大木毅のレビュー一覧

  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    ロンメル将軍についてはアフリカ戦線で活躍した名将というレベルの知識しかなかったが、いわゆる出世コースではない生まれ、学歴でありながら功績をあげたこと、そのことが逆に能力の限界に突き当たってしまったことなど知見を得られた。欧州でのロンメル像の移り変わりやヒトラー暗殺計画を知っていたか?など興味深く読んだ

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    2019年12月31日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

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    戦略に興味がある人は必読
    日本の教育を受けた自分の歴史認識を大きく変えられた

    国の存亡をかけた戦争から、
    ・合理性だけでは指導者は意思決定を行わない
    ・短絡的な戦術では勝てない
    ・価値のある情報を得ることの重要性
    などを考えさせられる一冊

    中学高校までの歴史の授業の認識と異なり、ナチスがいかにソ連に苦戦し、追い込まれたのかを史実に基づいて語られている

    また、「戦略」、「心理戦」、「情報戦」など多面的な戦いが記述されている
    必読のビジネス書だと思う
    孫子「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」の意味を改めて考えさせられた

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    2023年12月26日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    エリートコースから外れたが故のスタンドプレー。しかし、目立たなければリストラされてもおかしくなかった。現場の指揮官としては最高だが、補給を軽視して博打的作戦行動を行うという、全軍の指揮官としてはイマイチ。それはエリートコースから外れて、戦略家としての教育を受けていないがためだった。ここでこうしていればもうちょっとマシだったのではないか、というよく言われるわけですが、彼に関してはその半生を考えると必然だったのではないかと思わされる。力作です。

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    2019年06月22日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    砂漠の狐、ロンメルの伝記です。
    新たに世に出た多くの資料を取り入れ、英雄としてでなく人間としての姿が浮かび上がります。
    記録が少ない故の伝説や神話ではなく、真実を求める研究に今後も期待します。

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    2019年05月27日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    ロンメルの研究、色々と進んでいたんだね。知らなかったよ。日本語で出版されないと、商事清めないからね。とてもありがたい。そして、ただ単に最新の研究の成果を書籍にするのでは無く、きちんと読者がそれを理解するのに必要な背景情報(当時のドイツの士官養成の複雑な仕組みなど)を適切に掲載している。とてもありがたい。

    それにしても、ロンメル、高級将校に必要な教育を受ける教育を受ける機会を二回も蹴飛ばしてたのか…
    そのたぐいまれな戦術眼に、参謀教育が加わっていれば、「真に偉大な将官」になったかもしれないよなあ。

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    2019年04月19日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    ロンメルに関する評伝
    今迄の定説とかを詳しく解説しつつロンメルの人生を解説し、定説や過去の評価を再評価してました
    過去の評価ではあからさまな偏向がかかっている部分紹介されていたり、今までの定説は実は…。と読み応えありました

    それにしてもこの人は苦手な事務仕事が嫌だからと参謀教育を受けていない分、補給に関しては(汗
    師団長レベルならなんとか…なるかな?レベルで方面軍とかのレベルの器では無いのが良くわかりました

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    2019年03月19日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

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    ネタバレ

    独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    一昔前に「新書No1」とあったので買ったまま積読に埋もれていたものを発掘して読みました。
    竹蔵は昔プラモデルファンで、それもドイツ軍のパンテルとかティーゲルの戦車ばかり作っていたもので、よくドイツ戦記物(第二次世界大戦シリーズの赤い背表紙のバルジ大作戦とか砂漠の狐とかを思い出します)を読んでました。
    著者はその著者を事実を伝えていないということで一刀両断しています。
    東部戦線でのドイツとソ連の戦いはお互いを滅ぼすことを目的としており、論理的に戦果を挙げて利を得るようなものではなかったと記しています。ドイツの開戦前の計画はずさんそのもので、ソ連のスターリンの粛清による自滅的なものだった。また、ドイツが敗退する頃にはソ連の戦略・作戦・戦術がドイツ軍より優れていた。こういったことが数々の非公開だった資料の分析から明らかにされています。

    やはり戦争は悲惨で得られる益より損害が大きい点、肝に銘じるべきと思います。
    でも、またちょっと戦車のプラモデルを作ってみたくなりました。

    竹蔵

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    2026年09月27日
  • ミッドウェイ海戦

