カンバンファのレビュー一覧

  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    本格SFとは一線を画し、未来や異世界の中でも日常的な時間が流れている点が特徴。
    惑星間戦争、政治、遺伝子操作、AI社会など、いわゆるザ・ SF的な設定は存在しない。
    その代わり、人とロボットの関わりや希少な出会いなど、心が温まる交流が描かれる。

    まるで14の世界を巡る短期滞在型の未来旅行のようだと感じる。
    全体を通せば、時空を飛び越えた永遠の旅をしているようで、どれもが新しい発見に満ちていた。

    また、言葉を削ぎ落とし洗練された美しい表現を用いて、読み手の想像力を膨らませる魅力もある。
    SF初心者におすすめの一冊。

    0
    2025年12月27日
  • 夜間旅行者

    Posted by ブクログ

    初ハヤカワ・ミステリ。縦長の独自サイズにビニールカバー、中の黄味がかったページに惚れ惚れする。
    作品に関しては、中盤~終盤にかけて、積み上げた虚構の物語を一気に突き破るような展開があり、小説でありながら、フィクションの枠組みを飛び越えるようだった。
    被災地が観光資源になれば、撮れ高が求められ、訪れる観光客は悲劇的な物語を期待する。その期待を満たすために、誇張されたフィクションが生まれ、それを演じる人々がいることの歪み。
    ダークツーリズムの屈折した構造は、同じ韓国人作家キム・エランの「沈黙の未来」を思い出した。

    0
    2025年12月27日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    今までに海外作家さんの本はいくつか読んだことがありますが、韓国小説は今回が初めて。ライトめなSF短編集で、SFにそこまで馴染みがない方でも気軽に読めると思います。
    中でも「スペクトラム」が好き。人外(ここでは地球外生命体)×女の子の組み合わせが好きなオタク心にぶっ刺さった。

    0
    2025年10月11日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    普段SFを読むことがないので、なかなかスーッと入っていかない部分もあったけど、思いもよらない世界の話しで面白かった。

    短編集だけど、一つ一つの内容に深みがあり読み応えがあったと感じる。

    0
    2025年09月30日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて手に取ったSFショートショート14篇
    限られた紙幅で世界観をしっかり掴ませつつも、決して語りすぎない絶妙な文量と端正な筆致が良い

    総じて、他者との繋がり方、関わり方についてのお話が多い気がした
    たとえ深宇宙にまで進出したとしても、誰かと触れ合いたい、誰かと語りたい、誰かを分かりたいという人間の願いは、ちっぽけな地球に押し込められていた頃からまるで変わっちゃいない
    ラストの『最果ての向こうに』を読みながら、そんなことを考えていた

    0
    2025年09月25日
  • 実は、内向的な人間です

    Posted by ブクログ

    期待しすぎた~ただの内向型の人のエッセイだった。もう私は内向的気質の自分を理解できてるし自分を疑ったりしないでいられるけど、これは学生の時に読めばよかったやつだ…!

    0
    2025年09月10日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

    Posted by ブクログ

    タイトルがSFチックかつ感傷的な文章でオシャレ!表紙の絵も可愛い。
    巡礼者の話はとても面白かった。リリーの世界ではなぜ恋人ができないんだろう。
    感情の物性も興味深い内容でした。全体通して分かりそうでわからない!って気持ちになったので長編版を読みたくなりました。

    0
    2025年09月05日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    SF掌編集の14作品。短いからこそ突飛なSF設定の中でメッセージが煌めくような強烈な光を感じる。
    痛みを与えないことが愛なのか、はたまた痛みに耐えることが愛なのか。
    特に前半の8作は触れあうことへの過信への警鐘でもあるように感じられた。

    0
    2025年08月31日
  • 派遣者たち

    Posted by ブクログ

    地上が正体不明の菌類 "氾濫体" に汚染され、地下都市のラブバワに住む少女テリンが、地上世界に憧れ、氾濫体の調査・研究を行う "派遣者" を目指そうとする話

    しかし、自身の脳内に氾濫体となる、自分とは異なる意識をもっていることに気づく

    脳内にいる氾濫体を呼びやすいよう "ソール" と名付け、コントロールしようとするができず、消すと脅したり、なだめたり、ほっといたりするがやがてソール自身が意思を持って主人公をコントロールしだす

    地上を再び人類のものとする目的のもと派遣者となるが、
    氾濫体と人間のあいだにたち
    葛藤に苦しみながら、心

    0
    2025年08月16日
  • 罰と罪 上

    Posted by ブクログ

    ん?罪と罰?と思って手に取ったら、罰と罪、だった。タイトルも面白そうだし、書影もそそられるしで、上下巻ほとんど迷わず買ってしまった。韓国のミステリー小説を読んでみたい、という気持ちもあった。
    もちろん、ドストエフスキーの罪と罰を反対にしていて、本全体の中にもところどころ、この作品の犯人と罪と罰の主人公とは反対であるようなことが語られる。犯人の独白というか手記というか、そういうものと主人公の刑事・ジヘが、事件の真相に近づいていく過程が交互に出てくる構成が面白い。
    個人的にはなんか犯人この人じゃないかなーと途中で思ってしまったので(根拠はなかったけど当たっていた)、ミステリー的なワクワクは少なく感

