大木毅のレビュー一覧

  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    最新研究に基づく独ソ戦の概要が、分析的かつ迫力ある筆致で記述されており一気に読める。歴史を知ることの重要さを再確認できる書。

    0
    2025年11月23日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

    Posted by ブクログ

    大木ちゃ〜ん、だめよ〜だめだめこんなことしちゃ〜
    ほんともう困るわ〜
    良くないわ〜

    なしろもう序章がすこぶるカッコいい!
    なにこの文才
    こんなん読んでもうたらロンメルの人生に興味津々なるに決まってるやないか!

    第二次世界大戦下のドイツ陸軍元帥エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメルの人生を大木毅さんか相変わらずのかっちょええ筆致で追います

    相変わらず、戦闘、戦術の書き方が詳し過ぎて、ちゃんと理解しようとするとさすがのわいも時間かかる
    (ユッキー、わいも時間かかるで!)
    でもこの詳し過ぎるところが大木毅さんの売りでもあり面白いところなので、じっくり読む

    そしてロンメルと言えば「砂漠の狐」

    0
    2025年09月11日
  • 太平洋戦争

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歴史雑誌「歴史街道」に掲載されていたのもをまとめた書。戦略、作戦、戦術いずれも欲張ったために戦果を逃した戦いも多い。そして戦争を始めたはいいが、やめるタイミングをまったく考えていなかった政治家と軍人たち。アメリカとの国力差を考えても勝てないとわかっていたはず。レイテ沖海戦後のタイミング、東京大空襲の直後、沖縄戦の直後といくらでも終戦工作してもいい時期はあったのではと思う。もっと国民の犠牲を少なくできなかったものか?

    0
    2025年08月18日
  • 天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ユンカーの軍人一族でヒンデンブルクの甥。エリート軍人まっしぐらで戦間期も実質的参謀本部の作戦第一課長。
     WWⅡでは、電撃戦の立案者にしてヒトラーを動かす。
    更に、バルバロッサ作戦では自動車化軍団長、セヴァストポリ陥落、スターリングラード解囲、撤退・反攻、クルスク攻勢と縦横無尽の活躍をし、電撃戦、浸透戦術、撤退攻勢と戦術レベルでは天才的作戦家。
    しかし、著者は戦略レベルでは疑問符が付くとする。もっとも国家戦略レベルでは軍人の意見は限界があっただろうし、その下の前略レベルでもドイツの国力の限界とヒトラーの介入があったので、いずれにしろ十全な発揮ができようもなかったであろう。
    ヒトラーが頻々と前線

    0
    2025年08月16日
  • 「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価

    Posted by ブクログ

    大君の御盾とただに思ふ身は
        名をも命も惜しまざらなん

    はい、太平洋戦争時の連合艦隊司令長官山本五十六大将です

    彼は戦後の日本において、開戦前に対米戦争必敗を説いたことや、その先見性や、真珠湾攻撃の大勝から「軍神」「名将」ともてはやされていましたが、一方でそのアンチテーゼとして「凡将」もっと言えば「愚将」とされる論調もあった軍人です

    本書は用兵思想から見た正当なる評価を試みた良書であります

    大木毅さんが下した山本五十六の評価については本書を読んで頂くとして、ここではみなさんが最も気になっているであろうひまわりめろん評について述べたい

    どっちでもいいじゃん!(ババーン!)

    いや

    0
    2025年08月06日
  • 天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界

    Posted by ブクログ

    田中芳樹も悪いと思う

    というわけで、WWⅡのドイツ国防軍において天才と評されたエーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥の人生を追いながら二十世紀の戦争を検証する『天才作戦家マンシュタイン』を、やっとのこと読み終えましたよ

    長いわ!

