大木毅のレビュー一覧

  • 「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価

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    山本五十六は指導者として反対派を味方に引き込む力があったものの無口という欠点があった。
    太平洋戦争の敗因の一つは軍令部と総司令部の2つの頭の元、二兎を追う、あるいはコミュニケーションミスにより現場まで意図が伝わらない、現場の考えも上層部に伝わらない体制、組織の問題であった。
    作戦開始後、環境の変化により戦法を変えることは重要だが、戦略を変更する際は(第二次大戦では物資調達の不利から短期決戦で講和に持ち込むことを日本側は目的としていたが、真珠湾攻撃からの日本軍の善戦により政府が中々講和に向けた交渉を開始せず、ミッドウェー、ソロモン沖の海戦、ガダルカナル島の陥落により避けるべき総力的消耗戦に陥って

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    2023年01月01日
  • 指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝―(新潮選書)

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    元々知らない人の部分は飛ばして、日本の海将三将(南雲忠一、水上徳蔵、山口多聞)と、ドゴールの章だけ読んだ。

    ハンモックナンバー(海軍兵学校卒業時の席次)がその後もものを言い続け、実力による抜擢人事がなかったことが、よく戦訓として語られるが、まあその通りなんだろう。名将と言われる山口多聞中将も色んな評価があるようだ。

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    2022年08月01日
  • 「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価

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    以下、引用

    ●ここまでみてきたように、長岡に生まれ育ち、青年期にさしかからんとしていた五十六がすでに、その生涯の特性となった「沈黙」を身にまとっていたことは間違いない。彼が、言葉をつくすのを億劫がる人物だったことは、後年、連合艦隊司令長官として戦争を遂行する際に、指揮上の問題を来すことになる。その無口は、話が通じぬと思った相手には、言わねばならないことまでも言わぬと評されるほどになっていたのだ。
    ●十月十九日、軍令部第一課を訪れた黒島は、再び真珠湾攻撃の実行と空母六隻の使用を訴えたうえで、それが認められない場合、山本は連合艦隊司令長官の職を辞すると宣言した。
    ●つまり、徹底的な撃滅を狙う山本

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    2022年03月06日
  • 「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価

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    書店の書評コーナーにあって気になったので購入。

    山本五十六の生涯を時系列を追いながら
    その時どのような考えで行動を起こしたのか、をトレースしている。

    戦前は英米との回避しようと行動していたが
    規律を乱さない性格のため戦争が決まってからは
    真珠湾の奇襲攻撃など積極的な作戦をとっていく。

    名将という話はきいていたが
    この本を読むと、目的や優先順位などの指示出しや
    リスク管理の甘さなど、イマイチな点があることも目立つ。

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    2021年12月29日
  • 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男

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    ドイツ軍は戦略次元においては粗放な思考しか持たなかったと書くがじゃあ徹頭徹尾、戦略次元で動けた国が古今東西見渡して挙げることができるだろうか?ちょっと大戦時のドイツばかり見すぎでは。

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    2021年12月20日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    過去から何度も読んできたロンメル将軍の物語だが、こうした評伝は初めて。
    こうした歴史上の人物は、近世の人と言えども様々な文献により評価が異なるのか。評価者の想いで意図的に曲げられもするのか。
    そういう意味では読んでよかった。こうした軍人の再評価は中々行われない、と書かれてあったが、なるほど敗戦国ならなおさらだ。
    ロンメルに関しては特に戦いのロマンチシズムの中で作り上げられたイメージが強くあったわけで、私のイメージもそうだった。
    元帥まで昇進しながら「よく出来た師団長」程度との評価は正しかったのかも知れないが、それでも「戦いにフェアネスを重んじた」ところは、彼の面目躍如であろう。ちょっと嬉しかっ

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    2019年09月29日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    「砂漠の狐」とあだ名されたドイツの名将ロンメルの生涯を追った本。物語ではなくて、歴史を紐解き、そしてロンメルの評価が時代によってどのように変わっていったのか、本当に名将だったのかを検討している。おそらくは、優れた戦術家ではあったのだろうが、もっと大局から見るような作戦級の人物ではなかったようだ。ただその割には自己宣伝欲が強かったことの理由(ドイツにおいては王道の家柄に生まれたわけではなかったので出世してゆくにはアピールが必要であったこと)や、なぜ作戦級の能力を身に着けることがなかったのか(きちんとした軍事教育を受けていなかった)などが説明される。戦闘の解説が多いので、もうすこし地図や図表が多い

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    2019年06月09日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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    連合国からも評価が高いロンメルを、ゲッベルスの宣伝による過大評価された前線型の指揮官だったと教えくれる。
    多数のロンメルの著作を翻訳している著者だからこそ書ける評伝。
    闘争の相手を尊重する騎士道精神はあったが、前方指揮の乱用、補給軽視という欠点もあったというのは初見の知識であった。
    本作の欠点は、作戦の動向を示す地図が読みづらく、戦場の変化が理解しづらかった。

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    2019年04月13日