カンバンファのレビュー一覧

  • +1cmLOVE たった1cmの差があなたの愛をがらりと変える

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    久しぶりに韓国ドラマを観始め…
    たまたま立ち寄った本屋さんで見つけた一冊。イラスト&言葉に惹かれて購入。まさか…著者あるイラストが韓国人とは! 運命の出会いに感動です。

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    2021年02月13日
  • 種の起源

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    ハン・ユミンは血の匂いで目が覚めた。ベッド・カバーからなにからなにまで、べっとりと血痕がついていた。床にはドアからベッドまで足跡がついている。そして電話が鳴りだすr。ヘジンからの電話だ。お母さんはどこだという。なんでも夜中に着信があったという。家で何かあったわけじゃないよな?と問う。ユミンは状況が分からずに、ヘジンからの電話を切った。何が起きたのか?自分で探りながら、記憶を取り戻す過程で自分がサイコパスだったということを思い出す。悪人とはなんであるかを問う。

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    2020年12月24日
  • 種の起源

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    ネタバレ

    一人の人間の中に芽生える悪。それが育ったあとの狂気。人を殺しながらもどこか現実感の薄いこと。淡々と実行しているような感情の動き。静けさの中にある意識と無意識を行ったり来たりするような心。誰にでも悪の種はあるのか。記憶の奥深くに沈んでいた本当のこと。日常の中に存在して身近にあるような怖さを感じた。韓国ミステリーがこれからもどんどん読めるようになると嬉しい。

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    2019年03月13日
  • この世界からは出ていくけれど

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    「わたしたちが光の速さで進めないなら」が好きで
    「地球の果ての温室で」に続き読んでみた。

    7つの短編

    以前より結構、科学的な文章が多く、理解が追いつかなかったけど、宇宙だったり異世界だったりする中で、寂しさと優しさを同時に持ち合わせている雰囲気。

    自分とは別のものをもった側とのわかりあえない孤独と悲しみ
    それらを感じて切なくなってしまうけど、どこか希望を感じて、余韻に浸れる物語集だった。

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    2026年09月27日
  • この世界からは出ていくけれど

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    キムチョヨプさんの本は2冊目。1冊目も良かったけど、美しさ、無垢、純心という言葉が当てはまる短編集。

    この世界観が本当に好きで、一話目から涙しながら読む。悲しいとか嬉しいとかではなく、美しい世界観に泣けるという初めての体験。

    本屋さんでどうしても手にしたくて、探しに探してやっと出会えた。読むのが遅くなったけど、やっぱりキムチョヨプさんの本にハズレなしと確信できた。

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    2026年09月18日
  • ことばの波間で

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    “翻訳の作業には訳文を読む読者の理解を助けるための工夫も含まれる。そしてこの工夫は、まずどの部分が読者にとって異文化にあたるのかをとらえることにはじまる。次にその部分を言語的、歴史的視点から探っていき、その場に必要な注釈をいかに理路整然とまとめるかという総合的な取り組みから成り立っている。
    時間もかかれば体力も頭も使う。けれど、なにかにつけて「おや?」と疑問をもち、そこから湧き上がる好奇心に引っ張られて前進するしかないのが、翻訳家の仕事であり性分なのかもしれない。”(p.113)

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    2026年09月11日
  • 派遣者たち

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    “自我”とは何か

    我々は我々の方法でしか物事を理解することができない。
    テリンを取り囲む粘液質の集合体が言う。
    「意識こそ主観の感覚が生む幻想にほかならない」

    物語を読んで最初に浮かんだのが「風の谷のナウシカ」の“腐界”の物語(アニメではなく原作漫画の方) 受け入れることの難しさがこのお話同様に語られていた。
    たしかに、生まれてからずいぶんと長い時間を経てやっと折り合いをつけた“自分”と“この世界”
    それを捨て去るのはとても勇気がいる。

    「大事なのはね、自分が自分だけで成り立っているって幻想を捨てること。そしたら、可能性は無限だよ」

    死ぬまでわからないだろうなぁ。

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    2026年09月10日
  • この世界からは出ていくけれど

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    ネタバレ

    あるひとときの出会いと別れの短編集で、寂しさと温かさが入り混じる心情になりました。
    個人的には最後のライオニと古の協約のお話が特に好きで、誰かを思い続けることの透明さに憧れを感じました。
    ライオニと約束をしてシステムを守り続けるセルが痛ましい姿になりながらも、番人の役目を果たし続けていて泣きました。
    古の協約では星の活動から生まれる成分が毒になる、そしてその解決方法が星の破壊である、星での一族についてのお話でした。物質「ルチニール」に耐性のある人さえ25年しか生きられない星で、地球からの宇宙探査機が来着して、そこで恋心が芽生えるロマンチックな話であり、次の来着までには現地のノアは死んでいることが確定している残酷な話でした。星が持つ性質としては人間には有害で厳しい環境だけど、星が慈悲で活動を止めてあげる優しさの両面がありました。

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    2026年08月15日
  • この世界からは出ていくけれど

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    前作と同じように温かくて寂しい気持ちになる
    認知空間が1番好きだった
    自分の見えている世界が全てではないこと、それを否定することは真偽の判定ではなく多様性につながること

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    2026年07月27日
  • この世界からは出ていくけれど

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    わからせようとすることの暴力性と、わかろうとしてもわからない寂しさを抱えながら、互いに近づこうとするような感じに希望を感じた。
    「マリのダンス」「ローラ」「キャビン方程式」が特に印象に残っている。

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    2026年07月17日
  • カクテル、ラブ、ゾンビ

