諸富祥彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレヴィクトール・フランクルの入門的な本。第一部でフランクルの生涯と、フロイト・アドラー・シェーラー・ハイデッガーらの影響の中でどのような思想を形成していったのかを紹介し、第二部ではキーワードからフランクルの人間観や思想を解説している。著作がいっぱいあってどれを読めばいいか迷っていたので、巻末の著作紹介がありがたかった。
「内省なんてしなくていい」というのが自分には響いた。自分のことをうじうじ考えるからよけい精神の調子が悪くなるのであって、とにかく自分の内側よりも自分のするべきことに目を向けた方が良いというのは言われてみればそうなのだが、思慮深くて落ち着いた人間になるために内省は必須なんだとどこ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書の中に「幸福は求めることができないもの」「求めようとすれば逃げて行くも」「仕事に没頭したり愛する人を愛せばおのずと幸福は手に入る」とあるが(少し略してあります)、何にせよ求めて行くから手に入ることが多いんじゃないかなとは思う。自分の欲の為に求めるなという意味かもしれないけど、結局は自分の為になる行為に繋がるものも多いだろうし。でも、とても大事な事だとは思う。生きて行く上で「深く愛したあった経験」の重要性も解いているが、「確かにそうだよな」と思わせてくれる。
勅使河原蒼風「花伝書」の「求めなければ授からない〜」を連想する内容だった。 -
Posted by ブクログ
聞いてもらう技術のほうはあまり踏み込んで書いていない印象でした。
わたし個人としても、聞いてもらう技術よりも、聞く技術のほうに興味があったので良かったのですが…。
それでも、もう少し一般的な人の具体例がほしかったところ。
それでも、上司部下、夫婦、教師と生徒などの関係別で具体例が示されている。
わたしもつい生徒の指導で感情的になり、嫌だと愚痴をいう生徒の声を否定していたと反省した。
傾聴といえば、おうむ返しというイメージがあったのですが、本書の内容はおうむ返しの危険性にも触れている。
相手が自分の話を聴いてくれていると感じるのは、どんなときなのかが具体的に書かれている。
最後の「自分の心を