【感想・ネタバレ】人生を半分あきらめて生きるのレビュー

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努力教はいらない

2020年09月14日

1つの椅子を10人で争っても必ず9人は座れない。そして、その椅子が、これから増えることもない。そんな時代の、ある意味、希望の書。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

・「脱同一化」によってつらい気持ちとうまくつきあう
・「本当にしたいかどうかわからないこと」は「しない」と決める
・時間の中でもっとも大切なものは、「大切な人のとふれあいの時間」。なぜなら、この機会を逸してしまったら、二度と戻ってこないものだから
・したくもない仕事のために、「何よりも大切な時間」を...続きを読む使うのはやめる。たとえ、収入が下がっても、「日々、魂が満たされる仕事」をしていくことが、「悔いの残らない人生」を生きていくための、もっとも大切な知恵
・「これをしなくては、と思い立ったこと」があれば、2週間以内に必ず始める

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Posted by ブクログ 2016年09月26日

時間つぶしに立ち寄った書店で、タイトルに惹かれて手に取った本。冒頭部分にエリザベス・キューブラー・ロスの言葉が引用されていた。
「人生はあきらめであり、あきらめこそが人生である」
以前、ロスの著書を読んだ事があったので、共感を抱き、購入。
ロスだけでなく、フランクルやマズロー、「チベット死者の書」な...続きを読むどの思想が盛り込まれている。
上手にあきらめることで、固執した思いを手放し、自らを縛りつけていたものから自由になる。
「すべてをあきらめても残るものがある。それは、魂の次元で満たされて生きること」
「私たちがこの世に生まれてきたことの意味、今こうして生きていることの意味と使命が潜んでいる」
「あきらめ」という多少突き放した言葉を使いながらも、「生きる意味」を手放さないところは、理想主義にも通じるのではないだろうか。
この種の本を読み慣れない人には、読後に重さの残る内容であるが、エピローグに記されている「汝、ありたいようにあるべし!」との言葉に救いを見出して欲しい。

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Posted by ブクログ 2015年04月30日

「あきらめる」という言葉をキーワードに、生き方を語る明治大学教授の一冊。この先生の本を読んでみたかったのと、タイトルに惹かれて読んだ。生きるとは、小さな「あきらめ」を積み重ねていくこと(P3)という書き出しからはじまり、今の時代を生きる上でものすごく大事なアドバイスをもらった気がする。生き方のカウン...続きを読むセリングを受けているよう。「あきらめる」と言いながら、それでも生きていくという前向きなメッセージを感じる。半分はあきらめても、半分は本気で生きる。

・人生の大半を占める「どうしようもないこと」「なるようにしか、ならないこと」を少しずつ、少しずつ、じょうずにあきらめながら、心のいちばん深いところだけはしっかりと満たされた生き方をする。(P14)
・「深く満たされた人生を生きていくには、どうしても必要なこと」にだけ、こだわって、本気で生きる。(P41)
・私たち、無力な人間にできるのは、ただ1つ、「今日1日が、人生最後の日になるかもしれない―そんな思いを胸に刻んで、日々の一瞬一瞬に心を込めて生きること、だたそれだけ(P95)
・「未来の自分」のために、今この瞬間を犠牲にしている(P104)
・「大切なあの人」と過ごした「大切な思い出」―それはだれがどんなことをしても消し去れない。それが1つでもあるならば、人は自分の人生を深いところで肯定しつつ、生きていくことができる。(P144)
・「過去の願望」や「未来への空想」に逃げない。「ただ、この瞬間を、心を込めて生きること。」「いつ突然、人生の終わりが訪れても、思い残しがないように、日々を生きていくこと(P198)

なお、「まあいいか」「しょうがない」って、すぐに口にする気がするけど、それも悪くないんだなぁと思った。

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Posted by ブクログ 2013年05月20日

まず、タイトルが衝撃的。電車でカバーなしで読むのは勇気がいる。そして、目次も衝撃的。「自分は明日、死ぬかもしれない」とあきらめる;「理想の自分になる」ことを、あきらめる;「子育ては、なるようにしか、ならない」と、あきらめる;「理想の結婚や恋愛はできない」と、あきらめる;「自分は、孤独死するかもしれな...続きを読むい」と、あきらめる;「うつで苦しむのは仕方がない」と、あきらめる。
つまりは、「普通であること」をあきらめる、というのがこの本の主旨です。
私も、小さい頃から相当変わった人間で、でも、必死に人並みであるように、そして、できるだけ人並み以上であるように努力してきて、でも、ある時、「普通じゃなくていいんだ」と気付いたことが人生の転換点になりましたが、「普通じゃなくていいんだ」と思うことは、「普通じゃないことをあきらめる」ことなんだ、と改めて思いました。その心は…それは結構苦しいことだってこと。普通じゃなくていいんだ、と思うことは、普通じゃない自分を認めて、受け入れることで、本当に苦しいこと、大変なことなんだ、と。それを著者は「あきらめる」という言葉で表現しているのだと思います。面白くて、優しくて、いい本です。

