大木毅のレビュー一覧
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第二次大戦のさまざまな戦闘について、最新の研究成果を踏まえ、現在どのように考えられているのかを解説した本です。
読んでいて特に興味深かったのは、かつて「定説」とされていた戦史の解釈が、その後の研究によってかなり覆されていることでした。
私自身、これまで読んできた戦史や戦記などから得た知識が、いつの間にか「現在も通用する定説」だと思い込んでいたところがあります。
日本ではまだ新しい研究成果や解釈が十分に定着していないものもあり、「自分自身の知識も更新していかなければいけないな」と感じました。
歴史は一度覚えたら終わりではなく、新しい史料や研究によって解釈が変わっていくもの。
そのことを改めて実感させられた一冊でした。
第二次大戦について、これまでとは少し違った視点から考えるきっかけにもなり、非常に勉強になりました -
Posted by ブクログ
ご本人が決算としての語り下ろしというように、強い問題提起や新説はありませんが今までの本件についての議論の流れを冷静かつ客観的にもれなくまとめて真剣にしかし堅苦しくなく講義してくれています。
山本五十六についてはすでにご自身に著書があり深く探究されているわけですし、その他の人物についても肩入れする必要のない立場を貫いておられるので「ココ大事」な点をピンポイントで明るく照らすような内容になっています。
坂井三郎「大空のサムライ」や淵田/奥宮「ミッドウェー」「機動部隊」は擦り切れるくらい何度も読んだ大好きな作品ですが、いわゆる戦記物といわれるような本は書かれていることの全部が正しい記録・史実と思い込んではいけないとあらためて認識させられました。現在においてもご本人が語る武勇伝といえば多少話が盛られているのはよくある話ですものね。また、官僚という立場、お役所という組織はそう簡単には変わらないということも身に染みて感じた次第です。 -
Posted by ブクログ
スターリンの開戦予報の無視やドイツによる開戦準備から、バルバロッサ作戦とベルリン陥落までを簡潔に示した1冊。内容は軍事に留まらず、スターリンの指示やヒトラーとマンシュタインの激論についても記載されている。
特に興味深かったのは、バルバロッサ作戦では電撃作戦によるモスクワ制圧を目論んでいたが、いざ戦火が交わるとそれは叶わず、ドイツの勝利は全くの蓋然性を奪われたことだ。1941年の時点で戦争の帰趨が決定していたとは知らなかった。敵の戦闘能力を冷静に判断する必要があるというのは、ロシア・ウクライナ戦争にも言えることではないだろうか。
次点で興味深かったのは、スターリングラード包囲戦ではヒトラーの指示が徹底され、その結果第6軍の壊滅という最悪のシナリオを描いたことだ。第6軍はその場を動くことが許されなかったが、マンシュタインの才覚が遺憾無く発揮され第6軍まで残り50kmの地点に迫ったものの、総統命令により彼らが救出されることはなかったという。ヒトラーは軍事に関して、言葉を選ばずに言えば限りなく無能に近しい存在であったと思う。
ソ連軍の蛮行も記載されていたことは感嘆した。大祖国戦争と標榜しプロパガンダにより敵対感情を煽り続けた結果は、ドイツ領内でのソ連軍による際限ない略奪や暴行であった。
ナチドイツが行った捕虜の移送と捕虜の使役を、ソビエト連邦も行った事実についても驚かされた。
独裁者の一決定により、憎悪が増幅し、世界がさらなる地獄へ突き進んでいく光景は二度と繰り返されてはならない。人間の条件を満たし、政治に積極的に参加することで、独裁者の誕生を防がなければならないと考えた。その点において、軍事的な側面のみならず、簡潔ながら様々な視点から事象を取り上げた本書はかなりの良書であると言えよう。
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大木ちゃ〜ん、だめよ〜だめだめこんなことしちゃ〜
ほんともう困るわ〜
良くないわ〜
なしろもう序章がすこぶるカッコいい!
なにこの文才
こんなん読んでもうたらロンメルの人生に興味津々なるに決まってるやないか!
第二次世界大戦下のドイツ陸軍元帥エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメルの人生を大木毅さんか相変わらずのかっちょええ筆致で追います
相変わらず、戦闘、戦術の書き方が詳し過ぎて、ちゃんと理解しようとするとさすがのわいも時間かかる
(ユッキー、わいも時間かかるで!)
でもこの詳し過ぎるところが大木毅さんの売りでもあり面白いところなので、じっくり読む
そしてロンメルと言えば「砂漠の狐」という異名があまりに有名
これは北アフリカ戦線での八面六臂の活躍が由来なんだが、わい昔からすごく気になってることがあって、このロンメルに相対し最終的にロンメルを降す連合軍側の名将モントゴメリー将軍の異名が「砂漠の鼠」なんよね
うーん( ・ั﹏・ั)
鼠が狐に勝つかね〜(そういうことじゃない)
はい、そんでロンメル将軍は未だに大人気なんだが、その人気の(わいが思う)最大の理由は戦争犯罪とは(ほぼ)無縁だったってとこなんよね
もちろんね清廉潔白とはいかないまでも、「捕虜は皆殺しにせよ!」って命令書を一読して燃やしちゃったりとかね
ヒトラー個人には一時期心酔してたみたい(自分を軍人として評価してくれてたから)なんだけど、ナチズムとは距離を置いてたみたいだし
最後はヒトラー暗殺計画に加担していたという疑いをかけられて、服毒自殺を強要されて亡くなるっていう最期も悲劇的でね
こりゃー英雄譚の作りやすい人物やんな
さてさて、そんなロンメルの真実の姿とはいかに?!