    しっかしあれだ
    同じく大木毅さん著の『独ソ戦』のレビューでも書いたし、ほんとレベルの低い話で申し訳ないんだけど、まずかっこいいが先にくる

    もうWWⅡの時点で、もうかっこいいもの

    でさ
    エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥
    ハインツ・ヴィルヘルム・グデーリアン上級大将
    エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル元帥
    ヒマハルト・フォン・メーロングラム元帥

    0
    2025年07月26日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

    Posted by ブクログ

    面白い。
    村上春樹のエッセイにも登場するロンメル元帥の出自と、戦術家/戦略家としてのロンメルについて2019年時点の最新研究結果を反映した評伝。
    WW2は勿論、日本人には馴染みが薄いと思われるWW1の戦役についても詳細に書かれており、「ドイツ国防軍」の成り立ちについても知ることが出来る。

    0
    2025年05月28日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    面白いのでスラスラ読めた。
    独ソ戦に関しては、映像ドキュメンタリーや映画で知ってるぐらいだったが、細かい戦況の変化が地図付きで説明されていて理解しやすい。
    両陣営の内情や作戦企図も最新(2019年時点)の研究成果を反映して説明されているので、古い文献を読んだことのある人にもオススメ。

    0
    2025年05月11日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    独ソ戦である
    要するにヒトラーVSスターリンということである

    まずは2人の共通項をあげてみたい

    どちらもひげのおっさんである
    ヒトラーの有名なちょび髭に対しスターリンはいわゆるカイゼル髭である
    カイゼルとはドイツ語で皇帝を意味し、ドイツ皇帝ウィルヘルム2世の口髭が始まりとされていいわ!髭の話はいいわ!
    ふざけちゃいけないやつだわ!

    はい、話戻します
    2人の共通するのは極悪独裁者ってことです
    そんな2人の全面対決ですから、それはもう悲惨です残酷です

    そして本書ではそんなところにも目を向けつつ、戦史、軍事史面から独ソ戦を紐解いている
    注目したいのは戦略戦術についても多くページが割かれている

    0
    2025年04月19日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦をドイツと旧ソ連の戦いに絞って軍事史だけでなく政治外交史や戦時経済のことも含め様々な視点で説明された「独ソ戦通史」

    かなり歴史に疎い私でも読み切れたので、歴史初心者にもおすすめしたい一冊。

    岩波新書の中ではかなり読みやすく、新書の中ではデータを元に俯瞰的に描かれており、良書ではないかと(歴史に詳しくないから違うかもだけど)
    独ソ戦、私の中ではヒトラーやべぇ、スターリンコワッ、ぐらいやったんやけど、この本を読むと、慢心はいかんし、失敗から学ぶことは多いし、数の暴力は→

    怖い、という感想。あと、戦争はやはり嫌だな。人がチェスのコマみたいに使われているの、ほんとキツい。
    ものすご

    0
    2025年04月10日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    本編225頁という短さながらやられたらやり返す、相手に地獄を見せられたら見せて返す、敵は最期の一人まで地獄を見せつける──そんな戦争が見えてくるようだった。
    『炎628』ではロシア領内におけるドイツの蛮行がこれでもかと描かれていたが、本書ではロシアも負けておらず「君たち人の領内で酷いことしたもんね?」と言わんばかりに蛮行の限りを尽くしている。どっちが被害者でどっちが加害者なのか、そんな単純な問題など地中深くに埋めて勝利をモノにしろ。今日、世界のあちこちで行われている戦争は決して終わらない。

    0
    2025年03月30日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ナウシカ、エヴァ、進撃の巨人の関連性を知れた。4分の1ほどまでしか精読できていないため、3点の作品の何かを掴めたら再度読むといいだろう。
    世界、戦争、思想。

    0
    2024年12月02日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    岩波新書 新赤版1785

    独ソ戦 絶滅戦争の惨禍
    著:大木 毅

    1941年6月22日のナチス・ドイツのミンスク、レニングラード、ウクライナへの、ソビエト連邦同時侵攻から、1945年5月11日プラハの闘いまでを、独ソ戦と呼ぶ

    その戦場は、フィンランドから、コーカサスまでの数千キロに及ぶ長大な戦線と、独ソ両国民に甚大な被害をもたらした。

    独ソ戦における、ソ連の被害は、死者行方不明者 1129万、一方、ドイツは、最大、832万である。
    戦闘のみなら、ジェノサイド、収奪、捕虜虐殺が繰り返し行われ、人類史上最大の惨劇と言っても過言ではない

