カンバンファのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白い小説だった……!!!
翻訳小説は独特の文体があると思うのだけど、韓国語は文法が似ているからかこの作品ではその感じもおぼえず、本当に読みやすい文体でするする読めた。
するする読み進めたのはもちろん内容がめちゃくちゃよかったのもあって、SFって謎が解けたり時空を超えて何かが繋がったときに自分の脳内で小爆発が起きて面白さが加速する瞬間が好きなんだけど、そういう瞬間を1回だけでなく味わえた作品だった。
植物がキーとなるディストピアの舞台も魅力的だったけど、個人的に魅力的だったのはキャラクターの描き方で、アヨンの周りの人間関係もよかったし、後半核心に迫って描かれたジスとレイチェルが -
Posted by ブクログ
ダストフォールという地球規模での災害が発生した後の世界。ドームに逃げ込むことができた人と、耐性を持っていた人が生き残って、世界を再建した。ダストの時期に、地球を覆っていた植物、モスバナが、今頃になって再発生したことから始まった調査だが、主人公アヨンの思い出につながる点があり詳しく調べていく中で、ダスト時代の人々の行動が明らかになっていく。
序文で作者本人が書いているのだが、この本の執筆時期がCOVID-19が最も深刻だった時期に重なっていたとのこと。小説の中のダストフォールが、現実のパンデミックと重なる部分もある。
とても面白かった。おすすめです。 -
Posted by ブクログ
自分は内向的な人間だと思っていたけど、やっぱりそうだった。
本の最初にある内向的チェックで10個以上チェックがはいった。
家にいる事が好きだし、パーティー等ざわざわする場所も苦手。
大勢でいるよりも一人の方が楽しい。
等々、完全なる内向的人間のようだ。
本に登場する旅行が苦手問題、、、。これは私も一緒で。
(他人は喜ばしいことがストレスだったりする)
精神的負荷が結構かかる。
毎日をルーティンで過ごすことが心地いいので、イレギュラーな事(それが例え旅行等、他人が羨ましがるような事でも)がものすごくストレスになるのです。
「旅行が好きじゃない」とか、外ではあまり言えないよなぁ。
他人に言いずら -
購入済み
めちゃくちゃ良い本
+1cmシリーズを2冊も読みましたが、どちらも心動かされました。私の中の固定概念が崩され、そういう考え方もあるんだという新しい発見に繋がる本だと思います。後1冊読んでないのでまた読もうと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ7作品のSF短編集。
どの話も美しく繊細な響きがあって、どこか懐かしく切ない。未来で色んな技術が進歩していても、そこで生きているのは同じような感情を持った人間であるというのが想像できてよかった。完璧にはなれないが故の過ちやエゴだってたくさんある。
『スペクトラム』が特に好みだった。宇宙において、異なる文化を持つ知的生命体同士が出会ったらどんなことが起きるかという物語のパターンとしては、最も優しくあたたかいものに分類されると思う。みんなが同じ考えを持っているとは限らない。分からないなりにお互いを思い合う個体がそれぞれにいてもいい。似通った星ではあっても、地球人の能力や感覚が通じない文化がある描写 -
Posted by ブクログ
詩のように情緒的で美しい7作のSF短編集。
未来の宇宙工学やバイオテクノロジーがテーマだが、その裏で女性の主体性、マイノリティへの差別など現代に存在する社会問題的テーマも組み込まれていて、登場人物たちに感情移入しやすい。
『巡礼者たちはなぜ帰らない』
ユートピアこそがディストピアなのかもしれない。
『スペクトラム』
性善説だけでは生きられない世界でも、知性を持つものの善性を信じようと思える1作。
『共生仮説』
決して自分のものではないのに生々しく懐かしく感じる美しい記憶、というものが私にもいくつかある。遠い美しい世界にロマンを感じる1作。
『わたしたちが光の速さで進めないなら』
タイト -
Posted by ブクログ
ネタバレあるひとときの出会いと別れの短編集で、寂しさと温かさが入り混じる心情になりました。
個人的には最後のライオニと古の協約のお話が特に好きで、誰かを思い続けることの透明さに憧れを感じました。
ライオニと約束をしてシステムを守り続けるセルが痛ましい姿になりながらも、番人の役目を果たし続けていて泣きました。
古の協約では星の活動から生まれる成分が毒になる、そしてその解決方法が星の破壊である、星での一族についてのお話でした。物質「ルチニール」に耐性のある人さえ25年しか生きられない星で、地球からの宇宙探査機が来着して、そこで恋心が芽生えるロマンチックな話であり、次の来着までには現地のノアは死んでいること