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    太平洋戦争の戦局の大転換点となったミッドウェイ海戦。日本海軍の敗戦の原因について昨今は事実を無視した脚色された物が数多く出ています。
    近代軍事史の研究家で「独ソ戦(岩波新書)」など数多くの著作のある大木氏が現時点で定まっているミッドウェイ海戦についての分析を紹介しつつ、事実に即していない証言や分析を本書で指摘しています。

    いくつか指摘のポイントを紹介します。
    1)艦載機の装備を対艦用→地上攻撃用→対艦用と2度も変更し、そのため攻撃機の発艦が遅れ一瞬早く到達したアメリカ軍機の空襲によって空母が被弾する「運命の5分間」が勝敗の分かれ目となった
    →日本軍機の装備変更による混乱は尋常ではなく、5分どころか発艦までには相当の時間が必要だったため、5分間の差で勝敗が分かれたというのは誤り
    2)日本軍は空母4隻を集中運用したため一気に4隻の空母を失ったが、アメリカ軍は空母を分散配置していたためダメージを限定できた
    →アメリカ軍が空母を分散配置したのは、修理等の影響で分散配置せざるを得ない状況だったからで、意図的に分散したわけではない。
    他にも誤った分析に対する反論を数多く指摘しており、それらは非常に説得力があります。

    では何が最も大きな敗因だったかという点について、それは日本軍の慢心、自分の都合の良い予測を信じ込む思考、などが挙げられています。また事実に基づかない誤った分析や定説が広がる要因として生き残った軍人の証言では、責任回避から自らの立場を擁護する傾向があることを指摘しています。

    語り下ろしという形式なので、文章は平易で読みやすいです。ミッドウェイ海戦の経緯など定説を予め知ったうえで読むと、非常に理解が進む気がしました。

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    2026年09月27日
  • ミッドウェイ海戦

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    これも課題のためにと思って読みました!
    が、新発見が多くて夢中になって読んでしまいました!
    この本を踏まえて考えをまとめてみたいなと!

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    2026年09月11日
  • 虚構の昭和史 海軍善玉論、石原莞爾名将論の陥穽

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    この面子に半藤一利さんが居ないのが寂しい。

    40年前の吉村昭の「もうまともな戦争の証言が取れないから、戦記物は書かない」
    という姿勢はさすが。
    そうなれば昭和の語り部は保阪正康さん辺りでギリギリか。

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    2026年09月02日
  • 決断の太平洋戦史―「指揮統帥文化」からみた軍人たち―(新潮選書)

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    前著の続きとしておおむね前著と同じスタイルで連載されていたものをまとめたとのこと。
    「決断」というタイトルですが特に重要な決断を下した人物を取り上げたというわけではなくその軍人の決断・判断の背景の方に強くフォーカスした人選なのかなと思った。取り上げる人数が多くなればなるほど決断・判断が個人の資質・能力だけではなくそれぞれの軍(官僚)組織の文化とか風土とかそういったものに強く影響を受けているという感覚が浮かび上がって来るような気がしますね。

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    2026年08月29日
  • 指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝―(新潮選書)

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    「素顔の・・・」というサブタイトルにはいままでの名将列伝とは少々ちがいますよというニュアンスがあるのかと思うが、取り上げられた軍人将官の全員が素顔に迫っているわけではないのが物足りないしカバーの「猛将、賢将、凡将、愚将ー。新しい軍人評伝の決定版」は大げさに過ぎる。
    戦争における指揮官の資質とは何か、何をもって優秀とみなすか、名将とは何か、については今までほとんど個人の好き嫌いのレベルの話でしかされていないものしか見たことがなかった。いつも今度こそという思いでページをめくるのだが、最終章の「第二次世界大戦将帥論」で筆者がそこに踏み込んでいこうとする姿勢がみられて興味深かった。

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    2026年08月14日
  • 虚構の昭和史 海軍善玉論、石原莞爾名将論の陥穽

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     故半藤一利氏が、作った「歴史探偵団」の団員3人が集まって、昭和史特に「日本海軍」について話し合った鼎談本。現在、歴史になりつつある「あの戦争」の当事者たちに直接話を聞いた事のある人たちが、その中から敗戦から現在まで、ある程度イメージ戦略に成功した「日本海軍」に対しての何故成功したのかを話し合っているのは、非常に面白く読めた。

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    2026年08月05日
  • ミッドウェイ海戦

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    軍事史家の大木毅さん語り下ろしの新作『ミッドウェイ海戦』です

    よ!待ってました!

