カンバンファのレビュー一覧

  • 罰と罪 下

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    原題の『재수사(再捜査)』を『罰と罪』というタイトルにしたのがおしゃれだと思う。ドストエフスキー絡みだとすぐわかるしテーマにも沿っている。
    何年ぶりかでどっしりしたミステリを読んで、先が知りたくてぐいぐい引っ張られる感じが久々で楽しかった(結末はまあ、個人的にはあんまりでした..)。やや中2風味強めで冗長にも感じたが、ドストエフスキーだからしょうがない(?)かと思いながらなんだかんだ一気読みした。活字を摂取するよろこびは味わえたので満足。

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    2025年05月08日
  • +1cmLOVE たった1cmの差があなたの愛をがらりと変える

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    可愛らしいイラストと共に心が温まるような愛のメッセージが描かれていた。ハッと気づかされる文章もあれば、日々が愛おしく感じられような温かいメッセージもあってとても満足できる一冊でした。

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    2025年04月05日
  • 罰と罪 上

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    初めは読み難かった。エンタメに特化せず、ドストエフスキーの世界観が随所に描かれていて、現場を仕切る新米刑事のジヘさんの影が薄くなっていたような気がして、下巻はないかな、と思った所、どんどん面白くなった。下巻楽しみ。

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    2025年02月26日
  • 長い長い夜

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    地球最後のシロサイと託されたたまごから生まれたペンギンを中心とした児童文学。挿絵がカラフルできれいだけど、内容は結構大人向けかも。

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    2025年01月22日
  • 夜間旅行者

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    過去の災害の爪痕を見聞する旅、これを売り物にした「公正旅行」。

    こんなものがあることが驚きだった。が、よく考えれば“イタリア ポンペイ”だってそうだし、関ヶ原合戦場やアウシュビッツ、原爆ドームへ行くのも似たようなもの。
    問題はそこに“経済”が絡むことで、過剰な演出やサービスか生まれること。

    この物語はその延長線上にある。

    ハヤカワ・ポケット・ミステリにしては、随分と“文学的”な物語で、謎解きというよりはSF外の「ディストピア」小説のよう。
    それに気づくまでは、よく分からなかった。

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    2025年01月02日
  • 実は、内向的な人間です

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    共感できるところできないところ両方あり、同じ内向的な人間でもいろんな人がいるなと月並みな感想を持って終わった。さらさら読めます。

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    2024年12月15日
  • +1cmLOVE たった1cmの差があなたの愛をがらりと変える

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    以前に、LOVEじゃない方も読んだけれど、個人的にはそっちの方が良かったかな。
    あ、愛を知らないだけですか、ごめんね。

    +1cmの差で、本当に大きく変わると思う。
    ちょっとした見方や考え方の違いで、世界は変わる。
    愛のあの頃を知るのにも良いかもしれない。
    あぁ、当時はこんな風に…。なんて。

    絵と簡単な言葉で書かれているので非常に読みやすい本だと想います。
    愛する人と一緒に読んでみたりしてもいいかもね。
    私はまず、愛する人を見つけないといけませんが。

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    2024年12月15日
  • 地球の果ての温室で

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    著者の短編集である「この世界からは出ていくけれど」、「わたしたちが光の速さで進めないなら」がとても面白くて、長編も読んでみたいと思い手に取った。

    私はキムチョヨプさんの描く文章や世界観、人の心の温かさや愛情深さがとても好きなので、この本も総じて好きだし、好きな作家さんだと思った。

    物語は3人の視点で描かれており、3つの物語が繋がって一つのストーリーになっている。それぞれ短編を読んでいるようでもあり、とても読みやすく一気に読める。

    ナオミとアマラ、ジスとレイチェルのお話は、特に面白くて引き込まれた。著者は温かくて切なくてどこか悲しい人の感情を書くのが上手だと思う。

    あと、著者あとがきの中

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    2024年11月26日
  • カクテル、ラブ、ゾンビ

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    初めての韓国文学の短編集に手を取りまして、非常に新鮮な気持ちになり掲載されているどの作品も見事でしたね。
    ラストの「オーバーラップナイフ、ナイフ」は、凄くインパクトを感じる素敵な作品でした。

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    2024年09月17日
  • 実は、内向的な人間です

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    社会性スイッチが強になってしまっている。
    家ではオフになるので急に疲れる。
    流れに身を任せ、外向型、内向型になる。
    気力が尽きると真っ先に影響を受けるのは社会性だ。気力と体力が回復するまで気長に待った方がいい。
    小さな喜びな大きな喜びのひとかけら
    憂鬱な気持ちになったら、運動する、外に出る、早く寝る、日光に当たる。

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    2024年09月13日
  • 実は、内向的な人間です

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    ネタバレ

    私の中で起きてた韓国エッセイブームだった頃、見かけて読んでみたいと思ったまま、時が経ってしまった。見つけたので、読んだ。


    p53
    内向的な人は、自分お不満を他人にぶつける時のプレッシャーに耐えられない。また、その不満をあらわにする自分自身もストレスになる。

    p85
    成功しているとは言えない自分の人生を悲しむことも、他人の人生が成功か不成功かをむやみに決めつけることもない。“他人から見た成功”=人生の成功では無いことを、人生の節目節目で実感しているからだ。