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    海外文学チャレンジ!韓国文学は気になりつつもなかなか手をつけられてなかったけど、短編×ホラーテイストということもありとても面白く読んだ。
    一番好きなのは「オーバーラップナイフ、ナイフ」。これ初めて書いたのか!すごいなぁ。途中からオチはなんとなく勘付いてしまったものの、最後の心情描写は予想外だった。じわ〜っと余韻が広がる今作を最後に持ってきてるのもうまいなぁと思う。

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    2026年07月12日
  • この世界からは出ていくけれど

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    SF的な部分は理解しづらいところもあった。
    世界の大部分と違った感覚を持つ人たち。お互いにどう理解し、調和していくのか。

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    2026年06月27日
  • 惑星語書店

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    キムチョヨプの作品を読むたびにああやはり好きな作風だなと思う。SFなんだけど、SF以外に書きたいものがあるかのような。
    この本はごく短い、掌編集だけど、そのなかにおいても十分に作家性が発揮されていた。
    「サボテンを抱く」「デイジーとおかしな機械」「シモンをあとにしながら」が特に好みだった。「痛みを与えないことが愛なのか、はたまた痛みに耐えることが愛なのか」というフレーズは、序文よりも前に抜き出されて登場するが、「サボテンを抱く」の掌編中でその文の力が最大限引き出されているのを感じられた。

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    2026年06月19日
  • 惑星語書店

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    普段SFと呼ばれるものはあまり読まないのだけれど、キム・チョヨプさんの本はよく手に取る。表紙の絵と、余韻を残すタイトルがたまらなくて。
    この「惑星語書店」という短編集は、スカッとした読後感があるわけではなく、仄かに物寂しいような気持ちになる。
    多分、普段は「面白い動画を」「もっと効率よく」「もっと有益な情報を」というモードなので、それと対極の寂しい、静かな感じが良いのではないかな。

    「互いに触れないよう気をつけながら」と「ほかの生き方もあることを」という二つのセクションに、8編と6編の掌編小説。

    前者は、「痛みを与えないことが愛なのか、はたまた痛みに耐えることが愛なのか」というフレーズに導かれるとおり、愛するものや憧れるもの、親しいものとの距離感が描かれているかと思う。

    後者は、全体的につながった世界を共有していて、宇宙からやってきた植物に地球が侵略されてしまい、人間の在り方も大きく変わってしまった世界。
    「昔一万年時計なんてものを作った人がいたけど、私たちはもう数十年しか持たない」のような話なので、かなり危機的な状況なのかもしれない。

    地球にやってきてしまった宇宙人の、地球の食に馴染めない様子とか、人の脳に作用して愛玩植物として大流行している宇宙植物が蔓延る世界とか、想像力豊かにちがった世界を提示してくれる。

    空想を羽ばたかせる、でもなく、空想を静かにじんわり広げる本。

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    2026年06月02日
  • 惑星語書店

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    読み始め数篇は、設定を理解して世界観に入ったと思ったらすぐ出なくてはいけない短さに困惑ともったいなさを感じたけれど、徐々に慣れてきた。とりあえず受け入れて眺めて心にしまったり手放したり。
    いちばん心に残ったのは「沼地の少年」かな。関連して「汚染区域」もよかった。表題の「惑星語書店」や「シモンをあとにしながら」も素敵でした。

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    2026年06月02日
  • この世界からは出ていくけれど

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    同著者の作品は2作目。今回もとても良かった。中でも古の協約がすきだったな。SFに限らずこれまであまり短編は読んでこなかったのだけれど、難しいことは分からなくても国籍が違っても人が人に感じる想いは変わらないんだなぁ。清水玲子のMAGICのような、銀河鉄道999のような切なさの余韻に浸ってしまう。翻訳も読みやすい。またこの作者の文庫が出たら買うと思う。

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    2026年05月19日
  • この世界からは出ていくけれど

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    SF?かな何やら難しい文章だったところもありました。読めない漢字や理解出来ないところもありましたが全体的には面白かった。私としては7日間で読み終わったのは早い方で、
    すなわち面白かったと言う事です。
    探してこの人の本をまた読んでみたくなりました。
    翻訳がもう少し上手ければ良かったと思う。

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    2026年04月12日
  • 本と偶然

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    アイデアはランダムな行動から湧いてくるものだ、というようなことを森博嗣が書いていたのを思い出した。
    無数の本に触れられることがいかに心強いか。これからも自由に読んでいこうと思う。

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    2026年03月16日
  • 本と偶然

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    SFだとか、ホラーだとかにどこかずっと偏見があったように思う。読者をびっくりさせることで読ませようとする感じが、インパクトのあるサムネで再生数を稼ごうとするYouTuberのように思えていたのかもしれない。それすらも偏見なのかもしれないが。

    著者のSF作家としての生き残りをかけた奮闘記のようなものだと思って読み始めた本書だが、最初の数ページでそのイメージは覆された。非人間に真摯な向き合うこと、それがSFというジャンルと合わさったときに、面白かったで終わらない、とてつもないエンタメが生まれるのかもしれない。
    「SFは人間中心主義という長きにわたる天動説を覆すものなのかもしれない」これはもしかしたら、差別とかそういう問題にも通じる視点変換の取り組みなのかもしれない。

    本書は書くことに関するエッセイであると同時に、著者の読書遍歴でもあるので書評としても読める。
    私が一生出会わなかったかもしれない本に、これから会いにいこうと思う。

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    2026年03月16日
  • この世界からは出ていくけれど

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    ネタバレ

    新しい技術、進化した人類、でもいまだ埋まらぬ他者との溝。

    相手を理解しようとしてもうまくいかない時もある。
    それでも歩み寄る努力、相手のことを思う時間は、相手への愛情の深さだと。

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    2026年03月14日