    ”語り下ろし”いいね
    編集者の人は超たいへんだと思うけど、今後もどんどんやってほしい

    はい、『ミッドウェイ海戦』な
    太平洋戦争の「終わり」の始まりとも言われる帝国海軍が大敗北を喫した戦いです
    本書は当時から続く海軍の生き残りや彼らの信奉者たちによって彩られた”神話”を廃し、「今分かっていること」をまとめたものです

    負けに不思議の負けなしと言ったのは名将野村克也監督(元々は江戸時代後期の人、松浦静山)ですが
    もう負けに繋がることは全部やってる
    勝ちに繋がることは何もやってないって感じです

    そりゃ負けるわっていうね

    なんでそんなことになったかと言うともう「調子乗ってた」の一語に尽きる
    海軍みんなで調子乗ってた(⁠~⁠‾⁠▿⁠‾⁠)⁠~

    いやまぁ今から見ればってこともあるけど、マジで余裕で勝てると思ってたのがちょっと信じられない
    心配してたのは昭和天皇だけだったんじゃね?

    それからよく言われる「運命の五分間」ね
    あと五分あったら日本の攻撃隊が発艦できていて、戦局は変わっていた!ってやつね
    これもまぁぜんぜんそんなことなくて、どうやら自分たちの失敗をなかったことにするために創作されたっぽいのよね

    あ〜あ〜、なんだかな〜であるな

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    2026年07月31日
  • ミッドウェイ海戦

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    軍事史の第一人者ならでの冷静でバランス取れた観点から書かれた内容が素晴らしかった。今まで定説となっていた「運命の五分間」「山本五十六の虚像」を根拠を持って否定している箇所は目から鱗であった。
    どの時代の歴史も当時の勢力関係により真実が歪められているのではないかとの疑念を持つに十分な本。
    ミッドウェイ海戦の前提としての「真珠湾攻撃」「セイロン沖海戦」「珊瑚海海戦」に関しても今まで知り得ぬ内容が描かれており、読み応え十分であった。
    やはり、現代史は自分で関連本を読めば読むほど面白い。
    そして、「正常バイアス」「机上成績・人情主義」は現代世界への警鐘になり得るので我々は心していかねばならないであろう。

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    2026年07月25日
  • 太平洋戦争

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    太平洋戦役を政治的・倫理的問題はさておき、「戦争」としてどうだったかを検証した本。
    零戦に関する項もあるが、「戦略戦闘機」としてどうだったかが検証されている。
    地図が多く、素人にも易しい。

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    2026年07月08日
  • ミッドウェイ海戦