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Posted by ブクログ 2013年01月06日

ダウナーな方向へ、これほどまでにゆるく優しく誘ってくれる本はないだろう。素晴らしい。人生には「失敗←→成功」があるが、別ベクトルとして「意味←→絶望」もあるとは、自分には新しい視点だった。「意味の次元で生きる」という言葉の意味をじっとかみ締めて考えています。

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Posted by ブクログ 2012年07月22日

生きていくためには、自分にはどうしようもないことをあきらめていくこと。

あきらめるとは、現実を受け入れてゆくこと。

何者かになろうとする自分の願望が自分を苦しくさせている。
自分は自分でしかないと、受け入れて生きてゆくこと。

そのためには、いかにして世間並になろうとする気持ちをすててゆくか。
...続きを読む普通から降りるか。
つまり、他人と比べない生き方をするかということ。

自分は自分の生き方をすればいいのだけれど、
それがむずかしいんだよね。

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Posted by ブクログ 2021年05月28日

タイトルや導入部分はただネガティブで辛くなりそうですw ですが読み進めるに、人間は本来ネガティブであり、社会もネガティブにならざるを得ない状況で、以前のようにポジティブ礼賛では生きにくくなっていることが説明されます。

そのような時代にどう生きるの?一つの指針として「上手にあきらめる」ことが書かれて...続きを読むいます。

個人的には苦しみを脇に置いて客観視する「脱同一化」というワードが参考になりました。人間は一日に六万回もの自動試思考が頭に浮かび、ネガティブな内容が多いそうです。そのときに脱同一化を習慣づけておけば、日々落ち着いた心で過ごせるのではと思いました。

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Posted by ブクログ 2021年04月23日

■「人生はあきらめであり、あきらめこそが人生である」■

なるほど。シンプルだが噛むほどに味わい深い。この言葉、オリジナルはエリザベス・キューブラー・ロスのもので、著者が「喪失」を「あきらめ」に置き換えたものだ。

本書はいくつかの代表的なシチュエーションを例示する中で、がんばりすぎることの害悪、あ...続きを読むきらめることの有用性、その考え方や方法論を説いたもので、その趣旨にとても共感できる。人生うまくいかなくてもう疲れたわ〜とか、自己啓発本はもうお腹いっぱいって人に読んでみてほしい。

ただ前半、「ふつう」に囚われることについて次のように説かれており、違和感を覚えた。

現代日本人は「ふつう教」の信者。「ふつう」という幻想に囚われて生きるから苦しい。あなたが「ふつう」と考えているものは、そんなに「ふつう」でもないですよ。現在は多様な価値観が存在するのだから、あなたの考える「ふつう」はすでに少数派ですよ。だからもう周りと比較するのはやめて早くあきらめて安心しましょう。

おそらくこの本を手に取る多くの読者は、-少なくとも僕は-そんなまやかしの答えを求めているのではない。

あきらめることができるか否かは、本質的には「ふつう」か「ふつうでない」かの問題ではないと思う。理不尽な事実、嫉妬、挫折、後悔…。頭ではあきらめ、受け入れたつもりでも、心の奥深くジメジメした場所にはそれらが毒蛇のごとくとぐろを巻いており、そいつが鎌首をもたげるたびにどうしようもなく苦しくなったり悲しくなったりするのだ。

理屈や哲学的思索だけでそれを抑え込む、あるいは見ないふりをするには限界がある。そんな時に頼るべきものは宗教やスピリチュアリティしかないのではないだろうか。実際に本書でも冒頭のキューブラー・ロスのほか、『夜と霧』のヴィクトール・フランクル、神学者の言葉や仏教の教えが随所に引用されている。そういった観点に絞った方が散漫にならずに伝わりやすいし、理屈を並べるより印象に残るのではないかと感じた。

いずれにしろ悩みや苦しみは人それぞれ。本書も人によって心に響く箇所は違うと思うが、どこかにあなたのための文章が用意されていると願っておすすめしたい。

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Posted by ブクログ 2019年03月07日

すべて、ただ、
あきらめるしかない、のです。

しかし、大切なのは、
多くのことをあきらめた上で、

「にもかかわらず、なおも、
 本気で生きていく」ことです。

(諸富祥彦/教授・心理カウンセラー
『人生を半分あきらめて生きる』より)