大木毅さんに答えを聞け!(ババーン)
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ネタバレユンカーの軍人一族でヒンデンブルクの甥。エリート軍人まっしぐらで戦間期も実質的参謀本部の作戦第一課長。
WWⅡでは、電撃戦の立案者にしてヒトラーを動かす。
更に、バルバロッサ作戦では自動車化軍団長、セヴァストポリ陥落、スターリングラード解囲、撤退・反攻、クルスク攻勢と縦横無尽の活躍をし、電撃戦、浸透戦術、撤退攻勢と戦術レベルでは天才的作戦家。
しかし、著者は戦略レベルでは疑問符が付くとする。もっとも国家戦略レベルでは軍人の意見は限界があっただろうし、その下の前略レベルでもドイツの国力の限界とヒトラーの介入があったので、いずれにしろ十全な発揮ができようもなかったであろう。
ヒトラーが頻々と前線まで来て作戦に容喙し、しかも決定をしばしば翻すマイクロレベルマネージメントのまさに失敗例。 -
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大君の御盾とただに思ふ身は
名をも命も惜しまざらなん
はい、太平洋戦争時の連合艦隊司令長官山本五十六大将です
彼は戦後の日本において、開戦前に対米戦争必敗を説いたことや、その先見性や、真珠湾攻撃の大勝から「軍神」「名将」ともてはやされていましたが、一方でそのアンチテーゼとして「凡将」もっと言えば「愚将」とされる論調もあった軍人です
本書は用兵思想から見た正当なる評価を試みた良書であります
大木毅さんが下した山本五十六の評価については本書を読んで頂くとして、ここではみなさんが最も気になっているであろうひまわりめろん評について述べたい
どっちでもいいじゃん!(ババーン!)
いや、いいじゃんって急にハマっ子か!
まぁ聞きなさいよ
軍人としての評価なんてものはね
どうでもいいんですよ
なにしろ日本はもう戦争しない国なんですからね
戦後80年という節目でわいが提案したいのは「山本五十六」の平和利用です
山本五十六さんと言えば、名言格言それにまつわるエピソードが非常に多い人ですよね
それらを絶対に国威高揚やナショナリズムとか軍事目的に未来永劫使用しないってことです
なんかキリッとしたおっさん的立ち位置で、人材育成とかの場で語るにとどめるみたいな
今こそ「山本五十六」の平和利用を日本は世界に向けて約束すべきなのです
うん、何言ってんだこいつ?にわいも一票 -
Posted by ブクログ
田中芳樹も悪いと思う
というわけで、WWⅡのドイツ国防軍において天才と評されたエーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥の人生を追いながら二十世紀の戦争を検証する『天才作戦家マンシュタイン』を、やっとのこと読み終えましたよ
長いわ!
しっかしあれだ
同じく大木毅さん著の『独ソ戦』のレビューでも書いたし、ほんとレベルの低い話で申し訳ないんだけど、まずかっこいいが先にくる
もうWWⅡの時点で、もうかっこいいもの
でさ
エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥
ハインツ・ヴィルヘルム・グデーリアン上級大将
エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル元帥
ヒマハルト・フォン・メーロングラム元帥
名前並べただけでもうかっこいいもの
で、天才的な作戦とかマジでエグいもの
ほんとね、シュミレーションゲームの世界ではワクワクしかないの
そして、そういう気持ちがあることはまず認めないと
たくさんの人が死ねば死ぬほど派手な戦闘ってことなんよな
ちょっとちゃんと書いとくね
第二次世界大戦における死者数は推計で5000〜8000万人
すごすぎるわ
もう人類がアホすぎる
よし、ちょっと冷静になった
大木毅さんの筆致がすごい好みで、マンシュタイン賛美になっていないところが非常に好感
他の著作もがんがん読んでいこうと今決めました
最後にもう一回書いておくね
第二次世界大戦における死者数は推計で5000〜8000万人
『銀河英雄伝説』の死者数(推計)とほとんど変わらんのやで!
もう田中芳樹がすごい、逆に -
Posted by ブクログ
独ソ戦である
要するにヒトラーVSスターリンということである
まずは2人の共通項をあげてみたい
どちらもひげのおっさんである
ヒトラーの有名なちょび髭に対しスターリンはいわゆるカイゼル髭である
カイゼルとはドイツ語で皇帝を意味し、ドイツ皇帝ウィルヘルム2世の口髭が始まりとされていいわ!髭の話はいいわ!
ふざけちゃいけないやつだわ!
はい、話戻します
2人の共通するのは極悪独裁者ってことです
そんな2人の全面対決ですから、それはもう悲惨です残酷です
そして本書ではそんなところにも目を向けつつ、戦史、軍事史面から独ソ戦を紐解いている
注目したいのは戦略戦術についても多くページが割かれていることで、これがかなり面白かった
独ソともに捕虜や民間人の虐殺に手を染めており、このような惨禍は二度と繰り返してはならないんだが、やはり冷静に独ソ両軍の作戦概要なんかを振り返るのは普通に面白いのだ
いかんな〜と思う
「バルバロッサ作戦」とか「土星(サトゥールン)作戦」とか言われちゃうと普通にかっこいいのだ
「第4装甲集団」とか「第6機械化軍団」とか激突しちゃうと普通にワクワクしちゃうのだ
いかんいかん
そういうのはフィクションの中だけにしよう
これ約束な!