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    ミッドウェイ海戦(1942年6月)と言えば、アジア•太平洋戦争に於いて、日本が初戦の勝利から一気に敗戦に向かう転換点として、陸のガダルカナル(1942年8月)と並び称される戦いだ。日本側は真珠湾攻撃にも用いられた空母赤城をはじめとする4隻の空母(他に加賀、蒼龍、飛龍)を失い、300機近い戦闘機、3000名を超える人員を失った。その中には開戦以来、戦果を上げ続けた熟練のパイロットも含まれる。そして空母飛龍と命運を共にした帝国海軍きっての猛将である山口多聞を失う結果となった。開戦前の戦力比ではアメリカに空母数も搭載する飛行機数においても勝っていた日本であったが、結果的に見事なまでの負け戦となった理由としては様々な要因が挙げられる。一つに戦略の不一致としてミッドウェイ島の攻略とアメリカ空母撃退の優先順位のブレ。緊迫し刻一刻と戦況の変わる戦場に於いて、この戦略のブレは戦術のブレにつながり、運命の5分で有名な「兵装転換」に繋がる。加えて、その戦況を大きく左右する敵との位置関係や距離の把握の問題。不十分な体制での索敵活動や報告の不十分さが、戦場に欠かすことのできない先手を打つタイミングに遅れをもたらす。
    現在の様々な研究の中では、前述した様な「運命の5分」は作為的な話というのが通説となっているものの、無駄な兵装転換があったことに違いない。戦闘後半になって唯一反撃を加えた山口多聞が、艦と命運を共にする必要は無かったのではとも言われるが、そうした戦略不備を生まれさせる日本の中央の意思疎通の不味さや、アメリカとの圧倒的な国力差を認識したその後の敗戦に向かう姿を憂いて、死を選択したのではないか、こんな意見もある。
    主力空母をほぼ失った日本は、その後、太平洋での制空権・制海権を失い、徐々にアメリカの反撃により脆くも崩れ始める。陸の転換点と言われるガダルカナル島の戦いなども、ミッドウェイのすぐ後の話だ。海軍がこの敗戦状況を国民に正しく伝えなかったのも、その後の現実とはまるで異なる大本営発表に繋がっていく。太平洋戦争開戦前に、山本五十六が言ったとされる、半年や一年程は暴れてみせるという言葉が示す様に、わずか半年で息切れを起こし始めた日本。その後1945年8月の敗戦までよく持ち堪えたというしかないが、かけがえの無い国民の命と優秀な人材の多くを失った。そして沖縄戦の様な想像に絶する戦闘では中学生の年代に至る若い命も多く失われている。
    ミッドウェイ海戦に関しては多くの書籍や映像が出ており、題材にした映画も多くつくられている。当時の戦闘に参加した人物が描く様な日本側視点、そして対するアメリカ側の視点など、様々な視点で見ていく事で、より広く深い知識を得られる。そこから新しい発見や気づきが生まれ、改めて平和の価値・尊さを噛み締めることもできる。毎年この時期(夏)になると書店に並び始める戦争関連の書籍。新たな斬新な発見はもうそろそろ(戦争経験した世代が鬼籍に入る中)見られなくなってきたものの、繰り返し心に深く刻む必要性を感じる。特にウクライナやガザ、イランなどの状況がニュース報道される度に、そこには人が人を殺すという人間の実態、事実と多くの罪のない命が失われている事を決して忘れてはならない。

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    2026年06月26日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

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    歴史上空前絶後の凄惨な戦争、それが独ソ戦。さまざまな思惑とフェーズが入り組んだ、新しい資料から解釈しなおすことで、より解像度を上げて再評価した。
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    かねてから第二次大戦のヨーロッパ戦線のことについて少し深く知りたかったので読んでみました。主に戦史として客観的に整理されているので、あまり感情を揺さぶられずに読めたかな、と思いました。
    さすがに専門家が書いた(あくまでも一般向けの)本だけあって、戦略、戦術から作戦術という概念からドクトリンを理解したり、戦争を「通常戦争」から「世界観戦争」や「収奪戦争」「絶滅戦争」「絶対戦争」とフェーズを変えて捉えていることが大変学びになりました。
    特に独裁者がその非常に個人的な世界観から踏み入れる「世界観戦争」という整理にはなるほど、と思いましたし、同時に本当にげんなりしました(ちょうど今般のウクライナ戦争はこれに当たるかと思います)。戦争というのは人の思惑から始まるので、どんな非合理なことでも個人的な意識の中では収まってしまう恐ろしさがあります。それが収奪〜絶滅戦争へと憎悪が膨らみ、周辺の犠牲が雪だるまのように増えていく様子には本当に恐ろしい人間の業だと思わされます。
    こうした過去の惨禍を受け入れず反省せず、学ばない独裁者の真似事をしたい人物が、今の世の中でも国を率いてしまうこと、それを市民が選んでしまうということが本当に恐ろしいです。「独ソ戦」という絶滅戦争の惨禍は、人心が油断したらすぐに再び発現するのだろうと思います。今はその瀬戸際でしょうか。もう踏み入れているでしょうか。

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    2026年06月15日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

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    入門書としては満点。非常に分かりやすく、入門書として素晴らしい。ただこの手の書籍として仕方ないが、一定の知識がないとややしんどい。

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    2026年03月16日
  • 太平洋戦争

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    『戦略』ってとても大切!
    森岡毅さんの本でも書いてあったけど、組織の方向づけってそれが間違った方向なら悲劇でしかない。

    もちろん、先の戦争は結果論だけど、『戦略』に従うしかなかった最前線の人たちにとって、ホントに言葉では現せないご苦労があったんだろうと思う。
    会社勤めてであれは会社辞めることできるけど、逃げ場もない戦争で消耗させられていった人たちはどんな思いで戦場にいたんだろうか、、、

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    2026年02月14日