* * *

がんばっても 必死になっても
思いどおりになら...続きを読むないことがある

肩に力が入って
心も体もガチガチになるより

「ま、いいか」「仕方ない」
「やるだけのことはやった」と

どうしようもないことや
なるようにしかならないことを

あきらめたり
手放したりすることが大事

そして ときには
「あきらめきれない自分」がいることも
そのまま受け入れて あきらめる

あきらめを受け入れて
自由になったとき

それでも どうしても自分が
大切にしたいものが見えてくる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月16日

題名の言葉がストンと心におちるので読んでみました。本当は気持ち的に ★3つと4つの間ぐらいです。最初は普通に読んでたんですが、後半からスピリチュアル的な解釈が多用されて、うーんな感じになりました。いやスピリチュアルも嫌いじゃないのですが、この作者さんのいってることは極論すぎるんじゃないかと…物質的な...続きを読む幸せなどなくても精神的な幸せは精神性が高ければ可能だよみたいなことを書いてありますが、例としてアウシュビッツの話を書いてらっしゃいましたけど、
彼らを支えてたのは宗教とわずかな希望だと思うのですよ。
日本は今はほとんど無宗教に近いですよね
そんな状態でそういうこといわれてもな…とちょっと違うよと思ってしまいました。
でも題の人生半分諦めて生きるっていうのは私なりにわかる気がします。
過剰な期待をして人生生きるとなにか挫折した時にものすごく落ち込みますので、何事も半分ほど心もち諦めてますと成功した時なんかあれ「ラッキー」だなって本当嬉しく感じますので

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Posted by ブクログ 2014年09月14日

欲しいもの
自分に変えられないものを受け入れる落ち着き
変えられるものを変えていく勇気
二つを見分ける賢さ

「ただこの瞬間を心を込めて生きること」
どこかで見聞きした、よくある言葉なのだけど、色々なことに苛まれて置き去りにしてしまう。どうしようもないことはあきらめて、にもかかわらず本気で生きる。「...続きを読む成功か失敗か」から「生きる意味」にシフトする。

で、そこに簡単に答えが出せないから生きる意味があるんでしょうね、きっと。

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Posted by ブクログ 2013年12月30日

タイトルが素晴らしく、中身もタイトル負けしない、切り口鋭い内容。人生のどのタイミングで読むといいんだろう。僕には、良いタイミングで出会えたとおもう。

メモ
諦めることは、頑張ることより難しい
幸福になれる人はごく少数しかいないとわかっている。
自分なりの幸福の物差しとは。
人と自分を比べるのを諦め...続きを読む
世間の風潮が普通なの?

ライフレッスン2 いつかしたいと思ったことは、今しなさい
ライフレッスン5 大切な人と過ごす時間を手帳に書こう
ライフレッスン6 一人の時間を一日5分持ちましょう
ライフレッスン7 何よりも大切な事に時間を使おう。

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Posted by ブクログ 2013年12月26日

 トランスパーソナル心理学というとちょっとした怪しさが漂うが、要は自分の心理を上手にコントロールする技術。諸富先生はこれを生かしたカウンセリングを行いつつ、啓蒙的な著書を多く出版されている。本著のタイトルは過激な中島義道先生を思わせるが内容はとってもマイルド。とはいえ諸富先生ご自身がかなりの苦労をし...続きを読むておられるようで、単なるキレイ事ではない実践的な思考スキルを提供してくれる。また、こうした学者先生の書かれた一般向けの本は読書案内としての役割も極めて大きい。あたしもこの先生の本でフランクル先生の「夜と霧」やウィルバー先生の「無境界」を読むきっかけを得た。読書によるリンク効果は侮れない。

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Posted by ブクログ 2012年10月19日

 昔は肌が合わなかったけど,久しぶりに読むと良いこと言ってたりするw 良いヒントをもらった。論理的にはちょっとというところもあるのが相変わらずですが,まぁ,バリバリ臨床の人だからねぇ。

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Posted by ブクログ 2012年08月14日

親としては、子供に良くなって欲しいという気持ちがあり、細かなことについて色々と注意してしまうのですが、考えてみればしっかりしつけなければいけないこと(嘘をつかないとか)は限られていて、そのほかはどうでも良いことかもしれないと考えが少しシフトする本でした。あきらめて放任というのは問題だと思うけれど(躾...続きを読むによってヒトになるという考えは変わらないので)一読しておくと楽になれる本でした。

