間関係」~神戸市東須磨小学校の教員間いじめ・暴行事件をもとに考える
第3章 追いつめられる子どもたち~いじめと不登校に立ち向かうには
第4章 保護者と学校のより良い関係
第5章 「できる教師」に必要な6つの資質
<内容>
さすが長くスクールカウンセラーをされている諸富先生、学校のことが、教師のことが、よくわかっていらっしゃる。しかし、その提言はなかなか難しい。タイトルの「いい教師」とは…①リレーションづくりの能力 ②人間関係のプロ ③対話型の授業ができること ④少数派の子どもに徹底的に寄り添うことができる ⑤教師であることの使命感と情熱(ミッションとパッション) ⑥援助希求力
※「リレーション」=誰とでもすぐに関係性を持つこと
「援助希求力」=すぐに誰かに相談できること
こうしたことは、簡単に見えて実がすごく大変。この本には、いくつか事例も載っているので、参考になると思う。 -
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スマホに割くページ数は多すぎるけど、このジャンルの新書ではよいほうの本だった。
・イラっときたら、子どもから離れて自分の心を整える
1)クッションとかにパンチ
2)不要な紙をちぎる
3)アロマをかいで、気持ちを穏やかに
4)呼吸を整える 完全呼吸(3秒かけて鼻から息をゆっくり吸う→息をとめて口をすぼめる→8~15秒かけてゆっくりとお腹から息を吐く。最後まで吐ききる。)
・愛着障害のある子どもの特徴
1)いつも緊張して背中がガチガチ
2)自分の非を認めない
3)人生を悪い方にすすめてしまう
・愛着障害の2タイプ
1)回避型
人と親密になれず回避
~スマホネグレクトなどにより、基本的な信頼関係が築けておらず、その後の人間関係構築ができない
2)脱抑制型
誰とでもすぐに見境なく関係を持つ
~人が信頼できるかの吟味がなく、表面的には誰とでも仲良くなってしまう
ベースとなる心の安全基地がない -
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2019/6/22
どんな人が教師に向いているのか、と言うテーマのもとに書かれた本。その内容に関連して、今の教師の多忙さや学校現場の昔との違いにも触れられている。
学校現場はめちゃくちゃ忙しい。教科の指導だけでなく生活指導、保護者の対応、色々な報告や会議、研修、本当に毎日盛りだくさんである。
中には保護者からの理不尽なクレームに対応しなきゃいけなかったり、生徒の問題行動に対応しなきゃいけなかったり、教師って教科教えてて夏は生徒と一緒に休みなんじゃないの?とか思っている人には、全然そんなことないしそんな世界は幻想です、と言うのを強く伝えたい。
この本ではその部分に関しても触れてくれていたのでもっと広まれ、と思う。
教師が置かれている現象に触れてくれているのはありがたいけど、最後の方はなんか、教師は感動や気持ちの面での喜びが多いから気合いで乗り切れ的なまとめ方をしているような感じを受けた。
その気合いをもってしても打ち砕かれて病気になる人もたくさんいるわけなので、どうしたらそう言う歪みも無くなっていくのか考えていきたい。 -
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すべて、ただ、
あきらめるしかない、のです。
しかし、大切なのは、
多くのことをあきらめた上で、
「にもかかわらず、なおも、
本気で生きていく」ことです。
(諸富祥彦/教授・心理カウンセラー
『人生を半分あきらめて生きる』より)
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がんばっても 必死になっても
思いどおりにならないことがある
肩に力が入って
心も体もガチガチになるより
「ま、いいか」「仕方ない」
「やるだけのことはやった」と
どうしようもないことや
なるようにしかならないことを
あきらめたり
手放したりすることが大事
そして ときには
「あきらめきれない自分」がいることも
そのまま受け入れて あきらめる
あきらめを受け入れて
自由になったとき
それでも どうしても自分が
大切にしたいものが見えてくる