大木毅のレビュー一覧
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「素顔の・・・」というサブタイトルにはいままでの名将列伝とは少々ちがいますよというニュアンスがあるのかと思うが、取り上げられた軍人将官の全員が素顔に迫っているわけではないのが物足りないしカバーの「猛将、賢将、凡将、愚将ー。新しい軍人評伝の決定版」は大げさに過ぎる。
戦争における指揮官の資質とは何か、何をもって優秀とみなすか、名将とは何か、については今までほとんど個人の好き嫌いのレベルの話でしかされていないものしか見たことがなかった。いつも今度こそという思いでページをめくるのだが、最終章の「第二次世界大戦将帥論」で筆者がそこに踏み込んでいこうとする姿勢がみられて興味深かった。 -
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Posted by ブクログ
軍事史家の大木毅さん語り下ろしの新作『ミッドウェイ海戦』です
よ!待ってました!
”語り下ろし”いいね
編集者の人は超たいへんだと思うけど、今後もどんどんやってほしい
はい、『ミッドウェイ海戦』な
太平洋戦争の「終わり」の始まりとも言われる帝国海軍が大敗北を喫した戦いです
本書は当時から続く海軍の生き残りや彼らの信奉者たちによって彩られた”神話”を廃し、「今分かっていること」をまとめたものです
負けに不思議の負けなしと言ったのは名将野村克也監督(元々は江戸時代後期の人、松浦静山)ですが
もう負けに繋がることは全部やってる
勝ちに繋がることは何もやってないって感じです
そりゃ負けるわっ -
Posted by ブクログ
軍事史の第一人者ならでの冷静でバランス取れた観点から書かれた内容が素晴らしかった。今まで定説となっていた「運命の五分間」「山本五十六の虚像」を根拠を持って否定している箇所は目から鱗であった。
どの時代の歴史も当時の勢力関係により真実が歪められているのではないかとの疑念を持つに十分な本。
ミッドウェイ海戦の前提としての「真珠湾攻撃」「セイロン沖海戦」「珊瑚海海戦」に関しても今まで知り得ぬ内容が描かれており、読み応え十分であった。
やはり、現代史は自分で関連本を読めば読むほど面白い。
そして、「正常バイアス」「机上成績・人情主義」は現代世界への警鐘になり得るので我々は心していかねばならないであろう -
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ミッドウェイ海戦(1942年6月)と言えば、アジア•太平洋戦争に於いて、日本が初戦の勝利から一気に敗戦に向かう転換点として、陸のガダルカナル(1942年8月)と並び称される戦いだ。日本側は真珠湾攻撃にも用いられた空母赤城をはじめとする4隻の空母(他に加賀、蒼龍、飛龍)を失い、300機近い戦闘機、3000名を超える人員を失った。その中には開戦以来、戦果を上げ続けた熟練のパイロットも含まれる。そして空母飛龍と命運を共にした帝国海軍きっての猛将である山口多聞を失う結果となった。開戦前の戦力比ではアメリカに空母数も搭載する飛行機数においても勝っていた日本であったが、結果的に見事なまでの負け戦となった理
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歴史上空前絶後の凄惨な戦争、それが独ソ戦。さまざまな思惑とフェーズが入り組んだ、新しい資料から解釈しなおすことで、より解像度を上げて再評価した。
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かねてから第二次大戦のヨーロッパ戦線のことについて少し深く知りたかったので読んでみました。主に戦史として客観的に整理されているので、あまり感情を揺さぶられずに読めたかな、と思いました。
さすがに専門家が書いた(あくまでも一般向けの)本だけあって、戦略、戦術から作戦術という概念からドクトリンを理解したり、戦争を「通常戦争」から「世界観戦争」や「収奪戦争」「絶滅戦争」「絶対戦争」とフェーズを変えて捉えている -
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第二次世界大戦の中でも、空前絶後の被害を出した独ソ戦。ナチス・ドイツにとってそれは、ボリシェヴィズムの撲滅とスラヴ人の征服であり、生存圏の確保であった。一方のスターリンは、ドイツの侵攻を間近に感じながらそれを黙殺し、大粛清により軍は万全の状態を欠いていた。
1941年に侵攻を開始したドイツは表面的には勝利を重ねたが、実際には打撃を与える戦力を着実に消耗していた。そしてスターリングラードでの大敗後、坂を転がるように敗戦へと向かっていく。
ナチス・ドイツによる「通常戦争」「絶滅戦争」「収奪戦争」の側面を持つ独ソ戦。独ソ双方の読み間違えや油断・慢心の結果甚大なる人的被害を生み出してしまう。まさにこの -
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ネタバレ以前から独ソ戦に関心があったため、入門書として一冊。グラスノスチやソ連崩壊後の機密文書解除前の古めかしい独ソ戦像を徹底的に最新の情報に置き換えてくれる。YouTubeで独ソ戦などの第二次世界大戦の動画を見ることがあるが、この本の情報からすると、古く、史実に反するような情報を見て取れると感じるようになった。
第1章では、スターリンが大粛清で軍高官の多くが殺され軍が弱体化したこと、ドイツが自国を攻撃することはないと踏んで結果的に多大な犠牲を出したことがソ連側から説明される。ドイツ側の視点では、ソ連の戦力を見くびり、楽観的過ぎる非現実的な戦争計画を立てていたことが説明されていた。これはヒトラーの -
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大木毅氏は、1961年東京都生まれの軍事史研究者・著述家。立教大学文学部史学科卒、同大学院博士課程を単位取得退学。専攻はドイツ近代史。ドイツ学術交流会奨学生としてボン大学に留学。帰国後、千葉大学、横浜市立大学などで非常勤講師を務め、防衛省防衛研究所や陸上自衛隊幹部学校でも講師を歴任。現在は著述業に専念し、第二次世界大戦や軍事史に関する著作を多数発表。「赤城毅」名義でフィクションも執筆している。
本書は、第二次世界大戦最大の戦域といわれるヨーロッパ東部戦線「独ソ戦」について、近年の研究の結果を踏まえて考察したもので、2020年の新書大賞を受賞した。
大半の日本人にとって、第二次世界大戦とは太平洋 -
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太平洋戦争を俯瞰する目的で読むのであればあまり役に立たないであろうが、個々の将兵達の活躍に目を向けている点では、戦史好きにうってつけの1冊である。「決断の」とタイトルにつけるほどに日米双方の戦闘における重要局面を拾い上げられているわけではないので、正直タイトル負けしているなとは感じたが、各章の配置、情報の提供、論の展開において興味深いところが見られたので、なかなか侮れない一冊だなと感じた。
本書は日米双方の将校をランダムに取り上げているようで、実は意図して規則的に各人物を配置している。まずガダルカナル島に関連した人物として、三川軍一・神重徳とサボ島沖開戦の中心となった二人を取り上げた後、この -
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本書は、あの戦争を「戦略・作戦」面から再検証!という内容になっております
再検証はいいんだけど…再検証してどうするの?って視点がどうも見えなかった気もするんよな〜
次やったら勝ったるで!おりゃあ!ってことじゃないよね
うん、ぜんぜん違うよね
それならいいけど
まぁ、そもそもがね必敗の戦争だったわけだけど、当時の日米の国力は1:10だってんだからね
いくら日本が神の国言うたってね
あっちはあっちでまた神様もいる訳だし
なのに、最初から最後まで統一された「戦略」はなかったという検証結果
「作戦」に於いても、開戦当初の華々しい戦績に目が眩んだのか、二兎、三兎を追うという誤りを繰り返していた