    ずっと内向的な人間はこうとああだこうだと書いてある。だからと言って、外向的がこうだから内向的は大変なんだ苦労してるんだのような被害

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    2024年07月23日
  • 実は、内向的な人間です

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    内向型人間を肯定してくれる本。
    私が内向的なのは自分の中で消化済みだから、感想は「まぁ、せやな。」という感じ。笑
    でも生きづらさを感じていたり、内向的である事を恥ずかしく感じている人にとっては癒しになるんじゃないだろうか。

    ただありのままを肯定するだけでなく、内向的で気が向かなくてもスイッチ入れて人と関わって生きた方がやっぱり人生楽しいよ、と応援もしてくれるところが良かった。

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    2024年05月06日
  • 夜間旅行者

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    ネタバレ

    韓国発、ダークツーリズムにスポットライトを当てた中編小説。

    災害地を訪れるツアープログラマーのコ・ヨナ。
    弱肉強食、栄枯盛衰の職場でそれなりの地位を得ていたものの、いつの間にか落ち目の扱いを受ける日々に浴していることに気付く。
    嫌気が昂じて退職願いを出すも、表向きは出張扱い半ば慰労休暇の、廃止候補ツアーに自ら参加し商品としての存続可否のジャッジを下す任を受け入れ、その決断を先延ばしにする。
    訪れた先で直面する観光地の虚構と欺瞞にまみれながらの生存戦略。
    いつしか災害の捏造に加担することに。。

    ミステリと謳われてはいるものの、謎という謎が現れるわけではなく、打ちひしがれたヨナの心情を抱えなが

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    2024年04月13日
  • 夜間旅行者

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    ツーリズムと名のつくものの裏にはこういうことありそう。観光客は見たいものを見て、それを確認するんです。こなれた訳文で読みやすかったけれど、内容にはちょっと入りきれず残念です。

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    2024年02月21日
  • 実は、内向的な人間です

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    まさに内向型なので、共感できるところが多かった。大人数の集まりのあとは1人でエネルギー回復することが必要だし、社会性スイッチの切り替えが必要。旅行はリフレッシュではなくてより楽しい時間を求めるもの。

    今気が合うと思っている友人も、もとは居心地の悪い関係性から始まったりしているわけで、何かに行くか行かないか迷ったら行こうと思った。内向型は内向型なりの行動することが大事。

    大人になるにつれてうまく生きていくようにコントロールできていくもんなんだな。

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    2024年02月15日
  • 地球の果ての温室で

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    ポストアポカリプスでアフターコロナを感じるけど、著者はいつこのストーリーを思いついたのだろう。

    蔓植物が世界に伝播していってたところは、「トップをねらえ!」のラストシーンの音楽が流れた。

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    2024年02月14日
  • 夜間旅行者

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     韓国人気作家の日本初上陸作品である「夜間旅行者」。災害ツアーという奇妙な商品を企画・提供する韓国ツーリズム会社に勤務する女性が物語の主人公。会社に10年勤続するも燃え尽きかけた主人公ヨナ。退職勧告代わりの休暇で会社の災害ツアーモニターとしてベトナムのある地域へ。そこで人工的に作り出される災害。話の展開がヨナ主導で進むも、ヨナの知らないところで事態は動いていて、読んでいて飽きないストーリー展開に楽しませてもらった。ただ、人間をこのように扱われるのは残酷極まりない読後感であった。

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    2024年01月21日
  • 夜間旅行者

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    SL 2023.12.12-2023.12.14
    主人公は被災地を巡るツアーを扱う旅行社に勤務するヨナ。世界の災害を商品としてしか見られなくなっていることもすでに十分恐ろしいのだけど、故意に災害をでっちあげて旅行ツアーを企画するというなんとも不気味な展開に。
    そして最後は驚異的な自然の力に薙ぎ倒されていく人間たち。
    救いがあるのかないのかわからないようなラストだった。

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    2023年12月14日
  • 夜間旅行者

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     訳者あとがきによるとエコ・スリラーというジャンルに属するらしい小説。ソウルの旅行会社でダーク・ツーリズム専門の企画を担当してきたヨナは社内での立場を失いつつある。業務の意義に疑問を感じ退職願を出したヨナは、上司のキムから、休暇代わりに社内のパックツアーを体験してくるよう提案される。エレベーター内でお尻を掴んでくるような最低な上司の提案になんでのっちゃうの?と思いながら読んでいくと、どんどん物語は破滅へと突き進んでいき、なんの救いもないまま終わる。観光というものの持つ加害性を、我々は自覚すべきかもしれない。

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    2023年12月03日
  • 暗殺コンサル

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    韓国、多額の資金を受け取り「会社」のために暗殺を請け負う男。最初は、それと知らず、資料を受け取って、その者が死ぬことを織り込んだ詳しい小説を書いていた。

    不思議なタイプの小説。主人公の内面と殺人が淡々と描かれる。途中からやや哲学的?な感じになり、あまり好みではなくなってしまった。

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    2023年09月14日