     ナチスドイツ 世界観戦争 劣等人種スラヴ人を奴隷化す

    0
    2024年10月17日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    この本は今とても売れているそうで、2020年新書大賞の1位を獲得しました。 この本では独ソ戦がなぜ始まったのか、そしてどのように進んで行ったかがわかりやすく解説されています。 そしてこの戦争における巨大な戦闘、モスクワ攻防戦、レニングラード包囲戦、スターリングラード攻囲戦についても解説していきます。独ソ戦の勝敗を決定づけるこれらの巨大な戦いとは一体どんなものだったのか。信じられないほどの犠牲者を出した圧倒的な戦いを私たちは知ることになります。

    0
    2024年08月17日
  • 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

    Posted by ブクログ

    「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨
    著:大木 毅
    角川新書 K-254

    エルアラメンの英雄、砂漠の狐、ロンメルを扱ったドキュメンタリーです。

    ナチスドイツは、第二次世界大戦の初頭、ポーランド侵攻に始まる東部戦線、ベルギー・フランスへの西部戦線、北アフリカ戦線、そして、ウクライナを含む、ロシア戦線と戦線を拡大していく

    ロンメルは第1次世界大戦では、WGBに属して、戦場で卓抜な功績をあげた。
    戦術的センスは、抜群にすぐれていたのだ。
    ロンメルは、第1次世界大戦終戦時は、歩兵部隊の大尉だった。
    縮小されていく軍隊に残るためには、WGBの戦功は役にたったが、軍の幹部教育を受けること

    0
    2024年07月24日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

    Posted by ブクログ

    いかに漫画版「ナウシカ」が奥深い作品かという事を様々な方が語っています。
    この本を読んでいる最中は常に、「ナウシカ」を読み返したくなってしまいます。その欲求に抗いつつなんとか読み終えました。
    …さて、漫画版「ナウシカ」を出してきますか!

    0
    2024年05月21日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

     お恥ずかしながら、少なくともここ10年くらいは第二次世界大戦の主戦は太平洋戦争だったという感覚でいた。
    この大戦による日本の犠牲者は戦闘員、非戦闘員合計でおおよそ3百万人と推計されている。気が遠くなるような悲惨な数字だ。
    一方、旧ソ連はジェノサイトも含めると犠牲者は28百万人と推計されている。想像を絶する数字。
    ドイツの犠牲者はおおよそ8百万人と推計されている。

    また、まさに現在進行中のウクライナ情勢におけるロシアの文字通り「地政学」上の立ち位置が分かるような気がした。

    0
    2023年11月20日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    こんな表現は適切ではないかもしれないが、面白かった
    久しぶりに本の内容について議論したくなってしまって友人に勧めまくった
    どちらも戦略なくただ人が死んでいく
    こんな人が国を動かした時代があったなんて…

    0
    2023年10月28日
  • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍

    Posted by ブクログ

    ソ連もドイツも指導者が戦略でなく作戦レベルで口を出すし、口を出すときの判断基準がイデオロギーだし、妙に過信して墓穴を掘るし……。似た者同士が正反対のイデオロギーを振りかざして被害を拡大させたのが良く判ります。
    あと軍人の作戦判断は妥当なものが多いと思いましたが、優勢な時は楽観視をしてしまいがちで、劣勢になると無理をして墓穴を掘るのは洋の東西を問いませんね(と、同じ時期の東の方を見ながら思う次第)

    0
    2023年10月19日
  • 歴史・戦史・現代史 実証主義に依拠して

    Posted by ブクログ

    本作中で書かれていますが、ロシアのウクライナ侵攻が独ソ戦を彷彿としていると感じていた読者の中の1人である私。
    そして必然的に本作を拝読する流れになるのですが、読みながらずっと「へーぇ!ほうほう!」と頷いてしまう程興味深い内容ばかり。(公園に居ましたが周りに人が居なくて良かった)

    ウクライナ侵攻について独ソ戦に準えて書かれているだけかと思いきや、大木さんの著書『独ソ戦』で書き切れなかった補足等や、大木さんが取捨選択して下さった文献も丁寧に紹介されており良い意味で裏切られました。
    色んなメディア等に寄稿された記事やインタビューも一纏めにされているので有り難いです。

    では印象深かった内容を。

    0
    2023年09月29日