諸富祥彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トランスパーソナル心理学というとちょっとした怪しさが漂うが、要は自分の心理を上手にコントロールする技術。諸富先生はこれを生かしたカウンセリングを行いつつ、啓蒙的な著書を多く出版されている。本著のタイトルは過激な中島義道先生を思わせるが内容はとってもマイルド。とはいえ諸富先生ご自身がかなりの苦労をしておられるようで、単なるキレイ事ではない実践的な思考スキルを提供してくれる。また、こうした学者先生の書かれた一般向けの本は読書案内としての役割も極めて大きい。あたしもこの先生の本でフランクル先生の「夜と霧」やウィルバー先生の「無境界」を読むきっかけを得た。読書によるリンク効果は侮れない。
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Posted by ブクログ
ネタバレとても読みやすい本。
女親が異性の男の子にたいしてどう接するかというノウハウ。
幼児期から思春期までかなり細かく書かれていて、家に1冊あってもいいかも。
本当は男親の出番なんだろうな、でもそんな夢みたいな期待は脇においておいて。
現実として対処していかなくてはならない数々のことが具体的に載っている。ありがたい。
読んでいる間、何かで読んだよなと思っていたら、若手部下の扱い方のノウハウだった。
・して欲しいことは「お願い口調」で励ます
一歩下がって/ポジティブに/具体的に
・「褒めて育てる」から「ともに喜んで育てる」へ
嬉しい、助かった、感心したという気持ちを伝える
・叱るときは
①行動を叱る -
Posted by ブクログ
教育の力は、社会にとって大きなものである。教育は、家庭→学校→社会とさまざなシーンで登場するが、その教育のなかで、大きな役割を担っているのが学校教育。学校教育において教師がどのような環境に置かれ、どのような使命をもつべきかを知ることは、社会を生きるものとして必要なことであると思う。
同時に、学校の教師に限らず、人は教育する者としての側面をもっているので、その点でも教師の資質について考えることは、自分の生き方を考える点でも参考になる。
本書を読むと、教師に求められる資質は、とてつもなく大きくて多いなと思う。でも、中には教師だけのものでなく、社会人全体にも言える資質とも言えるものも多くある。