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Posted by ブクログ 2012年06月17日

『この時代にあって必要なのは、社会全体に広がる「あきらめとうつ」の中に「小さな希望」を見出だし、紡ぎながら生きていくことです。』
私はこの本に書かれてるのと近いことを星野源くんから学んだなー。
あの人の曲と出会ってから、
人生は辛いことだらけ。
そりゃあ生きてりゃ辛いこともあるよねーってなったもん。...続きを読む
私のカウンセラーは星野源(*^^*)

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Posted by ブクログ 2012年06月18日

大半の人が実はわかっているけど直視はしたくない現実とどう付き合っていくか。方法のひとつとして「あきらめる」ことがある。
この考え方には共感できるし、読み進むうちに少し楽になってきたような。
ただ文章は少し冗長、最終章は余分だったかも。

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Posted by ブクログ 2021年12月12日

なーんだかなー、そうなのかー。
なかなか悲しい現実を書いてきたな。
努力は報われない世の中なのかな。。
とにかく、、、
旦那のことは、諦めて生きていこう。

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Posted by ブクログ 2018年09月23日

40歳以上の結婚している人で不幸を感じている人が23%。これに対して、独身で不幸を感じている人は21%。結婚すれば幸せになれると思いがちだが、必ずしもそうではない。無理して結婚する必要はないし、ましてや焦って結婚する必要など毛頭ない。今や普通の結婚はできない時代。婚活疲れで「うつ」になるくらいであれ...続きを読むば人生最大のリスクである結婚は、しないという選択もある。結婚に限らず、万機にわたって今求められているのが上手にあきらめる知恵と工夫。思い悩むくらいなら、今できることに集中する。本書には苦しみを抱えながらも何とか生きていくための処方箋が示されている。どうしようもないことを悔やまず満たされた生き方をしていきたい。そんな人に必須の一冊。

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Posted by ブクログ 2012年12月06日

なんだ半分なんて甘いぜ、と読みだしたのですが、あれ、これじゃ僕は半分もあきらめてないのかな、というぐらい、もっとあきらめれば、という本でした。しかしそれは縮小社会の中、「ふつう」をあきらめろ、というもので、Let It Be的なものとはちょっと違う感じがしました。そういう感じの表現もあるのですが、根...続きを読む底は「脱ふつう」です。なんだ、ふつうだなあ。
とはいえ、本書にもあった「メメント・モリ」が、やはり日々の暮らしの、というか魂の糧だと思うのです。

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Posted by ブクログ 2012年11月22日

就職や結婚など、「普通の幸せ」が今は困難な時代、とはっきり言い切ってくれてとても納得。自分のせいじゃないんだから、発想を変えないとね。
ただ、著者の失恋話はいらなかった。カウンセリング受けてたとしても、先生のそんなディープな話は聞きたくないです(笑)読者への共感を誘いたいなら、別の話をぜひ。

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Posted by ブクログ 2012年07月08日

タイトルが今の自分の気持ちと重なたったので思わず
手にとってしまった。
40歳を過ぎての別居生活 つらいのは小学生の息子に会えない
こと もう子供の成長を近くで見届ける という自分の人生で最も
楽しみにしていたこともできない状況で「あれ こんなはずじゃ
なかったのに」とひとり思う回数が多い日々を過ご...続きを読むす中、なんとなく
「それでも自分の遺伝子を受け継ぐ子供が世の中にいるだけ
幸せじゃないか」「まあ いっか」と自分の状況と重ねながら
最後のページまでほぼ一気に読んでしまった。 

「うつ」の中に入るワーク は怖くてできないが、改めて自分の深い
ところで大切にしているものはなにか をこれから人生の折り返しを
過ぎた今だから見てみたい気はする。 

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Posted by ブクログ 2012年06月07日

「あきらめる」という言葉は明らかにネガティブな言葉で、どこかでそう感じていながらも、体面上はそういった仕草・振る舞いを見せない人は多くいるのではなかろうか?

私自身、読んでいるうちに「あきらめる」という言葉が多用されすぎていることに嫌悪感をいだいたが、「あきらめる」を「受け入れる」という言葉に置き...続きを読む換えたところ、ものすごく受け入れやすいものとなった。

人との出会いや別れを含め、自分にとっての行動・思考、そして起こるべく出来事はすべて一定の摂理の中で起きている。目に見えない何かが関係し、その関係性でもって関係を結びつけている。

人は今後起こること、そしてすでに起こったことに対し、規定事実を変更させることはできない。それでも、その事実を自分の中でどう受け止め、どう咀嚼していくかということはできる。感情の波にまかされすぎず、また頭でっかちにもならず、時の流れるまま、風の吹くまま、心穏やかに自分のこれまでの人生、そしてこれからの人生に向き合っていきたいものである。

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