    0
    2025年07月20日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    初めての韓国小説。SF小説という枠で考えれば、そんなに奇をてらった話ではないのかな、と思う。あと10年とか20年もすれば、日常になりうる未来の形もありそうだし、宇宙開発の話は、規模を地球サイズに置き換えても、通用しそう。
    カタカナが、韓国の地名とか、そういう固有名詞なのか、それとも私の知らない一般名詞なのか、分からず、ちょっと読み下すのに、力が要ったな。

    0
    2025年07月13日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    安定のキム・チョヨプ節が短編より簡潔な掌編で楽しめる。全体でも150頁ほどで2時間くらいで読み切ってしまった。若干物足りないというか、もう少し読みたい感もあるけど、終盤の何作かは世界線として繋がっていて、続きものとしても楽しめる。

    0
    2025年06月29日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    SFは少し苦手なジャンルだけど、キム・チョヨプさんの世界観、やっぱり好きだな。『派遣者たち』も早く読みたい!「メロン売りとバイオリン弾き」「惑星語書店」「切ないラブソングはそれぐらいに」が特に好きかな。*痛みを与えないことが愛なのか、はたまた痛みに耐えることが愛なのか(サボテンを抱くより)

    0
    2025年06月08日
  • 惑星語書店

    Posted by ブクログ

    大好きなキム・チョヨプさんの短編集。
    今作は14作収録されており、『サボテンを抱く』『惑星語書店』『シモンをあとにしながら』『外から来た居住者たち』が特にチョヨプさんらしさを感じる作品でした。
    『派遣者たち』の原型となった短編も収録されているため、『派遣者たち』が好きな私にとってはたまらなかった。
    カシワイさんの装画も、チョヨプさんの世界観にピッタリです。

    0
    2025年06月07日
  • 罰と罪 下

    Posted by ブクログ

    原題の『재수사(再捜査)』を『罰と罪』というタイトルにしたのがおしゃれだと思う。ドストエフスキー絡みだとすぐわかるしテーマにも沿っている。
    何年ぶりかでどっしりしたミステリを読んで、先が知りたくてぐいぐい引っ張られる感じが久々で楽しかった(結末はまあ、個人的にはあんまりでした..)。やや中2風味強めで冗長にも感じたが、ドストエフスキーだからしょうがない(?)かと思いながらなんだかんだ一気読みした。活字を摂取するよろこびは味わえたので満足。

    0
    2025年05月08日
  • +1cmLOVE たった1cmの差があなたの愛をがらりと変える

    Posted by ブクログ

    可愛らしいイラストと共に心が温まるような愛のメッセージが描かれていた。ハッと気づかされる文章もあれば、日々が愛おしく感じられような温かいメッセージもあってとても満足できる一冊でした。

    0
    2025年04月05日
  • 罰と罪 上

    Posted by ブクログ

    初めは読み難かった。エンタメに特化せず、ドストエフスキーの世界観が随所に描かれていて、現場を仕切る新米刑事のジヘさんの影が薄くなっていたような気がして、下巻はないかな、と思った所、どんどん面白くなった。下巻楽しみ。

    0
    2025年02月26日
  • 長い長い夜

    Posted by ブクログ

    地球最後のシロサイと託されたたまごから生まれたペンギンを中心とした児童文学。挿絵がカラフルできれいだけど、内容は結構大人向けかも。

    0
    2025年01月22日
  • 夜間旅行者

    Posted by ブクログ

    過去の災害の爪痕を見聞する旅、これを売り物にした「公正旅行」。

    こんなものがあることが驚きだった。が、よく考えれば“イタリア ポンペイ”だってそうだし、関ヶ原合戦場やアウシュビッツ、原爆ドームへ行くのも似たようなもの。
    問題はそこに“経済”が絡むことで、過剰な演出やサービスか生まれること。

    この物語はその延長線上にある。

    ハヤカワ・ポケット・ミステリにしては、随分と“文学的”な物語で、謎解きというよりはSF外の「ディストピア」小説のよう。
    それに気づくまでは、よく分からなかった。

    0
    2025年01月02日
  • 実は、内向的な人間です

    Posted by ブクログ

    共感できるところできないところ両方あり、同じ内向的な人間でもいろんな人がいるなと月並みな感想を持って終わった。さらさら読めます。

    0
    2024年12月15日